ビートル (コミック)
ビートル(Beetle)は、マーベル・コミックの世界に登場するキャラクター。または、5人の別々のキャラクターによって使用されるハイテクアーマーの3つのバージョンの名前。
出版史
[編集]ビートル・アーマーの最初のバージョンはエイブナー・ロナルド・ジェンキンスの創造物として、『Strange Tales』#123(1964年8月)でデビューした。このバージョンは、性質が名前に最も関連したアーマーである第2バージョンに切り替わる前の数年間だけ使用された。エイブナー・ジェンキンスの分身がMACH-1に変わる『サンダーボルツ』#1(1997年4月)までこのバージョンは使用中だった。
ビートルのアーマーの新しいバージョンは『サンダーボルツ』#35(2000年2月)でデビューした。このバージョンは、ウォーキングタンクに類似していて、ジェンキンスと2代目ビートルであるレイラ・デイヴィスによって使用される。このバージョンはグラビトンによって破られ、着ていたデイヴィスは死亡した。
レイラ・デイヴィスの死後、ビートルのアーマーは『Thunderbolts』#103(2006年8月)で3つのバージョンすべてが3人の大学生によって盗まれるまで未使用であった。いつ、どのように、アーマーの第3バージョンが創られたかは明らかにされなかった。また、このキャラクターの個人名も明らかにされなかった。
経歴
[編集]エイブナー・ジェンキンス
[編集]元技術者のエイブナー・ロナルド・ジェンキンズは、冒険家として人生を追求し、ビートルの名の下で富と名声を得ようとした。ファンタスティック・フォーによって挫折させられ、彼は犯罪人生を歩み始めた。数年後に彼は改心して、サンダーボルトと呼ばれるグループに加入した。
レイラ・デイヴィス
[編集]レイラはスーパーヴィランのリンジャーの妻で、彼が死んだあとにビートルのアーマーを手に入れて活動を開始した。彼女がまだアーマーを着ているときにグラビトンによって押しつぶされ、死亡した。
3体のビートル・スーツ
[編集]マーベルのシビル・ウォーの間、3人の大学生がビートルのアーマーの以前のものを盗んだ[1]。最初のバージョンを操っている人は、ジョアキムと呼ばれ、第2バージョンの人は女性であることが明らかにされた。『サンダーボルト』での彼らの以降の出演ついて明らかにされず[2]、どんな個々のコードネームもそれらに与えられなかった。「Guardian Protocols」のストーリーラインで、彼らはバロン・ゼモによって、多数のスーパーヴィランから構成された拡大したサンダーボルトチームのメンバーとして、ダラス市をグランドマスターによる計画から守る。バロン・ゼモを蘇らせるのを試みるとき、オーバーマインドがWellspring(グランドマスターが使用している動力源)をフルパワーで使うと、シドニーとダラスの守護者たちは3人のビートルと共にオーバランする。
2007年に、3人のビートルが漫画『Avengers: Initiative』#1のカバーで現れる142人の登録されたスーパーヒーローの中で特定された[3]。
他のコミックでの使用
[編集]ビートルという名前はマーベルUKインプリントから発行されている「Jaspers' Warp」というストーリー展開において、S.T.R.I.K.E.という超人抑制分隊によって使用された[4] 。
ビートルのアルティメット・マーベルバージョンは『Ultimate Spider-Man』#124でデビューする。スパイダーマンは、最初に、彼がRoxxonの会社からヴェノム・シンビオートのサンプルを奪っていることを理解する。小競り合いの後に、ニック・フューリーは、S.H.I.E.L.D.の調査にかかわらないようにピーター・パーカーに言い渡す。ビートルはヴェノムが抑制されているビルに侵入し、そして、ヴェノムは彼の後を追う。ビートルに追いつくと、ヴェノムはスパイダーマンに攻撃される。ヴェノムが触手でBビートルを捕まえるとき、スパイダーマンは、逃げるビートルを助けた。エディ・ブロックが再びヴェノムになった後、ビートルは彼を捕らえてラトベリアに輸送する[5]。
他のメディア
[編集]ビートルはコミック以外でも頻繁な出演をする。
テレビ
[編集]- 『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』では、クリス・ラッタが声を担当。吹き替えでは斎藤志郎を担当した。ビートルはパワーを高めるために、トニー・スタークによって発明されたパワーブースターと犯罪検出コンピュータを盗んだ。彼は、スパイダーフレンズがそのオリジンエピソードで一緒に直面していた最初のスーパーヴィランだった。
- ビートルは1990年代の半ばのアイアンマンのアニメシリーズの「アーマーウォーズ」のエピソードで簡易出演を果たした。彼は同名バンドを喚起するリバプーリアン・アクセントで、ジョン・ライリーによって声を担当。
- テレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』の「エムジェイの面接日」にて初登場した。スティーヴン・ブルームが声を担当した。
ゲーム
[編集]- ビートルは、アニメのシリーズに原作としたスーパーファミコンとメガドライブのゲームの両方に登場する。
- ビートルは1995年に日本で発売されたスーパーファミコンのゲーム『スパイダーマン リーサルフォーズ』で最初のボスを務めた。
- ビートルはプレイステーションの『Spider-Man』の続編『Spider-Man 2: Enter Electro』で小さな役割を務めた。彼は、カットされた場面に現れただけであり、ボスキャラクターとして現れなかった。
- アルティメット・スパイダーマンのゲームでは、ビートル(声:タッカー・スモールウッド)は彼のアルティメットシリーズデビューとなり、Latveriansの手先となり、彼らがスーパーソルジャーの遺伝子を組み換えるために「スーパーヒューマン」から遺伝情報を集める。彼がゲームでした顕著な行動は、砂(アルティメット・サンドマンと繋がりがあることを意味する)の小びんを盗み、ノーマン・オズボーン(別名グリーン・ゴブリン)を自由したことである。彼はまた、グリーンゴブリンを解放したすぐ後にスパイダーマンと戦ったが、近くのLatverian大使館に隠れることによって逃げた。ゲームの特別版のコンセプチュアルアートは、ドクター・ドゥームにサンドマンの小びんを与えているビートルを示す。ビートルは後にヴェノム・シンビオートのサンプルを得るために送られる。ヴェノムは結局、ビートルを追いかけて倒す。
脚注
[編集]- ^ Thunderbolts vol. 1 #103 (August 2006)
- ^ Thunderbolts #104, 107 and 108
- ^ Avengers: The Initiative #1 Character Map Archived 2012年5月26日, at Archive.is
- ^ Alan Moore (w), Alan Davis (p), Alan Davis (i). "Among Those Dark Satanic Mills (or Madwar)" w:The Mighty World Of Marvel, no. 9 (February 1984). w:Marvel UK
- ^ Ultimate Spider-Man #128
外部リンク
[編集]- Beetle (disambiguation) at the Marvel Universe
- Beetle at the Marvel Database Project