Qt
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| Qt | |
|---|---|
GUIデザインに使われるQtデザイナー
|
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| 開発元 | Qtソフトウェア |
| 最新版 | 4.5.0 / 2009年3月3日 |
| 対応OS | クロスプラットフォーム |
| 種別 | ウィジェット・ツールキット |
| ライセンス | LGPL、GPL(例外条項付き)、プロプライエタリ、QPL |
| 公式サイト | Qt公式サイト |
Qt(キュート)はC++言語で書かれたGUIツールキットである。ノルウェーのQtソフトウェア社によって開発された。商用版とオープンソース版があり、現在のオープンソース版のライセンスはGPLである。商用版を購入することでQPLでもソフトウェアの開発ができる[1]。2009年3月にリリースされたQt 4.5からはLGPL版も提供された。これによりQtは営利企業にとってもより使いやすいライブラリーとなった。日本ではSRAがTrolltech社のパートナーとなり、関連サービスの販売を行っている。
単独のソースコードによりX Window System(Linux, UNIX等)、Windows、Mac OS X、組み込みシステムといった様々なプラットフォーム上で稼働するアプリケーションの開発が可能である。開発言語も、C++で開発できる他、JavaからQtを利用できるようにしたQt Jambiがあり、組み込みLinux用にはQtopiaがある。さらにQtをRuby、Python、Perl、C#などから利用できるようにしたオープンソースのAPIが存在する。このような開発の容易さに加えて、高速、スタイリッシュなQtにはGPL、非商用版、商用版合わせて、世界中に 15 万人の開発者がいると言われている。QtはGTK+やMFC等、他の標準的なグラフィックツールキットに比べて、もっとも後発であることもあり、以前から存在するライブラリーのよいところを集めたアーキテクチャーとなっている。そのため、商業アプリケーションでの採用例が多い他、オープンソース版も用意されているおかげで、KDEという高品質なデスクトップ環境も開発された。 OpenGLやSVG、XMLといった最新技術にも対応している他、日本語を含む多バイト文字入力フレームワークへも対応している[2]。
目次 |
[編集] 商用版
商用版のQtにはConsole Edition、Light Edition、Desktop Editionの三つの形態があり、以下の違いがある。
| 機能 | Console Edition | Light Edition | Desktop Edition |
|---|---|---|---|
| Qt コアクラス | ○ | ○ | ○ |
| Qt GUIクラス | ○ | ○ | |
| ネットワーキング | ○ | ○ | |
| OpenGL | ○ | ||
| データベース/SQL | ○ | ○ | |
| SVG | ○ | ||
| XML | ○ | ○ | |
| Qt3サポート | 部分的 | ○ | |
| Qt Designer拡張クラス | ○ | ||
| 単体テストフレームワーク | ○ | ○ | ○ |
| ActiveQt | ○ |
このほかにも教育・研究目的の使用のみ適用されるアカデミックライセンスや、小規模企業に対して割引が適用されるスモールビジネスプログラムがある。
[編集] オープンソース版
GPLが適用される。バージョン4.5からLGPLが適用される。Windowsや多くのUNIX系OS、Mac OS X向けにパッケージが配布されている。
[編集] デザインなど
QtDesigner等の開発支援ツールが付属しており、これらを使用することで高速な開発が可能となっている。Qt/UNIXではKDevelop、Qt/WindowsではMicrosoft Visual Studio上のコンパイラが使える他、MinGW等のコンパイラでも開発が可能である。
[編集] 歴史
Quasar Technologies社のHaavard Nord と Eirik Chambe-Eng (Qtの開発者であり、現在TrolltechのCEO、および社長)は、1991年にQtの開発をはじめた(Quasar Technologies社はその後Troll Tech社、Trolltech社へと社名を変更していく)。
Qtと名づけられたのは、Qという文字がHaavardの使っていたEmacsのフォントの中でもっとも美しく見えたという理由からである。tはtoolkitの略語である。
KDEがLinuxで主要なデスクトップ環境になることが明確になった1998年頃、KDEがQtベースで開発されていることから、フリーソフトウェアであるKDEがライセンス上、Trolltech社のQPLに抵触する可能性が懸念された。
背景は以下である。
まずバージョン1.45まではQtのソースコードは、FreeQt licenseでリリースされていた。しかしバージョン2.0からは、このライセンスはQ Public License (QPL)に変更された。Free Software Foundationによると、QPLはGPLとは矛盾するライセンスであった。この問題はKDE側とTrolltech社との間で協議されることになり、結果、KDE Free Qt Foundationが発足されることになった。結果、QtはQPLとGPLのデュアルライセンスで配布されることが決まり、この問題は完全に解決した。さらに、将来、Trolltechが何らかの理由で新しいオープンソース版を作成することができなくなった場合でも、KDE Free Qt FoundationによりQtの開発を続けることが保証されることになった。
最初の二つのバージョンでは、プラットフォームはUNIX及びWindowsプラットホームがサポートされた。当初はQt/X11上でのプロプライエタリライセンスはWindowsプラットホームでは使用できず、WindowsでQtを使用するときはQPLエディションのQtを購入する必要があった。
2001年の終わりにTrolltech社はバージョン3.0をリリースした。バージョン3.0からはMac OS Xプラットフォームもサポート対象となった。Mac OS X上ではGPLで配布されている。
2005年6月にTrolltech社はQtバージョン4をリリースした。Qt4では Windows上でも、QtをGPLでソースコードを公開することになった。これにより、Windows, Mac OS, Unixの全てのプラットフォームでGPLのフリーオープンソースアプリケーションが開発できるようになった。またこのバージョンからコア、GUI、ネットワーク、XML、OpenGLなど、機能別にモジュールが分割された。不要な機能は読み込まれないため、メモリの節約になる。その一方、Qt4はQt2および3とソースコードに互換性がない。このため現在でもQt3を使い続けるユーザーは多い。またKDEは3から4へバージョンアップする際、ソースコードの全面的な書き直しが必要となったためリリースが大幅に遅れた。
2009年3月にLGPLが適用となるバージョン4.5が発表された。 これはTrolltech社がNOKIA社に買収されたことにともなうもので、組み込み実績の多いQtをプロプライエタリなソフトウェアでもより使用しやすくするためである。 バージョン4.5においても、Qtの商用ライセンスは存続し、LGPLですら許容できない(リバースエンジニアリング禁止条項を含むなど)場合は商用ライセンスを使用する必要がある。
2009年5月には、gitリポジトリが公開され、ユーザからのパッチのコミットがより簡易になった。
なお、初期のバージョンにおいては日本語固有の処理にバグがあり、ライセンス上それを修正し配付することが困難であったため、QtおよびKDEの普及が日本語圏においておくれることとなった。 この問題はTrolltech社(当時)が日本語パッチを特別に認めることにより解決した。
[編集] Qtを使用している主なソフトウェア
- 標準的なデスクトップ環境KDE
- Adobe Photoshop Elements
- Web ブラウザ Opera
- Google Earth
- モバイルWnn
- Doxygen
- Skype
- CadソフトQCad
- 名前変更プログラム krename
- 楽譜編集プログラム Rosegarden
- 楽譜編集プログラム MuseScore
- 仮想キーボード vmpk
- シーケンサ Muse
[編集] 脚注
- ^ 初期においては独自ライセンスのQPLがGPLと衝突する問題が生じたが、現在QtはGNU GPLの下でも公開されており、この問題は解消している。
- ^ ただし、初期バージョンにおいては、日本語を含む多バイト文字入力フレームワークへの対応が遅れていたため、日本での普及が遅れるという結果となった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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