シムシティ3000

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シムシティ3000
ジャンル 都市開発シミュレーションゲーム
対応機種 Mac OSWindows
開発元 マクシス
発売元 エレクトロニック・アーツ
シリーズ シムシティシリーズ
人数 1人
メディア CD
発売日 1999年3月5日
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シムシティ3000SimCity 3000)はシムシティシリーズの第3作目である。

概要[編集]

市長となって無人の原野を開拓して都市を作り、その運営を行うシミュレーションゲーム。全世界で500万本以上の売り上げを記録するヒット作となった。 前作「シムシティ2000」と比べると、実在する世界の有名な建物を建設できるランドマーク、市民の陳情やジョークなどが表示されるニュースティッカーなどの要素が追加された。また、前作よりグラフィックが綿密になったことにより、より現実味が増している。

前作の都市データは引継ぎが可能である。前作もシムシティ クラシックの都市データを読み込めるため、前作を経由すればシムシティ クラシックのデータをプレイすることもできる。ただし、使用の差異によって、都市が正常に機能しない可能性もある。

今作の拡張パックとして『シムシティ3000 スペシャルエディション』が発売された。システムは無印版と同じであるが、いくつかの要素が追加された(後述)。また、Windows XPに正式対応した『シムシティ3000 XP』、廉価版である『EA Best Selections シムシティ3000 XP』も発売されたが、こちらにはスペシャルエディションの追加要素は収録されなかった。

Loki Softwareによる『SimCity 3000 Unlimited』が日本語版も含めて開発されていた(経営破綻したため頓挫)。[要出典]

『2000』との変更点[編集]

  • アルコロジーが廃止された。
  • 低密度工業地区が農地に変わることがある。
    • しかし、汚染が少しあっただけでも低密度工業地区に戻ってしまうため、発展条件が厳しい。
  • 道路や線路をシム(住民)や自動車が行きかう様子が再現されるようになった。また、日本語版では車が左側通行での描写がされるようになった。
  • 水質汚濁、ごみ処理の概念が追加された。
  • 水処理施設は『2000』では下水処理施設であり単純に公害を減らす機能を持った施設だったが、水質汚濁の概念が追加されたことに伴い都市に供給する水の汚染を取り除く浄水場に相当する施設になった。
  • ランドマークと呼ばれる、実在する建造物を建てることが出来るようになった。
  • 一部の建物のサイズが変更になった。
  • 都市計画アドバイザー、公益アドバイザーなど各分野別にアドバイスを与えてくれるアドバイザーが付いた。
  • 水力発電所が廃止され、ごみ処理と電力供給が同時にできるエネルギー焼却炉が追加された。
  • 地下鉄と水道管のマップが分離された。
  • 通貨単位がドルからシムオリオン(en:Simoleon、記号:§)へと変わった。
  • 電気、水、ゴミ処理を近隣都市と取引出来るようになった。
  • 都市に悪影響を与える代わりに一定の収入を得る特殊建造物を誘致できるようになった。

スペシャルエディションでの追加要素[編集]

  • 建物をプレイヤーがデザインできるようになった。
  • シナリオモードが追加された。
    • シナリオは既存のものに加え、プレイヤーが作成することもできる。
  • 建築様式の変更が可能になった。選べるのは、アメリカ風、ヨーロッパ風、アジア風の3種類。
  • 災害、ランドマークの種類が増えた。
  • 地面・樹木の種類が変更できるようになった。

登場する建物[編集]

区画
住宅地区商業地区工業地区(それぞれ低・中・高密度がある)、埋立地区海港空港
交通
道路高速道路(道路、ランプ)、バス停鉄道線路)、地下鉄(線路、)、地下鉄↔鉄道
公益設備
送電線水道管
発電所
石炭発電所、石油発電所、ガス発電所、原子力発電所風車ソーラー発電所マイクロ波発電所核融合発電所
水道施設
ポンプ場、貯水塔水処理施設脱塩施設
ゴミ処理施設
リサイクルセンター、焼却炉エネルギー焼却炉
公共・特別
警察署刑務所消防署病院学校大学図書館博物館、小さな公園、大きな公園、噴水運動場、マリーナ、動物園野球場ランドマーク
ボーナス
市長官邸、シティホール銅像、市立裁判所株式取引所、芸術劇場、一流大学、軍事基地軍需工場、医療研究センター、科学研究センター、灯台間欠泉公園、カントリークラブスタジアムテーマパーク宇宙港、シムシティ;(特別収入が入るが地域に悪影響のある建物)有毒廃棄物変換工場、ギガモールカジノ、最高警備の刑務所

シムシティDS[編集]

シムシティ DS
ジャンル 都市開発シミュレーション
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 エレクトロニック・アーツ
発売元 エレクトロニック・アーツ
シリーズ シムシティシリーズ
人数 1人
発売日 日本の旗 2007年2月22日
アメリカ合衆国の旗 2007年6月19日
対象年齢 日本の旗 CERO:A(全年齢対象)
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『シムシティ3000』をベースにしたアレンジ版。初期出荷数が少なく直後から入手困難な状況が続いたが[1]、2007年3月14日に再出荷された。 ニンテンドーDSのタッチペンと2画面を活用した快適な操作環境が特徴。都市に様々な影響を与えるミニゲーム、ゲーム中に登場した建造物を見ることができる「ミュージアム」などの追加要素がある。一方で標高の概念、地下マップ及び地下の建造物、条例などの要素が削除されている。『3000』と比較して難易度は低く機能も少ないため初心者向けの作りになっている。セーブデータは一つしか作れず、シナリオモードである「都市を救え」はセーブ自体できない。

街づくりの舞台は日本。様々な問題を抱える架空の都市を手直しして目標をクリアする、「都市を救え」モードで手に入れることができるランドマークは日本各地の観光名所+αである。また、登場する人物についても日本独自のキャラクターが登場する。『3000』と同じく住民が意見を言いに来ることもある。シムシティDSにもアドバイザーは存在するが、『3000』のような各分野ごとに一人ずついるのではなく、必ず一人のみがすべての分野についてをアドバイスする(ただし、アドバイザーによって得意分野は異なる)。

シムシティDS2[編集]

シムシティDS2
ジャンル 都市開発シミュレーション
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 シンソフィア
発売元 エレクトロニック・アーツ
シリーズ シムシティシリーズ
人数 1人
発売日 日本の旗 2008年3月19日
アメリカ合衆国の旗 2008年9月22日
対象年齢 日本の旗 CERO:A(全年齢対象)
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『シムシティDS』をベースにしたアレンジ版。時代の概念を取り入れたチャレンジモードが搭載された。また、都市のスナップショットを撮ることができ、すれ違い通信機能を使ってスナップショットを他の人と交換することができる。

チャレンジモードは人類を歴史を再現したモードで、原始時代から始まり、「原始時代」、「中世」、「近代」、「現代」、「未来」の順に進んでいく。各時代で与えられたノルマを達成すると「じだいのしょうちょう」(ランドマーク)が完成し、前の時代で造ったシティの区画を引き継いで次の時代に進むことができる。時代が進むごとに建てられる公共施設が解禁され、同時に各時代特有の問題(地球温暖化など)が発生していく。それらを通じてインフラの役割や問題の対処法などが段階を踏んで学べるようになっており、一種のチュートリアルの役目を果たしている。次の時代に進むことができるようになってもその時代のままプレイを続ける事も可能で、さらに各時代での条件を満たせばフリープレイ用のマップが解禁される。近世のみ支持率が一定の数値になると「支持率アップクイズ」が発生する。時代ごとのクイズが3問出題され、正解数に応じて支持率がアップする。

今作のアドバイザーは古代や各ステージの冒頭にのみ登場。その他の場面では、住民が陳情という形で市長室に来訪して新たに設置できる建造物の説明とアドバイスを行ってくれる。

シムシティ クリエイター[編集]

シムシティ クリエイター
ジャンル 都市開発シミュレーション
対応機種 Wii
開発元 ハドソン
発売元 エレクトロニック・アーツ
人数 1人
メディア Wii用12cm光ディスク
発売日 日本の旗 2008年9月25日
アメリカ合衆国の旗 2008年9月22日
欧州連合の旗 2008年9月19日
対象年齢 日本の旗 CERO:A(全年齢対象)
デバイス Wiiリモコン
その他 ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
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シムシティ クリエイターは2008年9月25日に発売された、シリーズ初のWii専用ソフトである。これまでのシムシティにはなかった曲線道路や、建てた周辺の街並みを変える「ヒーロービルディング」、シナリオモード、プレイヤー自ら起こす災害、都市を乗り物で眺めるといった要素が追加されている。Wiiのスペックを活かした視点変更や綿密になった描写が可能になった。シムシティ4のように、ほとんどの公共施設に維持費が課されるようになったため、難易度は前作より高くなっているが、フリープレイの場合は難易度を『チート』、『初級』、『中級』、『上級』から選ぶことができ、開始時の資金などが異なる。チートの場合は都市の中心部の開始時の地価が高くなっている。ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており、決まっている目標値を目指して都市開発を行う『街づくりコンテスト』などのコンテンツを楽しめるようになっている。


モード[編集]

フリープレイ

フリープレイでは、プレイヤーが市長となって、自由に町作りを楽しめる。マップ全体をセーブするには32ブロック必要で、町のサイズの、小が1ブロック、中が4ブロック、大が8ブロック使用する。 町はマップの好きなところに作ることができる。難易度は、「チート」・「初級」・「中級」・「上級」から選ぶことができ、それぞれ最初の資金がちがう。町の名前等も自由に設定できる。 町作りのアドバイスをする、アドバイザーを選択したら、町作りが始まる。

ミッション

ミッションでは、達成すべき目標を目指して町作りをする。目標は「環境にやさしい町」や「30万人達成」等様々。 クリアすると、建築可能な建築物が増える等の特典がある。

思い出アルバム

思い出アルバムでは、フリープレイの記録や、フリープレイで撮った町の写真を見ることができる。

コレクション

コレクションでは、見たことのある建物や聞いたことのあるBGM等が見られたり聞けたりする。

チュートリアル

チュートリアルでは、町作りをするための基礎を学ぶことができる。

オプション

オプションでは、ゲーム設定や、初期化等が行える。

まち作りコンテスト

ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用して、目標に沿ったまち作りを行う。ミッションに似ているが、ほかのプレイヤーと競い合うことができる。

地区[編集]

地区は、住宅地区・商業地区・工業地区がある。それぞれ、低密度・中密度・高密度があるす。密度が高いほど、地区の発展が遅くなる。地区の発展には地価が関係していて、地価が高いほど地区が発展しやすくなる。他にも、ゴミを埋め立てる埋立地区がある。

資金・取引[編集]

町の主な収入は税金である。税率を自由に設定するすることができるが、あまり上げすぎると住民が出ていってしまう。このゲームではなかなか黒字にならなく、税率のコントロールが難しいのも特徴の一つである。また、建物の維持費なども高いので、財政面では苦労する。 債券を発行することもできるが、月々一定額を支払わなければいけなく、利子もつく。 電力・水・ゴミは近隣のまちと売り買いすることもできる。

スマートフォン版[編集]

エレクトロニック・アーツ2008年12月、App StoreにてiPhoneiPod touchに移植した「Sim City」をリリースした。建物、BGM、システムは3000とほとんど同じであるが、一部簡略化されている。2010年7月、グラフィック、BGMをシムシティ4のものに変更し、シナリオモードを搭載した「SimCity Deluxe」に差し替えられた。また、このバージョンからiPhone 4以降やiPod touch 第4世代に搭載されているRetina Displayに対応した。その後iPad版「SimCity Deluxe for iPad」も登場しているが、iPad 第3世代に搭載されているRetina Displayには対応していない。

2011年11月7日Androidに移植された「Sim City Deluxe」がリリースされた。

関連書籍[編集]

脚注[編集]

  1. ^ エレクトロニック・アーツ (2007年3月1日). “『シムシティ DS』出荷状況について” (日本語). 2007年10月12日閲覧。

外部リンク[編集]