ハイシャパラル

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ハイシャパラル
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1999年3月1日(15歳)
死没 (現役種牡馬)
Sadler's Wells
Kasora
母の父 Darshaan
生国 アイルランド共和国の旗 アイルランド
生産 S.Coughlan
馬主 Michael Tabor
調教師 Aidan Patrick O'Brienアイルランド
競走成績
生涯成績 13戦10勝
獲得賞金 5,391,888ドル(米貨換算)
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ハイシャパラル (High Chaparral) はアイルランド競走馬2002年2003年エクリプス賞最優秀芝牡馬。2003年のワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ総合優勝馬。名前の由来は「樫の高木の密林」の意。


概要[編集]

2002,03年の欧州競馬を引っ張った一流馬でエプソムダービーアイリッシュダービーブリーダーズカップ・ターフ連覇など華々しい成績を残した。現在はアイルランドのクールモアスタッド種牡馬として供用中である。

戦績[編集]

2歳・3歳時代[編集]

タタソールズ・ホウトン・イヤリングセールでは27万ギニー(約4700万円)で取引される。デビュー戦こそ2着に敗れたものの、ダービーへの登竜門とされるレーシングポストトロフィー (G1) を制す等2歳時からすでに頭角を現していた。

翌シーズンもバリサックスステークス(準重賞)を7馬身差で圧勝し、幸先のいいスタートを切る。そしてアイリッシュダービートライアルステークス (G3) も快勝しエプソムダービー (G1) へと駒を進める。だが、エプソムダービーでは共にマイケル・キネーン主戦騎手とする同じ厩舎のホークウイングも出走するため、選択を迫られたキネーンは結局ホークウイングを選び、ハイシャパラルはジョニー・ムルタを背にエプソムダービーへと挑むことになった。レースでは1番人気こそホークウイングに譲ったが、早め先頭に抜け出すと、追撃するホークウイングを2馬身、翌年ドバイワールドカップに優勝するムーンバラッドを14馬身も振り切り優勝した。さらにその後、比較的手薄だったアイリッシュダービー (G1) も楽勝し、秋競馬に向けて休養に入った。

迎えた凱旋門賞 (G1) では1番人気に押されたものの臨戦過程は万全ではなく、体調を崩し前哨戦となるニエル賞 (G2) も回避していた。対する相手はこの年のジョッケクルブ賞 (G1) 優勝馬で前走ニエル賞も快勝していたスラマニ、前年2着のアクワレリスト等であった。日本からも同年の天皇賞(春)優勝馬マンハッタンカフェが出走していた。ハイシャパラルは直線1度は先頭に立ったものの、病み上がりが影響したのか意外に伸びずマリエンバードの3着に終わっている。この後アメリカに遠征、ブリーダーズカップ・ターフ (G1) でウイズアンティシペイションを下してエクリプス賞芝牡馬チャンピオンに選出された。

古馬時代[編集]

翌春は肩に問題を抱え全休。8月のロイヤルウィップステークス (G2) で復帰するとアイリッシュチャンピオンステークス (G1) ではアラムシャーファルブラヴ、ムーンバラッド、イズリントン、ヴィンテージティプル等の強豪を抑え貫禄勝ちを見せる。だが続いて出走した2度目の凱旋門賞では再び1番人気に押されたもののダラカニの3着に敗れた。そしてブリーダーズカップ・ターフを連覇した後に引退した。この年は2年連続となるエクリプス賞芝牡馬チャンピオンに選出されている。凱旋門賞は2年連続1番人気の3着に敗れたものの、それ以外はデビュー戦しか敗れておらず全てのレースで3着以内に入った。近年のエプソムダービー優勝馬にしてはめずらしく長い間安定して能力を発揮した名馬であった。

競走成績[編集]

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2001.09.30 パンチェスタウン 未勝利 芝7.5f 2着 M.キネーン 短頭 Hot Trotter
2001.10.07 ティペラリー 未勝利 芝7f 1着 J.ヘファーナン 2 1/2馬身 (Querin Pier)
2001.10.27 ドンカスター レーシングポストトロフィー G1 芝8f 1着 K.ダーレイ 3/4馬身 (Castle Gandolfo)
2002.04.14 レパーズタウン バリサックスS 準重 芝10f 1着 M.キネーン 7馬身 (Twentytwoandchange)
2002.05.12 レパーズタウン ダービートライアルS G3 芝10f 1着 J.ヘファーナン 1馬身 (In Time's Eye)
2002.06.18 エプソム ダービー G1 芝12f10y 1着 J.ムルタ 2馬身 (Hawk Wing)
2002.06.30 カラ 愛ダービー G1 芝12f 1着 M.キネーン 3 1/2馬身 (Shokokhov)
2002.10.06 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 3着 M.キネーン 1 1/4馬身 Marienbard
2002.10.26 アーリントンパーク BCターフ G1 芝12f 1着 M.キネーン 1 1/4馬身 (With Anticipation)
2003.08.10 カラ ロイヤルウィップS G2 芝10f 1着 M.キネーン 3/4馬身 (Imperial Dancer)
2003.09.06 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝10f 1着 M.キネーン クビ Falbrav
2003.10.05 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 3着 M.キネーン 5 3/4馬身 Dalakhani
2003.10.25 サンタアニタ BCターフ G1 芝12f 1着 M.キネーン 同着 Johar

種牡馬時代[編集]

引退後はアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りした。産駒は2007年にデビュー。シャトル種牡馬としてニュージーランドオーストラリアでも供用されており、多くの活躍馬を輩出している。とりわけオーストラリアでは、G1を10勝したソーユーシンクシドニー秋季3歳三冠を達成したイッツアダンディールといった、中距離の傑出馬を送り出している。

主な産駒[編集]

G1級競走優勝馬[編集]

勝ち鞍はG1級競走のみ表記。

北半球[編集]
南半球[編集]

血統表[編集]

ハイシャパラル血統(サドラーズウェルズ系ノーザンダンサー系) / アウトブリード)

Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong

Kasora
1993 鹿毛
Darshaan
1981 黒鹿毛
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Delsy Abdos
Kelty
Kozana
1982 黒鹿毛
Kris Sharpen Up
Doubly Sure
Koblenza Hugh Lupus
Kalimara F-No.1-n

血統背景[編集]

父は大種牡馬サドラーズウェルズ、母カソラは未出走馬。全弟のブラックベアーアイランド (BLACK BEAR ISLAND) はダンテステークスの勝ち馬。

外部リンク[編集]