諏訪哲史

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諏訪 哲史(すわ てつし、1969年 - )は、日本の小説家、愛知淑徳大学文化創造学部准教授。

愛知県名古屋市出身。愛知県立名古屋西高等学校國學院大學文学部哲学科卒業。大学在学中は種村季弘に師事。名古屋鉄道で駅員やパノラマカーの車掌勤務を経て、退職し2年間引きこもった末に書き上げた「アサッテの人」で、2007年に第50回群像新人文学賞を受賞、同作品で第137回芥川龍之介賞を受賞。この2つの賞の同時受賞は村上龍以来31年ぶりである。この作品には、幼いころ吃音に苦しんだ経験を投影させている。

エピソード

妻は高校の同級生で、23歳の時に彼女が勤務する名古屋市内の書店でばったり再会したことがきっかけで結婚した[1]

第137回芥川賞・直木賞贈呈式(2007年8月22日)では、アカペラで細川たかしの「心のこり」の1番を歌った[2]

2008年出身地である名古屋市の山田図書館で「小説家・諏訪哲史をつくりあげたもの」という企画展が催された。館内に飾られた色紙には「TVゲームをしているとき、君は生きていません。本を読んでいるとき、君は生きて、はばたいています。本を持って外へ出かけよう!」という文章が書き込まれている[3]

自身も車掌を務めた経験のあるパノラマカー(名鉄7000系電車)の引退に伴い、かつて勤務した名鉄からの依頼により、名鉄ホームページの特設サイトにてエッセイを掲載している[4]。ちなみに、7000系は2009年8月30日さよなら運転を以って引退し、48年の歴史に幕を閉じた。

作品リスト

単行本

脚注

  1. ^ 読売新聞2007年7月28日付YOMIURI ONLINE
  2. ^ asahi.com2007年8月29日付
  3. ^ 中日新聞2008年5月23日付夕刊
  4. ^ http://www.meitetsu.co.jp/panorama/essay/index.html