キャメロット (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
キャメロット
Camelot at 2012 Epsom Derby.jpg
英字表記 Camelot
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2009年3月5日(5歳)
Montjeu
Tarfah
母の父 Kingmambo
生国 イギリスの旗 イギリス
生産 Abdullah Bin Hamad Bin Isa Al-Khalifa
馬主 Derrick Smith,
Mrs John Magnier,
Michael Tabor
調教師 A P O'Brienアイルランド
競走成績
生涯成績 10戦6勝
獲得賞金 1,710,767ポンド
ユーロ圏の賞金はイギリスのポンドに換算)
テンプレートを表示

キャメロットCamelot)という馬名は非常にありふれた馬名であり、サラブレッドだけでも過去に世界中で20頭以上存在している。日本でも1974年京成杯で3着となったキャメロット(父:パーソロン)がいる。

以下では、2012年ダービーなどに勝利した、イギリス生産、アイルランド調教の競走馬について記載する。

経歴[編集]

デビュー前[編集]

バーレーン国王の子息であるシェイク・アブドゥッラー・ビン・ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファのイギリスでの生産馬で、母Tarfahはダリアステークス(イギリスG3)の勝馬。2010年のタタソールズ・オクトーバー・イヤリングセールで、現馬主(デリック・スミス、ジョン・マグナー夫人マイケル・テイバー)の代理人であるデミ・オブライエンが販売申込者のハイクレア・スタッドから525,000ギニーで購入し[1]、アイルランドのバリードイル調教場のエイダン・オブライエン調教師の管理下に入った。

2歳 - 3歳[編集]

アイルランドの未勝利戦を勝利するとそのままレーシングポストトロフィーに直行。5頭立てとなったレースで圧倒的な1番人気に支持されると、最後方から4頭をまとめて交わして勝利し、翌年のクラシック戦線の有力候補と目され2012年2000ギニーダービーのウインターフェヴァリット(冬季前売り1番人気)となる。

翌年2000ギニーに直行。ここでも1番人気に支持されると、前年のクリテリウムインターナショナルの覇者フレンチフィフティーンとの叩き合いをクビ差制して勝利。

続いて距離が伸びるダービーへ。ここは1907年以来105年ぶりの9頭立てという少頭数となり、圧倒的な1番人気に支持された。続く2番人気はダンテステークスの覇者ボンファイア。ほかにもダービートライアルの覇者メインシーケンスやディーステークスを11馬身差で勝った同厩舎のアストロロジーが名を連ねていた。レースでは後方2番手に控えると、最後の直線で逃げるアストロロジーを交わすとそのまま後続に5馬身差をつけて勝利し、2009年シーザスターズ以来の二冠を達成した。キャメロットの賭け率8対13(約1.62倍)は過去60年で最も低い配当となり[2]、デビュー以来全レースで騎手を務めている(エイダン・オブライエン調教師の子息である)ジョゼフ・オブライエンは19歳でダービージョッキーとなった。

アイリッシュダービーでは馬場不良を理由に直前に2頭が出走回避し、これまた5頭立ての少頭数戦になったが、スタート直後から後方2番手に控え、最後の直線手前で進出を開始。残り2ハロンあたりで外にふくれながら先頭に立ち、大外から上がってきたシーザスターズの弟ボーントゥシーがやや不利を受けた形になったが、なおも食い下がるボーントゥシーを押さえて勝利。ヨーロッパクラシック3勝目を挙げた。

アイリッシュダービーから直行したセントレジャーステークスは、イギリスクラシック三冠をかけての出走となった。レースは9頭立てで行われ圧倒的な支持を受けたがエンケの2着に敗れた。

その後凱旋門賞の回避が噂されたが陣営は参戦を決定。斤量の関係もあり、ランフランコ・デットーリに乗り替わった。しかし、結果は不良馬場が祟って、キャメロットは7着に終わった。レース後、疝痛を発症したため、キャメロットは手術を受けた。

4歳[編集]

2013年はムーアズブリッジステークス(G3)から始動しここは快勝するものの、次走タタソールズゴールドカップ(G1)は1番人気に推されながらアルカジームの2着に敗れた。さらにプリンスオブウェールズステークスにおいてもアルカジームの4着となり、引退か現役続行かその去就が注目されたが、引退はせず一旦休養に入った。

秋は凱旋門賞の前哨戦であるフォワ賞から復帰する予定だったが、レース当日が不良馬場になったため、出走を取り消した。その後、凱旋門賞を回避して、ブリーダーズCターフに出走する予定だったが、調教中に故障したため、引退することになった。引退後はクールモアスタッドにて種牡馬になる。

競走成績[編集]

出走日[3] 競馬場 競走名 頭数 人気 着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム 着差 1着(2着)馬
2011.7.14 レパーズタウン 2歳未勝利 5 1人 1着 J.P.O'Brien 127lb 芝8f(Gd) 1:42.31 2身 (All Approved)
2011.10.22 ドンカスター レーシングポストT G1 5 1人 1着 J.P.O'Brien 126lb 芝8f(Gd) 1:38.58 2 1/4馬身 (Zip Top)
2012.5.5 ニューマーケット 2000ギニー G1 18 1人 1着 J.P.O'Brien 126lb 芝8f(GS) 1:42.46 (French Fifteen)
2012.6.2 エプソム ダービー G1 9 1人 1着 J.P.O'Brien 126lb 芝12f10y(GF) 2.33.90 5馬身 (Main Sequence)
2012.6.30 カラ 愛ダービー G1 5 1人 1着 J.P.O'Brien 126lb 芝12f(Sft) 2:43.96 2馬身 Born To Sea
2012.9.15 ドンカスター セントレジャー G1 9 1人 2着 J.P.O'Brien 126lb 芝14f132y(Gd) 3/4馬身 Encke
2012.10.7 ロンシャン 凱旋門賞 G1 18 2人 7着 L.Dettori 123lb 芝2400m(Hy) 12 1/2馬身 Solemia
2013.5.6 カラ ムーアズブリッジS G3 5 1人 1着 J.P.O'Brien 134lb 芝10f(GY) 2.16.27 1 3/4馬身 (Triumphant)
2013.5.26 カラ タターソールズゴールドカップ G1 4 1人 2着 J.P.O'Brien 129lb 芝10f110y(GF) 1 1/2馬身 Al Kazeem
2013.6.19 アスコット プリンスオブウェールズS G1 11 1人 4着 J.P.O'Brien 126lb 芝10f(GS) 3 3/4馬身 Al Kazeem

血統表[編集]

キャメロット(Camelot)血統サドラーズウェルズ系 / Northern Dancer 3×5×5=18.75%、Natalma 4×6・6・6=10.94%、Special 4×5=9.38%、Native Dancer 5×5=6.25%[4]) 

Montjeu
1996 鹿毛 アイルランド
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Floripedes
1985 鹿毛
Top Ville High Top
Sega Ville
Toute Cy Tennyson
Adele Toumignon

Tarfah
2001 鹿毛 アメリカ
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
Fickle
1996 鹿毛
*デインヒル
Danehill
Danzig
Razyana
Fade *ペルセポリスII
One Over Parr F-No.4-o[5]
  • モンジューについては同馬の項を参照。本馬はモンジューの8世代目の産駒で、父が出した4頭目のイギリスダービー馬となった。
  • 母ターファーはダリアステークス(イギリスG3)の勝ち馬。4代母ワンオーバーパーの全姉にイギリスオークス優勝馬ポリガミー。16代母に生涯54戦54勝、ハンガリーの歴史的名牝キンチェム
  • サドラーズウェルズ、ヌレイエフ、ダンジグとノーザンダンサー系の名種牡馬3頭の血を受け継いでおり、ノーザンダンサーの母ナタルマはデインヒルの牝系をも通して計4回のクロス、その父ネイティヴダンサーは、ほかにミスタープロスペクターを通して計5回のクロスとなっている。

出典[編集]

  1. ^ Tattersalls October 1 Purchase Camelot Lands First British Classic タタソールズ社HP 2012年6月3日閲覧
  2. ^ グリーンチャンネル中央競馬全レース中継の中での合田直弘のコメント 2012年6月3日放送
  3. ^ racingpost.com 2012年7月3日閲覧
  4. ^ Camelot+(GB) equineline.com 2012年5月11日閲覧
  5. ^ Partner Mare - Family 4-o”. Bloodlines.net. 2012年5月11日閲覧。

外部リンク[編集]