コンテンツにスキップ

服部弾馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
服部 弾馬
はっとり はずま
Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 服部 弾馬
ラテン文字 Hazuma Hattori
愛称 はず、ハズー
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技
種目 中距離走長距離走
所属 NTT西日本
大学 東洋大学経済学部経済学科卒業
生年月日 (1995-02-07) 1995年2月7日(29歳)
出身地 新潟県の旗新潟県十日町市
身長 175cm
体重 58kg
自己ベスト
1500m 3分42秒06(2015年)
3000m 7分54秒73(2018年)
5000m 13分29秒65(2021年)
10000m 28分26秒61(2020年)
ハーフマラソン 1時間02分31秒(2014年)
30km 1時間31分31秒(2015年)
獲得メダル
陸上競技
アジアジュニア陸上競技選手権大会
2014 台北 10000m
編集 テンプレートのヘルプを表示する

服部 弾馬(はっとり はずま、1995年2月7日 - )は、新潟県十日町市出身の陸上競技選手。専門は中距離走長距離走豊川高等学校東洋大学経済学部卒業。NTT西日本所属。身長175cm、体重58kg。血液型はO型。1500m5000mの東洋大記録保持者。

経歴

[編集]

中学時代

[編集]
  • 2009年、全日本中学校陸上競技選手権大会に1500mと3000mの2種目で出場。1500mでは善戦したものの、着順で決勝に進める2位までに入れず予選第1組で3位。タイムでも拾われず、2種目共に予選敗退となった。
  • 駅伝では兄・勇馬と共に全国中学駅伝出場を目指したが、あと一歩の所で出場を逃した。

高校時代

[編集]

大学時代

[編集]
  • 勇馬の後を追い東洋大学に進学。初年度から駅伝メンバーとして活躍。1年次の第90回箱根駅伝では7区を担当し区間賞を獲得。東洋大学の復路優勝・総合優勝に貢献した[2]
  • 2年次の2014年、台北で開催された第16回アジアジュニア陸上競技選手権大会に10000m日本代表として出場し、31分10秒60の記録で優勝を果たす[3]。続いてユージーンで開催された第15回世界ジュニア陸上競技選手権大会にも10000m日本代表として出場し8位入賞を果たした[4]
  • 同年11月の第46回全日本大学駅伝では1区を担当するが、駒澤大学村山謙太が引っ張るハイペースについていけず、区間10位に終わった。
  • 2015年1月の第91回箱根駅伝では2年連続の7区を担当。駒澤大学の西山雄介と激しく3位を争い、最後は引き離されたが、区間3位の走りで明治大学をかわして3位に浮上した。
  • 3年次、2015年7月のホクレンディスタンスチャレンジ北見大会1500mで3分42秒06の東洋大新記録を樹立。同大会の5000mに出場し東洋大新記録を打ち立てた勇馬とともに兄弟で東洋大記録保持者となった。
  • 9月の日本インカレでは5000mでは、エノック・オムワンバ山梨学院大学)ら外国人留学生や、高校の同級生である一色恭志(青山学院大学)などを抑えて13分38秒45の自己ベストで優勝を飾った。
  • 10月の第27回出雲駅伝では3区で7人抜きの快走。
  • 11月の第47回全日本大学駅伝では2区を担当。勇馬からトップでタスキを受けると、並走していた小椋裕介(青山学院大学)、平和真早稲田大学)を突き放し、2区歴代3位となる37分34秒の好走で区間賞を獲得。兄弟での区間賞リレーとなった。東洋大学は全日本大学駅伝初優勝を飾った[5]
  • 2016年1月の第92回箱根駅伝では3区を担当。勇馬から2位でタスキを受け取ると区間3位の走りを見せたが先頭との差は広がり、チームも往路2位・総合2位に終わった。
  • 4年次には副主将に就任。
  • 2016年5月のゴールデンゲームズinのべおか5000mでは13分34秒64を記録し東洋大記録を更新。2016年度5000m現役学生2位(現役日本人学生1位)となったが、目標としていたリオ五輪の参加標準記録(13分25秒00)には及ばず、レース後悔しさを露わにした。
  • 10月の第28回出雲駅伝では3区で3人抜き。エースの意地を見せたがチームは9位に終わった。
  • 11月の第48回全日本大学駅伝では1区で区間賞を獲得するが、チームは6位。
  • 2017年1月の第93回箱根駅伝では駅伝主将としてチームを牽引。1区を担当し、鬼塚翔太(東海大学)とのラストスパート勝負に勝ち、区間賞を獲得した。

実業団時代

[編集]

人物・エピソード

[編集]
  • 陸上を始めた頃からずっと兄・勇馬の背中を追ってきた。しかし第59回熊日30キロロードレースで勇馬の持つ学生記録よりも3分も離されたことを機に勇馬の背中を追うのをやめ、トラックでオリンピックを目指すことにした。
  • 一色恭志とは盟友でありライバル関係である。陸上誌『大学駅伝2016-2017決算号』では、企画で一色と対談している。
  • 持ち味は、スピード溢れる走り。
  • 手先が器用で裁縫が得意。
  • 中京テレビアナウンサーの平山雅義姉にあたる。

成績・記録

[編集]

主な戦績

[編集]
大会 種目 順位 記録 備考
2012 第28回日本ジュニア陸上競技選手権大会 3000mSC 2位 9分00秒19 1位と0.09秒差
2013 関東私学五大学対校陸上競技選手権大会 3000m 1位 8分23秒07 大学進学後初出場
2013 日体大長距離記録会 1500m 不明 3分50秒63 シーズンベスト、関東インカレA標準突破
2013 チャレンジミートゥinくまがや 5000m 7組2位 14分06秒79
2013 関東インカレ 1500m 6位 3分50秒91
2013 関東インカレ 5000m 25位 14分33秒81
2013 ホクレン・ディスタンスチャレンジ 10000m 21着 30分07秒79 10000m初挑戦
2013 埼玉県実業団長距離競技会 5000m 不明 14分01秒54 シーズンベスト
2013 上尾シティハーフマラソン ハーフマラソン 10位 1時間02分54秒
2014 関東私学五大学対校陸上競技選手権大会 3000m 8位 8分15秒33 シーズンベスト
2014 チャレンジミートゥinくまがや 5000m 6組1位 14分12秒41
2014 平国大競技会 10000m 6位 28分55秒31 自己ベスト、関東インカレA標準突破
2014 関東インカレ 10000m 11位 29分21秒83
2014 関東インカレ 5000m 8位 13分55秒47 シーズンベスト
2014 アジアジュニア陸上競技選手権大会 10000m 優勝 31分10秒60
2014 ホクレン・ディスタンスチャレンジ 5000m 24着 14分15秒15
2014 世界ジュニア陸上競技選手権大会 10000m 8位 29分12秒74
2014 日本インカレ 5000m 12位 14分17秒01
2014 上尾シティハーフマラソン ハーフマラソン 5位 1時間02分31秒 自己ベスト
2015 熊日30キロロードレース 30km 5位 1時間31分31秒
2015 平成国際大学長距離競技会 1500m 1着 3分47秒06 日本選手権A標準突破
2015 日体大長距離競技会 1500m 2着 3分49秒04
2015 関東インカレ 1500m 6位 3分47秒70
2015 平国大長距離競技会 5000m 1着 14分19秒46
2015 日本陸上競技選手権大会 1500m 4着 3分50秒35 予選敗退
2015 ホクレン・ディスタンスチャレンジ北見 1500m 優勝 3分42秒06 自己ベスト、東洋大新記録
2015 ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走 5000m 10着 13分44秒22
2015 日本インカレ 5000m 優勝 13分38秒45 シーズンベスト、本大会4年ぶりの日本人優勝
2016 日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走 シニア12km 5位 36分32秒 12km
2016 金栗記念選抜中・長距離熊本大会 1500m 2組4位 3分46秒89
2016 関東私学六大学対校陸上競技選手権大会 1500m 優勝 3分52秒20 関東インカレB標準突破
2016 ゴールデンゲームズinのべおか 5000m 10位(日本人トップ) 13分34秒64 自己ベスト、東洋大新記録
2016 関東インカレ 1500m 5着 3分51秒15 決勝DNS
2016 日体大長距離競技会 5000m 30組13位 13分59秒85
2016 日本選手権 5000m 10位 13分52秒90
2016 トライアルinいせさき 3000m 総合優勝 8分00秒82 自己ベスト
2016 八王子ロングディスタンス 10000m 120位 29分32秒28
2017 金栗記念選抜中・長距離熊本大会 5000m 5組14位 13分55秒94 トーエネック入部後初レース
2017 中部実業団対抗陸上競技選手権大会 1500m 総合優勝 3分47秒88
2017 第101回日本陸上競技選手権大会 5000m 10位 14分14秒24
2018 第102回日本陸上競技選手権大会 5000m 優勝 14分21秒52
2019 第103回日本陸上競技選手権大会 5000m 3位 13分44秒40
※歴代記録は当時の記録

大学駅伝戦績

[編集]
学年 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2013年度)
第25回
2区-区間6位
17分00秒
第45回
- - -
出走なし
第90回
7区-区間賞
1時間03分27秒
2年生
(2014年度)
第26回
1区エントリー
大会中止
第46回
1区-区間10位
44分08秒
第91回
7区-区間3位
1時間03分35秒
3年生
(2015年度)
第27回
3区-区間2位
24分13秒
第47回
2区-区間賞
37分34秒
歴代3位
第92回
3区-区間3位
1時間03分37秒
4年生
(2016年度)
第28回
3区-区間3位
24分59秒
第48回
1区-区間賞
43分34秒
第93回
1区-区間賞
1時間03分56秒

実業団駅伝戦績

[編集]
年度 大会 区間 順位 記録
2017年度(入社1年目) 第57回中部実業団駅伝 1区 2位 36分55秒
第62回ニューイヤー駅伝 1区 2位 34分56秒
2018年度(入社2年目) 第58回中部実業団駅伝 2区 7位 24分05秒
第63回ニューイヤー駅伝 1区 22位 36分12秒
2019年度(入社3年目) 第59回中部実業団駅伝 3区 2位 35分07秒
第64回ニューイヤー駅伝 1区 27位 35分24秒
2020年度(入社4年目) 第60回中部実業団駅伝 1区 2位 34分32秒
第65回ニューイヤー駅伝 7区 19位 48分36秒

自己ベスト

[編集]
種目
記録
大会
備考
1500m 3分42秒06 2015年7月12日 ホクレン・ディスタンスチャレンジ北見 日本歴代33位
3000m 7分54秒73 2018年5月20日 ゴールデングランプリ大阪
5000m 13分29秒65 2021年5月9日 ReadySteadyTokyo
10000m 28分26秒61 2020年10月9日 中部実業団陸上競技選手権大会
ハーフマラソン 1時間02分31秒 2014年11月16日 上尾シティハーフマラソン
30km 1時間31分31秒 2015年2月15日 熊本城マラソン

関連人物

[編集]

関連項目

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ [1]豊川 初出場初V
  2. ^ [2]箱根駅伝公式Webサイト
  3. ^ [3]【結果報告】第16回 アジアジュニア陸上競技選手権大会
  4. ^ [4]【結果速報】世界ジュニア陸上競技選手権大会
  5. ^ 東洋大が初Vで青学大3冠阻止 2年ぶり箱根制覇だ 日刊スポーツ 2015年11月2日
  6. ^ NTT西日本グループ|シンボルチーム|陸上競技部|選手紹介”. symbol.ntt-west.co.jp. 2022年9月1日閲覧。