おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス

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おはようエクスプレス
おやすみエクスプレス
おはようエクスプレス(2020年1月30日 小松駅)
おはようエクスプレス(2020年1月30日 小松駅
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 福井県石川県
運行開始 2001年10月1日
運行終了 2010年3月12日七尾線
2015年3月13日金沢駅以東)
後継 特急「サンダーバード
新幹線「つるぎ
運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 敦賀駅
停車地点数 7
終点 金沢駅
営業距離 130.7 km
平均所要時間 約1時間20分
列車番号 21M(おはようエクスプレス)
22M(おやすみエクスプレス)
使用路線 北陸本線
車内サービス
クラス 普通車
座席 全車自由席
技術
車両 681系電車
683系電車
金沢総合車両所
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V(敦賀周辺)
交流20,000 V・60 Hz南今庄 - 金沢間)
最高速度 130 km/h (81 mph)
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おはようエクスプレスおよびおやすみエクスプレスは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が北陸本線敦賀駅 - 金沢駅間で運行する特別急行列車である。かつては金沢駅以東や七尾線でも運転されていた。

概要

特急「サンダーバード」・「はくたか」の間合い運用として、「おはようエクスプレス」が2001年10月から福井駅金沢駅間で運転を開始し[1]て以降、北陸地区での運転が拡大されていた。平日の早朝・夜間に運行されるホームライナー的な性格の通勤列車である。最盛期には福井駅・泊駅七尾駅の3駅をそれぞれ始発とする金沢行き「おはようライナー」が運転されていた。

この列車の運転開始以前には485系電車による快速列車急行能登路」が運行されていた。

2010年平成22年)3月13日のダイヤ改正で七尾線の「おはようエクスプレス」が廃止され(前日の3月12日に運行終了)、和倉温泉駅発の「サンダーバード」の発車時刻を早めることで代替されている。

2015年(平成27年)3月14日北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間が開業した際のダイヤ改正で、金沢駅 - 富山駅・泊駅間を運行していた「おはようエクスプレス」が廃止され(前日の3月13日に運行終了)、金沢駅 - 福井駅間のみの運転となった。また、金沢駅 - 富山駅 - 泊駅間についてはIRいしかわ鉄道あいの風とやま鉄道による全車指定席の「あいの風ライナー」で代替される。

2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正で「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」の運転区間を敦賀駅まで拡大し[2]3月18日より運転を開始した。

列車名を表す表示幕と行先表示器

運行概況

2019年3月16日現在の運行概況は次の通り[3]

「おはようエクスプレス」は敦賀発金沢行きが朝のラッシュ時に1本、「おやすみエクスプレス」は北陸本線金沢発敦賀行きが夜に1本運転されている。いずれの列車も土曜日日曜日祝日年末年始は運休する。

停車駅

敦賀駅 - 武生駅 - 鯖江駅 - 福井駅 - 芦原温泉駅 - 大聖寺駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 金沢駅

なお、七尾線や金沢駅以東の北陸本線で運転されていた当時の停車駅はそれぞれ以下の通りであった。

使用車両

2019年3月16日現在の編成図
おはようエクスプレス
おやすみエクスプレス
金沢
敦賀
1 2 3
  • 全車禁煙
凡例
自=普通車自由席

2016年3月のダイヤ改正以降は金沢総合車両所に所属する681系電車または683系電車の付属編成3両が充当されている。全車普通車自由席で、指定席グリーン車は連結されていない。

なお、2016年3月のダイヤ改正までは吹田総合車両所京都支所に所属する681系電車または683系電車の付属編成3両が充当されていた。

2015年3月のダイヤ改正以前まで運転されていた「おはようエクスプレス」の泊駅 - 金沢駅間で運転する列車には、当時「はくたか」に用いられていたW・N編成(金沢総合車両所北越急行所属)が充当されていた。

沿革

  • 2001年平成13年)10月1日:福井駅 → 金沢駅間で「おはようエクスプレス」が運転開始[1]
  • 2002年(平成14年)3月25日:富山駅 → 金沢駅間で「おはようエクスプレス」が運転開始[4]
  • 2003年(平成15年)3月13日:金沢駅 → 福井駅間で「おやすみエクスプレス」が運転開始[5]
  • 2004年(平成16年)3月13日:七尾駅 → 金沢駅間で「おはようエクスプレス」が運転開始[6]
  • 2007年(平成19年)3月18日:禁煙車の拡大により全面禁煙化[7]
  • 2010年(平成22年)3月13日:七尾線の「おはようエクスプレス」が廃止(前日の3月12日に運行終了)[8]
  • 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業に伴い、金沢駅 - 富山駅・泊駅間の「おはようエクスプレス」が廃止(前日の3月13日に運行終了)[9][10]
  • 2019年(平成31年)3月18日:福井駅発着の「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」の運転区間を敦賀駅まで拡大し、運転開始[2]

脚注

  1. ^ a b 今尾恵介原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳 -全線・全駅・全優等列車- 6号・北信越』新潮社、2010年、p.53。ISBN 978-4-10-790040-1
  2. ^ a b "2019年春ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 14 December 2018. 2018年12月14日閲覧
  3. ^ 『JTB時刻表』2019年3月号、JTBパブリッシング
  4. ^ "平成14年春 ダイヤ改正について I.在来線特急・急行列車" (Press release). 西日本旅客鉄道インターネットアーカイブ). 14 December 2001. 2002年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月1日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  5. ^ "平成15年ダイヤ改正について" (Press release). 西日本旅客鉄道(インターネット・アーカイブ). 20 December 2002. 2003年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月1日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  6. ^ "平成16年春のダイヤ改正(金沢エリア詳細)" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道(インターネット・アーカイブ). 13 January 2004. 2004年8月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2014年9月1日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  7. ^ "平成19年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道金沢支社(インターネット・アーカイブ). 22 December 2006. 2007年3月20日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2014年9月1日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  8. ^ "平成22年春ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道金沢支社. 18 December 2009. 2009年12月28日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2014年9月1日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  9. ^ "北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 27 August 2014. 2014年8月27日閲覧
  10. ^ "北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について" (Press release). 西日本旅客鉄道. 27 August 2014. 2014年8月27日閲覧

関連項目

外部リンク