Another
| Another | |
|---|---|
| ジャンル | ホラー・ミステリー・サスペンス |
| 小説 | |
| 著者 | 綾辻行人 |
| イラスト | 遠田志帆(単行本・文庫版) いとうのいぢ(スニーカー文庫版) |
| 出版社 | 角川書店 |
| 掲載誌 | 野性時代 |
| レーベル | 角川文庫(文庫版) 角川スニーカー文庫(スニーカー文庫版) |
| 発売日 | 2009年10月29日(単行本) 2011年11月25日(文庫版) 2012年3月1日(スニーカー文庫版) |
| 連載期間 | 2006年8月号 - 2009年5月号 |
| 巻数 | 単行本: 全1巻 文庫版・スニーカー文庫版: 全2巻 |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 綾辻行人 |
| 作画 | 清原紘 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 掲載誌 | ヤングエース |
| レーベル | 角川コミックス・エース |
| 発表号 | 2010年5月号 - 2012年1月号 番外編:2012年2月号 - 3月号 |
| 発表期間 | 2010年4月3日 - 2011年12月3日 |
| 巻数 | 全4巻(+限定版0巻) |
| アニメ | |
| 原作 | 綾辻行人 |
| 監督 | 水島努 |
| シリーズ構成 | 檜垣亮 |
| 脚本 | 檜垣亮 |
| キャラクターデザイン | 石井百合子 |
| 音楽 | 大谷幸 |
| アニメーション制作 | P.A.WORKS |
| 製作 | 「Another」製作委員会 |
| 放送局 | 放送局を参照 |
| 放送期間 | 2012年1月 - 3月 |
| 話数 | 全12話 |
| テンプレート - ノート | |
| ウィキプロジェクト | 漫画、アニメ |
| ポータル | 文学、漫画、アニメ |
『Another』(アナザー)は、綾辻行人による日本の小説作品。『野性時代』(角川書店)にて2006年8月号から2009年5月号まで数回の休載を挟んで連載された。単行本は2009年10月29日発売、文庫版は上下2分冊で2011年11月25日に発売されている。
目次 |
概要 [編集]
ホラー・ミステリー・サスペンスを融合させたような独特の雰囲気が特徴。綾辻が連載開始と重なってALI PROJECTを好むようになったことから、本作にはALI PROJECTの世界観が投影されていると語っている。故に本作の映像化が決まった際には、主題歌をALI PROJECTが担当することが唯一のリクエストとなった[1]。
2010年版の「このミステリーがすごい!」国内編で、第3位にランクインした。また、第10回本格ミステリ大賞の最終候補作にもなったが、1票差で受賞には至らなかった。
本作を原作とした漫画化作品、アニメ化作品があり、実写映画化もされている。原作小説は累計65万部突破、コミックスシリーズは本編4巻とOVA付き外伝1巻を含め累計50万部を突破している。[2]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ [編集]
1998年、春。父の不在や自身の病気療養のため、母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ少女・見崎鳴に惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。
実は、恒一の所属する3年3組はある現象の影響下にあった。現象が発生する年は「ある年」と呼ばれ、クラスの関係者から毎月死亡者が発生する。「ある年」には誰も気付かないうちにクラス内に過去の現象による死者がまぎれこみ人数が増えるが、その代わりとしてクラスの誰かを「いないもの」として扱い人数を戻すことでこの現象を抑えることができると伝えられており、鳴はこの年の「いないもの」であった。
そんな中、クラス委員の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げ「五月の死者」が発生し、更に続けて「六月の死者」も出たことで現象の発生が確実となった。更なる恐怖に襲われたクラスメイトは、新たにクラス委員となった赤沢泉美を中心に恒一も「いないもの」として対策を強化することを決める。「いないもの」同士になった恒一と鳴は交流を深めるが、七月にも更なる犠牲者が発生したことで、「いないもの」による対策は無効とされ終了する。
その後、恒一や鳴をはじめとする3年3組の関係者の努力により、過去の生徒が残した「紛れこんだ死者を殺すことで現象が止まった」との証言を発見する。当時行なわれたとされる合宿を同様に実施した3年3組は、更なる犠牲者を出しつつも鳴の能力により死者を発見し、恒一が死者を葬ることにより現象の中断に成功する。[3]
登場人物 [編集]
登場人物左横の「声」はアニメ版で声を担当した声優。「演」は劇場版実写映画で演じた俳優。
主要人物 [編集]
- 榊原 恒一(さかきばら こういち)
- 声 - 阿部敦/演 - 山崎賢人
- 本作の主人公。榊原家の一人息子。15歳。東京に住んでいたが、父親の仕事の都合や自然気胸[4]療養のため、中学3年から夜見山北中学の3年3組に転入。趣味はスティーヴン・キングやディーン・R・クーンツなどのホラー小説を読むこと。
- 転入後1ヶ月は療養のため入院生活を送るが、退院して学校へ復帰した後、「いないもの」とされていた鳴と事情を知らないまま関わりクラスの関係者が死を遂げるようになったことから、自身も「いないもの」にされる。その後、同じ「いないもの」として親しくなった鳴から「死の色」[5]が見えるという彼女の義眼の秘密を教えられ、鳴が義眼により発見した「死者」を殺害して災厄を止める。[3]
- 見崎 鳴(みさき めい)
- 声 - 高森奈津美/演 - 橋本愛
- 本作のヒロイン。夜見山北中学3年3組の女子生徒。家は『夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。m』という人形専門店。
- 不思議な雰囲気を持つが、未咲が亡くなる以前は笑い上戸で明るい面を見せていた[6]。4歳の頃腫瘍により失なった左眼に霧果の作った青い瞳の義眼をはめている。普段は眼帯をして左目を隠しているが、鳴曰く、この義眼により死んでいる者、死にかけている者などに「死の色」[5]が見える。
- 5月から「いないもの」になっており、病院で会った恒一へ自分に近づかないよう警告するが、恒一が「いないもの」になってからは共に行動することが多くなり、自らの身の上について打ち明けるまでに気を許すようになる。
夜見山北中学校 [編集]
三年三組の生徒 [編集]
- 赤沢 泉美(あかざわ いずみ)
- 声 - 米澤円/演 - 秋月三佳
- 女子生徒。あまり物怖じしない強気な性格で、クラスのリーダー的存在。「現象」に対処する「対策係」であり、桜木の死後にクラス委員となる。
- 自身の権限により、事情を知る前に鳴と関わった恒一を「いないもの」に加えることを決める。
- 漫画版では恒一や鳴に憎悪を抱く人物として描かれているが、アニメ版では対照的に恒一に好意を寄せている人物となっており、直哉を毛嫌いしている。
- 勅使河原 直哉(てしがわら なおや)[7][8]
- 声 - 前野智昭/演 - 宇治清高
- 男子生徒。人当たりが良くお調子者でクラスのムードメーカー的存在。風見とは幼馴染みで彼ら曰く「腐れ縁」。
- 恒一に真っ先に話しかけすぐに親しくなり、「いないもの」だった鳴と関わりを持っている事を知って止めようとする。「いないもの」対策終了後は真っ先に恒一や鳴と話すようになる。因縁のある泉美からは気に入られていない。
- 望月 優矢(もちづき ゆうや)
- 声 - 山本和臣/演 - 井之脇海
- 男子生徒。美術部に所属する。線が細く、大人しい性格。芸術家気質で、エドヴァルド・ムンクやサルバドール・ダリに感銘を受けている。三神に淡い憧れを抱いている。
- 恒一の転入当初から親身に接する。
- 風見 智彦(かざみ ともひこ)
- 声 - 市来光弘/演 - 脇卓史
- 男子のクラス委員。優等生だが、実は気が小さい。勅使河原とは幼馴染みで彼ら曰く「腐れ縁」。
- クラス委員として桜木とともに恒一のお見舞い[9]に訪れ、通説に従い恒一と握手して死者かどうか判別しようと試みた。アニメ版では赤沢が見舞いに同行しており、風見ではなく赤沢が握手をしている。
- 桜木 ゆかり(さくらぎ ゆかり)
- 声 - 野中藍/演 - 岡野真也
- 女子のクラス委員。
- 母・三枝子(みえこ)が交通事故にあったと聞き慌てて下校する途中、階段で足を滑らせ持っていた傘が首に突き刺さり死亡。同日亡くなった母親とともに「五月の死者」となる。[10]
三年三組の教師 [編集]
- 久保寺 紹二(くぼでら しょうじ)[7][8]
- 声 - 三戸耕三/演 - 正名僕蔵
- 担任を務める国語教師。温厚で頼りない印象。脳梗塞によって寝たきりとなった母親(今本洋子)と二人暮らし。
- 3組の災厄や母親の介護などのストレスから、母親を殺害した後3年3組の生徒達の目の前で自殺する[11]。
- 三神(みかみ)
- 声 - 宮牧美沙代[12]
- 副担任を務める美術教師。美術部の顧問。
- 久保寺の死後3年3組の担任代行となり、15年前の「止まった年」に行われた合宿を同じ場所、同じ日程で実施し、災厄を止めようとする。
- 名は怜子で、実は恒一の叔母である。
その他 [編集]
- 千曳 辰治(ちびき たつじ)
- 声 - 平田広明/演 - 袴田吉彦
- 第二図書室の司書。白髪に黒ずくめの服装をしている壮年の男性。朴念仁な性格と不気味な外見から「図書室の主」と気味悪がられている。
- 昔は理想に燃える社会科教師で、26年前の3年3組の担任として夜見山岬を「存在する」ことにした一人だったが、繰り返される3年3組の「現象」を恐れ教師を辞し、第二図書室の司書として学校を見守る道を選んだ。そのため「3年3組」の事情に精通しており、恒一や鳴、三神に情報を与える。
- 三神の補助として合宿にも参加し、病人の搬送や殺人犯の確保など、犠牲者の増加を阻止すべく奮闘する。
- 夜見山 岬(よみやま みさき)
- 26年前の3年3組の男子生徒[13]。恒一の母・理津子のクラスメイト。
- 成績優秀、眉目秀麗に加え、性格も良かったため学校の人気者だったが、26年前の5月に家が全焼し両親、年子の弟と共に焼死した。岬の死を悼んだ同級生達が卒業までの一年間彼を「生きている」ものとして扱ったことが「現象」が始まる原因となった。
- 浜口 順(はまぐち じゅん)[14]
- 1983年度の3年3組の男子生徒(怜子や松永の同級生)。
- 合宿での夜見山神社の参拝を終えた帰り際に天候が悪化した際、用意周到に傘を持ってきたがために、傘の先端部に雷が直撃して感電死した。
- 星川 有紀(ほしかわ あき)[14]
- 1983年度の3年3組の女子生徒(怜子や松永の同級生)。
- 合宿に参加。夜見山神社参拝から帰る途中、上記浜口の落雷による感電死で合宿参加者全員がパニック状態に陥って下山していた最中に滑落死した。
恒一の家族 [編集]
- 怜子(れいこ)
- 声 - 榊原奈緒子/演 - 加藤あい
- 恒一の母方の叔母。恒一の母・理津子と11歳差の29歳。画家と美術教師を兼業しており、夜見山北中での恒一のクラスの副担任。
- 恒一との面識は少ないが、彼を息子のように大事に思っており、恒一も彼女に母の面影を見ている。唯一の災厄が途中で止まった年である15年前(1983年度)の3年3組生徒である。
- 実は1年半前、1996年度の3年3組の担任を務めた際に「現象」によって死亡[15]しており、1998年度の死者[16]。
- 3年3組の担任代行として合宿を開催したが、初日の夜に発生した混乱の中、鳴により死者であることを指摘され、それを信じた恒一により死に還される。[3]
- 民江(たみえ)
- 声 - 有馬瑞香/演 - 銀粉蝶
- 恒一の母方の祖母。
- 亮平(りょうへい)[17]
- 声 - 矢田耕司
- 恒一の母方の祖父。老齢と娘を亡くした傷心から、若干認知症の症状が出始めている。
- レーちゃん[17]
- 声 - 米澤円
- 恒一の家で飼われている九官鳥。「ドーシテ」、「ゲンキダシテ」、「オハヨー」、「レーチャン」と連呼する。実は恒一の叔母、怜子の過去の面影である。
- 榊原 陽介(さかきばら ようすけ)
- 声 - 喜多川拓郎
- 恒一の父。51歳。東京の某有名大学で教授を務めており、講師時代にまだ学生だった理津子を見初めて結婚した。
- 物語では全編通してインドへ長期出張しており、仕事の都合と恒一の病気を鑑みて彼を夜見山の祖父母宅へと預けた。恒一の気胸は彼の血筋(と言われている)。[18]
- 榊原 理津子(さかきばら りつこ)
- 恒一の母。15年前、夜見山の実家に帰省して恒一を生んだ直後に病死した(1983年度の「現象」によるものと示唆されている)。享年26。夜見山岬とはクラスメイト。
『夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。m』 [編集]
映画版では「工房m」とだけ表記されている。
- 霧果(きりか)
- 声 - 原田ひとみ/演 - つみきみほ
- 人形師。鳴の養母。本名は「見崎 ユキヨ[19]」で「霧果」は雅号。[20]昼間は工房に引きこもって創作に打ち込んでいる。夫は不在がちのやり手実業家、コウタロウ[19]。
- 血縁上は鳴のおば(鳴の血縁上の母親・藤岡ミツヨ[19]の双子の姉妹)。鳴が生まれた翌年に死産して子供が産めない体になり、失意の底にあった彼女を救うために鳴が養女に出された。本来生むはずだった我が子への未練を捨てられず、鳴に対しては放任主義である一方、鳴が養女であることを鳴本人に知られた際には慌てており、鳴が藤岡家と接触することを恐れるなど、鳴との関係は複雑。[21]
- 天根(あまね)[17]
- 声 - 定岡小百合
- 受付係。鳴の大伯母。
その他 [編集]
- 水野 沙苗[22](みずの さなえ)
- 声 - 吉田聖子/演 - 佐藤寛子
- 恒一が入院した病院の看護婦。弟に恒一の同級生・猛(たける)[23]と名前の登場しない高校2年がいる。恒一と同じくホラー小説好きで、弟達に読書の習慣がないことをぼやいている。明るく気さくな人柄で、恒一とは趣味が同じだったこともあり親しくなった。
- 恒一の情報収集を手伝うが、恒一との携帯電話での話中に[24] 病院のエレベータの落下事故で死亡。「六月の死者」の1人目。
- 藤岡 未咲(ふじおか みさき)[17]
- 声 - 五十嵐裕美
- 鳴の述懐でのみ登場[25]。
- 鳴の従姉妹であるが、血縁上は鳴の双子の姉妹。鳴とは仲が良かった。笑い上戸で明るい性格。
- 重病のため夜見山市立病院で療養[26]していたが、突然の容体悪化で1998年4月27日に急死した。「4月の死者」。
- 鳴のクラスメイトに鳴との関係が知られていなかったことが、恒一が転校した5月から「現象」が開始したとの誤解の原因となった[27]。
- ビジュアルとしては、アニメDVD同梱版コミックス0巻収録のエピソード「第0話 The Other <因果> 」に登場。ヘヴィメタルを好んでいるような発言がある。
- 大庭(おおば)[17]
- 声 - 岡哲也
- 夜見山警察署の刑事。やや小太りな中年男性。
- 同僚の竹之内[28]とともに夜見山北中学を訪れ、水野沙苗の事故死について恒一に事情聴取をした[29]。個人的に「3年3組の呪い」を気にかけており、久保寺の自殺から数日後に、何かあった際に連絡するようにと恒一に対し名刺を渡す。
- 小学4年生の娘がいて、娘が将来夜見山北中学に進学し、3年3組になって呪いの犠牲になることを危惧している。
- 猪瀬 知香[30](いのせ ともか)[17]
- 声 - 井上まひろ
- 夜見山市飛井町にある喫茶店『イノヤ』のウェイトレスで、望月の異母姉。既婚者。
- 夜見山北中学出身だが、3年3組ではなかった。松永に関する情報を恒一達に教える。
- 松永 克巳(まつなが かつみ)
- 声 - 高橋伸也/演 - 三浦誠己
- 夜見山北中学の1983年度OBで、怜子の同級生でもある元・3年3組の男子生徒。[31]
- 唯一災厄を途中で止めたが当時の記憶はない。記憶がなくなることを予想し、災厄を止める「死者を殺す」という方法をカセットテープに収め、旧校舎の3年3組の教室に隠した。
- 小椋 敦志 (おぐら あつし)[32][33]
- 引きこもりの19歳男性。妹は恒一の同級生・由美(ゆみ)[7][34]。
- 自宅に大型工事用重機が突っ込み、その直撃を受けて死亡。
- 沼田 峯子(ぬまた みねこ)[32]
- 声 - 高橋里枝
- 3年3組の合宿所となった『咲谷記念館』の管理人を夫・謙作(けんさく)[32]とともに務める気さくな中年女性。恒一の同級生・高林郁夫(たかばやし いくお)[35]の母方の祖母。
- 合宿初日の夜に突然錯乱[36]し、夫を金串で串刺しにして殺害したのを皮切りに、合宿に来ていた生徒達を刃物で襲撃する。
三年三組の「現象」 [編集]
26年前、夜見山北中学三年三組に在籍していた夜見山岬が亡くなったことを認めなかった三年三組の生徒一同と教師が、彼を「生きている」ことにしたことを発端に、次の年からランダムで続いている現象。「災厄」、「呪い」とも呼ばれている。「現象」が起こった年を「ある年」、起こらなかった年を「ない年」と呼ぶ。
この「現象」が起こった場合、三年三組に「死者」が一人紛れ込み、その影響で三年三組の構成員は「死」の危険が迫り、始業式の日から毎月、彼ら本人及び関わりの深い人物が確実に死んでいく。
「現象」についてはわからないことも多いが、代々の三年三組の関係者により、経験則的に判明した「現象」の内容や対策が口伝されている。
犠牲となる条件 [編集]
- 「現象」が起こっている最中に、三年三組に所属する生徒及び担任教師、及び彼らと血縁関係[37]にある者が夜見山市内にいる間だけ対象となる。
- 災厄の犠牲となる直接の要因はランダムであり、不慮の事故や病気で死ぬ場合もあれば、他者に殺害される場合や本人が自殺する場合もある。故に「現象」期間中、該当者が生き延びる要素はただ運のみとなる。[38]
- 夜見山市全体が「不慮の事故が起こりやすい」状態[39]で維持されており、なおかつ安全や生命の維持に関する意識が事故の起こる絶妙のタイミングで働かなくなる[40]。
- 災厄のタイミングは、毎月のうちランダムで一日程度に限定されるが、その月に犠牲になる人数は定かではなく、1、2人程度しか死なない月もあれば10人以上死ぬケースもある。
- 該当者が夜見山市から離れていれば、死は回避される。ただし、夜見山市内で死因を作った場合に限り、たとえ外地であっても死を回避することはできない[41]。無論脱出途中で死ぬ[42]可能性もある。なお、脱出ではないが、原作では過去に3年3組の生徒が乗った修学旅行バスが市境付近で事故に合い、多数の死者が出たことが語られる。
「死者」について [編集]
- 「死者」は過去の「現象」で死んだ誰か[43]。1回目(1973年度)は、前年に死んだ夜見山岬の弟であった。
- 「死者」本人にさえも自分が「死者」だという自覚は全くなく、クラスの構成員として災厄の恐怖に怯えることとなる。
- 本来クラスに登録されていない「死者」が紛れ込むと同時に、過去現在に渡るクラス名簿などといった記録の類はおろか「死者」本人を含めたほぼ全ての人間の記憶にまで改竄が行われる。このため「死者」特定のために調査をしても不審点に気付けず意味がない。[44]
- 例外的に、学校内の「机」と「椅子」だけは改竄の影響を受けず、クラスの構成員が1人増えることでそれらの数が一つ足りなくなるため、これが「現象」が起こったかどうかを見分ける目安となる。ただし、教師側が「死者」である場合には生徒側の机は足りてしまうため「現象」の発生が見落とされてしまうことがある。[45]
- その年度の卒業式を終えるとともに、紛れ込んでいた死者は自然に姿を消し「死」に還る。
- 通説では「死者の手は冷たい」とされ、握手すると死者かどうかわかると考えられている。
「現象」の止め方 [編集]
- 卒業に伴い「死者」が「死」に還ることで災厄は止まり、「現象」の発生に伴って改竄されていた記録・記憶は全て復元される。
- 「現象」が起こる年であることを確認した後、クラスに「いないもの」を決め、クラス全体でその人物を無視して存在しないよう振る舞う「おまじない」を行うことで、増えた人数を合わせれば災厄を回避できる。決められた「いないもの」は、古い机・椅子を使わなければならない。
- ただし「おまじない」はあくまで一時的なものであり、失敗した場合には「現象」は滞りなく開始され、それ以降は「死者」が「死」に還ることで終わるのを待つしかない。過去に、年度途中でクラス中からの完全な孤立に耐えきれなくなった「いないもの」役が役を放棄し、その月から災厄がはじまった事例がある。
- 卒業を待つまでもなく、「死者」が「現象」途中で死んだ場合にも災厄は止まる。故に「死者」を殺して「死」に還すことで、災厄を強制的に止めることが可能である。これは1983年度に「死者」が年度途中で死んだ後、その年の災厄が止まったことにより本編途中で初めて判明した。ただし死者を特定することはほぼ不可能に近いため、現実的ではない。[46]
- 「現象」が年度途中で止められた場合、「死者」が誰なのかを覚えているのは「死者」を直接殺した人間、またはその行為に深く関わった人間のみであり、それ以外の人達の改竄されていた記録・記憶は「死者」の死と同時に元に戻る。また災厄を止めた人達も、「死者」のことを一定期間覚えてはいるが、いつかは記憶の修正を受けて忘れてしまう。災厄を止めた人が「死者」のことを記録した媒体(作中ではカセットテープ)にもその修正は及び、少なくとも「死者」の名前は判別できなくなる上に、カセットテープ自体に破損が発生したり(原作・漫画版)肝心なところでテープを壊してしまったり(アニメ版)と簡単には再生させてくれない。[47]
- 「死者」を殺して年度途中で「現象」を止めても、「現象」そのものが無くなったわけではないので、いつかの一学期からは再び現象が再開される。[48]
書籍情報 [編集]
- 単行本版
- 角川書店より、2009年10月30日に発売された。表紙イラストは遠田志帆が担当。
- 角川文庫版
- 角川文庫(角川書店)より、上下巻分冊で2011年11月25日に同時発売された。表紙イラストは単行本版と変わらないが、2冊で揃うようになっている。
- 角川スニーカー文庫版
- 角川スニーカー文庫(角川書店)より、上下巻分冊で2012年3月1日に同時発売された。アニメ版のキャラクター原案を担当したいとうのいぢが、表紙イラスト・挿画を担当している。表紙デザインは上記と異なるが、こちらも2冊で揃うようになっている。
また、アニメ化記念に伴い、恒一が転校する前のエピソードを描いた「アニメDVD同梱版コミックス 0巻」が完全受注で発売が決定、「鳴のこれまでのいきさつ」を描いた完全オリジナルのアニメDVDも同梱されている。
- 第0話 「The Other 〈因果〉」
- 角川書店より、2012年5月26日に発売。完全オリジナルアニメDVD同梱。
漫画 [編集]
清原紘によりヤングエース(角川書店)2010年5月号(2010年4月4日発売号)から2012年1月号(2011年12月4日発売)まで連載された。全4巻。
ヤングエース2012年2月号 - 3月号に怜子を主人公とした番外編「Another0」が前後編で掲載された。この番外編を収録したアニメDVD付き『Another』コミックス第0巻が2012年5月に発売。
レーベルは角川コミックス・エース。なお、原作の表紙やアニメのキャタクターデザインとは異なり、原作とも展開は一部異なる。
- 綾辻行人(原作)、清原紘(漫画)
-
- 2010年10月4日発売、ISBN 978-4-04-715534-3
- 2011年3月4日発売、ISBN 978-4-04-715628-9
- 2011年9月3日発売、ISBN 978-4-04-715772-9
- 2011年12月29日発売、ISBN 978-4-04-120044-5
- Another 0巻 オリジナルアニメDVD同梱版 2012年5月26日発売、ISBN 978-4-04-900816-6
原作との差異 [編集]
原作と比べ、登場人物やその生死、犠牲者の死因などの一部が変更されており、また、登場人物に関する小ネタが随所に盛り込まれている。 学園青春ものとしての側面が原作より強調されており、主要人物の人間関係を示す描写などが細かく描かれている。 合宿でのエピソードは原作およびアニメ版・映画版よりも大幅に縮小されている。
叙述トリックに関わる演出 [編集]
「三神怜子」を教師「三神」と恒一の叔母「怜子」という個々の2人のキャラクターに見せかける叙述トリックに加えて、後述のアニメ版に先駆けてビジュアル面での差別化が導入されている。 漫画版とアニメ版とでは、家庭と学校における三神怜子のビジュアル変化のパターンが逆[49]になっているが、意図して変えられたのかは不明。
テレビアニメ [編集]
2012年1月9日から3月26日まで北日本放送(KNB)、独立局8局とTVQ九州放送にて放送された。また、BS11でも同年4月から6月まで放送。なお本作では作中の背景に、庄川合口ダムや砺波平野の城端周辺に酷似した風景、南砺市の南砺福野高校(夜見山北中の中庭)や、同高旧校舎の国重文・巌浄閣(夜見山北中の旧校舎)、福野駅、小矢部市石動小校舎(オープニングタイトルバックの金網越しに見た夜見北中校舎)など、P.A.WORKSのある富山県砺波地域の風景、建造物が使われている。
原作との差異 [編集]
原作と比べ、登場人物やその生死、犠牲者の死因などが一部変更されている。
三年三組のクラスメイトは、原作からの主要人物以外にもアニメオリジナルのキャラクターを含む多数の人物が姿や声[50]付きで登場している。恒一や鳴たちを含め男子14名、女子16名、計30名の全員に本名や住所の設定があり、公式ホームページでは座席表が掲載された。アニメ放送中に登場する生徒が劇中で死亡すると、座席表の生徒が黒く塗りつぶされる演出がなされた。
漫画版とは逆に主要人物以外の生徒間の関係が描写されており、合宿での混乱もそれらの感情の発露の場としてより詳細に描かれている。
叙述トリックに関わる演出 [編集]
本作に登場する「三神怜子」は、全編を通して用いられた叙述トリックにより、夜見山北中学校の教師「三神」と主人公・榊原恒一の母方の叔母「怜子」という個々の2人のキャラクターに見せかけられている。しかし、アニメーション作品になると、声優に関する情報から「三神」と「怜子」が同一人物である事が露呈する恐れがあった。
そのため、叙述トリックやビジュアル面での差別化(「三神」と「怜子」で髪の毛の色まで変化するなど)に加え、怜子役の声優・榊原奈緒子が所属するプロダクション・エースの協力[51]を得て、架空の声優「宮牧美沙代」(実質、榊原の本作のみの別名義、11話まで使用)を用意[52]し、あたかも2人の声優が「三神」(宮牧)と「怜子」(榊原)を演じているように見せる事で、アニメ版においてもこの演出を成立させた。
なお、「宮牧美沙代(みやまきみさよ)」の名前の由来は、物語の発端となった本作のキャラクター・夜見山岬(よみやまみさき)のアナグラムであり[53]、更にプロダクション・エースの公式ウェブサイト内の宮牧の公式プロフィールページが最終話放送時には消えるという、"死者"らしい演出がされている。
スタッフ [編集]
- 原作 - 綾辻行人「Another」(角川書店刊)
- キャラクター原案 - いとうのいぢ
- 監督 - 水島努
- シリーズ構成・脚本 - 檜垣亮
- ストーリー原案 - 井上伸一郎(0話)
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 石井百合子
- 色彩設計 - 井上佳津枝
- 美術監督 - 平柳悟
- 3D監督 - 山崎嘉雄
- 特殊効果 - 村上正博
- 撮影監督 - 並木智
- 編集 - 高橋歩
- 音響監督 - 岩浪美和
- 音楽 - 大谷幸
- 音楽制作 - ランティス
- エグゼクティブプロデューサー - 井上伸一郎
- プロデューサー - 安田猛、松木あい、福田順、熊谷宜和、堀川憲司、井上俊次、篠崎文彦、青木絵理子、室伏泰伸、金定祐一郎、石川亜美、川島誠一
- アニメーション制作 - P.A.WORKS
- 製作 - 「Another」製作委員会
主題歌 [編集]
- オープニングテーマ「凶夢伝染」
- 作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也 / 歌 - ALI PROJECT
- オープニングアニメーション内の登場人物達が一瞬ずつ登場する場面は本編で死者が出る度に変化していく。
- エンディングテーマ「anamnesis」
- 作詞・歌 - Annabel / 作曲・編曲 - myu
各話リスト [編集]
| 話数 | サブタイトル | コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|
| #00 (未放送) |
The Other -因果- | 吉原正行 | 許琮 | 大東百合恵、川面恒介 皆川一徳、宮川智恵子 石井百合子 |
| #01 | Rough sketch -素描- | 水島努 | 石井百合子、皆川一徳 | |
| #02 | Blueprint -思惑- | 畑博之 | 宮川智恵子 | |
| #03 | Bone work -骨組- | ひいろゆきな | 吉田優子 | |
| #04 | Put flesh -輪郭- | 吉原正行 | 倉川英揚 | 大東百合恵 |
| #05 | Build limbs -拡散- | 許琮 | 小島明日香 | |
| #06 | Face to face -二人- | 室井ふみえ | 川面恒介 | |
| #07 | Sphere joint -変調- | 岩崎太郎 | 谷口淳一郎 | |
| #08 | Hair stand -紺碧- | 篠原俊哉 | 伊藤依織子 | |
| #09 | Body paint -連鎖- | 畑博之 | 皆川一徳、天﨑まなむ | |
| #10 | Glass eye -漆黒- | ひいろゆきな | 小島明日香 | |
| #11 | Makeup -惨劇- | 小倉陳利 | 安斎剛文 | 皆川一徳、伊藤依織子 川面恒介、大東百合恵 宮川智恵子 |
| #12 | Stand by oneself -死者- | 水島努 | 石井百合子、伊藤依織子 吉田優子 |
|
放送局 [編集]
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送時間 | 放送系列 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 富山県 | 北日本放送 | 2012年1月9日 - 3月26日 | 月曜 25:35 - 26:05 | 日本テレビ系列 | P.A.WORKS所在地 |
| 京都府 | KBS京都 | 2012年1月10日 - 3月27日 | 火曜 25:00 - 25:30 | 独立局 (JAITS) | |
| 埼玉県 | テレ玉 | 火曜 25:05 - 25:35 | |||
| 神奈川県 | tvk | 2012年1月11日 - 3月28日 | 水曜 25:45 - 26:15 | ||
| 東京都 | TOKYO MX | 水曜 26:00 - 26:30 | |||
| 福岡県 | TVQ九州放送 | 水曜 26:48 - 27:13 | テレビ東京系列 | ||
| 岐阜県 | 岐阜放送 | 2012年1月12日 - 3月29日 | 木曜 25:45 - 26:15 | 独立局 (JAITS) | |
| 兵庫県 | サンテレビ | 木曜 26:05 - 26:35 | |||
| 三重県 | 三重テレビ | 木曜 26:50 - 27:20 | |||
| 千葉県 | チバテレビ | 2012年1月13日 - 3月30日 | 金曜 25:30 - 26:00 | ||
| 日本全国 | BS11 | 2012年4月7日 - 6月23日 | 土曜 27:00 - 27:30 | BS放送 | 『ANIME+』枠 |
| AT-X | 2012年10月11日 - 12月27日 | 木曜 22:30 - 23:00 | アニメ専門CS放送 | リピート放送あり |
OVA [編集]
『#00 The Other -因果-』は、2012年5月24日発売のアニメDVD同梱版コミックス0巻に収録の藤岡未咲がメインのオリジナルエピソード。
関連商品 [編集]
DVD、Blu-ray Disc [編集]
2012年3月30日から順次発売されている。BD(限定版、通常版)、DVD(限定版のみ)の各巻3種リリース。
限定版は三方背ケースが同梱であり、ケースジャケットのイラストはスニーカー文庫版小説のイラストを手掛けたいとうのいぢ、ディスクジャケットのイラストは限定版、通常版共にテレビアニメ版のキャラクターデザインを手掛けた石井百合子による描き下ろしイラストが使用される。各巻限定版には全巻購入特典の応募券、声優、スタッフのインタビューが掲載されたブックレットが封入。映像特典は限定版、通常版共に収録。
TV放送版では過激な死亡の描写がカットされる、暗くなるなどして隠されていたが、DVD・ブルーレイでは解禁されている。
| 巻数 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | 映像特典 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| BD限定版 | BD通常版 | DVD限定版 | ||||
| 1 | 2012年3月30日 | 第1話、第2話 | KAXA-4601 | KAXA-4607 | KABA-10060 | 先行PV(Ver.1) |
| 2 | 2012年4月27日 | 第3話、第4話 | KAXA-4602 | KAXA-4608 | KABA-10061 | 先行PV(Ver.2) |
| 3 | 2012年5月25日 | 第5話、第6話 | KAXA-4603 | KAXA-4609 | KABA-10062 | ノンクレジットOP |
| 4 | 2012年6月29日 | 第7話、第8話 | KAXA-4604 | KAXA-4610 | KABA-10063 | 番宣スポット |
| 5 | 2012年7月27日 | 第9話、第10話 | KAXA-4605 | KAXA-4611 | KABA-10064 | 告知CM |
| 6 | 2012年8月31日 | 第11話、第12話 | KAXA-4606 | KAXA-4612 | KABA-10065 | SDキャラ鳴ちゃんが活躍するフラッシュアニメ[54] ノンクレジットED |
CD [編集]
| 発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2012年7月11日 | テレビアニメ『Another』キャラクターソングアルバム『Songs party -歌宴-』 | LACA-15196 | SDキャラクターによるショートPVが収録されたDVDが同梱。 |
書籍 [編集]
- アニメ「Another」 設定資料集
- アニメーション制作のP.A.WORKSが通販サイトにて2012年4月20日から販売。初版限定。
- アニメ版の登場人物や舞台の網羅的な設定資料に加え、原作者や制作陣のメッセージ、イラスト、対談などを収録している。
イベント [編集]
- TVアニメ『Another』プレミアム先行上映イベント
- 2011年12月26日に角川シネマ有楽町で開催された。ゲストは高森奈津美、阿部敦、綾辻行人、水島努、檜垣亮、堀川憲司、宝野アリカが出演。内容はゲストによるトークを行った。また、入場者特典としてテレビアニメ版の番宣ポスターが配布された[55][56]。
- 本イベントの模様はBlu-ray Disc、DVDの第2巻(限定版)に同梱の特典ディスクに収録された。
映画 [編集]
| Another アナザー | |
|---|---|
| 監督 | 古澤健 |
| 脚本 | 田中幸子 古澤健 |
| 原作 | 綾辻行人 |
| 製作 | 下田淳行 小林剛 |
| 製作総指揮 | 井上伸一郎 |
| 出演者 | 山﨑賢人 橋本愛 袴田吉彦 加藤あい |
| 音楽 | 安川午朗 |
| 主題歌 | 加藤ミリヤ「楽園」 |
| 撮影 | 喜久村徳章 |
| 編集 | 大永昌弘 |
| 製作会社 | 映画「Another アナザー」製作委員会 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
実写劇場映画が角川映画制作で2012年8月4日公開[57]。主演は、山﨑賢人と橋本愛[57]。PG12作品。
全国304スクリーンで公開され、2012年8月4、5日の初日2日間で興収8,051万1,000円、動員6万1,471人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第9位となった[58]。
スタッフ [編集]
- 原作 - 綾辻行人「Another アナザー」(角川書店刊)
- 監督 - 古澤健
- 脚本 - 田中幸子、古澤健
- 音楽 - 安川午朗
- 企画・製作 - 角川映画
- エグゼクティブプロデューサー - 井上伸一郎
- 企画 - 椎名保
- プロデューサー - 小林剛、下田淳行
- 共同プロデューサー - 原公男
- ラインプロデューサー - 及川義幸
- 人形制作 - 恋月姫
- 撮影 - 喜久村徳章
- 照明 - 関輝久
- 美術 - 丸尾知行
- 装飾 - 山本直輝
- 録音 - 井家眞紀夫
- VE - 鏡原圭吾
- VFXスーパーバイザー - 立石勝
- 編集 - 大永昌弘
- スクリプター - 阿保知香子
- 助監督 - 菊池健雄
- 製作担当 - 石井仁朗
- 制作プロダクション - ツインズジャパン
- 製作 - 映画「Another アナザー」製作委員会(角川書店、東宝、NTTドコモ、ツインズジャパン)
- 配給 - 東宝
主題歌 [編集]
- 加藤ミリヤ「楽園」(Sony Music Records)
ロケ [編集]
当初は茨城県で撮影する予定であったが、東日本大震災の影響で三重県の伊賀地方に変更された[57]。撮影はロケーションナビゲーター伊賀(ナヴィカ)の協力を得て2011年4月16日から5月12日の間に行われた[57]。
- 主なロケ地[57](三重県伊賀市)
-
- 旧三重県立上野農業高等学校
- 旧三重県立上野商業高等学校
- 旧伊賀市立桃青中学校
- 上野総合市民病院
- 伊賀鉄道伊賀線上野市駅前
- 本町通り
原作との差異 [編集]
原作と比べ、登場人物[59]やその生死[60]、犠牲者の死因などが変更されている。
また、原作(および漫画版、アニメ版)における重要な設定のうち、「三神怜子についての叙述トリック・ビジュアル面での差別化」(前述)や「足りなくなる机」などいくつかが省略されている。特に三神怜子については、登場時に怜子自身から榊原 恒一のクラスの副担任であることが語られる。
関連イベント [編集]
- 東京ジョイポリス「アナザー 死へのトビラ・・・・」
- 実写映画を基にしたウォークスルーアトラクション。
脚注 [編集]
- ^ 2012年2月18日のALI PROJECTライブ、『凶夢伝染カルナバル』より。
- ^ ヤングエース2012年9月号(2012年8月4日発売号)22頁より
- ^ a b c 映画では恒一は直接は手を下さない。また、これに関して原作やアニメ版・漫画版では書かれていない可能性を示すメッセージが発信されている。
- ^ 当時起こった酒鬼薔薇(サカキバラ)事件の犯人との名字類似によるいじめのストレスが契機とみられる
- ^ a b 映画では「死の色」ではなく別の表現がされている。また、義眼への映り込みでも「死」が見える。
- ^ アニメDVD同梱版コミックス0巻収録のエピソード「第0話 The Other <因果> 」での描写による
- ^ a b c 名はアニメ版より
- ^ a b 映画版ではそれぞれ、勅使河原隼人(はやと)、久保寺良一(りょういち)となっている。
- ^ 映画版ではお見舞いのシーンが省略されている。
- ^ 映画版では母親が事故にあった件は登場せず、あわてて走り出すきっかけも足を滑らせて転倒する原因も異なる。
- ^ 映画版では事故死として描写され、母親の殺害や自殺は行われない。
- ^ 演出のために用意された榊原奈緒子の別名義
- ^ 映画版では性別が明言されないが、岬の席に人形を座らせている事から女子生徒であったと推測される。
- ^ a b 名は漫画版3巻の1983年度3年3組の生徒名簿より(原作及びアニメ版では名字のみ、映画では1983年度の合宿における事故のエピソードが省略されているため触れられない。)。
- ^ 原作とアニメ版では死因が異なっている。映画版では死因については触れられない為、不明。
- ^ 3年3組以外に副担任はなく、教室ではなく職員室の机が不足していた。映画版では「足りなくなる机」の設定が省略されているので、職員室には怜子の席がちゃんとある。
- ^ a b c d e f ストーリー展開またはキャラクター設定の変更のため、映画版では登場しない。
- ^ 映画では出張先等については言及されず、電話でのやり取りも描写されない。
- ^ a b c 漢字表記は不明
- ^ 映画版では見崎霧果となっている。
- ^ 映画では、鳴を手放したくないがためにある種の過剰な干渉をする、うっとおしい一面を持つ人。また、夫については映画版では触れられていない。
- ^ アニメ版では早苗となっている。
- ^ 演 - 清水元揮、バスケットボール部所属。漫画版および映画版では合宿に参加。
- ^ 映画版では恒一との携帯電話での会話は登場しない。
- ^ ただし、原作やアニメ版では鳴のクラスメイトの一人が彼女と思われる人物について語っている。
- ^ 原作とアニメ版とでは入院時期も病名も異なる。
- ^ 特にアニメ版ではこのことが合宿での混乱を引き起こす原因となる。
- ^ 声 - 里卓哉
- ^ アニメ版ではこれ以降登場しない。
- ^ アニメ版では望月知香となっている。
- ^ アニメ版では、怜子とは部活も一緒で、怜子からは「マツ」という愛称で呼ばれている。
- ^ a b c ストーリー展開またはキャラクター設定の変更のため、漫画版および映画版では登場しない。
- ^ 漫画版では、代わりに「赤沢の兄」が登場する。
- ^ 声 - 野水伊織、アニメ版のみ合宿に参加。
- ^ 声 - 鷹野晶、男子生徒。幼い頃から患っていた心臓病の発作により死亡。「六月の死者」の2人目。
- ^ アニメ版では、孫である高林郁夫の死の影響による精神異常が原因とされる。
- ^ 義理の親戚関係の者を除く二親等以内
- ^ 同様に「運命に殺される」パターンとしては映画『ファイナル・デスティネーション』シリーズがあるが、同シリーズでは犠牲者となり得る者にはある程度の予兆が感じられたのに対し「現象」にはその予兆すら存在せず、本当に唐突に死が訪れる。
- ^ 二階より上の階の廊下に傘立てが置かれていたり、老朽化したエレベーターが修理されずに放置されていたりする等。
- ^ 原作では持病の常用薬の残量を確かめないまま合宿に参加して発作を起こした生徒の描写がある。
- ^ アニメ版では、自宅の階段から転落した際の頭部の打撲による脳挫傷により、外出先での海水浴中に死亡した生徒の描写がある。
- ^ アニメ版では引っ越しの道中、父親の運転する車の事故で全員死亡した生徒家族の描写がある(車両の崖下転落が描写されているのみだが、生徒同士の会話や、座席表の塗りつぶしの演出から死亡が確認できる)。また、映画版では家出同然の脱出を試みて事故に遭った生徒の描写がある。
- ^ 直接の言及はないが、回想やアニメなどで確認できる資料の内容から前回の「現象」の犠牲者に限定されていると推測できる。
- ^ ただし、「死者」に関する本来の記憶は封印されているだけで、後付された「死者の存在につじつまを合わせるための記憶」へ思考がバイパスされているような表記がみられる。夜見山市を遠く離れている場合には、夜見山在住の人物とコンタクトを取るまでは記憶の改竄が緩い。夜見山在住者とのコンタクトが「死者」の核心に触れるような内容に及ぶ度に逐次記憶の改竄がなされ、当人たちには「記憶違い」や「気のせい」程度と認識されうやむやにされる。また、泥酔状態や認知症など正常な思考力の働かない状態では断片的な記憶が漏れ出す。九官鳥の話す言葉は元々人間のような思考や記憶の働きが介在するものではないので、改竄の対象から外れているものと思われる。
- ^ この設定は映画では省略されており、逆に現象が収まった後に「名簿に対して机と椅子が余る」という形で死者が存在したことが暗示される。
- ^ また、この法則から「死者」は基本的に災厄によって死亡することはなく(死亡してしまうとその時点で災厄が止まるが、そうした例がほとんどないことから判断できる)、1983年度に偶然「死者」を殺害した松永や1998年度に鳴の特殊能力の助けで「死者」の特定に成功した恒一の事例は極めて稀なレアケースであることがわかる。
- ^ 「死者」のことを記録した媒体をどこへ隠したか、あるいは記録媒体を作成したこと自体の記憶にも修正が及ぶが、泥酔して前後不覚になった際に記憶の修正が外れて呟いてみたり(映画版を除く)、「現象」による死を目の当たりにしてショックを受けた際にだけ思い出す(アニメ版)。また、媒体を作成した事は覚えていて、隠した場所について“教室”までは覚えていても、教室のどこに隠したかについてはピンポイントで修正がかかっているので、隠した本人が探しに行っても発見できない(映画版)。
- ^ 映画版では、2012年の3年3組に、1998年に死んだはずの人が関わってくる事で、現象の再開が暗示されている。
- ^ 漫画版では三神の時に髪を結んで眼鏡を掛けているが、アニメ版では怜子の時に髪を結んで眼鏡を掛けていた。
- ^ 声 - 平田真菜、古谷静佳、井上剛、野水伊織、南條愛乃、峰健一、嶋村侑、室元気、福圓美里、鷹野晶、浅利遼太、河西健吾、河本啓佑、小林康介、明坂聡美
- ^ 「キャスティング協力: プロダクション・エース」の声優クレジットより。
- ^ プロダクション・エースの公式ウェブサイト内には、宮牧の公式プロフィールページ(現在削除済み・キャッシュ)まで用意する手の込みようであった。
- ^ 出演作の頭文字も、『MISAKI』のアナグラムとなる
- ^ Blu-ray 限定版、DVD 限定版のみ
- ^ “TVアニメ「Another」プレミアム先行上映イベント開催!”. リッスンジャパン (2011年11月26日). 2012年1月7日23:26閲覧。
- ^ “TVアニメ「Another」先行上映イベに宝野アリカ(ALI PROJECT)が来場!”. リッスンジャパン (2011年12月2日). 2012年1月7日23:28閲覧。
- ^ a b c d e 河北(2011):21ページ
- ^ 『仮面ライダー』が『海猿』のV4阻止!『ポケモン』20億、『おおかみこども』15億円突破とアニメ強し!シネマトゥデイ 2012年8月7日
- ^ 原作の登場人物が登場しなかったり、映画版オリジナルのキャラクターが登場するだけでなく、キャラクター設定(性別、内面・外面の特徴など)の変更もある。
- ^ 原作(および漫画版、アニメ版)にて最後まで生き残った数人の登場人物が映画版では死亡し、そのうちの一人がラストシーンにて、2012年度の「もう一人」として登場する。
参考文献 [編集]
外部リンク [編集]
- Web KADOKAWA 特設サイト
- テレビアニメ公式サイト
- 実写映画版
- 実写映画版公式サイト
- アナザー Another (another_movie) - Twitter
- Another アナザー - allcinema
- Another アナザー - KINENOTE
- Another アナザー - インターネット・ムービー・データベース(英語)