セルゲイ・ボロノフ

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セルゲイ・ボロノフ
Sergei VORONOV
フィギュアスケート選手
生誕 (1987-10-03) 1987年10月3日(36歳)
モスクワ
身長 176 cm
選手情報
代表国 ロシアの旗 ロシア
コーチ インナ・ゴンチャレンコ
所属クラブ CSKAモスクワ
ISUパーソナルベストスコア
総合252.552014 欧州選手権
SP90.332014 GPロステレコム杯
FS167.042014 欧州選手権
獲得メダル
フィギュアスケート
欧州選手権
2014 ブダペスト 男子シングル
2015 ストックホルム 男子シングル
グランプリファイナル
2014 バルセロナ 男子シングル
世界ジュニア選手権
2006 リュブリャナ 男子シングル
2007 オーベルストドルフ 男子シングル

セルゲイ・エヴゲーニエヴィチ・ボロノフヴォロノフロシア語: Сергей Евгеньевич Вороновロシア語ラテン翻字: Sergei Evgenyevich Voronov1987年10月3日[1][2] - )は、ロシアフィギュアスケート選手(男子シングル)。

2008年、2009年ロシア選手権優勝。2014年グランプリファイナル3位。

経歴

1987年10月3日モスクワで生まれる。1991年フィギュアスケートを始めた。その2年後には滑走中の事故で鎖骨を折り、両親にスケートを辞めさせられそうになったことがあるという[3]

コーチのラファエル・アルトゥニアンがロシアを去ったため、2000年サンクトペテルブルクアレクセイ・ウルマノフのもとへ移った[3]世界ジュニア選手権は2005年大会をインフルエンザで棄権した後[1]、2006年、2007年と2年続けて表彰台に上る。2006-2007シーズンからはISUグランプリシリーズに参戦。2007-2008シーズンのGPエリック・ボンパール杯で2位となった。ロシア選手権では2008年、2009年と連覇。2008年欧州選手権では4位に入った。

2009-2010シーズン、SPから積極的に4回転と3回転のコンビネーションを組み込んできた。中国杯では3位。ロシア選手権では2位になり、欧州選手権に派遣されたが、そこでは14位となったため、バンクーバーオリンピックの代表には選出されなかった。シーズン終了後、コーチをニコライ・モロゾフに変更した[4]

2010-2011シーズン、中国杯はSPの途中に怪我をして棄権。その怪我のためにエリック・ボンパール杯の出場を取り止めた。ロシア選手権ではSP10位と出遅れるが、FSで3位、総合では4位となった。

2012-2013シーズン、中国杯では3年ぶりにグランプリシリーズのメダルを獲得。ロシア選手権は2位。シーズン終了後にエテリ・トゥトベリーゼにコーチを変更した。

2013-2014シーズン、ロシア選手権では3位。6度目の出場となった欧州選手権ではSP、FS共に自己ベストを更新し、銀メダルを獲得した。

2014-2015シーズン、ロステレコム杯NHK杯で2位となり、自身初のグランプリファイナル進出を決め、そこでは銅メダルを獲得した。欧州選手権でも銅メダルを獲得。3年ぶりとなる世界選手権は膝に痛み止めを打ちながらの出場だった[5]。SPは4位につけるもFSではジャンプの跳び過ぎ違反を犯すなどして17位、総合13位に終わった。

2015-2016シーズン、ロシア選手権では5位となり、5年ぶりにメダルを逃した。

主な戦績

2010-2011シーズンから

大会/年 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16
世界選手権 17 13
欧州選手権 10 7 2 3
ロシア選手権 4 3 2 3 2 5
GPファイナル 3
GPロステレコム杯 7 2 6
GP中国杯 棄権 3 5
GP NHK杯 7 9 2
CSフィンランディア杯 2 1 3
CSネーベルホルン杯 4
NRW杯 3
ゴールデンスピン 1
アイススター 1
冬季ユニバーシアード 2
ニース杯 棄権

2009-2010シーズンまで

大会/年 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10
世界選手権 19 7 13 14
欧州選手権 4 9 14
世界国別対抗戦 7
ロシア選手権 6 6 6 1 1 2
GP中国杯 3
GPエリック杯 2 6
GPロシア杯 7
GPスケートカナダ 10 6
GPスケートアメリカ 7
NRW杯 5
フィンランディア杯 6 3 2
冬季ユニバーシアード 5
世界Jr.選手権 棄権 2 3
JGPSBC杯 3
JGPソフィア杯 3
JGPウクライナ記念 6
JGPブダペスト 3

詳細

2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年12月23日 - 27日 ロシアフィギュアスケート選手権エカテリンブルク 9
76.29
5
161.39
5
237.68
2015年11月25日 - 29日 2015年NRW杯ドルトムント 1
84.53
3
139.42
3
223.95
2015年11月20日 - 22日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 4
84.17
7
160.43
6
244.60
2015年11月6日 - 8日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 3
80.99
8
141.18
5
222.17
2015年10月9日 - 11日 ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯エスポー 1
79.06
7
144.03
3
213.34
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年4月16日 - 19日 2015年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 5
79.09
5
161.92
2
団体
2015年3月23日 - 29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 4
84.70
17
133.71
13
218.41
2015年1月26日 - 2月1日 2015年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ストックホルム 2
81.06
3
151.99
3
233.05
2014年12月24日 - 28日 ロシアフィギュアスケート選手権ソチ 3
91.24
1
179.29
2
270.53
2014年12月11日 - 14日 2014/2015 ISUグランプリファイナルバルセロナ 4
84.48
3
160.05
3
244.53
2014年11月28日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯門真 4
78.93
2
157.72
2
236.65
2014年11月14日 - 16日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 2
90.33
2
161.67
2
252.00
2014年10月9日 - 12日 ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯エスポー 1
75.06
2
146.05
1
221.11
2014年9月24日 - 27日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 4
71.29
4
138.76
4
210.05
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年1月13日 - 19日 2014年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ブダペスト 2
85.51
2
167.04
2
252.55
2013年12月22日 - 27日 ロシアフィギュアスケート選手権ソチ 3
89.10
3
160.34
3
249.44
2013年12月5日 - 8日 2013年ゴールデンスピンザグレブ 1
81.64
1
163.43
1
245.07
2013年11月8日 - 10日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 6
79.80
9
141.38
9
221.18
2013年10月17日 - 20日 2013年アイススターミンスク 1
82.70
1
161.60
1
244.30
2013年10月4日 - 6日 2013年フィンランディア杯エスポー 2
79.74
2
161.63
2
241.37
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年1月23日 - 27日 2013年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ザグレブ 5
78.38
7
131.80
7
210.18
2012年12月24日 - 28日 ロシアフィギュアスケート選手権ソチ 2
87.69
2
166.37
2
254.06
2012年11月23日 - 25日 ISUグランプリシリーズ NHK杯利府 7
70.03
7
144.85
7
214.88
2012年11月2日 - 4日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 3
73.58
3
144.03
3
217.61
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2012年3月26日-4月1日 2012年世界フィギュアスケート選手権ニース 2
128.47
17
66.81
15
143.23
17
210.04
2012年1月23日-29日 2012年ヨーロッパフィギュアスケート選手権シェフィールド - 14
60.88
10
135.01
10
195.89
2011年12月24日-28日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク - 5
76.35
3
164.44
3
240.79
2011年11月25日-27日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ - 8
61.15
6
136.04
7
197.19
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年1月30日 - 2月5日 ユニバーシアード冬季競技大会エルズルム 3
71.98
2
132.56
2
204.54
2010年12月25日 - 29日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 13
60.14
3
144.57
4
204.71
2010年11月5日 - 7日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 5
68.70
- 棄権
2010年10月13日 - 17日 2010年ニース杯ニース 4
69.77
- 棄権
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月22日 - 28日 2010年世界フィギュアスケート選手権トリノ 11
73.42
14
127.18
14
200.60
2010年1月18日 - 24日 2010年ヨーロッパフィギュアスケート選手権タリン 17
60.27
12
125.11
14
185.38
2009年12月24日 - 26日 ロシアフィギュアスケート選手権サンクトペテルブルク 2
95.64
4
144.37
2
240.01
2009年12月3日 - 6日 2009年NRW杯ドルトムント 6
68.07
5
127.28
5
195.35
2009年10月29日 - 11月1日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 2
81.40
3
138.99
3
220.39
2009年10月15日 - 18日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 4
72.80
6
131.65
6
204.45
2009年10月8日 - 11日 2009年フィンランディア杯ヴァンター 3
68.50
1
141.72
2
210.22
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年4月16日 - 19日 2009年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 4
71.42
8
125.28
7
196.70
2009年3月23日 - 29日 2009年世界フィギュアスケート選手権ロサンゼルス 9
72.15
14
129.89
13
202.04
2009年1月19日 - 25日 2009年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ヘルシンキ 6
71.29
13
113.67
9
184.96
2008年12月24日 - 28日 ロシアフィギュアスケート選手権カザン 1
77.69
1
160.99
1
238.68
2008年11月20日 - 23日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯モスクワ 12
58.50
6
131.81
7
190.31
2008年10月30日 - 11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダオタワ 5
70.45
5
131.14
6
201.59
2008年10月9日 - 12日 2008年フィンランディア杯ヴァンター 5
65.95
1
134.57
3
200.52
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年3月17日 - 23日 2008年世界フィギュアスケート選手権ヨーテボリ 15
65.26
4
144.67
7
209.93
2008年1月21日 - 27日 2008年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ザグレブ 6
64.26
3
145.87
4
210.13
2008年1月4日 - 7日 ロシアフィギュアスケート選手権サンクトペテルブルク 1
78.98
1
152.09
1
231.07
2007年11月15日 - 18日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 4
68.70
2
140.21
2
208.91
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年3月19日 - 25日 2007年世界フィギュアスケート選手権東京 22
60.50
19
116.07
19
176.57
2007年2月26日 - 3月4日 2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権オーベルストドルフ 5
59.49
3
120.91
3
180.40
2007年1月17日 - 27日 ユニバーシアード冬季競技大会トリノ 6
61.57
4
123.21
5
184.22
2007年1月4日 - 7日 ロシアフィギュアスケート選手権モスクワ 4
70.11
7
125.19
6
195.30
2006年11月2日 - 5日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダビクトリア 9
58.35
9
107.38
10
165.73
2006年10月26日 - 29日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカハートフォード 9
56.40
4
116.63
7
173.03
2006年10月6日 - 8日 2006年フィンランディア杯ヴァンター 7
47.84
5
110.13
6
157.97
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2006年3月6日-12日 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権リュブリャナ 2
108.30
5
57.66
2
115.26
2
172.92
2005年10月20日-23日 ISUジュニアグランプリ SBC杯岡谷 - 5
50.32
3
95.83
3
146.15
2005年9月29日-10月2日 ISUジュニアグランプリ ソフィア杯ソフィア - 10
43.94
2
102.57
3
146.51
2004-2005 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2005年2月28日-3月6日 2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権キッチナー 6
96.34
- - 棄権
2004年9月29日-10月3日 ISUジュニアグランプリ ウクライナ記念キエフ - 11
44.17
6
92.66
6
136.83
2004年9月1日-5日 ISUジュニアグランプリ ブダペストブダペスト - 4
55.06
4
103.45
3
158.51

プログラム使用曲

シーズン SP FS EX
2015-2016[6] Butterflies and Hurricanes
曲:ミューズ
振付:ジェフリー・バトル
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』サウンドトラックより
Cockeye's Song
Speaksay
Deborah's Theme
作曲:エンニオ・モリコーネ
振付:ジェフリー・バトル

Caruso
演奏:ニール・ショーン
カム・トゥゲザー
編曲:マーカス・ミラー
At Last
演奏:ケニー・G
Big Time Boppin’ (Go Man Go)
演奏:ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ
振付:アレクサンドル・ズーリン
Feeling Good
ボーカル:マイケル・ブーブレ
Это всё
曲:DDT
2014-2015 死の舞踏
作曲:カミーユ・サン=サーンス
振付:アレクサンドル・ズーリン
Caruso
演奏:ニール・ショーン
カム・トゥゲザー
編曲:マーカス・ミラー
At Last
演奏:ケニー・G
Big Time Boppin’ (Go Man Go)
演奏:ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ
振付:アレクサンドル・ズーリン
Fastidious Horses
ボーカル:ヴラジーミル・ヴィソツキー
Yesterday When I Was Young
曲:シャルル・アズナヴール
マイ・ウェイ
ボーカル:フランク・シナトラ
君の瞳に恋してる
ボーカル:ポール・アンカ
2013-2014 二つのギター
振付:イリーナ・ジュク
A Los Amigos
作曲:アルマンド・ポンティエル
ポル・ウナ・カベサ
作曲:カルロス・ガルデル
タンゲーラ
作曲:マリアーノ・モーレス
振付:イリヤ・アベルブフ
Bez boyu
曲:オケアン・エリズィ
カッチーニのアヴェ・マリア
ボーカル:トーマス・スペンサー=ワートリー
2012-2013 ヤーブロチカ(ロシア水兵の踊り)
作曲:レインゴリト・グリエール
映画『ロミオとジュリエット』より
作曲:ニーノ・ロータ
ロクサーヌのタンゴ 映画『ムーラン・ルージュ』サウンドトラックより
2011-2012 映画『プリティ・リーグ』より
作曲:ハンス・ジマー
Artsakh
作曲:Ara Gevorgyan
歌劇『道化師』より
作曲:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
2010-2011 ロクサーヌのタンゴ 映画『ムーラン・ルージュ』より ピアノ協奏曲第2番より第3楽章
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
ロミオとジュリエット
作曲:ニーノ・ロータ
2009-2010 革命のエチュード
作曲:アレクサンドル・スクリャービン
映画『シンドラーのリスト』より
作曲:ジョン・ウィリアムズ
アレグレット
作曲:カール・ジェンキンス
2008-2009 映画『ゴッドファーザー』より
作曲:ニーノ・ロータ[7]
ヴァイオリンとパーカッションのための協奏曲 プラハ
作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
演奏:ジャック・ルーシェ
ブエノスアイレスの秋
ブエノスアイレスの春
天使の死
作曲:アストル・ピアソラ
Still Loving You
曲:スコーピオンズ
2007-2008 ピアノ協奏曲第2番[2]
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ

脚注

  1. ^ a b 斎藤貴子編『COLORS フィギュアスケート男子シングルフォトブック』あおば出版、2006年2月、p.106
  2. ^ a b 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「tokuhon」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  3. ^ a b 国際スケート連盟によるバイオグラフィー
  4. ^ Russian Skaters Preview New Programs
  5. ^ Фигурист Воронов сказал, что на чемпионате мира в Шанхае у него разболелось колено
  6. ^ Сергей Воронов: «Баттл открыл для меня совершенно другую сторону фигурного катания»
  7. ^ 11月末に『ゴッドファーザー』へ変更

外部リンク