必至

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必至(ひっし、必死とも)とは、将棋において、ある種の盤面の状態である。たとえば先手玉将必至がかかっているとは、王手はかけられていないが、次が仮に先手の番であって、どのように指したとしても、その後、後手が正確に指せば、先手が詰まされる状態のこと。

目次

[編集] 概要

必至をかけられた側は、相手の玉を詰ませない限り負けとなるので、王手の連続で詰ませにいくか、その場で投了するかのどちらかを選択する。

ただし例外として、局面の状況により、相手玉に王手をかけつつ、同時に自玉を防ぎ、必至を解除する手が成立する場合がある。このように必至を解除する手順が成立する場合、その局面は厳密には必至ではなく「部分的には必至に見えるが実は必至ではない」と言うべきである。

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△持ち駒 残り全部
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png
▲持ち駒 金桂

右の図は次に▲2二金または▲3二金で詰みとなるので、詰めろである。これに対し後手はこの二つの地点を同時に受ける手を指さなければならないが、どう対応しても詰みから逃れることができない。

  • △3一銀、△3一金 - ▲3三桂まで
  • △2二金、△3二金、△3二飛 - ▲3三桂 △同金(飛)▲2二金、または▲3三桂 △3一玉 ▲4一金まで
  • △4二飛 - ▲3三桂 △3一玉 ▲2一金まで
  • △5二飛 - ▲3三桂 △3一玉 ▲4一金まで

つまりこの状態は必至である。

[編集] 必至問題

必至問題が、訓練、娯楽などとして存在する。必至問題は、詰将棋に似ているが、攻め方の手番では王手か詰めろをかけることが要求され、最終的に必至をかけられれば正解である。ただし普通は、その局面が確かに必至である事を確認する事まで求められる。

一手必至とは、攻め方が一手指して、必至を完成させる問題、三手必至とは、三手後に必死を完成させる問題、等となる。一手必至の難易度は、詰将棋7手詰前後などと言われる[1]

詰将棋には無く、必至問題に頻出する種類の手がある。たとえば、あるマス目への、自分の駒の利きを増やす、あるいは相手の駒の利きを減らす手である。

必至問題は、上達法としては詰将棋に勝ると言われる事も多いが、作成が大変なため、詰将棋に比べると圧倒的に問題数が少なく[1]、詰将棋に比べると、確立した文化と呼べる状態ではない。

[編集] 格言

長い詰みより短い必至
自玉が安全な場合は、相手玉を詰ませにいって逃れられる危険を冒すよりも、平易な手順で受けのない状態に追い込むほうが堅実である、という意味である。

[編集] 詰めろ

必至に似たような状態で、次に何も受けの手をしなければ詰みになる状態を詰めろ(つめろ、詰めよとも)または一手すき(いってすき、一手透きとも)という。

「詰めろ」の語源は、「次にあなたの玉を詰めるから、その前にこちらの玉を詰めてみろ」といわれている。

必至は詰めろの一種で、詰めろより強い状態であるといえる。

表記、呼称としては、今日では「必至」、「詰めろ」、「一手すき」が、「必死」、「詰めよ」、「一手透き」よりも圧倒的に多い。昭和20年頃は、「詰めろ/詰めよ」の語自体が、広く用いられていた訳ではないようである[要出典]

[編集] 二手すき

攻める方が次に一手指せば詰めろ(一手すき)になる状態を、二手すきという。

[編集] 出典

  1. ^ a b 例えば将棋世界2009年3月号、「月下推敲」谷川浩司

[編集] 関連項目

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