コンテンツにスキップ

アジアシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アジアシリーズ
開始年 2005
加盟組織 日本の旗 日本野球機構
大韓民国の旗 韓国野球委員会
中華民国の旗 中華職業棒球大聯盟
オーストラリアの旗 オーストラリア野球連盟英語版
中華人民共和国の旗 中国棒球協会
前回優勝 オーストラリアの旗 キャンベラ・キャバルリー2013年、1回目)
最多優勝 日本の旗 読売ジャイアンツ
日本の旗 千葉ロッテマリーンズ
日本の旗 北海道日本ハムファイターズ
日本の旗 中日ドラゴンズ
日本の旗 埼玉西武ライオンズ
オーストラリアの旗 キャンベラ・キャバルリー
大韓民国の旗 サムスン・ライオンズ(1回)
公式サイト
アジアシリーズ(NPB)
2009年と2010年は日韓クラブチャンピオンシップが代替
テンプレートを表示

アジアシリーズ英語Asia Series)は、2005年に創設された、日本韓国台湾中国オーストラリアプロ野球クラブを中心に競われる、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認国際大会である。

概要

[編集]

日時

[編集]

大会には、日本(日本野球機構/日本シリーズ優勝チーム)・韓国韓国野球委員会/韓国シリーズ王者)・チャイニーズタイペイ中華職業棒球大聯盟/台湾シリーズ王者=総冠軍)・中国中国野球リーグ/国内王者)が参加。 2008年までは毎年11月、日本シリーズ終了後の木曜日から日曜日にかけて東京ドームで開催されていた。2011年2013年は台湾で、2012年は韓国で開催。2014年からは世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認国際大会に認定されるとともに、日本野球機構(NPB)と中華職業棒球大聯盟(CPBL)の共同運営により台湾で開催される予定であったが、CPBLの方針転換により開催が見送られることになった[1]。2015年以降も開催されていない。

アジアシリーズ開催

[編集]

大会には日本(日本野球機構/日本シリーズ優勝チーム)、韓国(韓国野球委員会/韓国シリーズ王者)、チャイニーズタイペイ(中華職業棒球大聯盟/台湾シリーズ王者=総冠軍)、中国(中国野球リーグ/国内王者、2007年までは発展途上であることを理由に中国リーグ選抜「チャイナスターズ」が参加)の各国優勝チームが1回戦総当りのリーグ戦を行い、その後上位2チームが決勝を行う(3位決定戦は行わず、予選リーグの成績により3位以下の順位を決定)というもので、「この大会を以ってその年のアジア地域のプロ野球チームのナンバーワンを決する」という位置づけである。

第1回から第3回まではコナミが特別協賛しており、大会名は「KONAMI CUP アジアシリーズ○○(西暦)」であった。しかし、第4回大会は、コナミが特別協賛から降りた為、大会名が「アジアシリーズ2008」となった。なお、第1回から後援していた読売新聞社も、第4回大会では後援を降りた。

この大会の優勝チームには5000万円、準優勝チームには3000万円、3位・4位にもそれぞれ1000万円の賞金が贈られる。

開催地は第4回までは日本の東京ドームで行われ、将来的には参加国持ち回りに移行し、参加国も拡大していく予定であったが、2009年度並びに2010年度は開催が中止された。2011年度は台湾で開催され、中国に代わってオーストラリアが参加した(台湾での開催問題については後述)。

日本での開催中止とその後の動向

[編集]

日本で4年間にわたって開催されたアジアシリーズだったが、2008年度(第4回)にそれまでの冠スポンサー撤退などが響き、約2億円の赤字を計上したことを受け、また大会そのものの注目度も低下したことにより、抜本的な見直しが進められた結果、2009年度に開催が中止となった。

それに代わり、2009年度からは新たに、日本シリーズと韓国シリーズの勝者同士が対戦する「日韓クラブチャンピオンシップ」を新設。11月14日長崎ビッグNスタジアムで開催され、日本の読売ジャイアンツと韓国の起亜タイガースが対戦した。

2010年度には、台湾で開催されることが内定していたが、開催時期として候補に挙がっていた11月10-13日広州アジア大会と重なり、プロ選手が出場する日本、韓国、チャイニーズタイペイ、開催国・中国との意見の調整が必要としていた[2]2010年1月27日、2010年度の開催は上述の理由で難しいと結論を出した。2011年度もチャイニーズタイペイが開催を希望し、開催された[3]

その後、2010年2月22日に台湾・台北で開かれたアジアシリーズ運営委員会において、CPBLのウェイン・リー秘書長が、アジアシリーズの代替試合の新たな開催案として、前年開催された日韓クラブチャンピオンシップと同様に、チャイニーズタイペイ・韓国の優勝チーム同士が対戦する試合を開催しようと提案していた。日本シリーズの開催日程の関係上NPB優勝チームの出場が難しいため[4]の措置だった。韓国側も協議をしたものの、結局は同案も白紙となった。

その後、日本と韓国の間において最終的な調整を進めた結果、NPBは2010年8月23日、前年に引き続き日韓クラブチャンピオンシップが11月13日に東京ドームで開催されることが決まり[5]、また、同年11月45日、韓国シリーズ優勝チームと台湾シリーズ優勝チームが2試合対戦する韓国・台湾クラブチャンピオンシップが、台湾・台中インターコンチネンタルスタジアムで開催された。

なお、アジアシリーズの優勝トロフィーには創設された2005年からの優勝チームの名前と優勝した年がローマ字で刻印されているが、その中には日韓クラブチャンピオンシップの優勝チームである読売ジャイアンツ(2009年)と千葉ロッテマリーンズ(2010年)の名前も刻まれている(一行下に「NPB-KBO Club Championship」と書かれている。韓国・台湾クラブチャンピオンシップの優勝チーム名の刻印はなし)。

台湾にて復活開催

[編集]

アジアシリーズの台湾での復活開催への動きは、2010年11月5日付の中央日報が、2011年にアジアシリーズが台湾で復活する旨を報道[6]したことから始まった。また同日、NPBの下田邦夫事務局長は「チャイニーズタイペイが現地で開催したいという希望があり、できるなら協力する」と、台湾での開催に前向きな姿勢を示す[7][8]など、台湾開催への動きが進み協議が進められた。そして、2011年3月1日に開かれたNPBの実行委員会において、チャイニーズタイペイ側が18日11月の開催を発表することが明らかになり[9]18日に台湾で開かれたアジアシリーズ運営委員会において開催概要が発表され、11月11日より5日間にわたり開催されることが正式に決定、3年ぶりの復活開催が事実上決まった[10]

しかし、東日本大震災の影響によりNPBの日程がずれ込み、日本シリーズの開催が当初から2週間遅れの11月12日からとなったことから、CPBL側が当初の日程を11月25日 - 29日に変更し、NPB側に改めて出場を打診。5月16日のNPB実行委員会にて、日本シリーズ優勝チームの出場を正式に決定した[11]。さらに5月18日のアジアシリーズ運営委員会において、オーストラリアオーストラリア野球リーグ)が初めて参加することが発表された[注釈 1]同国からは2010 - 2011年の同リーグ覇者、パース・ヒートが出場。また、これまで参加していた中国は国内リーグの事情で参加を見合わせることになった[12]

韓国で初の開催

[編集]

2012年のアジアシリーズは、2011年秋から韓国での開催が検討され、2012年3月、韓国野球委員会理事会で開催が確定した。2012年11月8-11日、釜山広域市社稷野球場で開催された。日本、チャイニーズタイペイ、オーストラリア、中国の年間総合優勝チームと、韓国シリーズ優勝チームである三星ライオンズの他に、地元枠として釜山を本拠地とするロッテジャイアンツの6チームが出場した。この大会より予選リーグが3チームずつに分かれての2グループ制に変更され、それぞれの総当たりで予選1位同士が決勝戦を行った。また、5年ぶりとなる冠スポンサーとして現地でソーシャルネットワーキングサービスの事業を行う「マグ・マネージャー」が付き、「マグ・マネージャー アジアシリーズ2012」として開催され、日本シリーズ優勝チーム・読売ジャイアンツが初優勝した。

再び台湾での開催

[編集]

2013年のアジアシリーズは、11月15日から20日まで台湾・台中/台北で開催されることが決まった。参加チームはチャイニーズタイペイ、日本、韓国、中国、オーストラリア(2012-13年シーズン優勝はキャンベラ・キャルバリー)各国リーグの優勝チーム、そして他に台湾から1チームの合計6チームとなっている。チーム数と予選リーグ(6チームを3チームずつ2グループに分けての総当たり)は2012年と同じだが、決勝トーナメントの方式が変更され、予選上位2チームが準決勝に進出し、11月20日の決勝戦で優勝を決定することになった。9月下旬、中国が全国運動会の終了後に選手たちが引退し、時間的に代表チームの編成が難しいとして出場を辞退することになり、代わりに2013年ヨーロピアン・カップ・チャンピオンとなったイタリアのフォルティチュード・ボローニャが出場した。

日台共同運営化とWBSC公認国際大会認定

[編集]

2014年のアジアシリーズは、日本(NPB)とチャイニーズタイペイ(CPBL)が共同で運営することになり、また、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の公認国際大会に認定されることになった。WBSCのフラッカリ会長がアジアシリーズの更なる国際的発展を望んでいることや、国際オリンピック委員会(IOC)が実施競技策定等の改革案を審議する臨時総会を2014年12月に開催することから、2020年東京五輪での「野球・ソフトボール」競技復帰へのアピールを狙う意味もある。なおWBSC公認国際大会に認定されたことで、本大会の対戦成績が各代表チームとしてIBAFランキングに反映されることになった。[13][14][15]

しかし、CPBLは前会長の退任や、それに伴う方針転換があり、9月になって台北開催が難しくなったことをNPB側に通知。NPBも代替地を探すのが困難であることから、2014年のアジアシリーズ開催が見送られることになった[1]10月7日、上記の理由に加え、2014スズキ日米野球大会(日本)、21U野球ワールドカップ(台湾)といった他の国際大会開催日程の絡みと、2014年アジア競技大会への選手派遣によりKBOの日程が伸びたことにより正式に中止すると発表された[16]

また、2015年は日本とチャイニーズタイペイ共催によるナショナルチームによる世界選手権大会「WBSCプレミア12」が、本来のアジアシリーズ開催時期に新設され、開催されなかった。それ以後も開催休止状態が続いているため、事実上WBSC公認トーナメントとしては形骸化(有名無実化)の状態になっている。

参加団体

[編集]

試合方式

[編集]

(以下は2013年大会時[17]のもの。今後変更されることがある。)

ベンチ入り登録選手
  • 大会に参加できる選手は原則として開催年度の8月31日時点において支配下登録されている選手とし、そのうえで出場できる選手は1次登録をした40名から監督会議にて登録された28名とする。
  • ベンチ入りできるのは監督・選手のほか、コーチ、トレーナーなどのスタッフ最大11名の合計40人とする。
  • 外国人選手枠はそれぞれの所属リーグのルールに基づく。
試合形式
  • 6チームを3チームずつ×2組に分けての総当たりの予選リーグを行い、その上位2チームが決勝トーナメントを行う。3位決定戦は行わない。
  • 予選リーグの順位は勝率を最優先し、同じ成績である場合は次の順で上位順位を決める
  1. 当該チームの直接対決の勝利チーム
  2. 総失点率が低いチーム
  3. 総得点率が高いチーム
  4. チーム打率が高いチーム
  5. 抽選(コイントス)
  • 予選リーグは基本9回終了を優先するが、同点により延長戦が必要となる場合は、予選リーグでは4時間を超えて次のイニングスに入らない。この場合で同点である場合は引き分けとみなし、勝率計算は0.5勝扱いで計算する。また7回・8回で10点差以上がついた場合はコールドゲームを適用する。
  • 決勝戦は延長無制限とする。コールドは適用しない。
  • サスペンデッドゲームは全試合適用しない。
  • 指名打者を使用可能。
  • 決勝戦は原則として予選1位チームを1塁側・後攻とする。
    • 但し、日本で開催された第1〜4回の大会は日本代表チームが決勝に駒を進めた場合は2位(通常は3塁側・先攻)であった場合でも1塁側としていた(但し攻撃は先攻、ユニフォームもビジター用)。
  • 審判は各国から派遣され、不公平の無いよう第三国の審判員がジャッジする。

大会の目的

[編集]

公式サイトによると、この大会は「アジアNO.1決定戦」「野球の国際化の第一歩」と言う位置づけである。将来的にはワールドシリーズ覇者との真のワールドシリーズとも呼ぶべき試合を開催するための大会ともされている。

アジアシリーズに出場可能な球団

[編集]

日本の旗 日本プロフェッショナル野球組織(日本代表)/12球団

大韓民国の旗 韓国野球委員会(韓国代表)/10球団

中華民国の旗 中華職業棒球大聯盟(台湾代表)/4球団

オーストラリアの旗 オーストラリア野球リーグ(オーストラリア代表)/6球団

中華人民共和国の旗 中国棒球協会(中国代表)/7球団

アジアシリーズに招待参加した球団

[編集]

欧州連合の旗 欧州野球連盟(欧州代表)

イタリアの旗サンマリノの旗イタリアン・ベースボールリーグ(イタリア代表)

歴代大会結果

[編集]
開催年 開催国 決勝戦 ベスト4
優勝 スコア 準優勝 3位 スコア 4位
1 2005年
詳細
日本の旗
東京
日本の旗
千葉ロッテマリーンズ
5 - 3 大韓民国の旗
サムスン・ライオンズ
3位決定戦はなし。
ただし総合成績で興農ブルズが1勝2敗で事実上3位となる。
2 2006年
詳細
日本の旗
東京
日本の旗
北海道日本ハムファイターズ
1 - 0 チャイニーズタイペイの旗
La Newベアーズ
3位決定戦はなし。
ただし総合成績で三星ライオンズが1勝2敗で事実上3位となる。
3 2007年
詳細
日本の旗
東京
日本の旗
中日ドラゴンズ
6 - 5 大韓民国の旗
SKワイバーンズ
3位決定戦はなし。
ただし総合成績で統一ライオンズが1勝2敗で事実上3位となる。
4 2008年
詳細
日本の旗
東京
日本の旗
埼玉西武ライオンズ
1 - 0 チャイニーズタイペイの旗
統一セブンイレブン・ライオンズ
3位決定戦はなし。ただし総合成績でSKワイバーンズが
2勝1敗(失点率で西武と統一が決勝に進出)で事実上3位となる。
2009年日韓クラブチャンピオンシップが代替(読売ジャイアンツが優勝)、2010年も日韓クラブチャンピオンシップが代替(千葉ロッテマリーンズが優勝)
5 2011年
詳細
中華民国の旗
台中桃園
大韓民国の旗
サムスン・ライオンズ
5 - 3 日本の旗
福岡ソフトバンクホークス
3位決定戦はなし。
ただし総合成績で統一ライオンズが1勝2敗で事実上3位となる。
6 2012年
詳細
大韓民国の旗
釜山
日本の旗
読売ジャイアンツ
6 - 3 チャイニーズタイペイの旗
Lamigoモンキーズ
3位決定戦はなし。
7 2013年
詳細
中華民国の旗
台中桃園
オーストラリアの旗
キャンベラ・キャバルリー
14 - 4 チャイニーズタイペイの旗
統一セブンイレブン・ライオンズ
3位決定戦はなし。
2014年以降は開催見送り

統計

[編集]

国別成績

[編集]
優勝 準優勝 出場 優勝年度 準優勝年度 出場年度
日本の旗 日本 (NPB) 5 1 7 2005, 2006, 2007, 2008, 2012 2011 2005, 2006, 2007, 2008,2011, 2012,2013
大韓民国の旗 韓国 (KBO) 1 2 7 2011 2005, 2007 2005, 2006, 2007, 2008,2011, 2012,2013
オーストラリアの旗 オーストラリア (ABL) 1 0 3 2013 2011, 2012,2013
中華民国の旗 台湾 (CPBL) 0 4 7 2006, 2008, 2012, 2013 2005, 2006, 2007, 2008,2011, 2012,2013
中華人民共和国の旗 中国 (CBL) 0 0 5 2005, 2006, 2007, 2008, 2012
イタリアの旗 イタリア (IBLCEB) 0 0 1 2013

チーム別成績

[編集]
チーム名 優勝 準優勝 出場 優勝年度 準優勝年度 出場年度 勝率
日本の旗 千葉ロッテマリーンズ 1 0 1 2005 2005 4 0 1.000
日本の旗 北海道日本ハムファイターズ 1 0 1 2006 2006 4 0 1.000
日本の旗 読売ジャイアンツ 1 0 1 2012 2012 3 0 1.000
日本の旗 中日ドラゴンズ 1 0 1 2007 2007 3 1 .750
日本の旗 埼玉西武ライオンズ 1 0 1 2008 2008 3 1 .750
オーストラリアの旗 キャンベラ・キャバルリー 1 0 1 2013 2013 3 1 .750
大韓民国の旗 サムスン・ライオンズ 1 1 5 2011 2005 2005,2006,2011,2012,2013 9 7 .563
中華民国の旗 楽天モンキーズ 0 2 2 2006, 2012 2006,2012 4 3 .571
中華民国の旗 統一セブンイレブン・ライオンズ†† 0 2 4 2008, 2013 2007,2008,2011,2013 6 8 .429
日本の旗 福岡ソフトバンクホークス 0 1 1 2011 2011 3 1 .750
大韓民国の旗 SKワイバーンズ 0 1 2 2007 2007,2008 5 2 .714
日本の旗 東北楽天ゴールデンイーグルス 0 0 1 2013 2 1 .666
大韓民国の旗 ロッテ・ジャイアンツ 0 0 1 2012 1 1 .500
中華民国の旗 興農ブルズ††† 0 0 1 2013 1 2 .333
中華人民共和国の旗 チャイナスターズ 0 0 4 2005,2006,2007,2012 0 11 .000
中華人民共和国の旗 天津ライオンズ 0 0 1 2008 0 3 .000
オーストラリアの旗 パース・ヒート 0 0 2 2011,2012 0 5 .000
イタリアの旗 フォルティチュード・ボローニャ 0 0 1 2012 0 2 .000
中華民国の旗 義大ライノズ 0 0 1 2013 0 2 .000
  • : 前身のLa Newベアーズ時代も含む
  • ††:前身の統一ライオンズ時代も含む
  • †††: 現・富邦ガーディアンズ

試合中継

[編集]

日本

[編集]
テレビ
地上波に関しては日本代表球団の試合のみを、後援者である読売新聞系列の日本テレビNNN/NNS系列)のほか、TBSJNN系列)・テレビ朝日ANN系列)が放送を担当。ただし延長は日本代表球団が決勝に進んだ場合のみ行われるが、それ以外の試合展開は行われない。2008年は地上波での放送が行われなかった。
スカパー!などのBS放送に関しては、J SPORTSJ SPORTS STADIUM名義で放送。使用されるテロップは普段J SPORTS制作時に使用されることが多いタイプにアレンジを加えて使用。
ラジオ
決勝戦は2007年まで、ニッポン放送TBSラジオ制作で放送されていた。韓国チームが決勝戦出場の場合、TBSラジオの中継には韓国プロ野球ジャーナリストの室井昌也がゲスト解説として出演していた。

韓国

[編集]

2012年大会はスポーツ専門チャンネルのSPO TVで放送された。

1995年のアジア・パシフィックスーパーベースボール

[編集]

第1回アジアシリーズから遡る事10年前の1995年に、アジアプロ野球のトーナメントが開催された実績がある。大会名は「アジア・パシフィックスーパーベースボール」。これは当時、福岡ダイエーホークスの親会社ダイエーの会長だった中内㓛がアジア進出を狙い創設。11月23・24日に福岡ドームで開催された。ただし、この大会はいわゆるダイエーによる招待制の大会で今日のアジアシリーズとは異質の大会であった。また、当時国内リーグがなかった中国の代わりにオーストラリアの選抜チームを招待していた。

参加4チームがノックアウトトーナメントで争った。参加チームは以下の通り。

試合は1回戦で台湾王者の統一が開催国のダイエーを1-0で退けて決勝戦へ進み、決勝戦でも韓国王者のハンファを3-1で下して王座を手にした。一方、ダイエーはオーストラリア選抜に辛勝で3位となった。この大会を継続して将来のアジアシリーズへ発展させる話もあったが、1回限りで終わった。

2015年の日韓親善試合

[編集]

2015年2月27日福岡ヤフオク!ドームで行われたソフトバンクとサムスンの親善試合は両チームが2014年の日韓それぞれの優勝チームであったことから非公式試合ながら一部で「実質的に2014年のアジアシリーズ」として注目された。この試合は同球場に新設されたラッキーゾーン「ホームランテラス」お披露目の試合としても注目された。初めて「ホームランテラス」にホームランを打ち込んだ選手はこの試合の崔炯宇だった[18]。試合は3-0でサムスンが勝利を収めた。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 当初は北朝鮮の国内リーグ優勝チームが参加する予定であったが、同国は野球の国際試合無期限停止中であるため却下された。

出典

[編集]
  1. ^ a b “今秋の開催は困難に=台湾が方針転換-野球・アジアシリーズ”. 時事ドットコム. (2014年9月2日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014090200787&g=spo 2014年9月3日閲覧。 
  2. ^ 「野球振興に欠かせない」…アジアシリーズ復活へ”. スポーツニッポン (2009年11月15日). 2009年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月17日閲覧。
  3. ^ アジアシリーズ、今年は断念へ=日程面クリアできず時事通信
  4. ^ <野球>韓国・チャイニーズタイペイの勝利チームが日本と対戦?…アジアシリーズが混沌 中央日報 2010年2月23日
  5. ^ “「日韓チャンピオンシップ」今年も11月開催”. 読売新聞. (2010年8月23日). https://web.archive.org/web/20100828114808/http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20100823-OYT1T01007.htm [リンク切れ]
  6. ^ “アジアシリーズが3年ぶり復活へ”. 中央日報. (2010年11月5日). https://japanese.joins.com/JArticle/134633 
  7. ^ 台湾開催に協力姿勢=アジアシリーズ再開で-NPB 時事通信2010年11月5日
  8. ^ 「アジアS台湾で復活」韓国で報道 Archived 2010年11月6日, at the Wayback Machine. デイリースポーツ2010年11月5日
  9. ^ “プロ野球:チャイニーズタイペイがアジアシリーズ開催発表へ”. 毎日新聞. (2011年3月1日). http://mainichi.jp/select/today/news/20110302k0000m050057000c.html?inb=fa [リンク切れ]
  10. ^ “3年ぶり復活開催 アジアシリーズの概要発表”. スポーツニッポン. (2011年3月19日). オリジナルの2011年3月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110323222122/http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/03/19/kiji/K20110319000454440.html 
  11. ^ “アジアシリーズ出場を決定=プロ野球”. 時事通信. (2011年5月16日). http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2011051600786 
  12. ^ “プロ野球:アジアシリーズ、豪覇者が初参加 中国は不参加”. 毎日新聞. (2011年5月18日). http://mainichi.jp/enta/sports/news/20110519k0000m050055000c.html?inb=fs [リンク切れ]
  13. ^ “〈CPBL〉IBAF願提供認證 亞職升級成國際大賽”. tsna.com. (2014年6月2日). http://www.tsna.com.tw/index.php?q=node/52696 2014年6月2日閲覧。 
  14. ^ “亞職大賽/11月4日北台灣開打 韓職未必參加”. NOWnews 今日新聞. (2014年6月16日). https://web.archive.org/web/20140623123955/http://www.nownews.com/n/2014/06/16/1280752 2014年6月18日閲覧。 
  15. ^ “アジア・シリーズがWBSC公認大会に 11月に台湾で開催”. SANSPO.COM. (2014年6月17日). オリジナルの2014年7月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140714122752/http://www.sanspo.com/baseball/news/20140617/npb14061720480007-n1.html 2014年6月18日閲覧。 
  16. ^ 「アジアシリーズ2014」開催中止のお知らせ』(プレスリリース)日本野球機構、2014年10月7日http://www.npb.or.jp/news/20141007b.html 
  17. ^ アジアシリーズ2013大会規定抜粋(日本野球機構)
  18. ^ 三星ライオンズとの親善試合の開催について(福岡ソフトバンクホークス)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]