ことえり
| 開発元 | アップル |
|---|---|
| 最新版 | 4.3.0(2011年7月20日) |
| 対応OS | Mac OS X v10.7 |
| プラットフォーム | x86 |
| 種別 | インプットメソッド |
| ライセンス | プロプライエタリ |
| 公式サイト | www.apple.com/jp/ |
ことえりは、アップルのオペレーティングシステム、Mac OS、及びMac OS X/Mac OS X Serverに組み込まれている日本語入力システム。
目次 |
[編集] 概要
ことえりの名の由来は、源氏物語の一巻・帚木の中の言葉である『文を書けど、おほどかに言選り[1]をし』から来ている。前身は2.0変換と2.1変換。
初期は日本語解析辞書の収録単語が少なく、変換効率が悪かった。Mac OS 8に搭載された「ことえり2」で辞書を大幅に強化し、固有名詞などについてはサードパーティの製品を上回る性能を発揮したものの、文脈を考慮した変換ができなかったため、形態素解析に基づくAI変換を採用した他社製品に変換効率で水をあけられていた。一方、Mac OS 8.5に搭載された「ことえり2.2」では早期からUnicodeに対応し、Mac OS X v10.0に搭載された「ことえり2.5」では1万数千文字以上が利用できるようになっている。
Mac OS X v10.1に搭載された「ことえり3」で、はじめてAI変換を採用。変換効率が格段に向上し、Mac OS X v10.2の「ことえり3」ではAdobe-Japan 1-5での異体字の入力に最も早く対応している。Mac OS X v10.3に搭載された「ことえり4」では、Mac OS X上で競合するATOKやEGBRIDGEなどの製品とシェア争いを繰り広げられるほどになった。
Mac OS X v10.7に搭載された「ことえり4.3」では、変換ウィンドウのUIを一新し、Mac OS Xに搭載されている国語辞典(大辞泉)から、単語の定義を表示する機能などが追加された。
「ことえり4」以降での特徴的な機能としては「アイヌ語」の入力、モードの切り替え作業なしに話し言葉や「関西弁」の入力が出来る、また部品の共通な漢字の検索、関連文字への変換がキーボードショートカットで可能なこと、MS-IMEに近いキーバインドも選択可能なことなどが挙げられ、便利な機能としては、アルファベットを誤ってかな入力していた場合に「英数」キーを2回押すことでアルファベットに変換できることなどがある。
現在のショートカットは、例えばひらがなに変換する時には、control+J、カタカナに変換する時には、control+K、などのショートカットが用意されていて(UNIXで一般的なWnnのキーバインド)、メニューにもそういう風にショートカットが記載されているが、古いことえりで使用されていたもの(ひらがな変換はoption+Z、カタカナ変換はoption+X、etc.)も使用することができる為、昔から使っていたユーザも違和感を覚えることなく使うことが可能である。日本語の小文字入力は、例えば「ぁ」を入力する際はX+Aだが、MS-IME風のL+Aにすることもできる。「ことえり2」までは変換候補表示から文節長や変換対象の変更などといった操作がマウスで行えた。現在はその数こそ減ったもののまだいくつか残っている。
なお、iOS搭載のインプットメソッドはことえりではなく、米アップルで増井俊之ら日本人開発者により新たに専用開発されたものである。Mac OS X Server 1.0ではことえりは採用されずCannaを搭載していた。
[編集] 略歴
- 1992年10月 - 「ことえり」漢字Talk 7.1から付属。
- 1997年9月26日 - 「ことえり2」Mac OS 8から付属。再変換辞書を搭載し変換のやり直しが可能に。
- 1998年3月6日 - 「ことえり2.1」Mac OS 8.1から付属。
- 1998年10月17日 - 「ことえり2.2」Mac OS 8.5から付属。Unicodeに対応。
- 2001年3月24日 - 「ことえり2.5」Mac OS X v10.0から付属。
- 2001年9月25日 - 「ことえり3」Mac OS X v10.1から付属。AI変換に対応。
- 2003年10月24日 - 「ことえり4」Mac OS X v10.3から付属。予測変換に対応。
- 2007年10月26日 「ことえり4.1」Mac OS X v10.5から付属。
- 2009年8月28日 - 「ことえり4.2」Mac OS X v10.6から付属。
- 2011年7月20日 - 「ことえり4.3」Mac OS X v10.7から付属。
[編集] イースター・エッグ
漢字Talk 7.1から付属する初代のことえりではイースター・エッグが存在する。「ことえりのさくしゃ」と入力し変換することで、宮武伸裕(ことえりチューナーの作者)、原 啓介(Font Patchin'の作者)、木田泰夫(現Apple Inc. International Text Group)、高野琢巳(へたダサヘルパーの作者)、と四人の開発者名が候補として表示されるようになっていた。他にも「ことえりのてすと」、「ことえりのなかま」、「ことえりのかんしゃ」、等で関係者個人名が表示される。
[編集] 脚注
- ^ 言葉を選ぶの意
[編集] 外部リンク
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