MY HEART DRAWS A DREAM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Tokucha007 (会話 | 投稿記録) による 2022年5月30日 (月) 10:18個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > MY HEART DRAWS A DREAM
MY HEART DRAWS A DREAM
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『KISS
B面 Feeling Fine 2007
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2007年9月度月間5位(オリコン)
  • 2007年度年間45位(オリコン)
  • 登場回数11回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
SEVENTH HEAVEN
(2007年)
MY HEART DRAWS A DREAM
(2007年)
DAYBREAK'S BELL
(2007年)
KISS 収録曲
Pretty girl
(2)
MY HEART DRAWS A DREAM
(3)
砂時計
(4)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「MY HEART DRAWS A DREAM」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年5月5日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年5月6日から無料公開
テンプレートを表示

MY HEART DRAWS A DREAM」(マイ・ハート・ドローズ・ア・ドリーム)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの31作目のシングル2007年8月29日発売。発売元はKi/oon Records

解説

前作「SEVENTH HEAVEN」以来約3ヶ月ぶりとなるL'Arc〜en〜Cielの2007年第2弾シングル。また、本作は5ヶ月にわたる連続リリース(シングル・アルバムDVD、合計6作品)の皮切りとなる作品としてリリースされている。

本作の表題曲は、本作発売の約3ヶ月半前となる2007年5月16日から、サッカーJリーグ横浜FC三浦知良が出演する富士重工業スバル・レガシィ」のCMソングに起用された[3]。また、表題曲は2007年6月8日戸田市文化会館で行った公演を皮切りに開催したホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」において先行披露されている。さらに、2007年7月28日韓国仁川広域市で開催された、韓国最大規模の野外ロック・フェスティバル2007 INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL」にL'Arc〜en〜Cielがヘッドライナーとして出演した際も、当時未発表音源であった表題曲を披露している。

ちなみに、表題曲は作曲を担当したken自身が「自分で自分を驚かせることができた[4]」と言うほど気に入っており、レコーディングにおける各メンバーのプレイやアレンジ作業でkenの意向が多く反映された楽曲となっている。また、メンバーからの評価も非常に高い楽曲となっており、hydeは「俺の中でこの曲は売れようが売れまいが名曲[5]」、tetsuyaは「こういう曲を書いてくれるのを待っていた[6]」と音楽雑誌のインタビューで絶賛している。こういったメンバーの想いもあってか、本作発売以降に開催したライヴでは頻繁にセットリストに組み込まれる人気曲の一つとなっており、L'Arc〜en〜Cielの2000年代後半以降のライヴにおけるスタンダードソングとなっている。また、2014年5月29日に改築前の国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(通称:旧国立競技場)で実施された、改築前最後の音楽イベント「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK JAPAN NIGHT」にL'Arc〜en〜Cielが大トリで出演した際、hydeの「生まれ変わる未来に夢を乗せて[7]」というMCの後、ラストナンバーとしてこの曲が披露されている[7]

表題曲のミュージック・ビデオ2009年2月25日に発表したクリップ集『CHRONICLE 4』に初収録されている。また、2019年12月11日公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開を開始している。この映像のディレクターは、2005年5月に発表した「叙情詩」のミュージック・ビデオの脚本ならびにクリエイティブ&アートディレクションを担当した松岡公一が務めている。映像は様々な国・地域に住む民族や動物を映したシーンとバンドの演奏シーンを中心に撮影されているが、間奏の<夢を描くよ>というコーラス部分では様々な人種の子どもとメンバー4人が歌う映像が映し出される構成となっている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月6日からは同サイトで映像の無料公開が開始されている。

フィジカルの初回限定仕様は、初回限定ジャケットスーパーピクチャーレーベル仕様となっている。また、初回封入特典として、わくわくペーパークラフト第2弾(4種のうち1種が封入)が封入されている。ちなみに、初回限定仕様と通常仕様ではジャケットデザインが微妙に異なり、初回限定仕様ではジャケットに描かれたライオンが口を開けているのに対し、通常仕様ではライオンの口が閉じているイラストになっている。

発売初週の2007年9月10日付のオリコン週間シングルチャートでは、前作「SEVENTH HEAVEN」に続く2作連続通算18作目の首位を獲得している。

収録曲

  1. MY HEART DRAWS A DREAM / L'Arc〜en〜Ciel
    • 作詞: hyde / 作曲: ken / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel
    富士重工業スバル・レガシィCMソング
    2007年12月3日からは、中国全土にて江崎グリコ「Mousa」CMソングに起用されている[8]
    2005年に開催したライヴツアー「ASIALIVE 2005」以降のオフ期間中に発想が生まれた曲で、作曲者のken曰く「ギターを弾かずにただ遊んでいたときにフレーズの一部とアレンジが浮かんだ[9]」という。kenはこの曲の断片が思い浮かんだときに感動を覚えたらしく、「自分で自分を驚かせることができた[4]」「引き出しの違いだけじゃなくて、タンス自体が違うところから出てきたみたい[4]」と本作発売時のインタビューで語っている。
    前述のように、作曲者であるken自身がお気に入りの曲であったことから、デモの時点でかなり緻密に楽曲を構築していたといい、バッキングギターを除き、アルペジオの部分やイントロのギター含め、kenがデモで弾いたギタープレイがそのまま音源に使われている[10]。また、yukihiroのドラムプレイや音色にも、kenから多くのリクエストがあったという[11]。yukihiroは「Bメロのタムを使ったりするところとか、"そこでスネアと一緒にチャイナシンバル叩いて"とか、そういう細かいところがいっぱいありましたね[11]」「今回は本当に曲がいいなと思ったんで、ただ曲に沿ったものをっていう感じでした。たぶん今まで僕がドラムを叩いてきた中で、一番アンビが多いんじゃないですかね[12]」と語っている。
    作詞者のhydeは、歌詞について「サビができてから、パズルのピースがはまるように凄く上手くはまっていったという印象を持っている[13]」「自分でも凄く綺麗な歌詞ができたなあと思う[14]」と述べている。また、コーラスワークの部分の<夢を描くよ>というフレーズは、サビ部分のフレーズの<この胸は夢を描いていくよ>から取られたものである。ただ、この<夢を描くよ>というフレーズは当初仮歌を録るための仮歌詞として書かれていたもので、レコーディングの際にはhydeは他の歌詞に変更するつもりだったという。しかし、仮歌詞のほうがメンバーから好評であったことから、このフレーズが採用された[14]。hydeは「歌詞の定義として、同じような場所で微妙にニュアンスの違う言葉、語尾だけ違うような言葉を使い回すのは作詞家として嫌で、避けていたんです。でも、客観的に聴く人達の方が的を射てるんだろうなあと思った。自分もメンバーが言おうとしていることの意味は分かったし、だから貫いた[13][14]」と述べている。
    ちなみに、デモ音源を聴いた際にhydeが「みんなで合唱するイメージ」を持っていたことから、仮タイトルは「ラララ」と名付けられた[15]。L'Arc〜en〜Cielが仮タイトルに「ラララ」を楽曲に付けたのは「winter fall」以来2度目のこととなる[15]。また、hydeの「合唱のイメージ」もあってか、ライヴでこの曲を演奏する際は<夢を描くよ>のコーラスをhyde、ken、tetsuyaの3人と観客で合唱することが多い。さらに、この曲をライヴで演奏する際は、kenとサポートキーボーディストの秦野猛行によるインプロヴィゼーションから曲に入ることが多い。
  2. Feeling Fine 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL
    9thアルバム『SMILE』の収録曲「Feeling Fine」のカバー。
    アレンジを担当したyukihiroは、この曲のアレンジのイメージについて「イントロのリズムハノイ・ロックスみたいにしたかった[16]」と語っている。また、ギターを担当したhydeは、このセルフカバー音源のギターソロにおいて、原曲のギターソロをそのままコピーして弾いている[17]。ちなみに、原曲のギターソロのフレーズをそのまま弾くこととなったのは、hydeの「もう一回、若い頃みたいにギターソロをコピーするっていうのもありかな[17]」という思いつきがきっかけで、メンバーに内緒で徹夜でギターソロを練習していたという[17]。そのためこの曲のギター録りの際に、アレンジ担当のyukihiro他レコーディング現場にいた全員が、hydeがギターソロを完コピして弾いていることに驚いたという[17]
  3. MY HEART DRAWS A DREAM (hydeless version)
  4. Feeling Fine 2007 (TETSU P'UNKless version)

参加ミュージシャン

  • MY HEART DRAWS A DREAM / L'Arc〜en〜Ciel
  • Feeling Fine 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL
    • TETSU P'UNK:Vocal, Stomp
    • HYDE P'UNK:Guitar, Stomp
    • YUKI P'UNK:Bass, Stomp
    • KEN P'UNK:Drum, Stomp

収録アルバム

オリジナルアルバム
ベストアルバム
セルフカバーアルバム

脚注

  1. ^ ゴールドディスク認定 2007年8月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2008年1月 - 日本レコード協会
  3. ^ ラルクの新曲をいち早く聴ける、レガシィのCMがオンエア! - BARKS
  4. ^ a b c 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.60、角川マガジンズ、2010年
  5. ^ 『MUSICA』、p.31、株式会社FACT、2007年11月号
  6. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.66、角川マガジンズ、2010年
  7. ^ a b 【ライブレポート】L'Arc~en~Ciel、国立ラストステージで「国立の歴史に感謝の気持ちと、生まれ変わる未来に夢を」── <JAPAN NIGHT> DAY2 - BARKS(2014年5月30日)
  8. ^ L'Arc-en-Ciel.com 2007 - L'Arc〜en〜Ciel.com
  9. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.59、角川マガジンズ、2010年
  10. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.61、角川マガジンズ、2010年
  11. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.74、角川マガジンズ、2010年
  12. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.75、角川マガジンズ、2010年
  13. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.54、角川マガジンズ、2010年
  14. ^ a b c 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.55、角川マガジンズ、2010年
  15. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.53、角川マガジンズ、2010年
  16. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.77、角川マガジンズ、2010年
  17. ^ a b c d 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.58、角川マガジンズ、2010年