近鉄富田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。210.149.120.70 (会話) による 2012年5月20日 (日) 14:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎駅構造: 要出典部分の明記。「運行上のネック」となる、と言い切る理由がありません。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

近鉄富田駅*
ファイル:近鉄富田駅-継.jpg
駅舎(2006年1月)
きんてつ とみだ
KINTETSU-TOMIDA
所在地 三重県四日市市富田一丁目26-19
北緯35度0分24.53秒 東経136度38分58.94秒 / 北緯35.0068139度 東経136.6497056度 / 35.0068139; 136.6497056
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
三岐鉄道
電報略号 トミタ(近鉄)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
(三岐)3,916人/日(降車客含まず)
-2008年-
乗降人員
-統計年度-
(近鉄)14,698人/日
-2008年-
開業年月日 1929年昭和4年)1月30日(近鉄)
1970年(昭和45年)6月25日(三岐)
乗入路線 2 路線
所属路線 名古屋線
キロ程 31.6 km(**近鉄名古屋起点)
川越富洲原 (1.6 km)
(1.9 km) 霞ヶ浦
所属路線 三岐線(近鉄連絡線)
キロ程 0.0 km(近鉄富田起点)
(2.6km) 大矢知
備考 共同使用駅***
* 改称経歴
- 1941年 西富田駅→関急富田駅
- 1944年 関急富田駅→近畿日本富田駅
- 1970年 近畿日本富田駅→近鉄富田駅

** 正式な起点は伊勢中川駅
*** 近鉄管轄、ただし西改札のみ三岐管轄
テンプレートを表示
島式ホーム(2番線側)
駅北側のカーブ。線路は左から、三岐鉄道三岐線、近鉄名古屋線上り、近鉄名古屋線下り
ファイル:富田駅西口.JPG
西口駅舎

近鉄富田駅(きんてつとみだえき)は、三重県四日市市富田一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)・三岐鉄道である。

利用可能な鉄道路線

  • 近畿日本鉄道(近鉄)
  • 三岐鉄道
    • 近鉄連絡線

近鉄名古屋線は、普通、準急、急行の各列車が停車し、三岐鉄道は全旅客列車が当駅に乗り入れている。三岐鉄道は「三岐鉄道線(三岐線)」と案内される。三岐鉄道は以前は国鉄富田駅に乗り入れていたが、近鉄線に比べて国鉄関西本線の列車は本数が極端に少なく、速度も遅かったため、多くの利用客が当駅まで徒歩連絡していた。

駅構造

単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅である。ホーム長は6両編成に対応している。近鉄名古屋線内の急行停車・特急通過駅ではホーム全体に上屋がある数少ない駅である。

近鉄名古屋線には待避設備がなく、棒線駅となっている。下り列車は隣の急行停車駅である桑名駅でも列車待避ができないため、運行上のネックとなっている[要出典]。普通列車は川越富洲原駅ないし阿倉川駅で待避する。

近鉄名古屋線と三岐線は当駅の北側でJR富田駅を避ける形で立体交差するため、構内から急曲線・22.7‰の急勾配が連続する。この曲線の通過速度は近鉄名古屋線では45km/hに制限されており、全列車が速度制限を受けて走行する。

のりばと駅舎

1 近鉄名古屋線(下り) 四日市大阪神戸賢島方面
2 近鉄名古屋線(上り) 桑名名古屋方面
3 三岐鉄道線 保々大安西藤原方面

駅東西に駅舎がある。東駅舎(近鉄管理)は近鉄名古屋線下りホームに接続する。各ホームと駅舎は地下道で結ばれる。

  • 単式ホーム:1番線
2010年9月24日まで、反転フラップ式案内表示機(ソラリー)による近鉄線の列車案内板が1箇所設置されていた。この案内板は9月25日に東改札口の吊り下げ案内標識とともに液晶式(LCD)に更新された。ソラリーでは行先・種別・停車駅のみの表示であったが、LCD更新後は加えて発車時刻・両数・次発列車(2列車表示可能)が表示されるようになった。また、列車接近時には「電車にご注意ください」と表示されるようになった。ホーム南端に待合室がある。
  • 島式ホーム:2番線、3番線
2番線にはLCDによる近鉄線の列車案内板が2箇所設置されており、1番線と同様の内容が表示される。2010年9月25日まではソラリーを使用していた。3番線には三岐線の列車案内板が設置され、時刻・行先のみ表示される。以前は、近鉄と同様にソラリーを使用していたが、2009年3月にLED式に更新された。当駅では、三岐線のソラリーが近鉄より先に使用を開始しており、当時の近鉄は方向幕式の案内板を使用していた。かつて売店が存在していたが、2007年9月24日をもって閉店した。この結果、名古屋線内での特急停車駅以外の売店設置駅は無くなった。
  • 西駅舎
かつて鯨漁を行っていた富田地区にゆかりのあるくじらを模した駅舎となっている。駅の屋根は太陽光発電システムが採用されている。現在の西駅舎は2008年11月に完成した。

東西改札口ともに自動改札機が設置されている。ただし、スルッとKANSAIJスルーカードには対応していない。なお、回数券・定期券は、各々の管理下の改札口で販売される。東駅舎の窓口では近鉄の特急券が購入可能である。正式なアナウンスはないが、東口の券売機(新型のタイプ)にスルッとKANSAIカード及びJスルーカードを挿入することにより切符を購入することができる。三岐鉄道は、ICカード乗車券に非対応であるため、当駅まで近鉄をPiTaPaで乗車し三岐鉄道に乗り換える場合は、一旦PiTaPaで出場し三岐線に有効な乗車券類を購入する必要がある。

利用状況

近鉄

近鉄富田駅の利用状況の変遷を下表に示す。輸送実績(乗車人員)の単位は人/年度である。乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。

2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は14,698人(前回2005年11月8日の調査では13,606人)。

  • 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、53位。
  • 名古屋線の駅(44駅、他線接続駅含む)の中では、近鉄名古屋駅近鉄四日市駅津駅桑名駅に続き5位。
  • 三重県内の近鉄の駅(116駅、但し調査当時の数)の中では、近鉄四日市駅・津駅・桑名駅に続き4位。
  • 上記より、当駅は名古屋線内および大阪線山田線鳥羽線を含めた三重県内の特急通過・急行停車駅の中では最も利用客が多い駅である。(逆に名古屋線で最も利用客の少ない急行停車駅は伊勢若松駅で、三重県全体を含めると大阪線の西青山駅が最も少ない。)

表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

三岐鉄道
  • 1日の平均乗車人数は2008年度は3,916人、2007年度は3,841人である。
  • 三岐線の中で乗車人数が最大である。

駅周辺

駅周辺道路は狭いわりに、車の往来は激しい。

路線バス

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
近鉄富田駅前   四日市大学線 (直行) 東芝正門前 三岐鉄道 平日朝運転
四日市大学四日市看護医療大学 東芝正門前 平日土曜運転
  四日市大学看護医療大学前 平日休日運転
  山城・富州原線 大矢知市民センター前・北永台・伊坂台3丁目 山城駅前 四日市市自主運行バス
  四日市大学線   JR富田駅前 三岐鉄道 平日土曜運転
  山城・富州原線 イオンモール四日市北 天ヶ須賀2丁目 四日市市自主運行バス

歴史

隣の駅

近畿日本鉄道
名古屋線
急行
桑名駅 - 近鉄富田駅 - 近鉄四日市駅
準急・普通
川越富洲原駅 - 近鉄富田駅 - 霞ヶ浦駅
三岐鉄道
三岐線(近鉄連絡線)
近鉄富田駅 - (三岐朝明信号場) - 大矢知駅

脚注


関連項目

外部リンク