将棋の格言

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将棋の格言 (しょうぎのかくげん) は、将棋においての戒めや教訓の意味合いを短くまとめたものをいう。多くは作者不詳であるが、将棋の普及活動に熱心だった棋士の原田泰夫が多く創作したとされている。ただし、昨今の将棋の戦術の進歩により、現在では意味のない格言も存在する。

主な将棋の格言を五十音順に載せる。 ( ) 内はその読み。

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遊び駒は活用せよ (あそびごまはかつようせよ)  
遊び駒とは盤上で戦線から孤立している駒をいう。遊び駒の存在が敗因になることが多いので、それを活用して自分の戦力を高めるような戦いをすべきだということ。
相穴熊では角より金 (あいあなぐまではかくよりきん)  
相穴熊の場合、金は攻めにも守りにも働く駒。特に終盤では金は角より高い価値があることが多い。

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居玉は避けよ (いぎょくはさけよ)  
玉を一つも動かさない居玉のまま戦いに入ると、王手飛車の筋に入ったり、反撃された時にもろいことが多いので、何かしら手をつけた方がいいということ。
一段金に飛車捨てあり (いちだんきんにひしゃすてあり)  
金が自陣の一段目にある場合、敵に飛車を打たれる隙がないので、自分から飛車を捨てる手が可能になるということ。羽生善治によれば、飛車角交換はそれ自体はそう不利ではないが、飛車を打ち込まれて桂香を取られ、飛車桂香・角交換になる場合が多く、通常は損である。だが、一段金ならその筋を避け得る場合がある[1]
一歩千金 (いっぷせんきん)  
でも局面によっては、金以上の必要性を示すこともある。だから、たかが歩と簡単に考えてはならないということ。

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受けは金、攻めは銀 (うけはきん、せめはぎん)  
金将は守りに、銀将は攻めに使うのが最も駒の性質に合った活用法であるということ。
打ち歩詰めに詰みの余地あり (うちふづめにつみのよちあり)  
打ち歩詰め自体は反則であるが、打ち歩詰めになる数手前の局面から考えると、打ち歩詰めになる手順以外に詰められる手順が案外あるものだということ。
内龍は外龍に勝る (うちりゅうはそとりゅうにまさる)  
両者がを作った場合、内側にある龍の方が役に立つということ。
馬の守りは金銀三枚 (うまのまもりはきんぎんさんまい)  
を守りに使うと三枚分の効果があること。

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王手するより縛りと必至 (おうてするよりしばりとひっし)  
終盤において、相手玉が即詰みではない場合、王手をかけるよりも縛りをかけながら必至を狙う方が勝ちにつながるということ。
王手は追う手 (おうてはおうて)  
何の策もなく闇雲に王手をかけても、相手の王を安全地帯に逃がすだけのことになってよくないということ[2]。類義語は「玉は包むように寄せよ」[3]
王の早逃げ八手の得 (おうのはやにげはってのとく)  
敵の本格的な攻撃が始まる前に手数を使って王を安全地帯へ逃がした方が、終盤になって手得につながるということ。「王の早逃げ八手の得あり」ともいう[4]
王は下段に落とせ (おうはげだんにおとせ)  
寄せの段階で、相手をその下段に落としてやると寄せやすいということ。玉を捕まえるための基本。
王飛車接近すべからず (おうひしゃせっきんすべからず)  
「王飛接近すべからず」ともいう。王のそばに攻めの要である飛車を置くと、攻防ともに支障をきたす上、何かのときに飛車が犠牲になりやすいので、そのような形は避けるべきだということ。また、相手にその様な形を強要すると有利になる場合があること。殆どの定跡で守られている格言だが、カニカニ銀・右玉などのように玉と飛車が近接している定跡も出現している[5]
大駒は離して打て (おおごまははなしてうて)  
大駒(飛車、)はその利きを最大限に生かし、また相手のあたりを避けるためになるべく離して打つほうがよいということ。
大駒は近づけて受けよ (おおごまはちかづけてうけよ)  
「大駒は離して打て」の逆。受け側の有効手段[6]
鬼より怖い両王手 (おによりこわいりょうおうて)  
合駒の効かないために玉を移動するしか手がない両王手の怖さを指した言葉。
要の金を狙え (かなめのきんをねらえ) 
玉を攻めるときは、直接王手するよりも、その側にいる金を攻める。

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角交換に5筋を突くな (かくこうかんにごすじをつくな)  
角換わりにおいては、5筋の歩を突くと△3九角 (後手なら▲7一角) から馬を作られるなど、自陣に隙が生じやすいので、突いていないほうが良いということ。しかし近年は攻撃の幅を広げるため5筋を突くこともある。その場合、右金を動かさないことで角打ちの隙を作らないようにする。
角筋は受けにくい (かくすじはうけにくい)  
飛車筋の攻撃は比較的考慮に入れやすいのに対し、角筋は駒の間を縫う様に利いているので受けにくいことを表したもの。飛車筋を遮る敵の駒は動かしにくいのに対し、角筋のそれは動かしやすいが故ともされる[7]
角の頭は丸い (かくのあたまはまるい)  
斜めによくきく角であるが、一歩前には進めない弱点があると言うこと。
勝ち将棋を勝て (かちしょうぎをかて) 
木村義雄十四世名人の語録とされる。将棋では相手がミスをしない限り不利な局面からは勝てない。そこで、優勢になった将棋を勝ち切ることが重要。

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急戦は居玉 (きゅうせんはいぎょく)  
急戦の時には時として王将を囲わず、そのまま攻めたほうが良いということ。古くは速戦即決または速攻重視で囲いを余り重視しない人がよく用い、居玉は余り良いものとされていなかったが、藤井システム等の出現により居玉急戦は珍しいものではなくなった。用例としては早繰り銀棒銀 (特殊な例として藤井システム) などに見られるとおり、過激な急戦になる場合などに言われる。
香は下段から打て (きょうはげだんからうて)  
香車はその利きを最大限に生かすためにも、下段から打つ方がいいということ[8]
玉の腹から銀を打て (ぎょくのはらからぎんをうて)  
寄せのとき、王将の横に銀を打つと良いということ。相手の玉を寄せるときに有効手段となる場合がある[9]
玉は包むように寄せよ (ぎょくはつつむようによせよ)  
「王手は追う手」の類義語。寄せの仕方のたとえである[10]
玉は敵の角筋を避けよ (ぎょくはてきのかくすじをさけよ)  
玉を囲いに入れる時や、一時的にいるときでも、敵の角の筋からは避けておくこと。
金底の歩岩よりも固し (きんそこのふいわよりもかたし)  
金の一段下に歩を打った形は、強固な守りを築くことが多いということ[11]。なお、同様に銀の斜め下に歩を打つ場合には銀脚の歩と呼ばれる[12];
金なし将棋に受け手なし (きんなししょうぎにうけてなし)  
金将は守りの要であり、金がなければ敵の攻撃を受けきれないものだということ[13]
金なし将棋に攻め手なし (きんなししょうぎにせめてなし)  
金将は攻めの要でもあり、金がなければ相手玉を仕留めることはできないということ[14]
銀は千鳥に使え (ぎんはちどりにつかえ)  
銀は斜め方向なら行くことも引くこともできるので、銀は千鳥(斜め)に動かすのがよいということ[15]
銀は不成に好手あり (ぎんはならずにこうしゅあり) 
銀は斜め後ろに引くことができるが、成銀にしてしまうとその動きが失われてしまうので、不成で使うと好手が多いということ。ただし成銀にしたときに横や真後ろに動けるようになるというメリットもあるので、銀の成・不成は後の戦局にも大きく左右されることが多く、判断が難しい。
金はとどめに残せ (きんはとどめにのこせ)  
最後の最後に玉を詰ます時に持ち駒に金を残しておくと、詰ましやすいということ。
金は斜めに誘え (きんはななめにさそえ)  
敵の金を斜め上に誘うようにすると、金は斜め後ろには動けないからすぐには元の位置に戻れず、結果的に敵の守りを弱めることができるということ。
金は引く手に好手あり (きんはひくてにこうしゅあり)  
金は下方への利きが弱いことから、引くことにより金将の持つ上部に強いという機能が発揮されやすいいうこと。「金はななめに誘え」の逆[16]

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位を取ったら位の確保 (くらいをとったらくらいのかくほ)  
位 (各筋の5段目の勢力) を取ると有利になるが、それが維持できないと反撃されるということ。

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桂頭の玉寄せにくし (けいとうのぎょくよせにくし)  
の頭にいる玉は案外寄せにくいものだということ[17]
桂先の銀定跡なり (けいさきのぎんじょうせきなり)  
敵が桂馬を絡めて攻めてきた場合、その攻撃を受けるには桂馬の頭に銀を打つのがよいということ。桂馬の動きを封じることが出来るためである[18]
桂の高跳び歩の餌食 (けいのたかとびふのえじき)  
桂馬は一度跳ぶと元に戻れないので、調子に乗って跳ねると歩に捕まるということ[19]

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5三のと金に負けなし (ごさんのときんにまけなし)  
敵陣の要所である5三の地点にと金を作ることができれば、必ず勝てるものだということ。既に死語となった格言であるとされている。理由は、穴熊囲いなど5三の地点から敵玉が遠い場合は5三の地点にと金ができてもすぐに脅威とはならないため、穴熊囲いの普及により必ずしも負けなしとはいえなくなってしまったからである[20]
5五の位は天王山
かつては盤面中央に当たる5五の地点を歩で確保すれば(位を張れば)有利になるとされていたが、2004年の文献では既にこの位は軽視されるようになったとされている[21]

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三桂あって詰まぬことなし (さんけいあってつまぬことなし)  
大げさな表現であり詰まない事も多いが、桂馬は駒を飛び越えて玉を攻撃できるので、桂馬が3枚あるといろいろな寄せが可能であるということ[22]。実戦例として大山康晴が敵玉を桂馬三枚で詰ませてしまった例がある[23]。なお、畠山成幸によればこの格言の三桂は持ち駒だけではなく盤上の桂馬も含んでいるという。週刊将棋(2004)では、「桂三枚で詰む囲いとはどんな囲いなのだろうか」と、にべもない。むしろ自身が3枚の桂馬を持っている時は、桂馬によりこちらの金銀が剥がされた形跡なのではないか(相手はその分金銀を持っているのではないか)としている[24]
三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩 (さんふあったらつぎふにたれふ)  
歩兵が3枚あるときには、相手の駒を吊り上げて拠点を作ることができるということ。

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自陣飛車に好手あり (じじんびしゃにこうしゅあり)  
自陣に飛車を打つ手は地味だが有効な場合が多い[25]。同様に「自陣角に好手あり」とも言う。
焦点の歩に好手あり (しょうてんのふにこうしゅあり) 
相手の駒が複数利いているところに歩を打つ手が有効な場合が多い。
終盤は駒の損得より速度 (しゅうばんはこまのそんとくよりそくど)  
終盤は駒を多く取るよりも早く玉を寄せることに注意を払うほうがよいということ[26]
将棋俳句に碁は短歌 (しょうぎはいくにごはたんか)  
将棋はルールが簡単で覚えやすいので、俳句のように主に庶民の間で遊ばれ、囲碁はルールが複雑で覚えにくい事から、短歌のように僧侶や医者など学のある人の間で遊ばれた事をあらわす(競技者の階層はそうかも知れないが、ルールの複雑性については疑問)。
序盤は飛車より角 (じょばんはひしゃよりかく)  
序盤はまだ敵陣に飛車を打つ隙がなく、飛車を手に入れたところであまり使い道がないが、左右両斜めに利く角は序盤で活躍することが多いので、序盤の飛車角交換は角を手に入れた方が有効であるということ。・・・ただし週刊将棋(2004)では「角2枚持ちと飛車2枚持ちで対局を始めたら、飛車二枚が有利に違いないとしている[27]

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攻めは飛角銀桂 (せめはひかくぎんけい)  
攻撃は飛車角行銀将桂馬で行うものだということ。「攻めは飛角銀桂香歩」とも言う[14]。しかし近年では堅い囲いが好まれる、細い攻めを繋げる技術の進歩から飛・角・桂で攻め、銀は守りに使うことも多い。
先後同型中央に手あり (せんごどうけいちゅうおうにてあり)  
先後同型の形になると、中央から仕掛ける手は成立する確率が高いということ。もともとは囲碁の格言とも言われている。

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俗手の好手 (ぞくしゅのこうしゅ)  
しゃれた手よりも誰でも思いつく手のほうが好手である事が多いということ。

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戦いは歩の突き捨てから (たたかいはふのつきすてから)  
損なようであるが、戦いを起こす前に歩を突き捨てておくことによって、相手の歩の位置をうわずらせるとともに、後でその筋に持ち歩が利くようになるので有効であることが多いということ。また、これには攻撃のスピードを速めたり、相手の選択肢を狭める効果もある。

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中段玉は寄せにくし (ちゅうだんぎょくはよせにくし)  
「王は下段に落とせ」の類義語。逃げるときは上部に逃げると捕まりにくいため、下段に落とすように寄せるのが良い[28]

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敵の打ちたいところに打て (てきのうちたいところにうて)  
敵の打ちたいところにこちらから先に駒を打つことによって、相手の手段を消すことができるということ。敵にとっての要所は、自分にとっての要所でもある[29]
手のない時には端歩を突け (てのないときにははしふをつけ)  
指す手に困ったら、端歩を突いて待機するのが良い、ということ。しかし、週刊将棋(2004)では「化石」のような格言であり、矢倉戦などでは逆にやぶへびになりかねないとしている[27]

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遠見の角に好手あり (とおみのかくにこうしゅあり)  
自陣に打たれた一見利いていないような角でも、角の利きは受けづらいものなので、後々利いてくることがあるということ[30]
と金の遅速 (ときんのおそはや)  
と金で攻めるのは一見遅い攻めのように見えるが、有効性も考慮すると一番いい攻め方だということ[31]
と金は金と同じで金以上 (ときんはきんとおなじできんいじょう)  
と金は金と同じ動きをするが、相手に取られると歩になるので、金以上の価値があるということ。
と金は引いて使え (ときんはひいてつかえ)  
と金は引いて使うと効果が大きい。「金は引く手に好手あり」の応用。
取る手に悪手なし (とるてにあくしゅなし)  
駒を補充する手は、最終盤等を除いては、最善ではなくとも一定水準の価値があることが多い。

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長い詰みより短い必死 (ながいつみよりみじかいひっし)  
長手数により難解な詰みを読みきるよりも、短手数による簡単な必死を読みきる方が勝ちやすいこと。

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二枚換えは歩ともせよ (にまいがえはふともせよ) / 二枚換えなら歩とでもせよ (にまいがえならふとでもせよ)
飛車or角と相手の小駒2枚の交換は損なようで得である場合が多いことから、たとえ歩を含む二枚換えでもせよということ。「歩ともせよ」は言いすぎだが、大駒を寵愛するようでは上達は望めない[32]
二丁飛車に追われる夢を見た (にちょうびしゃにおわれるゆめをみた)  
二丁(二枚)飛車は強力であり、夢にでてくるくらい強いと言うこと。
入玉に負けなし (にゅうぎょくにまけなし)  
入玉すれば(駒数さえ確保していれば)不敗の体勢となる。

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端玉には端歩 (はしぎょくにははしふ)  
端にいる玉には、端歩を突いて攻めるのが有効であるということ[33]
初王手目の薬 (はつおうてめのくすり)  
王手はほとんど効果がないという意味。無闇に王手をかけるなという意味もある。なかば地口のようなもので、格言としては意味が薄い[14]

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飛車先の歩交換三つの得あり (ひしゃさきのふこうかんみっつのとくあり)  
飛車先の歩交換に三つの得があるということ。三つとは、一つは持ち駒に歩が増えること。二つ目は歩が居なくなった升目に自分の駒を進められる事。三つ目は飛車先が敵陣に直射していること。
飛車は十字に使え (ひしゃはじゅうじにつかえ)  
飛車は縦横に動ける駒なので、十字に使うということはその動きを存分に発揮できるため。

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歩越し銀には歩で受けよ (ふこしぎんにはふでうけよ)  
歩の上に攻め出てきた銀に対しては、その筋の歩を突くことによって、それ以上の銀の進出を防げる上、後に銀バサミの布石にすることもできるということ。
歩のない将棋は負け将棋 (ふのないしょうぎはまけしょうぎ)  
歩は最弱の駒ではあるが、攻防ともになくてはならない必要な駒なので、持ち駒に歩がないと、いざという時に歩が打てず、負けにつながってしまうということ[34]北島三郎の楽曲「歩」の歌詞にも採用された。
振飛車には角交換を狙え (ふりびしゃにはかくこうかんをねらえ)  
振飛車側の構えは、角打ちの隙ができやすく、また角によって乱されやすいため、居飛車側は角交換をすれば有利に戦いを進められるということ[35]。確かに旧来の定跡では先手が有利になる変化も多かったが、2014年現在はゴキゲン中飛車角交換型振り飛車などがプロ間でも普通に指されており(藤井猛は2012年度、第40回将棋大賞で「角交換型四間飛車」で升田幸三賞を受賞している[36])、また振り飛車から角交換を迫る変化や[27]立石流などもあり[27]、先手が有利とは言えない。

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ヘボ将棋玉より飛車を可愛がる (へぼしょうぎぎょくよりひしゃをかわいがる) 
いくら飛車が強力な駒であっても、玉が取られては勝負が終わってしまうので、玉を王手から防ぐことが必要で飛車を取られることは諦めなければならないこと。

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蝮のと金を許すな (まむしのときんをゆるすな)  
と金での攻撃は、攻めては金の働き、取られたところで一歩の損に過ぎないので、攻められる者にとっては実にいやらしい攻撃であるということ。

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名人に定跡なし (めいじんにじょうせきなし)  
将棋の名人は定跡だけに頼らず、自ら多くの手を読んで指す。定跡ばかりを鵜呑みにすることへの戒め。

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横歩三年の患い (よこふさんねんのわずらい)  
飛先を交換した後、一歩得を狙ってむやみに横歩を取ると、その後の駒組みに手数がかかって苦労するということ。「底歩三年の患い」という底歩の強度を過信することを戒めた格言が変化したもの。格言に反し、横歩取りは現在[いつ?]の主流戦法の一つである。

2004年の週刊将棋編の文献では、この格言は大昔のもので、その後横歩を取る方の勝率が良くなったとされる。全体的には先手が有利とされる期間が長かったものの、後手の4五角戦法や8五飛戦法などの流行時は逆に後手が指せると言われており、時代時代によって「患う」のかどうかは、移ろっている[21]

寄せは俗手で (よせはぞくしゅで)  
寄せる時は凝った手順で行くのではなく、簡単でわかりやすい攻撃の方が有効な場合が多いということ[14]
寄せは俗手に好手あり (よせはぞくしゅにこうしゅあり)  
「寄せは俗手で」と「俗手の好手」の複合語。

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龍は敵陣に馬は自陣に (りゅうはてきじんにうまはじじんに)  
は攻めに使い、馬は守りに使うのが良いということ[37]
両取り逃げるべからず (りょうどりにげるべからず)  
両取りをかけられた場合、逃げるより他に手を探した方が得である場合もあるいうこと。両取りといっても同時に2枚の駒は取れないため[38]

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関連項目[編集]

出典[編集]

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  1. ^ 『日本将棋用語事典』p.80 下段
  2. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.226
  3. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.244
  4. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.252 ただしこの資料では、八手は大げさな表現であるとされている。米長も、一、二手かせげることは確かだと説明している。
  5. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.226
  6. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.216
  7. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.192
  8. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.66
  9. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.112
  10. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.244
  11. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.16
  12. ^ 週刊将棋 2004, p. 82.
  13. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.138
  14. ^ a b c d 米長
  15. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.64
  16. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.146
  17. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.236
  18. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.130
  19. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.82
  20. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.164
  21. ^ a b 週刊将棋 2004, p. 76.
  22. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.106
  23. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』にて、1990年(平成2年)12月4日に行われた大山康晴対内藤國雄九段の棋譜が紹介されている
  24. ^ 週刊将棋 2004, p. 116,144.
  25. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.208
  26. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.316
  27. ^ a b c d 週刊将棋 2004, p. 144.
  28. ^ 塚田・横田
  29. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.288
  30. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.166 ただしこの資料では「遠見の角に妙手あり」
  31. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.54
  32. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.26
  33. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.268
  34. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.6
  35. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.174
  36. ^ 第40回将棋大賞が決まる!”. 日本将棋連盟. 2014年6月7日閲覧。
  37. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.184 「馬は自陣に」の解説。
  38. ^ 『勝てる将棋格言36 プロの実戦に学ぶ妙手』p.278。

参考文献[編集]