将棋のさし手の用語一覧
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将棋のさし手の用語一覧は、将棋の手や局面の評価などを表す用語の一覧である。将棋の戦法については将棋の戦法一覧 を参照。ルールなど基礎的なことにかかわる用語については将棋 を参照。
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[編集] あ
- 悪手
- 形勢が不利になるような指し手。
- 味
-
- 今すぐではなく後で効果が出るような駒の(部分的な)配置。<例>「味を残す」
- 一目見ての感触(気分の良さを含む場合もある)。<例>「これは一手指しただけで飛車先と角道が同時に通る味が良い手だ」[1]
- 味消し
- いつでも指せる手をベストではないタイミングで早まって指してしまうこと。<例>「ここで質駒の金を取ったのは味消しだった」[2]
- 足を止めてのパンチの応酬
- 俗に、お互い相手の攻めを受けることなく、一直線に攻めの手を指し合うことを言う。「あなたはあなた、私は私」とも言う。
- 遊び駒
- 攻めにも受けにも役に立っていない駒。
- 頭
- 駒の一マス前。
- 頭が丸い
- 角と桂馬が一マス前の駒を取れないこと。
- 頭金(あたまきん)
- 玉の一マス前に金を打つこと。またはそれで詰ませること。
- 当たる(あたる)
- 敵の駒の効きに味方の駒が入っている。またはその逆。次で取れるまたは取られる状態であること。<例>「桂馬に当てて打つ」[2]
- 厚い
- 王の周りに駒が集まっていること。厚みとも。反対に駒が少ない状態の事は薄いと言う[2]。
- 悪形(あっけい)
- 不利を招くような駒の配置。
- 余す(あます)
- 最後に少しの差で勝ちになること、あるいは、なりそうな状態になること。「残す」とも[2]。
- 謝る(あやまる)
- やむを得ず駒を引くなり駒を打つなりして、敵の攻めを耐えること[2]。
- 居(い)
- 駒が定位置から動いてないこと。居玉、居飛車、居角[2]。
- 一局
-
- 将棋の1ゲームのこと。
- ある手順について、別の有力な手順や可能性を指して。「ここで手抜きして攻め合っても一局の将棋ですね」など[2]。
- 一手一手
- 一手受けても一手攻められ、この先どう指しても勝敗がくつがえらない状況をいう語。「後手玉は囲いが残っていてなかなか詰みませんが、先手は攻めがほどけないので一手一手ということで投了しましたね」のように用いる[2]。
- 一手勝ち
- 一手の差で先に玉を詰ませること。
- 一手スキ
- (現代では)「詰めろ」(後述)と同義。
- 居飛車党
- 居飛車を対局に多く用いる人。居飛車を得意にする人。
- 浮く
- ある駒にひも(後述)がついていない状態になること。<例>「角と金の両方が浮いているため、このままでは次に両取りで飛車を打たれてしまう」
- 受ける
- 相手の攻めを防ぐこと。
- 受け切る
- 最後まで正しく受けて詰みを免れること。
- 受け潰し
- 攻めては勝てない時などに、受けに回って相手の攻めを切らす(続かない様にする)、または手も足も出ない盤石の態勢に持っていくこと。受けに相当の実力を要する[2]。
- 薄い
- 囲いをなす駒の数が少ないこと、終盤で玉の周りに駒が少ないこと、ある箇所が容易に攻め破られることなどを言う。対義語は「厚い」。
- うっかり、うっかりする
- 読みに重大な抜けがあったことを後になって知ったり気づいたりすること。<例>「王手飛車をうっかりしていました」
- 埋める
- 駒を打って囲いを補強すること[3]。
- うるさい
- 相手の厄介なしつこい、絡んでくるような攻めや、何かにつけて邪魔になる駒などを指して[2]。<例>この端攻めは相当にうるさいですね。
- 応手(おうしゅ)
- 相手の指し手に対応する指し手。大体は手、指し手と同義。
- 置く
- 飛車を敵陣に打つこと。飛車を敵陣に打つ場合には「打つ」の代わりに飛車を「置く」とも言われる。
- 抑え込む
- こちら側の駒を相手側の駒と捌かずに相手の駒の動きを封じるように攻めること。
- 遅い
- 詰めろ、必至、王手などがかかるまでの手数が多い様子。
- お手伝い
- 自分の指した手が、相手にとって有利になってしまうこと[2]。<例>「この金合いはお手伝いでしたね」
- 重い
- 指し手、特に攻めについての効率が悪い様子。またはスピード感が無い様子[2]。<例>「ここで銀を打って行ったのは重い手だった」
- 面白い
- おろす
- 飛車を敵陣に打つこと。飛車を敵陣に打つ場合には「打つ」の代わりに飛車を「おろす」とも言われる。
- 終わっている
- 勝敗が覆らない状態であること[2]。<例>「この将棋はここで終わっている」
[編集] か
- 固い
- 玉が安定していること。玉の周囲に駒があって詰みにくいこと。
- 固さ負け
- 囲いの固さの差がひびいて負けること。
- 形作り
- 自分の玉が詰まされ負けることをわかっていて、相手の玉に詰めろをかけて、一手違い、いい勝負であったとの局面を作るなどの手を指すこと。逆にボロボロの圧倒的大差になる前に、見込みがなければ潔く投了してしまうことも広義での形作りのひとつであると言う[2]。
- 勝ちになる
- まだ対局は終了していないが、もはや勝利が決定的な状態になること。
- 勝ちやすい
- 明らかに有利と言うほどではないが、完全に互角と言うよりはなんとなく有利である感じ。その状態[2]。
- 壁
- ある駒の動きを妨げている駒。その駒を「壁銀」「壁金」など呼ぶ。特に玉の逃げ道を防いでいる場合は、好ましくない状態である[2]。
- 辛い
- (終盤で)指し手が着実かつ非常に厳しいこと。茶化して「友達をなくす手」ともいう。2004年の文献では、特に丸山忠久を激辛流と評している[2]。
- 軽い
- 指し手にスピード感があったり、手筋の歩を使う、金銀を投入しないなど少しの投資の割りに効果が大きい指し方をしたりする様子。振り飛車において比較的よくみられる[2]。対義語は重い、または重厚など<例>軽い手、軽い捌き、軽い攻め、軽い将棋
- 緩手(かんしゅ)
- もっと早い手や厳しい手を指すべきところで指された、緩い手、ぬるい手、良くない手。疑問手よりは悪くない[2]。不利な側が指した場合は緩手ではなく勝敗に直結する悪手や敗着である。
- 利く、利き
- 駒が動けること。また、ある駒甲を乙が取るとその乙を丙が取れるときに「丙が甲に利いている」と呼ぶ。利いている範囲を「利き」という。
- 棋風
- 指し手の特徴、ある人の指し手の傾向。
- 疑問手
- 良くない手。もっと良い手があったのではないかと思われ、悪手の疑いが強い手であるが、悪手と断言するには至らない。が、緩手よりは悪い[2][4]。
- 鍛えが入っている
- - 手。実戦的。あまり知られていないが恐らくこれまでに相当に研究または実践したであろう手[2]。
- 急所
- 最も大きな勝負所や、盤面でのポイント[2]。<例>「ここで急所の一着が出ました!」
- 強手(きょうしゅ)
- 意表を突いたどぎつい手。多少の損は構わずに最終的な実利を取る意味のある手など[2]。通常は攻めの手のことを言うが、受けの手の場合は「受けの強手」と言う。
- 局面
- 駒の位置、状態の総体。
- 玉形(ぎょっけい)
- 狭義には玉の囲いに同じ。広義には玉の周りの駒の配置。玉の安定度。
- 切る
- 駒、特に大駒(飛車・角)を小駒(金・銀・桂馬・香)と交換すること[2]。
- 切らす
- 相手の攻めを受けて防ぎきること。「受け潰し」も参照。
- 切れる
- 攻め切れずに駒損だけ残ること。どうにも切れてしまいそうな時は「切れ模様」などとも[2]。
- 切れ筋
- 正しく応じれば切れる手順。
- 銀バサミ
- 銀の横の2マスに相手の歩がいるために銀が斜め後ろにもどれないこと。
- 空気を捨てて仕掛ける
- 盤上の駒の配置が、あたかも歩を突き捨てて相手に歩を渡して開戦した局面に見えるにもかかわらず、その歩が相手の駒台ではなく自分の駒台に乗っている局面になっていること[5]。
- クマる
- 穴熊囲いを作ること。穴熊囲いを用いること。藤井システムの登場などで、一時期以降は無事にクマれないことも多い[6]。
- 苦しい
- 不利と同義。
- 形勢
- 対局の状況。駒の損得や囲いや駒の働きなどを総合した有利不利の差。
- 桂馬Z(けいまゼット)
- 穴熊の玉のすぐ斜め上に銀ではなく角があり、その角の頭に相手が桂馬を打てば一手詰めとなるが、相手の持駒に桂馬が無いためすぐには詰まされない状態。「Z」(ゼット)も参照。
- 消す
- 駒を取ったり交換したりして盤上からなくすこと。
- 交換
- 駒の取り合いの結果、お互いに持駒を得ること。たとえば、自分の銀で相手の桂を取り、次に銀が相手の別の駒に取られれば「銀桂交換」と言う。また、自分の角で相手の角を取り、次に自分の角が相手の別の駒に取られれば「角交換」と言う(「角角交換」とは言わない)。なお、自分の駒1枚と相手の駒2枚(ただし歩は対象外)が交換される場合は、「二枚替え」あるいは「○と、△×の交換」と言う。
- 好形(こうけい)
- よい駒の配置。
- 好手
- うまい指し手。良い指し手。
- 後手を引く
- 受けている相手に逆に攻める余裕を与えるような手を指すこと。
- この一手
- 他の指し手を選ぶ余地がないこと。必然的に指し手が決まっていること。「盤上この一手」ともいう。
- こびん
- 玉・飛車の斜め上のマス。
- 駒得(こまどく)・駒損(こまぞん)
- 盤上の駒と駒台の駒との総合で、対局開始時より駒を得、または損していること。
- 駒割り
- 対局する双方の持っている駒の数と種類。「駒の損得」ともいう。
[編集] さ
- 最善手
- 考えられる指し手の選択肢の中でもっともよいと思われるもの。
- 指し切り
- 攻めが完全に切れてしまうこと。「切れる」も参照[2]。
- 指し手
- 手と同義
- 指しすぎ
- 無理筋と同義。調子に乗りすぎて形勢を損ねること[2]。
- 指しにくい
-
- やや形勢不利な局面。
- あり得るかもしれないが、(自分は)指したくはない手[2]。
- 指しやすい・指せる
- やや有利な局面ではないかと思われること。<例>「飛車を打たれても3筋から攻め合って指せそうですね」
- 捌く(さばく)
- 攻め駒をうまく働かせること。攻め駒を交換して持ち駒にすること。特に振り飛車で重視される[2]。
- 質駒
- いつでも取れる状態になっていて実質上甲の側の持ち駒であるのと等しい乙の駒。特に飛車や角などの高い駒で安い駒を取る時に用いられる[2]。
- 実戦的には
- 「実戦では」の意。たとえば「この局面は先手が有利だが実戦的には大変」という文は「この局面は先手が有利だが、実戦では持ち時間の制限や読み間違いや囲いの差や駒得などの要素もあるため、まだ逆転の可能性がある」を意味する。
- 死に駒
-
- 行き所のない駒。敵陣の最も奥の桂馬・香車・歩、敵陣2段目の桂馬。ルール違反である。
- →遊び駒。
- 痺れる(しびれる)
- 相手に良い手を指され、非常に困ってしまうこと。特に意表を突いた想定外の手で困ること[7]。
- 趣向
- (主に序盤戦で)工夫した珍しい手を指して意表の作戦に出ること[2]。
- 焦点
- 複数の駒が利いている地点。
- 勝負手(しょうぶて)
- (おもに形勢が不利な側が指す)大胆で勝敗を決しようとする手。まぎれ(後述)を求める手のことを言う場合が多い。
- 陣形
- 駒の配置。特に序盤の駒の配置
- 新手(しんて、しんしゅ)
- (序盤において)定跡にない新しい手。
- 姿焼き
- 自分の玉の囲いが崩されず、そのまま残っているにもかかわらず、攻めが切れるなどしてすでに敗勢の局面に陥っていること。穴熊囲いに用いられることが多い[2]。
- 筋
- 捨てる
- 攻める際に駒をただで相手に渡すこと。
- 清算
- 盤上のある部分で、駒を取って取られて取って取られての連続で、その部分において双方の駒が盤上からきれいになくなり、お互いの持ち駒になること[2]。
- 狭い
- 動ける(逃げられる)マスが少ないこと。
- 先手をとる
- 相手が受けざるを得ない手を指し続けること。
- 死ぬ
- 駒がどこに動かしても、また放置しても取られてしまう状態になること。ただし普通歩と玉については言わない(玉の場合は「詰む」という)。
- 失着
- 悪手と同義。
- 主張
- 局面での有利な要素。
- 勝勢
- 勝つ可能性が非常に高い局面。
- ゼ・Z(ゼット)
- 相手に何枚駒を渡しても自玉が絶対に詰まない状態[2]。「絶対に詰まない」の頭文字「Z」からきている。
- 俗手
- 誰でも思いつく分かりやすい手。よい意味でも悪い意味でも用いる。
- 速度計算
- 仮にお互いに相手の玉への攻めに専念した場合に(駒の損得は関係なく)どちらが早く相手の玉の詰みに到達できるかの手数を読むこと。
- 底歩
- 9段目あるいは1段目(自分から見て一番手前)に歩を打つこと。典型的には8段目の金将の下に歩を打ち、敵の飛車の横効きを遮る[2]。「金底の歩、岩より固し」
- ?損(ぞん)
- 【接尾語】自分の?の駒の数が相手より単純に少ない状態になっていること。「銀損」(ぎんぞん)、「桂香損」(けいきょうぞん)のように言う。歩以外の駒に損得がない場合は、歩の数について「一歩損」(いっぷぞん)、三歩損(さんぷぞん)のように言い、あるいは枚数を表さずに単に「歩損」(ふぞん)とも言う。反対語は「?得」(どく)。
[編集] た
- 第一感
- 最初に思いつく手[2]、局面を見た瞬間にうける印象。
- 大変、大変な将棋、まだまだ大変
- すでに終盤戦ではあるが、どちらの勝ちになるかがはっきりするまでまだ相当の手数がかかる様子。
- 叩く
- 歩を相手の駒の前に打つこと。ただし相手の歩の前に打った場合は叩きではなく「合わせ」である[2][8]。
- ただ、ただ取り
- ある駒を取るときに別の駒が相手に渡らないこと。
- 垂らす
- 歩を敵陣の2段目、3段目、4段目のいずれか( = 次にと金に成ることが可能な位置)に打つこと。その歩のことは「垂れ歩」と呼ぶ[2]。
- 足りない
- (終盤戦において)攻めがあと一歩届かず、負けになりそうな状態。
- 力将棋(ちからしょうぎ)
- 力戦(後述)と同義。
- つかまらない
- 玉が正しく逃げれば詰まない状態。
- 突く
- (歩を)前に進めること。
- つぶれる
- 囲いが攻め破られること。
- 詰めろ
- 王手や詰みではないが、受けの手を指さなければ相手の次の手から王手の連続で玉が詰む状態。
- つり上げる
- 歩を打って取らせるなどして駒を前に移動させること。
- 手
- 盤上の駒を動かしたり持ち駒を打ったりすること。
- 手厚い
- 全く隙を見せない重厚な指し方、形。棋風を称する時にも[2]。対義語は「軽い」。
- 手順
- 複数の手の連続したもの。例えば金を動かしてから銀、銀を動かしてから金など、結局同じ形になるように思えても、手順が違えば相手の応手が異なり、全く違う展開になることもある[2]。
- 手順前後
- 先に指すべき手と後に指すべき手の順序、「手順」を間違ってしまうこと。特に、それを相手に咎められて、不利になってしまったこと[2]。
- 手筋
- パターン化された部分的な攻め・受けの手順[2]。
- 手になる
- 攻めが成立していること[2]。<例>「これは端を絡めて行って、手になっていますね。」
- 手抜き、手を抜く、手抜く
- 駒が取られる状態や攻め込まれている状態で放置して別の手を指すこと。プロ棋士にも手抜きが好きなタイプと面倒を見るのが好きなタイプがいるそうである[2]。
- 手拍子
- その後どうなるか考慮せずに、つい思いついた手を指すこと[2]。
- 手を戻す
- 攻めている状態から一転、受けや自陣の整備にまわること[2]。
- 手を渡す
- 自分から動くと形勢を損ねる時、相手に主導権を渡すこと[2]。
- 出る
- 駒が前に移動すること。
- 田楽刺し
- 複数の駒(角行と他の駒のことが多い)がある筋に香車を打ち、いずれかの駒を取る手。
- 遠い
- 玉と攻め駒の距離が大きいこと
- 咎める(とがめる)
- 相手の緩手、疑問手などを見逃さず、それをきっかけとして動くこと[2]。<例>伸びすぎた歩を咎める
- ?得(どく)
- 【接尾語】自分の?の駒の数が相手より単純に多い状態になっていること。「銀得」(ぎんどく)、「桂香得」(けいきょうどく)のように言う。歩以外の駒に損得がない場合は、歩の数について「一歩得」(いっぷどく)、三歩得(さんぷどく)のように言い、あるいは枚数を表さずに単に「歩得」(ふどく)とも言う。反対語は「?損」(ぞん)。
- 友達をなくす手
- 既に勝ちが見えているのに、さらに有利を拡大しようとする手[2]。
- 頓死
- 最善手で対応していれば詰まなかった王手に対し、応手を間違えて詰まされてしまうこと[2]。または詰めろをうっかり見落としたために詰まされること。
[編集] な
- 投げる
- 投了と同義。自分の玉が詰んだか確実に自分の玉が先に詰むと判断した場合に負けを宣言すること。
- 何をやっているのかわからない
- 何手も手を進めたのに、結果として指した手順が無意味であること。
- 並べ詰み
- 持ち駒を連続して打てば容易に詰む状態[2]。
- 成り捨て
- 相手の駒を取らずに成り込み、相手にその駒を取らせること。自分の邪魔駒を消したり、相手の守備駒の移動を強いたりする効果がある[2]。
- なんでもない
- 詰めろなどの危険な状況にならせていないこと、なっていないこと。<例>「この瞬間がなんでもないので、相手玉に必至をかければ勝ちだ。」
- 二枚替え
- 対局者甲の駒2枚(歩を除く)がもう一方の乙の持ち駒になり、乙の駒1枚(歩を除く)が甲の持ち駒になること。たとえば、自分の角1枚と相手の金・銀とを交換することは駒得であるとされる。
- 抜く
-
- 飛車・角・香車の利きを止めていた駒が動いたことで(飛車・角・香車で)ある駒が取れる状態になり、その駒をただで取ること。「素抜き」ともいう
- 対局者甲の王手が乙の玉と乙の重要な駒の両取りになって、(乙の玉を守る手の後で)甲が乙の重要な駒をただで取ること。
- 残す
- 相手の攻めがぎりぎりで決定打に至らず、なんとか勝ちになること[2]。
- のぞく
- 角が斜めに数マスきいていること。
[編集] は
- 敗勢
- 負ける可能性が非常に高い局面。
- 敗着
- 直接的に負ける原因となった悪手。ただし、爾後にも敗着がはっきりしない、いつの間にか負けになっている将棋もある[2]。
- 剥がす(はがす)
- 相手の玉の囲いをなす駒(特に金・銀など)を盤上からなくすること[2]。
- 端攻め
- 1筋あるいは9筋から攻めること。
- 走る
- 飛車(竜)あるいは香車が数マス前進すること[2]。
- 速い
- 詰めろ、必至、王手などがかかるまでの手数が少ない様子。
- はじく
- 飛車(竜)あるいは角(馬)取りになる形で囲いに金あるいは銀を打つこと。
- 離れる
- 浮くと同義。駒の利きがなくなること。
- はねる
- 桂馬が動くこと。桂馬に限って「はねる」とも言われる。
- バラす
- 「清算する」あるいは「バラバラにする」と同義。
- バラバラにする
- 相手の玉を囲っている駒と自分の攻め駒との清算をして、相手の玉を裸にすること。(その後に相手の玉を寄せるための準備である場合が多い。)
- パンツを脱ぐ
- 穴熊囲いをなす桂馬(先手の居飛車穴熊なら8九)が元の位置から(7七あるいは9七へ)動くこと[2]。
- 必至、必死
- 詰めろの内、それをほどけないもの。どう受けても次に玉が詰む状態[2]。
- 必勝
- 勝つことが確実な状況。
- ひどい
-
- (勝敗の如何にかかわらず)内容が悪い将棋を指したこと。
- あまりにも不利な局面になる様子。
- 一目(ひとめ)
- 第一感と同義。副詞的に「この王手は一目取っても詰みませんね」のように用いる。
- ひも
- もしも駒A(歩以外)を相手の駒Bで取られても、駒Bを自分の駒Cで取り返せるような状態にあるとき、駒Cのことを「ひも」と言う。「駒Aに(駒Cの)ひもがついている」という言い方もある。<例>「自分の飛車が相手の角の利きに入っている状況だが、飛車には歩のひもがついているからタダ取りになることはない」
- 広い
- 動ける(逃げられる)マスが多い。玉が広い、囲いが広いのようにいう。
- 拾う
- 攻め駒を補充するために駒(特に、盤面の隅にある桂、香)を取ること。
- 歩切れ(ふぎれ)
- 持ち駒に歩がないこと。
- 負担になる
- (特に攻めの手や攻めの拠点を作る手に関して)有効だと思ってせっかく打ったり前に進めたりした駒が、かえって相手からの攻撃の目標になってしまうこと。
- 不満がない
- 有利か、あるいは少なくとも五分五分の局面・展開になること。
- 振り飛車党
- 振り飛車を対局に多く用いる人。振り飛車を得意にする人。
- 震える
- 優勢であるのにそれを意識しすぎ、指し手が萎縮してしまうこと。もちろん震えてしまい指すべき手を指せねば形勢の差は縮まってしまい、逆転に至ることもある[2]。
- 変化
- ポカ
- うっかりしたミス。
[編集] ま
- まぎれ
- 読むべき手順が入り組んでいるためにミスをする可能性。
- 負けになる
- まだ対局は終了していないが、もはや敗戦が決定的な状態に陥ること。
- 見える
- 直感的に指し手を把握すること。
- 妙手
- 非常によい手。
- 無理筋
- 本筋、すなわち正しい手順から外れた、正しく応じれば不利になる手順。無理攻めとほぼ同義。
- 無理攻め
- 相手に正しく応じられると、効果がなかったり、かえって損になったりする攻め。無理筋とほぼ同義。
- ?を持つ、?持ち、?を持ちたい
- 「?の立場で指す」ひいては「?の側が有利だと思う」「?の側に味方する」を意味する。たとえば「互角でしょうけども私は振り飛車を持ちます」という場合、「互角だけども振り飛車のほうが勝ちそうだ」あるいは「互角だけども自分は振り飛車党だから振り飛車の立場で指したい」を意味する。
- もぐる
- 穴熊囲いを作る過程で香車の下(先手居飛車穴熊ならば9九)に玉を移動させる
- 模様
-
- 序盤において「○○になりそうな局面」を略して「○○模様」というときに用いる語。たとえば「矢倉模様」は「相矢倉になりそうな局面」を意味する。
- 局面の全体的な様子。「模様が悪い」( = 有利ではない状況)などのように用いる。
[編集] や・ら・わ
- 緩める
- 指し手に若干の手心を加えること。プロ棋士も指導対局などで、下手に存分に指して貰いたい時などに行なう場合がある[2]。
- 欲張る
- (おもに「欲張った指し方」の形で)その局面で通常考えられる得な手を指さずに、(無理矢理)もっと大きい得をしようとする手を指すこと。
- 読む
- 頭の中で指し手を思い浮かべてこちらがどう指すか、相手がどう指して来るかを想定すること。
- 読み筋
- 頭の中で把握している手順。
- 読み切る
- 考えられる手順をすべて把握すること。
- 寄せる
- 相手の玉を詰ます、相手の玉に必至をかける、あるいは相手が玉の守りの受けが利きにくい形にするなどのための手順を指していくこと。
- 寄り筋
- 玉が寄せられそうな様子(「寄せる」を参照)。
- 寄る
-
- 玉、飛車・金・成り駒のいずれかを右隣か左隣のマスに動かすこと。
- 玉が寄せられた状態になること(「寄せる」を参照)。
- 力戦(りきせん)
- 定跡や過去の実戦譜の局面から早々と離れた(お互いの底力で勝負しようとする)将棋。
- 両取り(りょうとり、りょうどり)
- ある駒を取れる状態が二つの駒について同時に成立している場合、その状態。
- ろ
- 詰めろの略。2004年時点では、若手棋士の間で流行とのこと[2]。
- ?流
- 棋風のよく現れている指し手を評していう語。「?流」は戦法の名前と棋士のあだ名にも用いられるが、指し手について「?流」という場合もある。
- 分かれ(わかれ)
- 手順が一段落し、局面が落ち着いた時のこと。「このやりとりは互角の分かれ」などと使う[2]。
- 割り打ち
- 銀の斜め後ろの2マスの利きによる両取り。斜め後ろに動けない駒二つが一マス間をあけてならんでいるときに、銀をその両方の駒の斜め後ろに打って両取りをかけること。
[編集] 脚注
- ^ 『日本将棋用語事典』p.7では、味のよしあしはそれぞれ0.5ポイントくらいのプラスまたはマイナスがある、ともしている。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm 『日本将棋用語事典』
- ^ 『日本将棋用語事典』p.23
- ^ 『日本将棋用語事典』についてはこの項目の他、p.47「緩手」も参照。
- ^ 羽生善治が2010年度NHK杯テレビ将棋トーナメントに解説役として出演した際に説明。
- ^ 『日本将棋用語事典』p.69
- ^ 『日本将棋用語事典』 pp.92-93 「痺れました」、「痺れる」
- ^ 本来の日本語としては「歩でたたく」の方が自然だが、将棋界では「歩をたたく」と言う習慣がある
[編集] 参考文献
- 原田泰夫 (監修)、荒木一郎 (プロデュース)、森内俊之ら(編)、2004、『日本将棋用語事典』、東京堂出版 ISBN 4-490-10660-2. - 各語出典については当該項目を参照。それ以外の場合については特記されたページ・項目を参照。