佐世保駅

佐世保駅
東口
させぼ Sasebo
所在地	長崎県佐世保市三浦町 北緯33度9分49.90秒 東経129度43分32.63秒
所属事業者	九州旅客鉄道（JR九州・駅詳細） 松浦鉄道（駅詳細）

佐世保駅（させぼえき）は、長崎県佐世保市三浦町にある、九州旅客鉄道（JR九州）・松浦鉄道の駅である。

概要

長崎県北部の主要都市である佐世保市の中心駅である。JR九州の佐世保線と、松浦鉄道の西九州線の2路線が乗り入れており、いずれも当駅が終点である。なお、当駅はJR6社の全駅中最西端に位置する駅で、複数の鉄道路線が乗り入れる駅としても日本最西端である。

佐世保線早岐駅を起点とする大村線の列車は、大半が当駅まで乗り入れている。また、佐世保線と西九州線の直通運転は2011年7月現在では1往復のみ行われている（伊万里駅・佐々駅 - 早岐駅間）。

駅構造

両社とも高架駅で、エスカレーター、エレベーターを完備している。

高架下は駅舎・コンコースとなっており、コンコース内にKIOSKやファミリーマートをはじめとする売店、松浦鉄道佐世保旅行センターや佐世保観光情報センターなどがある。国道側は「東口」、佐世保港側は「みなと口」となっている。東口には佐世保バーガーの店である「ログキット」もある。

JR九州

JR 佐世保駅
させぼ Sasebo
◄日宇 (3.4km)
所在地	長崎県佐世保市三浦町21-1
所属事業者	九州旅客鉄道（JR九州）
所属路線	佐世保線 （大村線直通含む）
キロ程	48.8 km（肥前山口起点）
電報略号	サホ
駅構造	高架駅
ホーム	3面6線
乗降人員 -統計年度-	7,219人/日 -2011年-
開業年月日	1898年（明治31年）1月20日
備考	直営駅 みどりの窓口 有

島式ホーム3面6線を有する。JR1・2番のりばと松浦鉄道のりばのホームははつながっており、境界部分に松浦鉄道管理の連絡改札がある。なお、JR1番のりばと松浦鉄道1番のりばは途中で区切られて切欠きになっているため、列車の直通が可能なのはJR2番のりば・松浦鉄道2番のりばの相互間のみであり、直通列車はJR2番のりばに発着している。

特急「みどり」は3・4番のりばを、佐世保線の普通列車と大村線の列車は1・2・5番のりばを使用する（「みどり」の上り最終列車が発車した後は4番のりばも使用）。6番のりばを使用する列車は朝・夕方のごく一部の列車のみで、臨時列車が運転される場合はここに発着したり、車両を留置することが多い。

佐世保線は早岐駅がスイッチバック構造になっており、当駅と早岐駅の間は10分程度のため、「みどり」の上り列車は当駅発車時点では座席の向きが進行方向と逆向きになっていて、下り列車も座席が逆向きの状態で当駅に到着する。

直営駅で、みどりの窓口・自動券売機が設置されている。2010年3月末より自動改札機（SUGOCAには非対応で導入予定はない。3通路）の使用を開始した。なお、JRグループでは最西端の自動改札機設置駅である。

松浦鉄道

松浦鉄道 佐世保駅
させぼ Sasebo
◄佐世保中央 (1.0km)
所在地	長崎県佐世保市三浦町21-1
所属事業者	松浦鉄道
所属路線	西九州線
キロ程	93.8 km（有田起点）
駅構造	高架駅
ホーム	1面2線
乗車人員 -統計年度-	691人/日（降車客含まず） -2006年-
開業年月日	1988年（昭和63年）4月1日
備考	直営駅

島式ホーム1面2線を有する。一部例外を除き2つののりばに交互に発着する。なお、佐々駅行きの快速列車は全て2番のりばから発車する。

直営駅で、窓口営業は一部時間帯のみである。自動券売機は窓口営業時間帯のみ使用可能で、自動改札機はない。連絡改札にも自動改札機は設置されていない。なお、松浦鉄道では長崎スマートカードが使えるが、駅構内に対応機器はなく、車内のカードリーダーに触れることで精算を行う。

のりば

松浦鉄道線ホーム

駅弁

主な駅弁は下記の通り。

• 花ちらしずし
• 南蛮あごめし
• 高菜べんとう
• 高菜＆あなごめし
• あなごめし
• 元祖レモンステーキ弁当
• 幕の内弁当

駅周辺

再開発が続いており、駅周辺では分譲マンションなどの建設ラッシュとなっている。

東口

東口方面上空から見た佐世保駅周辺

• 国道35号
• フレスタSASEBO
• JR九州佐世保ビル
• S-PLAZA
• 佐世保交通センタービル
  • 西肥バス佐世保バスセンター
• 佐世保市営バス佐世保駅前バスターミナル
• 三浦町教会（聖心天主堂）
• アルカスSASEBO
• 佐世保駅前郵便局
• ふくおかフィナンシャルグループ佐世保ビル
• 四ヶ町アーケード

みなと口

みなと口周辺

• すぐ港側を西九州自動車道佐世保道路の高架橋が通っているが、当駅からは佐世保みなとICと佐世保中央ICのいずれへもある程度の距離がある。
• 佐世保港
  • 新みなとターミナル - 西海市（大島・横瀬・松島）・池島・平戸市（津吉）・上五島（友住）行き旅客船のりば
  • 鯨瀬ターミナル - 上五島（有川）・宇久・小値賀行き旅客船のりば
  • させぼシーサイドパーク
• 佐世保市中央卸売市場
• 九州電力佐世保営業所
• 海上自衛隊佐世保警備隊
• 佐世保競輪場

バス路線

高速バス

高速バスは、駅東口を出て国道35号を挟み右正面の佐世保バスセンターから発着している。詳細は佐世保バスセンターの項目を参照。

路線バス

• 駅と国道35号を挟んだ真正面に佐世保市営バスのターミナルがあり、ここから市内各地へのバスが出ている。黒髪・早岐方面及び矢峰・柚木方面への便はターミナルに入らずに国道上のバス停に発着する。また、昼間に運転される西海パールシーリゾート（九十九島水族館）方面の快速便は東口駅前広場ロータリー内のバス停に発着する。バス停の名称はいずれも「佐世保駅前」。
• 西肥バスの一般路線バスは、佐世保バスセンターと国道上の佐世保駅前バス停に発着する。詳細は佐世保バスセンターの項目を参照。

歴史

2代目駅舎（1985年）

2代目駅舎（2001年）

• 1898年（明治31年）1月20日 - 九州鉄道の駅として開業。
• 1907年（明治40年）7月1日 - 九州鉄道が国有化。同時に当駅は国有鉄道の最西端駅となる。
• 1909年（明治42年）10月12日 -　国有鉄道線路名称制定により、早岐駅 - 佐世保駅間に佐世保線の名称が付けられ、当駅は佐世保線の終点となる。
• 1934年（昭和9年）12月1日 - 長崎本線が現行の肥前鹿島駅経由のルートに変更されたのに伴い、旧ルートのうち肥前山口駅 - 早岐駅間を佐世保線に編入。
• 1935年（昭和10年）11月9日 - 佐世保線が北佐世保駅まで延長。これにより当駅は佐世保線の中間駅となると共に、国有鉄道最西端の駅の座も失うこととなった。
• 1937年（昭和12年）8月25日 - 鉄筋コンクリート造2階建ての駅舎に改築、竣工。この駅舎は戦災も免れて高架化まで使用された。
  • 駅舎の位置は現駅舎東口（国道35号線側）の早岐方約50mほどのところ。現在は東口駅前広場となっている。
• 1943年（昭和18年）8月30日 - 佐世保線の当駅 - 北佐世保駅間を松浦線に編入。これにより当駅は佐世保線と松浦線の駅となり、両線の終点となる。
• 1985年（昭和60年）3月14日 - 貨物営業を廃止。
• 1987年（昭和62年）4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
• 1988年（昭和63年）4月1日 - JR九州松浦線が松浦鉄道西九州線に転換される。これにより、当駅は国鉄・JRの駅としては52年ぶりに最西端に戻る。
• 2001年（平成13年）12月26日 - 高架化。新駅舎完成。
• 2002年（平成14年）3月23日 - 当駅でのJRと松浦鉄道の直通運転が再開。
• 2006年（平成18年）3月18日 - 当駅でのJRと松浦鉄道の直通運転を休止。
• 2009年（平成21年）3月14日 - 当駅でのJRと松浦鉄道の直通運転が再開。
• 2010年（平成22年）3月 - JR改札口に自動改札機を設置。ただしSUGOCAには非対応で導入予定もない。

※終了時期は不明であるが、高架化前（旧駅時代）JR九州最後の赤帽のいる駅であった。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

佐世保線

• 特急「みどり」始発・終着駅

■快速「シーサイドライナー」（当駅 - ハウステンボス駅間は各駅停車）・■普通（大村線直通列車を含む。1往復のみ西九州線と直通運転）

日宇駅 - 佐世保駅

松浦鉄道

西九州線

■快速・■普通（普通列車1往復のみ佐世保線と直通運転）

佐世保中央駅 - 佐世保駅

位置情報

• 北緯33度09分50秒 東経129度43分32秒
• 佐世保南部(長崎) - 地理院地図
• 佐世保駅 - Google マップ

ギャラリー

• 
  松浦鉄道入口
• 
  最西端を示す標柱
• 
  最西端を示す石碑
• 
  JR駅名標
• 
  コンコースにある「貧乏が去る像」

関連項目

• 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

• 佐世保駅（駅情報） - 九州旅客鉄道