有頂天家族
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『有頂天家族』(うちょうてんかぞく)は、森見登美彦による小説。森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる。幻冬舎より2007年9月25日刊行。森見作品初の動物が主人公の小説。三部作となる予定である「たぬきシリーズ」の第一部に当たる。 ラジオドラマがNHK-FM放送のラジオドラマ「青春アドベンチャー」にて、2008年11月3日より全10回で放送された。
目次 |
[編集] 登場キャラクター
[編集] 狸
[編集] 下鴨家
- 下鴨矢三郎
- 主人公。下鴨家三男。面白く生きるほかに何もすべきことはないようだ、と悟りを得る。かつて初恋の相手・弁天と共謀し、「魔王杉の事件」を起こした。
- 下鴨矢一郎
- 下鴨家長男。長男としての自覚が強く、亡き父のような立派な狸になるべく努力してはいるが、融通が利かない上に、緊急時になると慌てふためいて混乱してしまう。
- 下鴨矢二郎
- 下鴨家次男。六道珍皇寺の境内の古井戸で蛙となって隠居生活している。
- 下鴨矢四郎
- 下鴨家四男。化けるのが苦手で気が弱く、怖がるとすぐ狸の姿に戻ってしまう。携帯電話の充電ができるという特技を持つ。
- 母
- 狸四兄弟の母。宝塚歌劇に心酔し、「美青年には優雅な玉突きがふさわしい」という独自の観念から、タカラヅカ風美青年に変じてはビリヤード場に通う。通り名は「黒服の王子」。息子たちが立派な狸であると信じて疑わない。
- 父(下鴨総一郎)
- 長年狸界を束ねた偉大な狸であったが、数年前、金曜倶楽部によって鍋にされて急逝。
[編集] 夷川家
- 夷川早雲
- 夷川家の頭領。下鴨総一郎の弟で、矢三郎たちの叔父にあたる。意地の悪い性格で、下鴨家を目の敵にしている。偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせているが、前述のように性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。
- 金閣・銀閣
- 早雲の双子の息子で、本名を呉二郎・呉三郎という。親同様に意地が悪く、意味をよく理解せずに厳めしそうな四字熟語の書かれた物を身につけていて、本人達はそれが格好いいと思っている。
- 海星
- 早雲の娘で金閣・銀閣の妹。一時期矢三郎の許嫁であったが、総一郎の死後、早雲によって縁談は一方的に破棄された。矢三郎の前に姿を現そうとせず、非常に口が悪く矢三郎にはいつも罵声を浴びせながらも、何らかの形で矢三郎たちに力を貸すことが多い。いわゆるツンデレでもある。
[編集] その他の狸
- 八坂平太郎
- 総一郎の死後、その後を継いで狸界をまとめてきた大狸。
- へそ石様
- 紫雲山頂法寺にある「へそ石」と呼ばれる六角形の石に化けているとされる狸。あまりに我慢強く化け続けているために、近年ではかえって軽んじられていたが、矢三郎のいたずらによって真に狸であることが証明され、また熱心に訪ねられるようになった。
[編集] 天狗
- 赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊)
- かつて如意ヶ嶽を治めていた大天狗だったが、「魔王杉の事件」がきっかけで落ちぶれてしまい、 鞍馬天狗達に如意ヶ嶽を追われ、商店街裏のアパートで逼塞している。非常に傲慢でありのべつくまなく周囲を見下すが弁天に恋焦がれ、彼女の帰りをずっと待ち続けている。また、大事な天狗的道具はすべて弁天に貢いでしまって周囲の評判はますます落ちた。
- 岩屋山金光坊
- 大天狗の一。現在では岩屋山天狗の地位を二代目に譲り、日本橋で中古カメラ屋を営んでいる。天狗としては珍しくおおらかな性格の持ち主。
[編集] 人間
- 弁天(鈴木聡美)
- 赤玉先生に一目惚れされ、琵琶湖湖畔から攫われて天狗の術を教え込まれた。最初は純粋な少女だったが、後に赤玉先生を裏切って自由奔放に振る舞うようになった。「金曜倶楽部」のメンバーで、弁天という名は倶楽部に加入した時に授かった。
- 寿老人
- 「金曜倶楽部」のメンバーで、高利貸しをしている老人。『夜は短し歩けよ乙女』に登場する李白と同一人物だと思われる。
- 淀川長太郎(布袋)
- 「金曜倶楽部」のメンバーで、大学の農学部教授。狸をこよなく愛し、本人曰く、狸を食べることも愛である。学生時代は詭弁論部に所属していた。
- スズキ君
- 淀川教授の研究室に所属する男子学生。
[編集] 章題
- 第1章:納涼床の女神
- 第2章:母と雷神様
- 第3章:大文字納涼船合戦
- 第4章:金曜倶楽部
- 第5章:父の発つ日
- 第6章:夷川早雲の暗躍
- 第7章:有頂天家族


