友部駅
友部駅 | |
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南口(2007年7月) | |
ともべ Tomobe | |
所在地 | 茨城県笠間市友部駅前1-24 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
電報略号 | トモ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
3,596人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1895年(明治28年)7月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 98.8 km(日暮里起点) |
◄岩間 (6.9 km) (4.7 km) 内原► | |
所属路線 | ■水戸線 |
キロ程 | 50.2 km(小山起点) |
◄宍戸 (1.7 km) (- km) (内原)*► | |
備考 | みどりの窓口 有 |
* 一部列車が常磐線に直通。 |
友部駅(ともべえき)は、茨城県笠間市友部駅前にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
乗り入れ路線
常磐線と水戸線の2路線が乗り入れる。このうち常磐線を所属線とし[1]、水戸線は当駅を終点としている。なお、両路線ともJR貨物の第二種鉄道事業区間でもある。
常磐線の特急のうち、「ときわ」の全列車が当駅に停車する。また水戸線の列車は日中を除き、常磐線の水戸・勝田方面と直通運転している。
年表
当駅が開業したのは「日本鉄道水戸線」(現在のJR水戸線および常磐線の当駅 - 水戸駅間に相当)開業の約6年後で、「日本鉄道土浦線」の開通で当駅が東京方面との接続駅となるのは開業約4か月後である。当時この一帯は「西茨城郡宍戸町」の一部で、隣駅である宍戸駅は水戸線開通と同時に開業している。一方、当駅名の由来である地名「南友部[2]」は「西茨城郡宍戸町」の中の字名に過ぎず、水戸線開業時に駅が置かれなかったことからもわかる通り当時は発展した市街地ではなかった。しかし次第に交通の要衝として友部駅周辺が栄えるようになり、1955年には宍戸町を含む4町村が「友部町」として合併。それまで宍戸町の一部であった「南友部」の地名が、駅周辺の発展をきっかけに宍戸地区を含む自治体名へと逆転することになった。
- 1895年(明治28年)
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道が発足。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1994年(平成6年)5月10日 - 専用線発着のコンテナ貨物の取扱を開始。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2005年(平成17年)2月 - 旧駅舎解体、仮駅舎を設置。駅舎の新築工事が開始。
- 2007年(平成19年)3月4日 - 橋上駅舎供用開始。発車メロディを坂本九の楽曲に変更。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。みどりの窓口(営業時間 5:45 - 21:00)・指定席券売機(営業時間 5:00 - 23:50)・Suica対応自動改札機設置駅。改札コンコース階の改札口と各ホームへのエスカレーター前(2008年春頃設置)、およびホーム上にそれぞれ発車標が設置されている(改札口は路線別、他は番線別。4番線と5番線は共用)。
1・2番線ホームの発車標は5両編成列車の停車位置番号が表示されている(2012年2月現在)[3]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■常磐線 | 上り | 石岡・土浦・上野・東京・品川方面 (■上野東京ライン含む) |
|
2・3 | 下り | 水戸・日立・いわき方面 | 3番線は特急待避列車 | |
3・4 | ■水戸線 | 上り | 笠間・下館・小山方面 | 主に3番線(4番線は1本のみ) |
4・5 | ■常磐線 | 下り | 水戸方面 | 水戸線からの直通列車。主に4番線。 |
- 1番線が上り本線、2番線が下り本線。上下本線の間に2本中線があるほか、5番線の外側に5本の側線がある。
- 基本的には、2番線が常磐線下り、3番線が水戸線、4番線が水戸線から直通の常磐線下りである。3番線は常磐線下り列車の待避線及び水戸線からの水戸方面行き、5番線は水戸線と水戸線からの常磐線直通列車も使用するが、いずれもさほど利用されていない。
- 2015年3月14日現在の定期ダイヤでは、3番線発の常磐線下り列車は、土浦方面からの列車(特急待避・接続を兼ねる)が深夜に1本、4番線発の水戸線列車、5番線発の水戸線からの常磐線直通列車はそれぞれ1日1本ずつしか存在しない。
- 4番線・5番線の発車標・サイン類の路線名・方面の表記は、誤乗防止のためかテープで隠されている。それ以前は、4・5番線には「常磐線」の表記はなく、水戸方面も含め「水戸線」のみの表記だった。
- 1番線ホーム(上りホーム)に一台Suica対応グリーン券売機が設置されている。
発車メロディ
発車メロディは2007年3月4日から、笠間市にゆかりのある歌手・坂本九の楽曲に変更された。
- 1番線 - 「上を向いて歩こう」
- 2番線 - 「明日があるさ」
- 3 - 5番線 - 「幸せなら手をたたこう」
貨物取扱・専用線
JR貨物の駅は臨時車扱貨物の取扱駅となっており[4]、2014年3月15日改正時点では定期貨物列車の停車は設定されていない[5]。
以前は専用線発着のコンテナ貨物も扱っており、本線の北側に沿って内原駅方面に伸びる引上げ線から、日本たばこ産業友部工場へ至る専用線が分岐していた。工場内の専用線の脇に貨物ホームが設置されており、コンテナ車にコンテナを積んだまま荷役作業を行っていた。かつては有蓋車で同様の輸送が行われていたが、1994年(平成6年)にコンテナ化された。その後、2012年3月改正にて当駅でのコンテナ貨物取扱は廃止された。
かつては、駅北側にある太平洋セメント友部サービスステーションの貨車用セメント荷役設備へ続く専用線もあり、セメント輸送が行われていた。また、改札口(旧駅舎)の西側に1面1線の貨物ホームがあった。
不定期であるが、当駅から機関車の砂撒き装置に搭載する砂の発送がある。砂はトラ45000形に積まれ、関東地区の車両基地へ輸送される。車両基地構内には砂を積んだダンプカーを直接乗り入れにくいことから、このような輸送が行われている。
利用状況
2014年度の一日平均乗車人員は3,596人である。近年の推移は以下のとおり。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均乗車人員 |
2000 | 3,903 |
2001 | 3,781 |
2002 | 3,649 |
2003 | 3,578 |
2004 | 3,614 |
2005 | 3,615 |
2006 | 3,569 |
2007 | 3,658 |
2008 | 3,705 |
2009 | 3,573 |
2010 | 3,501 |
2011 | 3,461 |
2012 | 3,576 |
2013 | 3,636 |
2014 | 3,596 |
駅周辺
橋上駅となる前は1番線ホームに面した南側のみ駅舎があったことなどから、市街地はほぼ南側を中心に形成されている。市役所本庁舎の最寄り駅であり、商店や住宅が多い。他の公的機関や施設は笠間駅周辺に多く立地する。
北口
南口
- 笠間市役所本庁舎(旧・友部町役場)
- 茨城県立中央病院
- 友部駅前郵便局
- 友部郵便局
- 笠間警察署友部地区交番
- 常陽銀行 友部支店
- ケーヨーデイツー 友部店
- カスミ フードスクエア友部店
- 筑波銀行 友部支店
- 友部駅南口駐車場(駐車券と上野駅または仙台駅以遠の往復の乗車券・特急券を窓口で呈示すると、駐車料金が1日分無料になる)
路線バス
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
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住宅前 | 中央病院 | 茨城交通 | 土休日運休 | ||
住宅前・中央病院・鯉渕営業所・若林 | 水戸駅 | 1日1本 | |||
平町・旭台団地入口・鯉渕営業所・若林 | 水戸駅 | ||||
平町・友部二中・旭台団地入口 | 友部駅 | 平日朝運転 | |||
平町・旭台団地入口・友部二中 | 友部駅 | 平日夕運転 | |||
平町 | 県立こころの医療センター | 土休日運休 | |||
工芸の丘陶芸美術館・笠間ショッピングセンター・笠間駅 | 友部駅 | かさま観光周遊バス | 月曜日運休 | ||
工芸の丘陶芸美術館・笠間ショッピングセンター・笠間駅 | 工芸の丘陶芸美術館 |
ギャラリー
-
北口(2009年2月)
-
改札口(2007年7月)
-
自由通路(2007年7月)
-
1番線ホーム(土浦寄り)と自由通路全景
隣の駅
※常磐線の特急「ときわ」の隣の停車駅は「ひたち (列車)」を参照。
脚注
関連項目
外部リンク
- JR東日本 友部駅
- 友部駅発着バス時刻表 - Bus Stop Ibaraki〜いばらき路線バス案内所