豊川 孝弘(とよかわ たかひろ、1967年2月20日 - )は、将棋棋士。東京都杉並区出身。棋士番号200。関屋喜代作八段門下。
[編集] 人物
- 「ファイター」の愛称を持ち、NHK将棋講座(1999年度後期)で講師を務めたときの講座名は「ファイター豊川のパワーアップ戦法塾」であった。
- 将棋のルールを覚えたのは小学3~4年の頃であったが、本格的に指し始めたのは、クラスで将棋が流行った中学1年の頃であり、その後にプロとなった人物としては、かなり遅い部類に入る。友人達と一緒に将棋会館の道場に通うようになり、中学2年の夏に早くもアマ四段となる。高校1年のときに奨励会に入会。高校は中退し、連盟に泊り込みのような状態で将棋の修行に励んだ。
- 2004年6月20日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメント(対田村康介戦)において、二歩を打ってしまい反則負け。二歩は比較的よく見られる反則負けだが、テレビ中継のあるNHK杯で打ってしまったことから話題になった[1]。本人もこのことを意識しているようで、2007年の大和証券杯ネット将棋・最強戦に出場するにあたっては、「得意の二歩はお見せ出来ませんが」と自虐的なジョークを放った。なおこの二歩の局面は刑事ドラマ「相棒」のシーンでも流用された(2008年11月26日放送)し、「トリビアの泉」でも紹介された。
- 趣味は囲碁とウェイトトレーニングで、同じくウェイトトレーニングを趣味とする丸山忠久九段とは奨励会時代から非常に仲が良い。また、銭湯通いも趣味の一つで、都内の銭湯事情に非常に詳しいとされる。
- 第58期順位戦(C級2組)で奨励会同期の飯塚祐紀の昇級の一番を深夜まで粘って見事に勝利、飯塚の昇級を阻止している。(飯塚は次期、豊川は次々期に昇級。)
- しかし4年後の第62期順位戦(C級1組)最終局、自身の昇級の一番で今度は飯塚に敗れ昇級を逃してしまう。4年越しで借りを返される形になってしまった。
- 初参加から16年目の第66期順位戦(C級1組)において、8勝2敗の成績を収め、ついにB級2組への昇級を決める。その頃に「囲碁・将棋ジャーナル」に解説役で出演した際、毎日のように仲間と祝い酒を飲んでいる喜びを、「酒、酒、酒で」と表現した。
- 第67期順位戦B級2組でも8勝2敗の成績を挙げ、2年連続昇級でB級1組に上がる。最終局を1敗のトップで迎え、自身は敗れて2敗になったものの、ライバル2名のうちの1名(先崎学)も敗れたために昇級するという展開であった。棋戦優勝の経験がなく、竜王ランキング戦でも3組が最高の豊川にとっては、A級の一歩手前のB級1組への昇級は、棋歴の中で大きな意味を持つ[2]。
[編集] オヤジギャグ履歴
オヤジギャグが好きで、将棋解説中や対局後の感想戦中にも頻繁に混ぜ込んでくる。基本的に滑ることが多いが、アシスタントを和ませるなどの一定の効果を持っている。時折オヤジギャクを凌駕し、多分に含蓄のある言葉遊び(洒落)を適用するため、周囲が気付けない場合もあり、注意する必要がある。以下実例。
- 「この手は味良し道夫です」((将棋棋士の有吉道夫)、将棋では含みのある好手を「味良し」と表現する。第64回アマチュア将棋名人戦決勝解説)
- 「比江嶋さん、この手は見逃してしまいました。ヒエーッ、しまった」(女流棋士の比江嶋麻衣子(現:藤田麻衣子)に向かって)
- 「この展開では後手がもう阿寒湖です」
- 「この手は平凡パンチ」
- 「これで飛車の動きを遮断(社団)法人日本将棋連盟」
- 「早く佐瀬勇次ですか」(「指せ」をかけている)
- 「ここでホットケーキなら先手の攻めが厳しくなります」(先手の指した手を放っておく)
- 「これは相ホルモンミノです」(美濃(囲い)と焼肉のミノをかけている)
- 「殺到やすみつ!」(佐藤康光が敵陣に攻め立てているときに)
- 「この攻めでは後手が足らんチュラ」(後手の攻めが一歩及ばない)
- 「これで先手が優勢(郵政)民営化」
- 「この歩は青野取る市」(取る一手と青野照市九段を掛けている)
- 「先手の持ち駒は金金桂ロンパ」(愛川欽也・うつみ宮土理夫妻の愛称「キンキン・ケロンパ」)
- 「この一手で形勢は難解ホークス」(南海ホークス)
- 「いい手を八犬伝しているかも」(里見香奈の次の指し手について、発見と里見八犬伝をかけている)
- 「内容はないようです」 (第67期順位戦にて最終局に負けたが、競争相手が負けたため昇級が決まった時のインタビューにて)
- 「馬をうまく作りました」
- 「端銀で恥をかきません」
- 「お~、貞治!」(意表の一手を見て)
- 「これにて感想戦を終わりマンモス」(大和証券杯ネット将棋最強戦解説)
- 「驚きマンモス、なんでバレンチノ!?」(「将棋世界」2009年8月号読み切り講座「マッスル雁木」)
- 「本論に入りマスカラス、ドスカラス兄弟!」(「将棋世界」2009年8月号読み切り講座 「マッスル雁木」)
- 「一度試して峰不二子」(「将棋世界」2009年8月号読み切り講座「マッスル雁木」)
- 「(ここに)歩が居ないので、不甲斐無い」
- 「こう指されて、まいっちんぐマチコ先生でした」
- 「佐藤くんなのに甘くないねえ」
- 「(聞き手の女流が指し手を示した際に)その手はありますありますアマリリス」
- 「これは先手がコマネチですかね」(第64回アマチュア将棋名人戦決勝解説)
- 「その制約はね、その製薬会社はきついですよ」(第64回アマチュア将棋名人戦決勝解説)
- 「パン山崎王子秒読みです。」(第5回大和証券杯ネット将棋最強戦解説)
- 「先手がややコマネチだと思いますね。」(第5回大和証券杯ネット将棋最強戦解説)
- 「ちょっと先手がまいっちんぐマチコ先生です。」(第5回大和証券杯ネット将棋最強戦解説)
- 「すこぶる味吉道夫九段です。」(第5回大和証券杯ネット将棋最強戦解説)
- 「私、待つお(わ)。」(NHK杯テレビ将棋トーナメント 12月4日放送分 松尾七段勝利後の感想戦時)
- 「間に合わじひとしげ」(将棋棋士の淡路仁茂)
- 「同飛車大学(同志社大学)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「一流の人は渋いですね、渋谷の将棋指し(千駄ヶ谷は渋谷区)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「思想は一緒ですよ、歯槽膿漏」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「野本ヨラジ(寄せのない局面で野本虎次八段に掛けて、正しい読みはトラツグ)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「畠山ナルナル(飛車が成る局面で、畠山成幸七段に掛けて)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「ニコラス・下手す(聞き手の読み筋に対して、空手家ニコラス・ペタスに掛けて」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「ザ・ワールド!(聞き手の「なるほど」のコメントに対して)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「なすがパパ(ママ)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「つらい権八(江戸時代前期の武士辻斬りの平井権八に掛けて)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「そう、そう、そう、そう、クリームソーダ」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「磯野家のタラちゃん(タレ歩の手筋に対して)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「いかん、イカンガー(不利な局面に対して、1980年代タンザニア名マラソン選手)」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「どういう升田構想でいくか」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
- 「これ開き直った手ですね、アジの開き!」(第37期棋王戦五番勝負第1局 ニコニコ生放送解説時)
[編集] 昇段履歴
昇段規定は将棋の段級 を参照
[編集] 主な成績
[編集] 在籍クラス
竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。
[編集] 棋戦
[編集] 著書
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
日本将棋連盟所属現役棋士・現役女流棋士 |
|
| タイトル保持者 |
|
|
| 九段 |
|
|
| 八段 |
|
|
| 七段 |
|
|
| 六段 |
|
|
| 五段 |
|
|
| 四段 |
|
|
|
女流棋士
|
|
| タイトル保持者 |
|
|
|
| クィーン称号者 |
女流六段(クィーン名人・クィーン王位・クィーン王将・クィーン倉敷藤花)清水市代
|
|
|
|
|
|
| 詳細は将棋棋士一覧及び将棋の女流棋士一覧を参照 |
|
|
第25期竜王ランキング戦(2011年冬 - 2012年秋)(第24期竜王:渡辺明) |
|
| 1組 |
|
|
| 2組 |
|
|
| 3組 |
|
|
| 4組 |
|
|
| 5組 |
|
|
| 6組 |
|
|
| 休場 |
|
|
| 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |
|