我愛羅

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我愛羅(があら)は、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物。アニメでの声優石田彰。ミュージカルでの俳優は米花剛史

概要[編集]

「愛」の文字

出生時に、風の国の兵器として砂の守鶴(一尾)を憑依させられた人柱力。目の周りの隈は、守鶴に体を乗っ取られることを防ぎ、その力を制御するために眠らなかったせいでできてしまった。眉毛がないため、作中では「マユ無し」呼ばわりされたこともある。性格はクールで比較的無口、無表情。基本的には礼儀正しい。カンクロウテマリの弟。肌をあまり出さない服装が多く、疾風伝のエンディングアニメではウェットスーツを着用していた。

母親・加琉羅の命と引き換えに生を受ける。守鶴の力を制御しきれず、里の人間から恐れられ、実の父・四代目風影からも幾度となく刺客を差し向けられる程に疎まれた孤独な幼少期を送った。唯一、叔父(母の弟)の夜叉丸にだけは心を開き、彼の前では子供らしい明るい表情を見せることもあったが、6歳の頃にその夜叉丸に命を狙われ、返り討ちにした彼の口から「姉の命を奪って生まれたアナタを憎んでいた」という言葉を聞かされ絶望する。以来世界の全てを憎むようになり、この際額の左側に「愛」の字を「自分だけ愛する」と言う意味の証として自らの砂で傷つけ刻み込んだ。しかし、自分と同じく人柱力として育った木ノ葉の忍・うずまきナルトとの戦いで、他者との繋がりは憎しみと殺意でしかなかった我愛羅は、同じ孤独な心の闇を知るナルトと理解し合う。その後ナルトのようになりたいと、少しずつ心を開いていく。

第一部[編集]

13歳。身長148cm。体重40kg。中忍試験・第二の試験では、開始早々に遭遇した雨隠れの忍のチームを躊躇いもせずに殺害し、最高記録を4時間も更新する97分という異例の早さで、さらにかすり傷も汚れもなく通過し、その実力を見せ付けた。第三の試験予選では、木ノ葉の体術使い・ロック・リーと対戦し思いがけず苦戦するも、重傷を負わせ勝利する。本戦ではうちはサスケと対戦し、やや苦戦するが、守鶴化により木ノ葉崩し後の戦いでこれを圧倒。その後の木ノ葉崩しでのナルトとの死闘時に、ナルトの強さの理由が「他者とのつながり」にあると気付き、他人を思いやることを知る。以来、自分と同じ苦しみを知り、新たな道を示してくれたナルトに感謝と憧れの感情を持つ。

サスケ奪回任務では木ノ葉への大きな「借り」を返すために、綱手の要請に応じて救援任務に出動。かつて自らが重傷を負わせたリーと共闘し、君麻呂を倒した。

アニメ版では、忍者学校の教官を務め、教え子のマツリを攫った敵を追いナルト達と共闘。この際半分守鶴化するが、強い意志で守鶴の力を押さえ込んだ。

第二部[編集]

16⇒17歳。身長166.1cm。体重50.9kg。父の跡を継いで五代目風影に就任する。里の上役達からは人柱力であることから疎まれていたものの、その他の里の者達からは慕われている。若く才能溢れる里長として、特に同年代の異性に人気がある。彼女ら曰く、クールだがどことなく可愛く、それでいて風影でいるところが良いとのこと。二部では「サボテン栽培」が趣味となっているが、実際にその姿は登場していない。疾風伝の特別編では、額の文字が「」に変わったことがある。

一尾を狙って侵入した【】の一員・デイダラと戦い彼の左腕を潰すも、里を狙った攻撃を防いだ際に隙を見せてしまい、自身の砂の盾に仕込まれた起爆粘土の爆発の衝撃をまともに受けて敗北。気絶したところをそのまま暁に連れ去られ、守鶴を抜かれたことにより一度は息絶えたものの、救援に来たナルト達に身体を回収され、相談役・チヨの転生忍術により息を吹き返した。

五影会談時には、この期に及んでも共闘する姿勢を見せずに己の主張ばかりをして牽制しあう土影オオノキ、雷影エー達に「アンタたちはいつ己を捨てた?」と発言し、サスケ対エーとの戦闘では自身が乱入する形で戦闘を中断させた。サスケに対し、かつて「似ている」と評した自分が変わることが出来たこと、そして仲間達がまだサスケを救おうと努力を続けている事を告げ、復讐を思い直すよう説得するが拒絶される。「自分が求めるものはもう光でなく闇の中にしかない」と言い張るサスケに「変われなかった自分」の姿を重ね、その際に一筋涙を流した。会談を終え帰国する際、宿にいたナルトの元に赴き会談での一件を伝える。サスケにもはや復讐を捨てる意志が無いことを告げ、「友としてサスケのために何をしてやれるのか、よく考えろ」という言葉を残し砂隠れに戻る。

第四次忍界大戦では、忍連合戦闘大連隊の連隊長兼第4部隊長に任命され、現場における指揮を任される。出陣直前には早くも仲間割れを起こす忍達に対し、全軍を鼓舞する演説を行い、結束を促すとともに士気を向上させる。しかし戦場で、穢土転生で蘇った二代目土影、二代目水影、三代目雷影、そして実父である四代目風影の存在を感知し、オオノキと共に彼らを迎え撃つ。二代目土影を除く3人を砂で拘束し、その際四代目風影から、「自分が母・加琉羅から愛されていた」という真実を聞かされると同時に、父もまた自分を孤独にしてしまったことを思い悩んでいたことを知る。そして母を象った自分を守る砂に包まれた状態で感泣し、懺悔する父を封印して見送る。その後二代目土影・無と二代目水影をオオノキとともに迎撃し二代目水影の封印に成功。しかし無には分裂の能力で取り逃がしてしまい彼が本物のマダラを口寄せしたことで戦況が一変、五影全員でマダラを迎え撃つも圧倒的な力の差に返り討ちにあい瀕死の状態に陥るが、綱手及びカツユの力で復活し、ナルト達が戦う戦場へ赴く。

マダラによってナルトが「陽」の九喇痲を抜かれ瀕死の状態に陥った際は、再封印される直前の「陽」の九喇痲と守鶴の指示に従い、治療役であるサクラを伴い波風ミナトのもとに向かう。その後、十尾の人柱力となったマダラが襲来し、駆けつけたマイト・ガイが八門遁甲の術を発動させたことで、ミナトやカカシやリーと共にガイのサポートに回る。その後、六道仙人から力を与えられて回復したナルトによって一命を取り留めたガイを、リーと共に保護していた。しかし、マダラが無限月読を発動したことによって幻術にかけられ、神樹に取り込まれてしまう。その際に引き込まれた幻術世界では幼少の我愛羅がナルトと友達として交流していた様子が描かれた。

人柱力として[編集]

一尾の人柱力として、砂を自在に操る力を持つ。また、寝ることで一尾・守鶴の意志を覚醒させ、尾獣化することができる。

作中では完全体への変化をサスケに妨害され、中途半端な変化をすることになった。元の我愛羅の身体に砂が纏わりつき守鶴の姿を形成していき、最初は顔と片腕、尾、そして最終的に巨大化して完全体となる。このとき我愛羅は額から突き出るように出現し、【狸寝入りの術】で意識を失うことにより一尾の意志を目覚めさせる。

第二部にて暁により一尾を引き剥がされたが、その後も砂を操る能力は残っている。後にこれは母・加琉羅の息子への愛が宿ったが故の能力であった事が、父親である四代目風影によって語られており、彼との戦い以降、砂の盾は加琉羅の面影を感じさせる形に変わっている。

砂隠れでは、我愛羅以前に守鶴の人柱力が2人存在したが、いずれも一尾を引き剥がされたことによって死亡している。なお、我愛羅が人柱力になる以前は、母・加琉羅が守鶴の人柱力であった。

人柱力でなくなったことで睡眠により一尾に意識を乗っ取られるリスクが解消された後もなぜか隈が無くなっていない。因みに、一尾と共にマダラと交戦していた際に「オレは人柱力でなくなった。やっとお前と対等に夜更かしができる」と一尾に対して語りかけている。

能力[編集]

瓢箪
守鶴の矛

常に砂が入った瓢箪を背負って行動しており、砂を意のままに操れる。操れる砂は自分が所持するものに限らず、周囲の砂はもちろん、鉱物を分解して砂に混ぜ込むことで砂の硬度を高め防御効果を上げることもできる。ただし、大量の砂の操作や【砂の鎧】など全身に砂を纏う場合、チャクラや体力を激しく消耗する。

また、瓢箪自体も砂で出来ており、これに宿る母親の「我愛羅を守る」という強い想いから、彼に危機が迫ると砂が自動的に盾になり、彼を守る。我愛羅の戦い方は己の身軽さやこれらの能力を生かしたものである。どちらかと言えば、攻撃面よりも防御や拘束に重視した能力である。

二代目水影との戦いの際には、砂金を利用して蒸危暴威を封じ込める奇策に出ており、このことからも父親である先代風影と同様に、磁遁系の血継限界の資質も持っていると思われる。

使用術一覧[編集]

(術の詳細についてはNARUTO -ナルト-の術を参照)

  • 空砂防壁
  • 獄砂埋葬
  • 最硬絶対防御・守鶴の盾
  • 最硬絶対攻撃・守鶴の矛(アニメ)
  • 砂縛柩
  • 砂瀑送葬
  • 流砂瀑流
  • 砂瀑大葬
  • 砂瀑総大葬
  • 砂漠浮遊
  • 砂縛牢(映画では砂瀑牢)
  • 砂時雨
    • 連弾・砂時雨
  • 砂霰
  • 砂手裏剣
  • 砂分身
  • 砂の盾
  • 砂の鎧
  • 第三の目
  • 狸寝入りの術
  • 風遁
    • 風遁・無限砂塵大突破
    • 風遁・練空弾(守鶴)

登場映画[編集]