曽根駅 (兵庫県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Lamkova (会話 | 投稿記録) による 2012年5月16日 (水) 00:45個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

曽根駅*
駅舎
そね
Sone
宝殿 (4.0 km)
(2.0 km) ひめじ別所
所在地 兵庫県高砂市阿弥陀一丁目6-1
北緯34度47分35.78秒 東経134度46分11.69秒 / 北緯34.7932722度 東経134.7699139度 / 34.7932722; 134.7699139 (曽根駅*)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陽本線JR神戸線
キロ程 46.4km(神戸起点)
大阪から79.5 km
電報略号 ソネ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
4,077人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1888年明治21年)12月23日
備考 業務委託駅
みどりの窓口
* 1902年に阿弥陀駅から改称。
テンプレートを表示

曽根駅(そねえき)は、兵庫県高砂市阿弥陀一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。

駅構造


曽根駅
配線図

宝殿駅

1 (2) 3


STRg STRf
STR STR
STR+BSr leer+BSl STR+BSr
STR+BSr leer+BSl STR+BSr
STR STR
STRg STRf

ひめじ別所駅

ホーム

単式2面2線のプラットホームを持つ地上駅。以前は単式・島式の複合型2面3線だったが、中線(2番線)が撤去されて停留所となり[1]、当該ホームには柵が付けられた。2番が欠番であるのはそのためである。

プラットホームは姫路方に向かって半径500mの右カーブを描いており、停車時にはそのカーブに設けられたカントにより列車が大きく傾き、車両扉(3扉車の場合は両端の扉)とプラットホームとの間が直線のホームに停車した場合よりも広く開くほか、通過列車(新快速など)は100km/hに減速する。

曽根駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 JR神戸線 上り 三ノ宮大阪方面
3 JR神戸線 下り 姫路相生方面

駅業務はジェイアール西日本交通サービスへ委託されており、加古川駅が当駅を管理している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカードが利用できる。

改札口および1番のりばと、3番のりばのある島式ホームとの間は階段とエレベーターで連絡されている。また、多機能トイレが1番のりばに設置されている。

駅舎は開業時から上り線側(北側)のみの設置にとどまっている。南側に出るには駅舎から東に約180m離れた跨線橋か、西側約370m先の歩行者用踏切を渡る必要がある。数十年にわたって駅南側の住民などが市に対して南口設置を要望している[2]が、実現の見込みは立っていない。

駅東側には有人踏切があったが、1970年代に廃止された。

バリアフリー化工事

高砂市の2009年度予算で、改札内のエレベーター及び多機能トイレを設置するバリアフリー化事業が盛り込まれ[3]2010年8月17日よりバリアフリー工事が開始された。既設の跨線橋から神戸寄りに新たにエレベーターを設置した跨線橋が設置された。

工事が実施されるまで、駅構外から利用できる便所があったが、工事に伴って撤去された。

ダイヤ

昼間時間帯となる11 - 15時台は1時間あたり2本(約30分間隔)となっている。それ以外の時間帯は3 - 7本が停車する。

駅周辺

バス路線

2系統 鹿島神社行き
2系統 曽根郵便局西・高砂市役所前経由、高砂(山陽電鉄高砂駅北口)行き
4系統 牛谷団地経由、北浜行き
4系統 高砂消防署前・高砂市役所前経由、高砂(山陽電鉄高砂駅北口)行き

利用状況

年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は次のとおり[4]

  • 1998年度 1,967千人 : 5,388人/日
  • 1999年度 1,869千人 : 5,106人/日
  • 2000年度 1,813千人 : 4,968人/日
  • 2001年度 1,782千人 : 4,881人/日
  • 2002年度 1,746千人 : 4,785人/日
  • 2003年度 1,756千人 : 4,797人/日
  • 2004年度 1,729千人 : 4,738人/日
  • 2005年度 1,620千人 : 4,437人/日
  • 2006年度 1,597千人 : 4,374人/日
  • 2007年度 1,599千人 : 4.368人/日
  • 2008年度 1,569千人 : 4,299人/日
  • 2009年度 1,517千人 : 4,155人/日
  • 2010年度 1,488千人 : 4,077人/日

歴史

開業当初、当駅は所在地が印南郡阿弥陀村だったため阿弥陀駅と名づけられた。鉄道唱歌第2集山陽・九州編にも、「阿弥陀は寺の音に聞き…」と「阿弥陀」の駅名で登場している。

しかしその後1900年に東隣の印南郡米田村に新駅が開業した際、その駅名は駅から南西約1.5km離れた場所にある生石神社の「石の宝殿」にちなみ宝殿駅となった。そのころ印南郡曽根村では、石の宝殿同様の観光資源であり、阿弥陀駅の約1.5km南に所在する曽根天満宮の霊松にちなみ、阿弥陀駅を「曽根の松駅」へと改称するよう望む声が高まった。そして近隣町村の賛同を得て山陽鉄道に要請した結果、現在の曽根駅に改称された。

そもそも元来の敷設構想では、印南郡曽根村を経由し、曽根村内に駅を設ける計画だったが、「陸蒸気」に不安をもっていた村民からの反発により実現せず、現在のルートに変更されたという経緯がある[5]

年表

隣の駅

西日本旅客鉄道
JR神戸線(山陽本線)
新快速
通過
普通(西明石駅以東は快速
宝殿駅 - 曽根駅 - ひめじ別所駅

脚注

  1. ^ このため、場内信号機が第0閉塞信号機に、出発信号機が該当する番号の閉塞信号機に変更されている。
  2. ^ 地域ミーティング 平成22年度開催結果概要 (PDF) - 高砂市
  3. ^ 高砂市平成21年度予算 主要な施策一覧表 (PDF) - 高砂市
  4. ^ 「高砂市統計書」(高砂市企画総務部総務課・編)及び「兵庫県統計書」による
  5. ^ 今の高砂市内に予定された山陽鉄道のルートは、現在の山陽電気鉄道に近いコースをたどる予定だったが、高砂、曽根などの反対により加古川経由の今のルートとなった。(高砂観光MAP - 高砂市役所・高砂市観光協会)
  6. ^ a b c 日本鉄道旅行地図帳 9号 関西2 ―全線・全駅・全廃線. 新潮社. (2009). ISBN 9784107900272 

関連項目

外部リンク