白金の夜明け
『白金の夜明け』 | ||||
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ももいろクローバーZ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
時間 | ||||
レーベル | EVIL LINE RECORDS | |||
チャート最高順位 | ||||
ももいろクローバーZ アルバム 年表 | ||||
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『白金の夜明け』収録のシングル | ||||
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専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
『ミュージックマガジン』(原田和典) | (同氏の平均評点は7.05)[3] |
Billboard JAPAN(杉岡祐樹) | 肯定的[4] |
『白金の夜明け』(はっきんのよあけ)は 2016年2月17日に発売の、ももいろクローバーZの4thアルバム。
音楽業界では珍しい、オリジナルフルアルバムの2作同時リリースという試みが行われ〝生と死とファンタジー〟をテーマに計20曲もの新曲が含まれる[5]。本作はその2枚目にあたる。
両アルバムはオリコンランキングで1位と2位を独占。自身2度目の達成であり、女性アーティストとしては初の快挙となった[1][6]。
両アルバムの世界観
- 3rdアルバム『AMARANTHUS』
- 起きて見る夢がテーマで、人の一生を扱う。生演奏の比重が高く、リアルな人生を表現。
- 4thアルバム『白金の夜明け』(本作)
- 寝て見る夢がテーマで、ファンタジーを扱う。打ち込みの比重が高く、妄想世界を表現。
本アルバムの概要
『白金の夜明け』は、時間軸を超えたパラレルワールドやファンタジーを描いたアルバム。メンバーの玉井詩織は「現実ではあり得ないような世界観だけど、どこか現実と通じるものもある」としている[7]。
タイトルの「白金=プラチナ」は、決してさびないものの象徴であり、5人で末永く続くグループへの幕開けとしての意味合いがある。
収録曲の作家陣は、ORANGE RANGEのNAOTO・ヒップホップ集団KING OF DIGGIN' PRODUCTIONを率いるMURO・米国ロックバンドのKISSなど幅広い。なおアルバム最後のトラックは、シンガーソングライターとしてのキャリアもある堂本剛(KinKi Kids)の作詞作曲。ジャニーズ事務所所属タレント以外への提供は初となった[8]。
アルバム発売前には、ももいろクローバーZと縁のある著名人達が本作の収録曲を試聴している様子を視聴することが出来る「試聴×視聴ビデオ」が公開された。
収録曲
- 個のA、始まりのZ -prologue-
- 作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:NARASAKI
- 3rdアルバム『AMARANTHUS』からのつながりをイメージして作られ、「HAPPY Re:BIRTHDAY」のメロディが引用されている。
- 桃源郷(とうげんきょう)
- 白金の夜明け(はっきんのよあけ)
- 作詞:前田たかひろ / 作曲・編曲:横山克
- ドキュメンタリー・ミュージックビデオ - YouTube
- マホロバケーション
- 夢の浮世に咲いてみな
- ROCK THE BOAT(ロック ザ ボート)
- 作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:ニコール・モリエ & グレッグ・カースティン
- ブリトニー・スピアーズが"Dangerous"というタイトルで歌う予定であった楽曲を、デモ段階で制作を保留してもらい譲り受けた経緯がある。
- 作曲のグレッグ・カースティンはグラミー賞受賞作家であり[10]、2015年に手がけたアデルの"Hello"は世界的ヒット曲になった。
- タイトルは「波乱を起こす」という意味。
- 希望の向こうへ(きぼうのむこうへ)
- カントリーローズ -時の旅人-(カントリーローズ ときのたびびと)
- 作詞・作曲・編曲:NAOTO
- イマジネーション
- 作詞・作曲・編曲:清竜人
- もう1枚の『AMARANTHUS』でも清竜人の提供曲が9曲目となっており、両アルバムを繋ぐ役割となっている。
- MOON PRIDE
- 作詞・作曲・編曲:Revo
- 12thシングル
- 『Z』の誓い
- 愛を継ぐもの(あいをつぐもの)
- 作詞・作曲:前山田健一 / 編曲:Tom-H@ck
- 楽曲中に出てくる年号は、B.C.2million→アウストラロピテクス、B.C.69 to 30→クレオパトラ、A.D.1793→マリー・アントワネット、A.D.1997→マザー・テレサを意味している。
- もっ黒ニナル果て(もっくろになるはて)
- 桃色空(ピンクゾラ)
Blu-ray(初回盤のみ)
- マホロバケーション(ミュージックビデオ)
- 白金の夜明け(ドキュメンタリー ミュージックビデオ)
- Documentary of "白金の夜明け"
参加ミュージシャン
[ ]は演奏時間
個のA、始まりのZ -prologue- [2:32]
桃源郷 [4:42]
白金の夜明け [6:08]
マホロバケーション [4:29]
夢の浮世に咲いてみな [4:40]
ROCK THE BOAT [3:05]
希望の向こうへ [5:16] カントリーローズ -時の旅人- [5:29]
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イマジネーション [4:40]
MOON PRIDE [3:42]
『Z』の誓い [4:49] 愛を継ぐもの [4:06]
もっ黒ニナル果て [4:06]
桃色空 [5:38]
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出典
- ^ a b “【オリコン】ももクロ同発アルバム1・2位独占 史上初の快挙も達成「なんとっ!!」”. オリコン. 2016年2月23日閲覧。
- ^ “2016年02月16日のCDアルバムデイリーランキング(2016年02月16日付)”. オリコン. 2016年2月17日閲覧。
- ^ 『ミュージックマガジン』2016年3月号 pp.161-162
- ^ “ももいろクローバーZ「白金の夜明け」”. Billboard JAPAN (2016年). 2016年2月23日閲覧。
- ^ プロローグ2曲と、ヤンキースタジアム限定で田中将大の登場曲として流れていた「勝手に君に」をカウントした場合は23曲
- ^ 両作ともオリジナルのアルバムでの達成は、男性アーティストも含めて初である。
- ^ TOKYO FM『ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピー・クローバー!』(2016年1月31日放送)
- ^ “ももクロ新作にやくしまるえつこ&堂本剛が楽曲提供”. 音楽ナタリー. 2016年1月13日閲覧。
- ^ “iTunesでアルバム「白金の夜明け」「AMARANTHUS」120カ国へ配信されてます!”. 公式blog. 2016年3月8日閲覧。
- ^ プロデュースに関わったケリー・クラークソンのアルバム『Stronger』で、2013年のGrammy Award for Best Pop Vocal Albumを受賞
- ^ テレビ埼玉『HOT WAVE』(2015年12月30日放送)にてメンバーから解説があった。作詞を担当したBOOによるツイートも参照。
- ^ 『ミュージックマガジン』2016年3月号
外部リンク
- ももいろクローバーZ・インタビュー - ナタリー
- アルバムプロデューサー・インタビュー - Billboard JAPAN
- 『白金の夜明け』レビュー解説 - Billboard JAPAN
- アルバム特設サイト