尾獣

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尾獣(びじゅう)は漫画『NARUTO -ナルト-』およびテレビアニメの『NARUTO -ナルト-』『NARUTO -ナルト- 疾風伝』に登場する架空の生物。

概要[編集]

作中において、その定義は「尾をもつ巨大な魔獣」のことで、うちはオビトによると十尾を起源とする。尾獣はそれぞれ尾の数が違っていて「一尾」は尾が1本、「二尾」は尾が2本ある魔獣の事を指し、「九尾」までの9体が存在する。また、六道仙人が十尾を分けた際、それぞれの尾獣に名前を授けているが、その真の名を知るものは少ない。

それぞれが莫大なチャクラの塊であるため、その昔、各国隠れ里が軍事力拡大のため競って手に入れようとした。しかし、その人智を超えた力は如何なる者も制御することができず、生きた人間の体内に封印することにより処理した。これが「人柱力(じんちゅうりき)」である。はこの力を手に入れるために、尾獣を持つ人柱力または尾獣を襲っている。なお仮面の男によれば、元々は千手一族の長である千手柱間(初代火影)が何体か有しており、時の大戦の終了後、各国の力の均衡と平定を保つという理念のため、尾獣は各国に分配されたとされる。

三尾、五尾、六尾、七尾の人柱力は『週刊少年ジャンプ』掲載時の第420話の扉絵の『人柱力大集合ポスター』で初登場した。なお、『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆』では、零尾なるものが登場し、零尾も尾獣と称している。

基本的にかなり巨大な体をしているが、当初からこうだったわけではないらしく、九尾の回想における六道仙人との別れにおいては「子供」を思わせる小さな姿で登場している(それでも人間の数倍はある)。

人柱力[編集]

尾獣を封印術により体内に封じられた人間を指す。体内の尾獣と共鳴することにより強力な力を引き出すことができるが、ほとんどの場合不安定で暴走の危険性をも孕んでおり、その力を完全に制御下に置くことができた者は少ない。

人柱力はほとんどの場合、五影の近親者の中から選ばれる傾向にある。しかし、体内に秘められた圧倒的な戦闘力を怖れられ、周囲から畏怖・疎外されがちであり、心に深い傷を持つ者や人間不信になることもある。デイダラの話では一尾以前に狩られた人柱力(五尾、七尾と思われる)は里の人々から疎外されており、むしろ狩ってくれた暁に感謝する者もいたという。ただし、ナルト、我愛羅、ユギト、キラービーの様に自ら努力して社会に受け入れられるようになった者も存在する。

雲隠れの里の人柱力である二位ユギト(二尾)とキラービー(八尾)の二名は、本人の意思で尾獣化とコントロールが可能。それ故、里の戦力としてだけでなく、一忍者としても評価されており、里の者から尊敬の念を集めている。特にビーの方は、現職の雷影の弟であるのもさることながら、八尾を相棒と呼び気軽にコミュニケーションを取り、掛けられた幻術を解除してもらうなど良好なコンビネーションを見せている。

なお、術や何らかの要因で尾獣が人柱力から離れた場合、その人柱力は衰弱して死亡する。また、人柱力が尾獣を宿したまま死亡すると尾獣が復活するまでインターバルが生じ国家間の尾獣バランスに影響が出る恐れがあるため、人柱力の死亡前に尾獣を引き剥がし次の器に封印する(別の物体に保存、または新たな人柱力に移す)ことが通例となっている。また、人柱力が女性の場合、妊娠している間はチャクラが胎児に流れて封印が弱まる為、出産中は尾獣に封印を破られぬよう監視が必要である。

特殊な例として、尾獣そのものを封印するのではなく、その肉体の一部を体に取り込んで己を強化する方法が存在する。大抵の場合はその力に耐え切れず死亡するが、特別な素養を持つ者(六道仙人の力を濃く受け継ぐ者、穢土転生された前任の人柱力など)は適応し、ある程度力を使用することができる。『疾風伝』においては、尾獣のチャクラの残痕を体内に封印された者が、力を発揮していたケースがある。またカブトが作り出したナルトのクローンは九尾のチャクラを取り込み尾獣化している。

尾獣玉[編集]

高圧縮したチャクラを口から吐き出す、全尾獣共通の術。+の黒い(アニメでは青)チャクラと-の白い(アニメでは赤)チャクラを8:2の割合で混ぜ、玉の形に形態変化させ取り込み放つ。このチャクラ配分と回転の有無を除けば【螺旋丸】と似たような術であり、キラービーは四代目火影が尾獣玉を元に螺旋丸を開発したと推測している。

一尾[編集]

  • 名前:守鶴(しゅかく)
  • - 岩崎ひろし
  • 人柱力:我愛羅
  • 特徴:体表に隈取りのような文様がある化けの姿を持つ。元は茶釜に封印された砂隠れの老僧の生霊だと言われているが定かではない。唯一、名前の方が先に明かされた尾獣である[1]
  • 封印された者の特徴:絶えず尾獣に精神を乗っ取られる危機に陥り、不眠症になるため目の周りに隈ができ[2]、情緒不安定になる傾向がある。

砂で形成された小山のような体躯と、それより更に巨大な尾を待つ。得意技は、体内で練り込んだチャクラを暴風の砲弾に変え口から噴射する「風遁・練空弾」。一人称は「オレ」もしくは「オレ様」。性格はガマ吉曰く「ファンキー」で、好戦的である。八尾曰く「九尾は勝手に尾の数で尾獣の力を決めるため、一尾と九尾は犬猿の仲」らしく、九尾を「バカ狐」と呼び、互いにいがみ合っている。

開始当初は砂の相談役、チヨによって四代目風影の次男・我愛羅に封印されていた。彼の前にも2人の人柱力がいたが、いずれも寿命を迎える前に守鶴を抜かれ死亡している。

守鶴を体に封印された者が寝てしまうと、肉体を守鶴に乗っ取られてしまうため、人柱力は必然的に不眠症となる。その一方で守鶴の意識を表に出さないと全能力を発揮できないため、必要な場合は「狸寝入りの術」で術者が眠らなければならない。

暁のデイダラによる砂隠れ襲撃の際、里を救うために力を使い果たした我愛羅は捕獲され、【封印術・幻龍九封尽】により守鶴も彼から引き剥がされ外道魔像に封印された(我愛羅もその際に一度死亡したが、チヨの転生忍術によって蘇生している)。十尾のチャクラがオビトから引き剥がされた際に他の尾獣同様解放される。

二尾[編集]

  • 名前:又旅(またたび)
  • 声 - 白石涼子
  • 人柱力:二位ユギト
  • 特徴:化け猫の姿を持つ。死を司り、怨霊を常に纏っている死神のペットとされる。

全身を青い高熱のチャクラで覆われた獰猛な猫又の姿を持つ。両の目の色が異なっている。生霊と呼ばれ、口からチャクラを練りこんだ強力な炎を噴射することができる。一人称は「私」。その外見と能力の割に、お淑やかな口調をしている。

二位ユギトに封印されていたが、暁の飛段と角都によって襲撃を受け捕獲、外道魔像に封印された。その後、ナルトと九尾が協力して、操られた尾獣たちと戦い、尾獣たちの杭を抜く際に、尾獣達の深層心理に入ることで出会えた。その際、四尾が残した言葉よりナルトにチャクラを分け与えた。その後また封印させられた。

三尾[編集]

  • 名前:磯撫(いそぶ)
  • 声 - 宗矢樹頼
  • 人柱力:のはらリン→四代目水影・やぐら
  • 特徴:鋭く尖った角と巨大な甲羅、海老に似た3本の尾。右目が潰れており、人間によく似た顔を持つ。腹には畝のような赤い甲羅がある。後ろ足は確認されていない。

に似た形をしている。巨大な体躯を持つが、高速で泳ぐことや、巨体にも関わらず水面高く跳び跳ねたことが可能。原作では確認されてはいないが、多くの術を操る。人間に幻覚を見させる効力のある霧を発生させることもできる他、高周波を帯びた咆哮は堅い水晶体ですら超振動で粉砕する。高圧のチャクラを周囲に展開させることで津波を発生させたり、他の尾獣同様チャクラを顔前に球状に圧縮[3]、発射したり水を吐いたりすることも可能。三本の尾には多数のトゲがあり、これを束ねることで敵を貫く攻撃法もある。体内には特殊な空間が広がっており、大きさにいくつかの差がある無数の三尾の分身体がうごめいている。体表を覆う甲羅は、紅蓮の忍術である晶遁系の術も通用しないばかりかかすり傷一つ負わせることも敵わない程の防御力をもつ。ちなみに、アニメにおいて「三尾は別の次元から現れた」との設定がなされている。一人称は「僕」で、内向的で大人しい性格をしている。

第三次忍界大戦時から霧隠れが有していたが、敵である木ノ葉を潰すため、戦場で拉致した木ノ葉隠れの忍・のはらリンに強制的に封印される。直後にリンは自殺したため目論見は失敗し、その後は四代目水影・やぐらに封印された。やぐらの死後は封印から解放され野に放たれていたが、暁のデイダラとの戦闘に敗れて(デイダラ曰く、人柱力でなかったため知能があまり高くはなく、力の抑制が下手だったため)捕獲され、外道魔像に封印された。

疾風伝では、二尾と同時期に捕獲されておらず、アニメオリジナルストーリー「三尾出現の章」に登場している。三尾捕獲を目論む大蛇丸は、三尾をコントロールする能力を持つ少年、幽鬼丸を使い捕獲を試みるも失敗。木ノ葉と音との争奪戦の後、デイダラとトビが現れ原作通りに捕獲された。後にナルトと再会した際、前述の事件に根を持っているらしく拗ねていた。

四尾[編集]

  • 名前:孫悟空(そんごくう)
  • 声 - 安元洋貴
  • 人柱力:老紫
  • 特徴:筋骨隆々の赤い体色のゴリラの姿をしていて、頭部には孫悟空の様に「きんこじ」がついている。上あごからは二本の長大な牙が生えており、口から溶岩を吐く。

一人称は「俺(オレ)」。他の尾獣の中でも自己主張が強く、派手な自己紹介をしたり、四尾と呼ばれることを嫌い自分を名前で呼ぶことを求めたりしている。名の口上は「水簾洞の美猿王、六道仙人より孫の法号を与えられし仙猿の王、孫悟空斉天大聖」。また、猿らしい鳴き声を上げる癖がある。

トビのペイン六道となり操られた老紫(尾獣化)にナルトが飲み込まれた際、精神世界の中で彼と出会う。そこで自分や九尾の名前を教え、同時にナルトが自分たち尾獣と本気で友達になりたいと望んでいることを知る。彼に協力し現実空間の自分を止めるための方法を教え、それが成された後は外道魔像に再度吸い込まれた。また、吸い込まれる直前にはナルトに自らのチャクラを僅かながら与えると共に、魔像に縛られていた他の尾獣・人柱力達に彼のことを伝え、最後の最後で老紫とも心を通わせた。

五尾[編集]

  • 名前:穆王(こくおう)
  • 声 - 園崎未恵
  • 人柱力:ハン 
  • 特徴:作者曰く「イルカと馬を合体させた姿」であり、白色の毛並みに数本の角、眼下の赤い模様を併せ持つ。尾獣の中でも特に巨体である。

一人称は「私(わたくし)」。獰猛であるが、根は礼儀正しい性格をしている。

六尾[編集]

  • 名前:犀犬(さいけん)
  • 声 - 入野自由
  • 人柱力:ウタカタ
  • 特徴:体はスライムのようにどろどろした粘液で覆われていて、短い両手足を持つナメクジのような姿をしている。洞窟内に棲むようである。 あらゆるものをボロボロに腐敗させるガスを吐く。

一人称は「俺」。くだけた性格と口調をしている。

疾風伝では、サスケがキラービーと戦う前後ではまだ捕獲されておらず、人柱力のウタカタと共にオリジナルストーリーにて「六尾発動の章」にて登場。人柱力のウタカタが禁術の発動を止める際にわずかに姿を見せる。

七尾[編集]

  • 名前:重明(ちょうめい)
  • 声 - 鈴村健一
  • 人柱力:フウ 
  • 特徴:背に巨大な角を持つカブトムシに似た姿。西洋鎧に酷似した外骨格と、明緑色である6枚の巨大な羽と1本の長い尾を持っている。飛行が可能。幼少期には幼虫の姿をしていた。

自身をラッキーセブンと称し、一尾のようにファンキーでノリがいい性格である。

八尾[編集]

  • 名前:牛鬼(ぎゅうき)
  • 声 - 相沢まさき
  • 人柱力:フカイ→キラービー
  • 特徴:前後4本の角(前頭部の片方の角は牛角状で、片方はフカイの暴走の際にエーにより折られている)に8本の尾(タコの触手)、人間の上半身をあわせ持つ巨大な暴れ牛。
  • 封印された者の特徴:ビーは自分の意思で自在に尾獣化、コントロールが可能であり、尾獣の「朱いチャクラ」を8本目まで身に纏ってもかつてのナルト(九尾)のように暴走や肉体的負担はなく、精神を乗っ取られる事もない。ナルト同様、通常のチャクラの衣を身に纏う際は犬歯や爪が伸び、それ以上の変身時にはキラービーの皮膚が剥がれる。

8本の蛸足(尾)がついた牛の姿を持つ。蛸足を本体から切り離し、変わり身の術として敵を撹乱する事もできる。かつては四代目雷影・エーの従兄弟やその父・おじ等が人柱力だった。人柱力であるキラービーとは初めこそチャクラの奪い合いをしていたが、今ではビーが幻術を掛けられた際には八尾がそれを解くなど戦闘においても協力している。ナルトとビーには「八っつぁん」の愛称で呼ばれる。

知能は高く、獰猛そうな外見に反して思慮深い。人柱力のビーを宥めることがしばしばあり、その自由翻弄な性格にさすがに呆れつつも、相棒兼保護者に近い役割で彼を支えていた。

サスケとの戦いの後に新たなる忍界大戦を予感する。第四次忍界大戦ではナルトとビーと協力し、トビや人柱力六人との戦い、さらに十尾との戦いに挑む。その際十尾の尾獣玉を防ぐために自ら十尾の口の中で十尾の尾獣玉を自分の尾獣玉で押し返し、その爆発でもう一方の角も折れてしまった。最終的に完全復活したマダラにキラービーから引きずり出され十尾に飲み込まれてしまう。雲隠れでは封印に琥珀の浄瓶を使用していた。

タコの触手を8本の尾に見立てるアイディアは単行本43巻170ページ「NARUTOオリキャラ優秀作発表その2」の読者の投稿したデザインを岸本が採用したもの。

九尾[編集]

  • 名前:九喇嘛(クラマ)
  • 声 - 玄田哲章
  • 人柱力:うずまきミト→うずまきクシナ→うずまきナルト(陽) / 波風ミナト(陰)
  • 特徴:火の印からの無尽蔵のチャクラ、人の手足と九本の尻尾を持つ狐の姿をしている。
  • 封印された者の特徴
    • <尻尾0~3本目>犬歯および爪が伸び、瞳孔がネコのように縦長型になり虹彩部分が赤色に変色。「朱いチャクラ」が人柱力の体を覆い、1本目からは尾獣の尾を象るチャクラの「尾」および体全身を九尾を模した「チャクラの衣」が出現、怒りに伴い本数が増えていく。
    • <4本目>人柱力の意識がなくなり暴走。皮膚が剥がれ血のごとき「朱いチャクラ」が表面化、人柱力の体表を赤黒く覆い九尾の肉体を形成し始める。
    • <6本目>九尾のチャクラの上に更に妖狐の骨格らしきものが形成される。
    • <8本目>巨大化し、表皮のない九尾の姿に変化する。
  • 完全にコントロールすると九尾のチャクラが六道仙人の姿を形作る。
    • 九尾のチャクラは木遁が影響を受けるほど生命力に溢れている。
    • 他者の悪意を感じ取れる様になる。
    • 四代目雷影・エーの最大肉体活性時以上の速度で移動できる。
    • コントロールが不完全だった場合、邪念に取り込まれチャクラが朱くなり、九尾の骨格ができ暴走する(疾風伝オリジナル)。
    • 完全にシンクロすることで、チャクラモード時の輪郭がはっきりし、羽織を身に纏い、より六道仙人の姿に近づく。
    • 他の人柱力や尾獣と違い、完全に尾獣化してもナルトを覆うチャクラがそのまま九尾の姿になり、中に他の人を入れることもできる。
    • このモードの状態だと自然エネルギーの取り込みが早く、仙人モードとの融合で仙術チャクラを尾獣玉に混ぜ込むことができる。

巨大な狐の姿をした尾獣。かつては雲隠れの里が手に入れようとして金銀兄弟が対決したが、失敗。やがて木ノ葉でのうちは一族に対する処遇に対して、不満を持ったうちはマダラが木ノ葉を抜けた際に野放しになっていた九尾を写輪眼で操り、木の葉への襲撃の際に、九尾を使い初代火影・柱間と終末の谷で激突した。しかし、柱間がマダラに勝利したことで、マダラのコントロール下から離れ、妻・うずまきミトに封印される。後にミトは、初めて九尾をコントロールし、九尾のチャクラにより他者の悪意を感じ取れる境地に達した。その後、死ぬ直前まで人柱力としての使命を全うし、その後後任として自らの出身地である渦の国から連れてこられたクシナが二代目人柱力となる。しかし、今度はナルト出産の際、封印が弱まっていた隙を突いたトビによってクシナから引き剥がされ、写輪眼で支配下に置かれた状態で木ノ葉隠れの里を襲うが、クシナの夫となった四代目火影・ミナトが、契約封印で瞳力から解放し、屍鬼封尽によって九尾の陰のチャクラを道連れにして封印。残り半分にあたる陽のチャクラを、自分とクシナの残り少ないチャクラと共に、息子であるナルトに八卦封印によって封印した。これにより九尾の意識も分かたれ、それぞれ別の経緯を辿ることになる。

「陽」の九喇嘛
ナルトに封印された九尾。封印間際は封印を防ぐべくナルトを殺そうとしたが、彼を守ったミナトとクシナに阻まれ封印される。その後は精神世界に作られた檻(八卦封印と同じ螺旋状の錠の上に、封印の札が貼られたもの)に閉じ込められ、ナルト自身が力を引き出し封印が緩むのを待ち続けていたが、同時に孤独な毎日を送る彼の姿を間近で見続けることになった。忍者学校卒業を機に影分身を会得したナルトがチャクラを大量消費するようになったことから封印が緩み始め、ナルトの怒りなどの感情的変化によって一部のチャクラを貸し与え封印が緩むよう仕向けていた。中忍選抜試験本戦前の修行では、自来也の介入で精神世界に入り込んできたナルトと初めて対話し、彼自身の要求に応えてさらにチャクラを貸し、それを繰り返すことで封印を弱めていった。
ナルトが修行を終え木ノ葉に帰還してからは、勝手に自分の力を持て余すかの様にチャクラを与えては、ナルトを暴れさせている。ペインの襲撃時には、ヒナタを傷付けられ怒りに駆られたナルトの心の隙を付いて、ナルト自らに封印術を解除させようと画策。ナルトの怒りに呼応する形で尾の数を増やしていき8本まで増やしていき、絶望しきったナルトに札を剥がさせ封印を壊そうとしたが、ミナトが残していた精神体によって阻まれ、弱まった封印式を組み直され失敗に終わった。特別編「力-chikara-」では、ナルトのクローンにチャクラを与え暴走させる、封印を解きナルトの肉体を乗っ取ろうとするなど画策している。最終的には一時的にシンクロし、不完全ながらも尾獣化した。
第四次忍界大戦開戦前、自分を制御するため再び精神世界にある自身の元に訪れたナルトによって封印を解かれ、チャクラを引き剥がされそうになるが、激しく抵抗。自身のチャクラにある憎しみの念でナルトを侵食していくが、外部からのヤマトやキラービーの働きかけ、そしてチャクラ体として眠っていたクシナの力を借りたナルトによってチャクラの一部を奪われた。その後はナルトに憎まれ口を叩くが、数々の戦いを経て精神的に成長していたナルトには通じず、逆に「お前の中の憎しみもどうにかしてやりたいと思っている」と告げられ、彼への怒りは沈静化している。
ナルトがビーと共に第四次忍界大戦に参戦してからは、ナルトが自分のチャクラを使うたびに抵抗しナルト側のチャクラを奪っていたが、穢土転生で蘇ったマダラと対峙した時に、過去に無理矢理従えさせられた恨みから「お前(ナルト)の方がマシだ」とナルトに同調し、自分からチャクラを渡した。そして、穢土転生で蘇生しペイン六道と化した6人の人柱力達との戦闘の際、「人柱力(尾獣と共存)でいることを不幸だと決めつけるな」と言い、「尾獣達と対等の関係になりたい」というナルトの本心を受け止め、四尾を救う為に尽力する姿を見て和解、正式なコンビを組みトビとマダラに挑み、十尾に捕らわれていた尾獣達を助け出すことに成功したが、完全復活したマダラによってナルトから引きずり出され、他の尾獣や牛鬼と共に十尾に飲み込まれてしまう。
作者によると、過去に一尾と闘ったことがあるという因縁があるとのこと。また、九尾は尾の数で尾獣の強さを決める傾向があった事から、八尾からも「一尾の狸から特に嫌われていた」と評されている。六道仙人の事は、ジジイと呼びながらも父親の様に慕っていたらしく、幼い頃に年老いた彼が尾獣達に別れを告げた際には、涙を浮かべ哀しんでいた。ナルトを六道仙人に重ね合わせている節がある。
「陰」の九喇嘛
ミナトが屍鬼封尽で自らに封じ心中した九喇嘛の半身。ミナトの死と蘇生、そして「陽」の自分がナルトと共闘する姿を見て自らも直接力を貸し、チャクラ不足になったナルトにミナト経由で自分のチャクラを与えている。

ペインは九尾について「最後に封印しなければ力のバランスが崩れ尾獣の封印像が崩れ落ちる」と他の暁のメンバーに説明しており、九尾は最後に狩られる事になっている。また、六道仙人の血を引く雲隠れの金角と銀角は、九尾の体内のチャクラ肉を食べたことにより、そのチャクラを得て肉体を強化、さらに不完全ながら尾獣化も可能になっている。チャクラだけや尾獣の一部を食べることで力を得た者とは違い、半分ずつとはいえ、本物の同じ尾獣を宿している人柱力が同時に2人存在するという珍しい存在である。

十尾[編集]

最強のチャクラを持つ全尾獣の集合体。九喇嘛曰く「国造りの神でチャクラの始まり」でもある。十尾の復活はこの世の終わりを意味することであり、六道仙人が自らに封印するまで人々を苦しめていたとされる。そのチャクラはあまりに強大で邪悪であり、人柱力となった六道仙人は人外の存在となっていた。六道仙人の死の際に、チャクラは9つに分けられて陰陽遁により各尾獣となり、チャクラを抜かれた肉体は封印され月になったとされる。なお、十尾の人柱力に限り、十尾のチャクラを抜かれても抜け殻の外道魔像が体内に残るので数ヶ月間程度動けなくなるほど衰弱するだけで死ぬことはない。

オビト、ひいてはマダラの目的である「月の眼計画」に不可欠な存在であり、尾獣狩りや第四次忍界大戦は全て十尾復活のために引き起こされたもの。復活には当然ながら九体の尾獣の力が必要になり、器として輪廻眼の口寄せである外道魔像(十尾の抜け殻)が不可欠。

第四次忍界大戦において、尾獣を封印した外道魔像をトビが口寄せ。一尾から七尾までの尾獣までしか封印できていなかったが、八尾は「鷹」が掴まされたタコ足分身、九尾は金角銀角兄弟の持っていた九尾のチャクラを使用し、不完全ながら復活する。これは、不完全であっても「無限月読」は発動できるためと、トビはナルトたちに語っている。復活を果たした直後の姿は閉じた葉のような十本の尾に球根のような体に巨大な口と眼のついた怪物で、力を溜めるごとに変形し、球根のようなものを背負った人型で顔の側頭部に眼のついた形となっている。チャクラに関しては自然エネルギーそのものであるため普通のチャクラ感知では感知できない。それに関連してか、十尾の姿も植物を連想させるようなものとなっている(器となった外道魔像は枝を切られた樹木のような体をしている)。ナルトは仙人モードで感知しようとしたが計り知れないということが量れただけであった。神樹という巨大な大樹の姿が本来の姿であり、神樹のつけた実がチャクラの源であったとされている。神樹となったときにその大樹に触れられたものはチャクラをすべて吸い取られて死に至る。

圧倒的な力でナルトたち忍連合軍を追い詰めるが、大蛇丸に穢土転生されて戦場に到着した先代火影たちが張り巡らせた結界「四赤陽陣」に閉じ込められ、更に初代火影の仙法・明神門によって動きを封じられる。大量の分裂体を放つが、マダラに身体の機能を乗っ取られそうになったオビトによって彼の身体に封印された。オビトが敗北した際に尾獣たちのチャクラを引き抜かれ、一尾から七尾までが復活し、再び抜け殻となる。しかし完全復活したマダラの手により再び外道魔像に尾獣達が捕獲され復活後、マダラに吸収された。

十尾の目は、写輪眼輪廻眼が組み合わさったかのような紋様をしており、うちは一族とは何らかの関わりがあると思われる。

分裂体[編集]

十尾が自身の身体から生み出した生命体。サイズは人間より少し大きい程度から巨大なものまで様々。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 第一部・少年編では九尾と一尾を繋げる「尾獣」という用語自体出ていない。
  2. ^ 一尾を抜かれた後も我愛羅には隈が残っている。
  3. ^ 三尾の場合は衝撃波の塊であり、二発同時に使用することもできる。
  4. ^ 実在の伝承等で神とされている存在である。