独身

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独身(どくしん)とは、結婚していないために配偶者が無い状態、または、その状態にあるを指す。なお婚姻届を出していない事実婚の状態は、独身とみなされることもあれば既婚とみなされることもある。なお、事実婚の場合、戸籍ではなく、住民票において「夫(未届)」あるいは「妻(未届)」という記載を行うことは可能である。

独身と未婚[編集]

独身には、今まで結婚したことのない人(未婚)のほかに、配偶者と死別したり、離婚したために配偶者がない人(離別)も含まれる。従って、独身と未婚は同義でないが、独身の意味で未婚という用語が使われている場合もみられる。例えば、アンケートで「未婚」と「既婚」の二者択一とするケースなどは、「死別」・「離別」がどちらに属するかが曖昧である。曖昧さを防止するために、配偶者の有無または結婚歴の有無で選択させる場合もある。

また従来用いられてきた「未婚」に対して、「自らの意志で結婚を選択しない」という意味をより強く込めるために、「非婚」という用語が用いられることもある。この「自覚的な非婚化」は、欧米では19世紀(特にヴィクトリア朝)に中上流階級においてみられた風潮ではあるが、現代の先進国の都市部の男性において特に顕著なものとなっている。

現代の日本における独身者[編集]

統計[編集]

晩婚化に伴い、20歳代、30歳代の独身率も増えている。厚生労働省発表の2005年統計では、男性30~34歳の未婚率は47.1%、女性25~29歳の未婚率は59.0%などとなっている。 結婚“できない”理由としては男女共に「適当な相手にめぐり会えない」が1位、男性では2位に「結婚資金が足りない」が突出している。一方、結婚“しない”理由としては、男女共に「自由・気楽さを失いたくない」が一位で、次いで「結婚の必要性を感じない」であった。

2007年の仕事の有無・就業形態別の結婚率の調査では、男性は各年代とも、非正規雇用者の結婚率は、正規雇用者の約半分であり、不安的な職業形態が増えたことも未婚者が増える一要因となっていることが示唆された。なお、女性の職業・就労の有無による差異は認められなかった。[1]

他の社会問題との関連[編集]

近年、日本では少子化が大きな社会問題となっているが、その理由のひとつに独身の増加が挙げられる。日本では婚外子を避けようとする傾向が強いので、生涯を通じて独身でいれば、当然子供を成すことはできない。そのため少子化が進んでいる。

また、2011年の独身男女意識調査(インテージ)によれば、独身女性の夫婦別姓支持率は7割近くにも達する[2]。そのため、選択的夫婦別姓制度の導入を求める声がある。

また、一般に女性男性より平均寿命が長いため、夫の死後長く一人で暮らす女性も増えている。熟年離婚により独身になった高齢者も少なくない。独居老人も参照のこと。

一方、独身者が自分の親を介護をするシングル介護も顕在化している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 平成21年版 厚生労働白書
  2. ^ http://www.intage.co.jp/net/project/20111101