ATOK
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| ATOK | |
|---|---|
| 開発元 | ジャストシステム |
| 最新版 | ATOK 2009 (Tech Ver. 22) (Windows) ATOK 2008 (Tech Ver. 21) (Mac OS X) ATOK X3 (Tech Ver. 20) (Linux) / 2009年02月 (Windows) 2008年07月 (Mac OS X) 2007年11月 (Linux) |
| 対応OS | Microsoft Windows / Mac OS X / Linux |
| 種別 | 日本語入力システム |
| ライセンス | プロプライエタリ |
| 公式サイト | ATOK.com |
ATOK(エイトック、Advanced Technology Of Kana-kanji transfer)は、ジャストシステムが開発・販売しているかな漢字変換ソフトウェア(日本語入力システム)の名称であり、同社の登録商標でもある。2007年にグッドデザイン賞を受賞した。
現在、Windows向けにATOK 2009 for Windows (Tech Ver. 22) 、Macintosh (Mac OS X) 向けにATOK 2008 for Mac (Tech Ver. 21) 、Linux向けにATOK X3 for Linux (Tech Ver. 20) 、Windows Mobile向けにATOK for Windows Mobileが最新版としてリリースされている。
目次 |
[編集] 概要
日本語かな漢字変換ソフトウェアとしては歴史が長いもののひとつで、完成度は高く、この種のソフトウェアとして一定規模のシェアを持ち続けている。
変換精度や学習能力の高さ、カスタマイズ(プロパティでの環境設定)の柔軟性にも定評があるが、反面、Windows標準のMS-IMEに対して別売りなので各ソフトウェアメーカーが動作検証を行わないため、他のソフトウェアと相性的な問題が発生する事が時折見られ、動作が重い時やソフトウェアの配色設定によっては入力に支障が出る場合がある。
かな漢字変換ソフトウェアの黎明期において、競合するソフトウェアが変換アルゴリズムに様々な工夫を凝らす中、変換アルゴリズムよりも辞書の質に重点を置く手法で、変換精度を高めることに成功している。他社製のものでも学習を重ねることによって変換精度を高めることが可能であったが、ATOKは初期状態から比較的高い精度を持っていたのが特徴であった。
ATOKはもともと、一太郎のかな漢字変換部分として登場したソフトウェアであった(前身のKTISは単体でOEM販売もされていた)が、ATOK7以降は一太郎から切り離した形で単体の販売もされており、現在では一太郎をしのぐジャストシステムの主力製品になっている。 2008年9月2日より月額、あるいは年額ライセンスの形態での提供も開始された。
当初のMS-DOSとその発展であるWindowsのほか、Macintosh、Linux、HP-UX、Solaris、Windows CEとさまざまなプラットフォームに移植されており、また後述の+ATOKもある。
メジャーバージョンアップはWindows版を先行させており、リリースが遅れがちな他プラットフォーム版ではATOK離れが見られた時期があった。
一般の変換精度は高い一方で、差別用語などに対しては、過剰なまでの自主規制を行っており、例えば、一般的にも広く用いられる小人(こびと)ですら変換することができず[1][2](詳しくは表現の自主規制#かな漢字変換ソフトウエアにおける漢字変換を参照のこと。)、これについてはユーザーからも「現代の言葉狩りの時勢に対応し、問題の発生を避けさせる」「言葉狩りに過敏反応して使い勝手を低下させる」として賛否両論がある。
ATOKの名称については、現在は「Advanced Technology Of Kana-Kanji Transfer」の略であるとしているが、かつては「Automatic Transfer Of Kana-kanji」の略であるとされていた。
そもそもは、
- Ascii TO Kanji
- ANK(alphabet-numeric-kana) TO Kanji
- Awa-TOKushima」「Awa Tokushima Operates Kanji」(ジャストシステムの本社が「阿波の国」徳島県徳島市にある事より)
とも言われているが、正確なところは不明である。
また、読みとしては俗に、
- アトック
- アトケー
- エイトゥーケー
- エートーク
- エートック
と発音されているが、これは当初読みが定められておらず、何と読んでもよいと発表されていたためであり、かつてはジャストシステムの関係者にも実際にアトックと呼ぶ者がいた。現在は「エイトック」で統一されている。
電子辞書(広辞苑、明鏡国語辞典等)、連想変換辞典(角川類語新辞典、日本語使いさばき辞典等)、専門用語変換辞書(電気・電子・情報17万語変換・対訳等)をATOKの機能に組み込むことで、ストレスの少ない文書入力作業を実現できる。
ATOK15以降、日本語の方言への対応を始めているのも特徴の一つ。最新版は駅名やカタカナ語から英語への変換(パーソナルコンピュータ→personal computerなど)もでき、さらにはローマ字入力から任意の英単語(yomu→readなど)や英単語索引入力機能などの新機能が充実した。
[編集] +ATOK
携帯電話やPDA、ゲーム機、カーナビ等に向けた組込型製品群もあり、これらは +ATOK と総称される。
最初に携帯電話に採用されたのはNTTドコモの携帯電話 D503i (三菱電機製)であった。 ソフトバンクやau(KDDI/沖縄セルラー電話)の携帯電話にも搭載例があり、ATOK for au 等という呼び方もある。
ソニーのプレイステーション・ポータブルやプレイステーション3、任天堂がOperaをベースに開発したニンテンドーDS用ウェブブラウザ「ニンテンドーDSブラウザー」や、同じく任天堂のニンテンドーDSi用のニンテンドーDSiブラウザー、Wiiにも採用されている。
携帯電話のメーカー別に見ると、三菱電機・富士通・カシオ日立モバイルコミュニケーションズ(カシオ計算機&日立製作所)・鳥取三洋電機(現・三洋電機コンシューマエレクトロニクス)・三洋電機(現時点ではKCP+対応機と、ソフトウェアの開発を鳥取三洋電機が担当した機種のみ)・NEC(現時点ではN600iのみ)・ノキア・パンテック&キュリテル・パナソニックモバイルコミュニケーションズ(au向けのみ)・東芝(現時点ではKCP+対応機のみ)・京セラ(現時点ではA5305KおよびW11K、同社SANYOブランドのW61SA以降のKCP+対応機のみ)が採用している。また、PHSではシャープで採用している機種がある。
この他には、ラベルライター、カーナビゲーション、映像機器等がある。
+ATOKの2005年度の採用台数は600万から650万台で、ATOKの売上全体のおよそ45%を占めており、さらに拡大が見込まれている。
こうしたフルキーボードを持たない情報機器では、同じくジャストシステムが開発した予測変換機能 APOT (Advanced Prediction Optimization Technology) と組み合わされる場合が多い。
[編集] 歴史
1981年に手がけたロジックシステム社向けかな漢字変換ソフトがルーツ。1982年にはCP/M-80版を開発し、KTIS(Kana-kanji Transfer Input System)と名付けた。
商用としての第一歩は1983年、一太郎の前身となったPC-100用のソフトウェア「JS-WORD」に搭載されていたMS-DOS版KTISである。PC-9801版のJS-WORD(Ver.2)が発売に合わせ、KTISもバージョンアップしてKTIS2となり、さらにPC-9801版「jX-WORD太郎」発売時、複合連文節変換に対応して名称がATOK3に改められた。
後継ソフト「一太郎」(Ver.1)に搭載されたATOK4から、かな漢字変換システムとして一太郎から独立して使用可能になり、以降一太郎のバージョンアップに歩調を合わせて進化を重ねている。その為、ATOK16までは一太郎本体のバージョンより3ずつバージョン表記が大きかった。
しかし、「一太郎2004」(ATOK17を搭載)より一太郎のバージョン表記が西暦表記に変更されたことで法則が崩れ、さらに、「一太郎2005」に搭載されたATOK 2005からは、ついに一太郎本体とバージョン表記が同一になった。
Macintosh用はATOK8が最初のリリース。その後2バージョン飛んで、ATOK11からはWindows用より約半年遅れでバージョンアップしている。ATOK14からMac OS Xに対応、ATOK2006からUniversal Binary(一部ユーティリティ等はPowerPCバイナリ)となり、Intel Macで使用できるようになった。
また、2008年9月からは、Windows版にのみ、月額300円で使用可能な「ATOK定額制サービス」の提供を開始、低料金で最新のプログラムと辞書コンテンツの提供を受けられるサービスを展開している。
[編集] 脚注
- ^ ただし、単語登録の機能で「こびと→小人」のように強制的に変換させることはできる。また「小人」を「小(こ)」「人(びと)」に分割して変換することにより、自動的に学習して変換できるようになることもある。
- ^ 初期状態においては、「しょうにん→小人」へ変換することはできる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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