Wnn

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Wnnうんぬウーンヌ)は、元来ワークステーション向けに開発された、日本語のかな漢字変換による日本語入力システムの一つ。

Wnn6の変換率は、オムロンによると、95.63%であり、当時のATOK8、ATOK9を上回っていた。

[編集] 歴史

1985年に京都大学慶應義塾大学、立石電機(現オムロン)、アステックによって共同開発され、1987年に完成した。開発当時は、PCにおいては連文節変換がすでに実現されていたが、ワークステーションにおける日本語入力システムは、単語ごとまたは文節ごとに変換するのが一般的であった。このシステムは、ワークステーションにおいても「Watashino Namaeha Nakanodesu」と入力して正しく「私の名前は中野です」と一括変換できるような連文節変換を実現することを目指して開発されたことから、その文字列の頭文字を取ってWnnという名前がつけられた。「中野」は日本語処理開発チームの立石電機側の窓口となっていた人の名前である。

Wnnバージョン4(Wnn4.x)は、1990年代のUNIXワークステーションで広く利用され、X Window Systemにも同梱されるようになった。ただし、辞書の語彙数や変換率は決して満足のいくものではなかった。

Wnn6は、辞書を大幅に拡充し、「FI(Flexible Intelligence)変換」技術により変換率を向上させ、UNIXとWindowsで商品化された。一方、Wnn4.2をベースにフリーなライセンスを維持したFreeWnnもリリースされた。

現在ではモバイルWnn、ミニWnnなど様々なバージョンが存在する。最近ではテレビゲームテレビ(プラズマ・液晶)DVDレコーダーに組み込まれる例も見られる。

携帯電話では、三洋電機京セラパナソニック モバイルコミュニケーションズソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(POBoxとの組み合わせ)、米国モトローラサムスンの製品にAdvanced Wnnが組み込まれている。昔は変換効率がモバイルRupoやATOKケータイShoin等と比べ著しく悪いので敬遠する人も多かったが、最近は遜色のないレベルになってきている[要出典]。特に、最新バージョンで予測変換機能が一層強化されたiWnnでは予測ではATOKやケータイShoinよりも優れているというユーザーも一部に存在する[要出典]

近年の携帯電話での採用例

また、中国語や韓国語などの予測入力も備えたマルチリンガル Advanced Wnnというものもある。

[編集] 特徴

Wnnの大きな特徴は、ネットワーク透過なクライアント・サーバ型システムである点にある。

一般的な日本語入力システムは、すべての処理をローカルで行う。 これに対してWnnでは、ユーザーインターフェースを受け持つクライアントと、かな漢字変換エンジンであるサーバが分離しており、両者がネットワーク上で通信することで動作する。 サーバはLAN内のいずれかのコンピュータで一つだけ動いていればよく、ローカルのCPU負荷の軽減になる他、単語登録や辞書学習の成果が一元的に蓄積されるというメリットがある。 一方で、ネットワークを介することによるレスポンスの低下や、サーバやネットワークがダウンすると処理が不可能になるというデメリットもあるが、これが重大な問題である場合は、ローカルでサーバを動かすという手もある。

この柔軟性に富むアーキテクチャは、当時からネットワーク利用が一般的であったUNIXワークステーションならではのものであり、CannaやSj3など他の入力システムにも受け継がれている。

Wnnのサーバプログラムはjserverという。クライアントは以下のものがある。

  • キャラクタ端末で動作するuum(ううむ)
端末の最下行を占有し、MS-DOSの日本語入力システムを非インラインで使用するのと同じような操作感である。名称はWnnを180°反転したところから名づけられている。
インラインでの操作が可能。
  • NEmacsやMuleに組み込まれているegg(たまご)

また、Wnnには中国語韓国語バージョンも存在し、それぞれ以下のような名称になっている。

Wnnの各言語版
言語 システム名 サーバプログラム
日本語 Wnn jserver
簡体字中国語 cWnn cserver
繁体字中国語 tWnn tserver
韓国語 kWnn kserver

[編集] 外部リンク

他の言語