あすか (テレビドラマ)
あすか | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
脚本 | 鈴木聡 |
出演者 |
竹内結子 藤岡弘、 紺野美沙子 梅沢富美男 藤木直人 佐藤仁美 井之上チャル 名取裕子 有馬稲子 芦屋雁之助 ほか |
ナレーター | 有馬稲子 |
オープニング | 宮本文昭「風笛」 |
時代設定 | 昭和34年~現代 |
製作 | |
制作 | NHK大阪 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1999年10月4日 – 2000年4月1日 |
放送時間 | 15分 |
放送枠 | 連続テレビ小説 |
番組年表 | |
前作 | すずらん |
次作 | 私の青空 |
『あすか』は、1999年(平成11年)10月4日から2000年(平成12年)4月1日まで放送された、61作目のNHK連続テレビ小説[1]。大阪制作としての、20世紀最後の作品[注 1][2]。
概要[編集]
奈良県明日香村と京都市を舞台に、ヒロイン・宮本あすか(竹内結子)が、父を追って和菓子職人の道に入り、バブル景気での経営の失敗と幼馴染との結婚を経て、故郷で再起して新しい和菓子を作り上げるまでの約40年間の半生を描く。最終回では総合テレビの放送時間(2000年4月1日午前8時X分)まで舞台の時間軸が同期し、テロップも表示された[注 2]。作中に「インターネット」という言葉が初めて登場した朝ドラである。また、奈良県が主な舞台になるのは、第37作『都の風』以来となった[3]。
オーボエの宮本文昭をフィーチャーした大島ミチル作曲のオープニングテーマ曲『風笛(かざぶえ)』は、番組終了後の2000年6月に発売されたイージリスニングアルバム『image』に収録されたことで、視聴者以外にも広く知られることになった(本編で曲のエンディングをアレンジした複数のパターンがある)。また、放送時間が余った場合、『ずっと忘れない』(作曲:久保田利伸、作詞:沢ちひろ、歌:AIRA〈現:美元智衣〉)が放送された。
毎回終了時には、大河ドラマ『武田信玄』の「今宵はここまで…」のように、語り役の有馬稲子の「続きはまた明日」「続きはまた来週」(土曜日のみ)というセリフで締めくくった。例外として、有馬稲子が演じる志乃が亡くなった回はセリフ無し、1999年最後の回は「続きはまた来年」、老舗和菓子店「扇屋一心堂」が倒産した回はクレジットで倒産を表示しただけでセリフ無し、そして最終回では「続きはまたいつか」で締めくくった。
ドラマの舞台となった老舗和菓子店「扇屋一心堂」「正直屋」や、「扇屋一心堂」の看板菓子である「おかめまんじゅう」は、次々作『オードリー』でも、劇中の台詞のみではあるが登場している。
1999〜2000年の平均視聴率は24.4%、最高視聴率は27.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[4]。
2005年3月28日から9月17日までNHK-BS2でアンコール放送。2006年5月17日に放送回全話を13枚のDVDとした「完全版」がポニーキャニオンから発売された。2013年3月より2000年放送の総集編がNHKオンデマンドで有料動画配信されている。
2022年現在、奈良県が舞台の作品はこれよりなく、関西では最も新作舞台から遠ざかっている[注 3][5]。
登場人物[編集]
扇屋一心堂[編集]
- 宮本あすか→速田あすか
- 演 - 榎園実穂(当時子役)→竹内結子
- 主人公。昭和35年生まれ。禄太郎と京子の娘で、巌治郎と志乃の孫娘。和菓子職人。後に幼なじみの速田俊作と結婚する。
- 速田俊作
- 演 - 浅利陽介(当時子役)→藤木直人
- あすかの幼馴染。後にあすかと結婚し夫となる。考古学者
- 速田いつか
- 演 - 榎園実穂(2役)
- あすかと俊作の娘、禄太郎と京子の孫娘
- 宮本禄太郎
- 演 - 藤岡弘、
- あすかの父で京子の夫。あすかの父で、いつかの祖父。舞の叔父。和菓子職人。
- かつては「扇屋一心堂」で働いていたが京子と恋に落ち、駆け落ちした。しかし「扇屋一心堂」の経営が傾いていると聞き、舞い戻る。その後、和菓子職人を目指すと決めたあすかに対し、厳しくも暖かく指導する。
- 藤吉京子→宮本京子
- 演 - 紺野美沙子[6]
- あすかの母で、禄太郎の妻。いつかの祖母。舞の叔母。巌治郎と志乃の娘で、玉治郎の妹。
- 藤吉巌治郎
- 演 - 芦屋雁之助
- 玉治郎と京子の父で、あすかと舞の祖父。いつかと愛の曾祖父。奈良・明日香村に住む今村嘉の兄。婿養子として「扇屋一心堂」に入り、主人となる。旧姓:今村
- 藤吉志乃 / 語り
- 演 - 有馬稲子
- 玉治郎と京子の母で、あすかと舞の祖母。いつかと愛の曾祖母。「扇屋一心堂」女将、家付き娘。
- 藤吉玉治郎
- 演 - 梅沢富美男
- あすかの伯父で、京子の兄。ひろこの夫で舞の父。愛の祖父。
- 綾瀬ひろこ→藤吉ひろこ
- 演 - 名取裕子
- あすかの伯母で、玉次郎の妻。舞の母で愛の祖母。元・芸妓。
- 藤吉舞
- 演 - 杉本友莉亜(当時子役)→ 佐藤仁美
- あすかの幼馴染で従姉妹。玉治郎とひろこの娘。「扇屋一心堂」の職人の清川徹次と結婚し、女将を継ぐ。
- 藤吉愛
- 演 - 杉本友莉亜(2役)
- 舞と徹次の娘、玉治郎とひろこの孫娘。いつかの又従姉妹。
- 清川徹次→藤吉徹次
- 演 - 井之上チャル
- 「扇屋一心堂」職人。婿養子として、舞と結婚する。
- 榎本留吉
- 演 - 国田栄弥
- 「扇屋一心堂」最古参職人
- 服部武春
- 演 - 内場勝則
- 「扇屋一心堂」職人
- 鶴見淳(「扇屋一心堂」職人)
- 演 - 福本伸一
- 「扇屋一心堂」職人)
奈良・明日香村の人々[編集]
- 今村嘉
- 演 - 三島ゆり子
- 巌治郎の妹で玉治郎と京子の叔母。あすかの大叔母にあたる。奈良・明日香村在住
- 今村誠一
- 演 - 村上ショージ
- 嘉の子で、道代の夫。京子の従兄で、あすかのいとこ伯父
- 今村道代
- 演 - 三田篤子
- 誠一の妻で、あすかのいとこ伯母。
- バタヤン
- 演 - 中村大輝→山口智充(DonDokoDon)
- サンペイ
- 演 - 石野慎一郎→ 平畠啓史(DonDokoDon)
- 共に、あすかの幼なじみ
- 山際先生
- 演 - 大江千里
- あすかの小学生時代の恩師
- 速田圭介
- 演 - 表淳夫
- 俊作の叔父で、いつかの大叔父
- 俊作似の少年
- 演 - 浅利陽介(2役)
- 最終回のみ登場
京都の人々[編集]
- 寺島菊江
- 演 - 東ちづる
- 料亭「逢阪屋」主人
- 松坂太兵衛
- 演 - 金田龍之介
- 茶人、京都伝統芸能の重鎮
- 松坂三郎太
- 演 - 加納幸和
- 太兵衛の子、京子の元婚約者
- 御所智恵子
- 演 - 桃山みつる
- 松坂家の使用人
- マイケル・ブラウン
- 演 - ブライアン・ホルス
- 茶の世界に魅せられ、太兵衛の元で茶道を学ぶアメリカ人
- 正直屋
- 演 - レツゴー長作
- 「のれん会」会員
- よしこ
- 演 - 弘中麻紀
- 正直屋の娘。「正直屋」の職人、工場長
- ユミ
- 演 - 岡村亜紀
- 「正直屋」職人
- ヒトミ
- 演 - 大山ルミ
- 「正直屋」職人
- 桂月
- 演 - 露の五郎(後の二代目露の五郎兵衛)
- 「のれん会」会長
- 御伊志堂
- 演 - 沢本忠雄
- 「のれん会」会員
- 本家廣松
- 演 - 北見唯一
- 「のれん会」会員
- 一色斎新月
- 演 - 関秀人
- 京都の新興和菓子屋の主人。後に「のれん会」入会、副会長を務める。
- 越坂部
- 演 - 山西惇
- 俊作の大学の先輩
- 横田
- 演 - 谷川清美
- 俊作と舞の会社の先輩
- 花岡部長
- 演 - 中山正
- 俊作の会社の上司
- 重田
- 演 - 三上市朗
- 「京都嵐山ホテル」支配人
- 中西
- 演 - 草川祐馬
- 「京都百貨店」従業員
- マスター塩崎
- 演 - 峯尾進(現・五宝孝一)
- 名曲喫茶「しゃべらんて」マスター
- 桑田
- 演 - Mr.オクレ
- バー「リバーサイド」店長
- 瀬川洋子
- 演 - 有森也実
- 技術技師
- 日高秀明
- 演 - 筧利夫
- 経歴不明の経営コンサルタント
- 玉木佐和子
- 演 - 市田ひろみ
- 西陣老舗の女将「扇屋一心堂」の後援者
スタッフ[編集]
- 作 - 鈴木聡[1]
- 音楽 - 大島ミチル[1]
- 音楽プロデューサー - 伊藤圭一
- オーボエ演奏 - 宮本文昭
- 語り - 有馬稲子(藤吉志乃役を兼任)
- 副音声解説 - 関根信昭
- 京ことば指導 - 桃山みつる(御所智恵子役を兼任)
- 制作統括 - 土屋秀夫[1]
- 制作 - 山神裕
- 演出 - 田村文孝、宮崎純、松浦禎久、六山浩一、梛川善郎、久保田充
放送日程[編集]
週 | 回数 | 放送日 | 演出 | |
---|---|---|---|---|
1999年 | ||||
1 | 1 - 6 | 10月4日 - 10月9日 | 田村文孝 | |
2 | 7 - 12 | 10月11日 - 10月16日 | ||
3 | 13 - 18 | 10月18日 - 10月23日 | 宮崎純 | |
4 | 19 - 24 | 10月25日 - 10月30日 | 六山浩一 | |
5 | 25 - 30 | 11月1日 - 11月6日 | 宮崎純 | |
6 | 31 - 36 | 11月5日 - 11月13日 | 田村文孝 | |
7 | 37 - 42 | 11月15日 - 11月20日 | 六山浩一 | |
8 | 43 - 48 | 11月22日 - 11月27日 | 松浦禎久 | |
9 | 49 - 54 | 11月29日 - 12月4日 | 田村文孝 | |
10 | 55 - 60 | 12月6日 - 12月11日 | 椰川善郎 | |
11 | 61 - 66 | 12月13日 - 12月18日 | 宮崎純 | |
12 | 67 - 72 | 12月20日 - 12月25日 | 六山浩一 | |
2000年 | ||||
13 | 73 - 77 | 1月4日 - 1月8日 | ||
14 | 78 - 83 | 1月10日 - 1月15日 | ||
15 | 84 - 89 | 1月17日 - 1月22日 | ||
16 | 90 - 95 | 1月24日 - 1月29日 | ||
17 | 96 - 101 | 1月31日 - 2月5日 | ||
18 | 102 - 107 | 2月7日 - 2月12日 | ||
19 | 108 - 113 | 2月14日 - 2月19日 | ||
20 | 114 - 119 | 2月21日 - 2月26日 | ||
21 | 120 - 125 | 2月28日 - 3月4日 | ||
22 | 126 - 131 | 3月6日 - 3月11日 | ||
23 | 132 - 137 | 3月13日 - 3月18日 | ||
24 | 138 - 143 | 3月20日 - 3月25日 | ||
25 | 144 - 149 | 3月27日 - 4月1日 |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
まれ - 2015年度上半期に放送された朝ドラ。ヒロインがパティシエを目指す物語。
外部リンク[編集]
NHK 連続テレビ小説 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
すずらん
(1999年度上半期) |
あすか
(1999年度下半期) |
私の青空
(2000年度下半期) |
NHK BS2 連続テレビ小説・アンコール | ||
ええにょぼ
(2004年度下半期) |
あすか
(2005年度上半期) |
かりん
(2005年度下半期) |