FreeCAD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
FreeCAD
FreeCAD-logo.svg
FreeCad 0.10 detail screenshot.jpg
FreeCad 0.10 スクリーンショット
作者 Juergen Riegel,
Werner Mayer,
Yorik van Havre
初版 2002年10月29日 (2002-10-29)
最新版 0.14 / 2014年7月1日(5か月前) (2014-07-01[1]
最新評価版 0.14 RC / 2013年8月4日(15か月前) (2013-08-04
プログラミング言語 C++ · Python · FORTRAN
対応OS Linux • Windows • OS X
使用エンジン Open CASCADE
Coin3D英語版
Open Dynamics Engine
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 英語 · フランス語 · ドイツ語 · ほか全23ヶ国語。
サポート状況 開発中
種別 三次元CADソフト
ライセンス GPL / LGPL
公式サイト www.freecadweb.org
テンプレートを表示

FreeCADオープンソース(LGPLライセンス)の汎用3D CAD モデラーである。主に機械工学やプロダクトデザイン向けであるが、それにとどまらず建築やその他の専門分野など工学全般での利用に適している。現在、開発途中でアルファ版ベータ版の段階にある。

概要[編集]

FreeCAD 0.10におけるボールベアリングの3Dモデル

FreeCADはCATIACreoAutodesk InventorSolidWorksSolid Edgeなどに類似したツールを備えており、MCADPLMCAx英語版CAEに分類される。 コアシステムを変更せずに機能を追加することが可能なモジュラソフトウェアアーキテクチャを採用しており、フィーチャーベースのパラメトリックなモデラー(ソリッドモデリングのモデラー)である。

多くの現代的な3D CADモデラーと同様、2次元製作図英語版作成を意図した3Dモデルからのデザイン詳細抽出用2Dコンポーネントは付属していない。従って(AutoCAD LTのような)2次元図面の作図は直接対象としていない。また(Blenderなどの3DCGソフトウェアに見られるような)CGアニメーションや、(Maya3ds MaxまたはCinema 4Dのように)サブディビジョンサーフェス等の有機的な形状も対象とはしていない。 しかしながらその高い拡張性によって将来的には現在対象としている分野よりも広い分野で利用可能なものになる可能性がある。

FreeCADのソフトウェア開発[編集]

FreeCADのソフトウェア開発は、科学技術計算分野から他のオープンソースライブラリを利用して行うことを意図している。それらの中には、(強力なCADカーネルである)Open Cascade テクノロジー、(Open Inventorクーロンの)Coin3D英語版、およびQt GUI Frameworkや、人気があるスクリプト言語Pythonなどがある。またFreeCAD自体が、他のプログラムによりライブラリとして使われることもある。

機能拡張[編集]

機能拡張はSWIGとPythonを応用したモジュラソフトウェア・アーキテクチャの技術に基づいており、Pythonで記述することが可能である[2]。 拡張の例として、建設・土木(AEC)セクターにFreeCADを取り込み、BIM機能をArchモジュールに加える動きがあり[3]IFCファイルからインポートする部分的なサポートもある[4]

FreeCADの機能[編集]

FreeCADには、主に以下のような機能がある。

マクロ機能[編集]

FreeCADのマクロ機能は、作業の一連を記録してスクリプト化をする。またマクロ言語として、スクリプト言語Pythonを採用している。ゆえにFreeCADの持つ機能の中からよく利用する一連の作業をあらかじめテキストエディタで記述しておいたスクリプト言語インタープリタにて実行することも可能である。

部品デザイン[編集]

部品デザインでは、プリミティブを配置し、複数のプリミティブより論理集合(空間領域構成法)をとり、複合化された立体図形を作成することができる。 またスケッチャーで2次元の平面に図形を描き、平面図形に基づいた形状を押し出す。あるいは平面図形に基づいた凹みを作成することができる。

スケッチャー[編集]

スケッチャーでは、平面に円弧、方形、直線、スプライン曲線を組み合わせて用いた複雑な面を作図することができ、それら図形が有する媒介変数を拘束することができる。スケッチャーで作成した図形は部品デザインで利用される。

レンダリング[編集]

FreeCADでは、POV-Rayのプロジェクトファイルをエクスポートすることができる。POV-Rayと協調運用することによって3次元データの視覚化が可能である。

ファイル交換[編集]

STEPIFCSTLなどの標準的なファイル形式を幾つかサポートしており、それらをインポート・エクスポートすることが可能である。またOpenSCADのプロジェクト・ファイルもサポートしており相互運用が可能である。

解析[編集]

メッシュ分割されたソリッドモデルから有限要素法を用いた応力解析を行う。 またSTLからインポートしたメッシュデータも取り扱える[5]

FreeCADにおける3Dモデリング
FreeCAD 0.12にてポリゴンメッシュを用いた容器の3Dモデル 
FreeCAD 0.13におけるスピーカーユニットの3Dモデル 
スクリーンショットの画像

関連項目[編集]

ウィキポータル 関連ポータルのリンク

参考文献[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ Release notes 0.14
  2. ^ Extra python modules"”. FreeCAD wiki. 2014-0524閲覧。
  3. ^ Arch Module”. FreeCAD wiki. 2012年5月12日閲覧。
  4. ^ Arch IFC”. FreeCAD wiki. 2012年5月12日閲覧。
  5. ^ 金子忠夫 & 樫本弘 2011.
  6. ^ 日本図学会 出版物・作品 図学辞書(簡易版)日本図学会・編纂。

外部リンク[編集]