かな入力
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かな入力(かなにゅうりょく)は、かな漢字変換を使用した日本語入力システムで文字を入力する際、変換の前段階として読みを入力する方法の一つ。一部の連想式漢字直接入力を使用した日本語入力システムでも使用される。
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概要 [編集]
キーを打鍵することで、キーに刻印されている文字のうち日本字部分に対応するひらがなが入力される。たとえば日本においてもっとも普及しているJISキーボードでは、キーの右側に書かれている文字が入力される。かな入力に対して、ローマ字の綴りを入力するローマ字入力がある。
入力された文字に「かな漢字変換」を行い、漢字仮名交じり文にする。
キー配列は複数あるが、一般にかな入力といえば、もっとも普及しているJISキーボードによるものを指す。他にもいくつかの配列がある。日本語入力システムと配列の組み合わせによって使用できない物がある。
キー配列 [編集]
現存する「かな配列」 [編集]
JISかな配列とその派生形 [編集]
- かつて、アメリカ製のコンピュータの日本語版が発売される際、キー数の少ない英字向けのキーボードでかな入力をするため、JISキーボードを若干改変した独自の配列が採用されることがあった。初期のMacintoshの日本語版キーボード、AXキーボード、日本語版NeXTのキーボードなどがあり、配列の改変部分はそれぞれ異なる。
親指シフト配列 [編集]
- 大正時代に考案された配列を祖とするJISかな配列よりも効率よく日本語入力できることを目指して開発された。後に半濁音入力をブラッシュアップしたNICOLA(日本語入力コンソーシアムレイアウト)に引き継がれているが、現在でも「親指シフト」の名前で呼ばれることが多い。終息した配列ではなく、専用ノートパソコンも発売されているほか、ソフトウェア的に実現しているファンも少なくない。
50音順配列 [編集]
- 公共施設(図書館の検索機など)や銀行ATM、カーナビゲーションタッチパネルなどで採用されることの多い配列。
- パーソナルワープロの黎明期には、各社から50音順配列キーボードを搭載した機種が発売されていた。親指シフト配列を推進する富士通からは、キーボードに取り付けると50音順配列にすることができる樹脂製カバーが添付されたこともある。
過去の「かな配列」 [編集]
新JIS配列 [編集]
- 親指シフト配列をJIS化しないことを目的に富士通以外のメーカーにより策定されただけの規格であるため[要出典]、ほとんど実体が無い。親指シフト配列を開発した富士通がむしろ一番の新JIS配列キーボード提供者となってしまっていた。
JISキーボードの配置 [編集]
シフトキーを押した状態
ATOKの実装では次の5つのかなが拡張されている。
| キーストローク | かな |
|---|---|
| Shift+ひ | ゐ |
| Shift+へ | ゑ |
| Shift+は | ゎ |
| Shift+か | ヵ |
| Shift+け | ヶ |
かな入力の長所・短所・指摘 [編集]
かな入力とローマ字入力を比較すると、以下のような長所・短所・指摘がある。
長所 [編集]
- キートップに刻印された文字がそのまま出力されるので、特にキーボード初心者の導入障壁はかなり低い。
- パターンの多いローマ字入力用の変則ローマ字綴りを覚える必要がない。また、ローマ字未習得の子どもにも覚えやすい。
- かな入力ではほとんどの場合1打鍵に対して1文字入力される。総じて打鍵数が少ないため、打鍵の早さが同じならばより早く(ローマ字と同打鍵数の文字列や打鍵数が増える文字列もあるので概ね1.5倍ほど)入力でき、手指の疲労も少ない。
- ローマ字を気にする事なく日本語を直接入力出来るので日本語を母国語とする民族ならば感覚的に入力出来る。
- ローマ字入力の場合と異なり、外来語入力の際に原語綴りとの間の混乱が生じない。
- かな入力モードでそのキーを押した後F9またはF10キーを押すだけで、簡単に数字やアルファベット(キーの左半分に印字されている文字)に変換できる。
短所 [編集]
- ローマ字は英字入力と共通の配列で入力できるが、カナ入力の場合はアルファベットの配列を別途覚える必要がある。そのため、習得の初期において困難である。
- ひらがなはアルファベットに比べて数が多いため、多くの配列でキーボードの全域にひらがなのキーがあり、手指の運動量が多くなる。そのためタッチタイプの習得が難しい。ただし配列によってはこのことを考慮し、少ないキーで入力をすることが出来るものもある。
- アメリカ生まれのパソコンは基本的にキーボードが日本語入力を想定していない為に英字入力に比べて技術が遅れている。
- 企業等の日本語入力ソフトはローマ字入力を初期設定としている(かな入力を必要としない企業が殆ど)。
- 両手の小指をローマ字入力にくらべて頻繁に使用するので小指が腱鞘炎になりやすい
JISキーボード [編集]
日本語の入力で最も多く使われているものがJISキーボードであるため、JISキーボードにおける特徴もあげる。
長所 [編集]
- 二打鍵となる部分においても、「ほ・へ・せ・く・け」の濁音・半濁音を除いてはすべて交互打鍵での二打鍵となり、入力しにくい片手連打鍵による濁音・半濁音入力は頻発しにくい
- 濁点や半濁点を筆記と同じような後置方式で入力していくので、ローマ字入力よりも直感的な入力ができる。
- 濁点や半濁点を単独で入力できる。したがって「あ゛」のように普通は使わない文字との組み合わせでも入力できる。
- 捨て仮名があるキーについては、シフトキーを押しながら清音かなのキーを押せば、清音かなと同じ形の捨て仮名が表示される。欧文タイプライタのシフト関係ともよく似ている。
短所 [編集]
- 濁音・半濁音・拗音・促音の入力に2打鍵を必要とする。
- 「ぼぽべぺぜげ」の6種の文字は、右手小指で二連続打鍵になるため打鍵しにくい。
- 五十音の行毎にある程度固まってキーが配置されているが、カナタイプライタの歴史的経緯により、離れた位置に配置されてしまった文字がある。
- タッチタイプで入力する際、「へ」と「ー」、「゛」と「゜」、「け」と「む」において感覚的な打ち分けを要求されるため、ここでタイプミスが発生しやすい。
指摘 [編集]
ローマ字に比べ使用する文字が多く、一般に普及しているJISキーボードは4段の鍵盤全体を使う配列であるためか、一般に「ローマ字入力と比べて習得には困難を伴う」と説明される。しかし、親指シフト、JISキーボード、ローマ字入力の3つを比較した日本能率協会総合研究所の調査[1]からはその傾向は見られず、ローマ字入力のほうが悪い結果となった。しかし、かな入力とローマ字入力のそれぞれに特徴があるため一概に言うことは出来ない。

