カワサキ・ZRX

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カワサキ・ZRX(ゼットアールエックス)とは、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーが製造しているオートバイである。かつて排気量別にラインナップされていたが、2013年現在生産されているのはZRX1200 DAEGのみである。

ZRX/II[編集]

ZRX
2006年日本仕様
Kawasaki ZRX 2006.JPG
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 川崎重工業
車体形式 BC-ZR400E
エンジン ZX400KE型 399cc 4ストローク
内径x行程 / 圧縮比 57.5mm x 38.5mm / 11.2:1
最高出力 39kW (53PS)/11,500rpm
最大トルク 37Nm (3.8kgf・m)/9,000rpm
車両重量 186kg
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ZRX1994年に発売された。その頃、すでにベストセラーとなっていたゼファーとは別に、走りに重点を置いた[要出典]400ccネイキッドとしてデビューし、Z1000Rローソンレプリカを彷彿とさせる直線基調のデザインや大柄な車体デザインと相まってベストセラーになった[要出典]。翌年にはビキニカウルを取り外し、オーソドックスなマルチリフレクター丸目1灯ヘッドライトと砲弾型メーターのZRX-IIが発売された。他車種に対して大柄なボディなのは、エンジンベースがZZR400なので将来的に600ccを念頭に置いた設計のためである[要出典]が、現在まで600ccは発売されていない。

1998年にマイナーチェンジが行われ、400ccで唯一の6ポッドキャリパーを装備し、タイヤがラジアル化され、マフラーはメガホンタイプからオーソドックスな[独自研究?]スポーツタイプへと変更された。また2004年にはシリーズ初の特別仕様車としてライムグリーンの車体色に通常モデルとは異なるストライプを入れ、社外マフラーを取り付けたARK特別仕様車が100台限定で発売された。

2004年モデルからイモビライザーが標準装備され、2005年モデルからはビキニカウルをZRX1200Rと同一の物とし、デザイン上の差異が少なくなった。2008年9月の自動車排出ガス規制強化により[要出典]、メーカーから全仕様の生産終了が発表された。

沿革[編集]

1994 ZR400-E1
初代モデル メガホンマフラー
1995 ZR400-E2
GPzシリーズのファイヤークラッカーレッドを採用
ZRX-II追加
1996 ZR400-E3
熱対策としてラジエター位置が若干さげられる
1998 ZR400-E4
マイナーチェンジ。初めて車体色にライムグリーン採用
1999 ZR400-E5
ウィンカーランプを黄色から緑色に変更
2001 ZR400-E7
排ガス規制対応のためKLEEN搭載
2003 ZR400-E8
騒音規制対応のため4速ギア比変更 1.380から1.375
2004 ZR400-E9
イモビライザー搭載
2008 ZR400-E8F 
生産終了

ZRX1100/II[編集]

ZRX1100/II
Kawasaki ZRX1100 01.jpg
ZRX1100II
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 川崎重工業
エンジン 1052cc 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 76.0mm x 58.0mm / 10.1:1
最高出力 74kW (100PS)/8,500rpm
最大トルク 96Nm (9.8kgf・m)/6,000rpm
乾燥重量 222kg
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ZRX11001996年に行われたケルンショーにて発表され、1997年に発売された。先に発売されていた400ccの人気と、市場からの水冷リッターネイキッドを望む声に応えて[要出典]市販化された。エンジンはZZR1100GPZ1100のエンジンをベースに中低速域を重視した設定とし[要出典]、日本仕様の出力は100ps/8,500rpmで、輸出仕様は106ps/8,700rpmだった。リッターネイキッドとしてはコンパクトで軽量な車体により、スポーツバイクとして高評価を受けた。[独自研究?]

400ccモデル同様にカウルを装備しない仕様として「ZRX1100 II」も発売され、1998年にライムグリーンのカラーリングが追加された。2001年のZRX1200へのフルモデルチェンジまで、他車種との部品統一や細かな仕様変更を経て生産終了に至った。

ZRX1200R/S[編集]

ZRX1200S
ZRX-1200S.JPG
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体形式 BC-ZRT20A
エンジン ZRT20AE型 1164cc 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 79.0mm x 59.4mm / 10.1:1
最高出力 74kW (100PS)/8,000rpm
最大トルク 102Nm (10.4kgf・m)/6,000rpm
乾燥重量 228kg
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ZRX1200R2001年に発売された。エンジンはZRX1100の排気量を1164ccに拡大したもので、 当初の最高出力は100ps/8,000rpmであったが、2004年モデルより平成13年度騒音規制に対応するため低回転域のトルクを重視し[要出典]て95ps/7,500rpmに抑えられた。

基本的な車体構造はZRX1100のものを受け継いでいるが、フレームとスイングアームを改良し剛性アップが図られ、車体の剛性バランスも見直され操縦性が大きく向上した。[要出典]2004年にカワサキ正規代理店[ARK]から専用モデルが200台限定で発売された。盗難防止イモビライザーや260km/hフルスケールメーター(リミッター付き)、クロームメッキエキゾーストパイプ・チタンサイレンサー(BEET製NASSERT)が装備され、カラーリングはソリッドなライムグリーンにストライプの専用色が採用された。2006年にも専用色の限定車が発売された。当初はハーフカウルのZRX1200Sも同時に発売されたが、輸出終了を期に生産終了となり日本仕様も終了となった[要出典]。その後もZRX1200Rはカラーリングが変更されながら販売されていたが、2008年9月の自動車排出ガス規制強化と輸出の終了により[要出典]生産終了となった。

ZRX1200 DAEG[編集]

ZRX1200 DAEG
2012年仕様[1]
Zrx1200daeg.jpg
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体形式 EBL-ZRT20D
エンジン ZRT20AE型 1164cc 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 79.0mm x 59.4mm / 10.1:1
最高出力 81kW (110PS)/8,000rpm
最大トルク 107Nm (10.9kgf・m)/6,000rpm
車両重量 246kg
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ZRX1200 DAEG(ダエグ)は2009年2月1日発売された。日本国内の販売を担当するカワサキモータースジャパンが中心となって企画された車両で、ZRX1200Rが自動車排出ガス規制強化などにより生産終了となった後に規制に対応するために開発された[要出典]。日本専売モデルで輸出は行われていない。

ZX-10Rをベースとしたフューエルインジェクションシステムが搭載された。総排気量は従来と同じ1,164ccだが、発進と停止の繰り返しが多い道路事情や峠等でのツーリングするライダーが増えつつある日本市場の特殊性を考慮して再び出力重視の設定としたため、[要出典]最高出力は110psまで引き上げられた。これに対応するため[要出典]ZZR1200をベースとした6速トランスミッションに変更され、燃料はハイオクガソリン仕様となった。

カウルはフロントが若干大型化され、LEDテールランプはZX-6Rと同形状の物が装備された。ETC車載機に考慮した[要出典]メーターが装備され、新型ダブルリフレクター式ライトが採用された。タンクの形状は日本専売ということで、日本人の体型に合わせるようになだらかな形状[要出典]に変更されている。ホイールはZZR1400と同形状のものが装備され、従来装備されていたFブレーキ6ポッドキャリパーは新型4ポッドキャリパーに変更され、前後ともにペタルブレーキディスクを標準装備している。

車名の由来となったダガス

DAEGとは北ヨーロッパに住んでいたインド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の人々が使っていたルーン文字のひとつである。根源的に「日」、「一日」のことを意味し、英語における“DAY”の語源である。DAEGは「着実な成長」、「進歩」、「終わりと始まり」、「突破」、「新しい展開」といった前進的な意味を持つ文字であり、転じて 伝統的な概念を保ちながらさらなる飛躍をめざす という意味を込められている。なおメーカーでは公認の読み方を「ダエグ」としている。[要出典]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • カワサキバイクマガジン 2004年9月号 vol.49
  • カワサキバイクマガジン 2007年1月号
  • カワサキバイクマガジン 2009年3月号 Vol.76

外部リンク[編集]