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ファンキー末吉

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ファンキー末吉
出生名 末吉 覚
別名 Newファンキー末吉
生誕 (1959-07-13) 1959年7月13日(65歳)
出身地 日本の旗 日本香川県坂出市
学歴 神戸商科大学(現:兵庫県立大学)管理科学科中退
ジャンル J-POP
職業 ミュージシャン
文筆家
ドラマー
担当楽器 ドラム
活動期間 1980年 -
レーベル CBSソニー
1984年 - 1991年
Sony Records
1991年 - 1999年
共同作業者 爆風スランプクリスタルキング
公式サイト ファンキー末吉ホームページ

ファンキー末吉(ファンキーすえよし、1959年7月13日 - )は、日本ミュージシャンドラマー文筆家。本名は末吉 覚(すえよし さとる)。

香川県坂出市出身。香川大学教育学部附属坂出中学校香川県大手前高等学校卒業、神戸商科大学(現:兵庫県立大学)管理科学科中退。

ファンキーとは自身がファンク指向であったことから付けられた芸名である。

来歴・人物

1980年にアマチュアバンド「爆風銃」(バップガン)をホッピー神山と結成。メンバーの入れ替えを繰り返すが、1982年のヤマハEastWestで出会った「スーパースランプ」(当時)のボーカルサンプラザ中野リードギターパッパラー河合を勧誘し、直前に爆風銃に加入していたベース江川ほーじんとともに爆風スランプを結成した。

以降、1998年の活動休止に至るまで、爆風スランプのドラムおよび作曲を担当した。また、パーカッションを演奏することもあった。当初はアフロヘアーであったが、髪型を変えた際に一時期Newファンキー末吉とクレジットされたことがある。現在も長髪である。

爆風スランプの活動と並行し、1984年にクリスタルキングのサポートメンバーを務めたり、ジャズのステージにも立つなど、多方面で活動。爆風スランプの活動休止後、1999年に二井原実 (LOUDNESS) らと共に「X.Y.Z.→A」を結成。また、「夜総会BAND」のドラマーとしても活動する。

1990年には当時アングラ的存在であった中国のロックシーンに触れる。この体験に基づく小説を著すとともに、中国でスタジオ・ミュージシャン音楽プロデューサーサザンオールスターズの北京公演も彼のコーディネートによるところが大きい)などの仕事を手がけるようになる。中国人女性結婚したこともあり、2001年には生活の場を北京に移し、中国を拠点として活動するようになった。こうした経緯から中国語に堪能であり、中国語会話に関連した著作もある。1999-2000年にNHK教育テレビの『中国語会話』にレギュラー出演した。

1997年、SMAP香取慎吾主演の映画『香港大夜総会 〜タッチ&マギー〜』(東宝)において、サウンドトラックを担当。楽曲の演奏メンバーは夜総会BANDのメンバーが中心となっている。

2006年、中国映画『瘋狂的石頭(クレイジーストーン)』(寧浩監督)の音楽を担当。この映画は中国全土でヒットし、東京国際映画祭でも上映された。

2007年、北朝鮮で(合法的に)ロックバンドを作るプロジェクトを開始した。既に何度か北京経由で渡航している。そのプロジェクトは『NEWS ZERO特別版 "北朝鮮でロックする!"』(日本テレビ)でドキュメンタリーとして放送された。

2009年5月、東京都八王子市に「Live Bar X.Y.Z.→A」を開店した(2017年5月末日閉店)。

2010年、演劇ユニット・プロペラ犬の演劇公演『アウェーインザライフ』の音楽監督を担当。

2011年〜2013年、元C-C-Bの渡辺英樹・田口智治・米川英之のバンドAJ-米田渡-にサポートドラマーとして参加。

2011年10月、『美男ですね』の舞台で楽器指導を担当。

2011年、爆風スランプのトリビュートアルバム『We Love Bakufu Slump』(2011年12月25日発売)をプロデュース。参加メンバーはアースシェイカー、生田ノブヤ(ノイズファクトリー)、石川俊介聖飢魔II)、内田雄一郎筋肉少女帯)、梅原"PAUL"達也(44マグナム)、X.Y.Z.→A王様サンプラザ高円寺くん渡辺英樹田口智治笠浩二米川英之C-C-B名義)、曾我泰久加賀八郎衛藤浩一 (THE GOOD-BYE)、田中雅之(ex.クリスタルキング)、デーモン閣下(聖飢魔II)、ホッピー神山三井雅弘 (ex.Tops)、山下昌良ラウドネス)、ロリータ18号など。

さらに、前述のアルバムにACE、CRACK BANQEST、ROLLYザ・キャプテンズオズ和佐田達彦山本恭司、話音(野村義男+力石理江)らが新たに参加した『爆風トリビュートComplete』を2013年1月15日にリリース[1]

2014年〜2015年、元C-C-B渡辺英樹がリーダーを務めるバンド『VoThM』に五代目ドラマーとして加入。2015年に渡辺が死去し活動休止に伴い脱退。現在もバンドは続いている。

2019年、現代における香川県出身者の中で、国際的に最も活躍している人物であると賞賛され、香川県知事より名誉大使「KAGAWAアンバサダー」に任命される。

JASRACとの戦い

2009年5月に「Live Bar X.Y.Z.→A」を開店させてからしばらくして日本音楽著作権協会 (JASRAC) から著作権料の支払いを求める手紙が届いたが、手紙の内容を見た末吉が料金徴収法に対し不可解だと激怒した。

末吉曰く「これではヤクザのみかじめと同じである。ちゃんと著作権者に分配しろよ!!」と憤っており、弁護士にも相談、JASRACと長期間に渡る交渉を行う事を決意した。具体的には、自らのバンドであるX.Y.Z.→Aに関するJASRACからの分配額のうち、ライブハウスの演奏・カラオケなど「社交場」カテゴリーの分配額がゼロであることに対し「X.Y.Z.→Aはこの10年で300本ぐらいライブをしているのに、印税が全くないのはおかしい」と疑問を持ったことが発端であるとしている[2]

2009年11月にサイゾーで取り上げられたことが[3]mixi等で話題になったことで末吉はネットユーザーの間で時の人となったが、末吉自身は話が大きくなっていることに困惑している事をブログで告白しており、「別に喧嘩を売ってるわけではない」とのこと[4]

2010年6月の日刊サイゾーでのインタビューでは、自らも『Runner』の作曲者として印税支払いを受け、同曲の遠藤真志によるカバーバージョンがダイハツ・ムーヴカスタムのCMに使用された際には「トータルで八王子に家が買えるぐらい」の印税を得るなど、JASRACから相応の恩恵も受けていることを明らかにしつつ、今後JASRACの分配額決定方法について公開の話で第三者も交えた議論を行い「時代に合った新たな徴収方法」を模索することが必要だとの見解を示した[2]

2012年2月13日、JASRACからファンキー末吉(他)に対して調停が申し立てられた。

2013年4月15日、JASRACはこの調停を一方的に不成立とした。

同年10月31日、JASRACはプレスリリース「ライブハウスの経営者に対し著作権侵害行為の差止めと損害賠償を請求」を公開した。

同年年11月21日、JASRACはファンキー末吉に対して「著作権侵害差止等請求事件」という訴訟を起こした。

同年12月14日、ファンキー末吉に対するJASRACの訴訟はスラップではないか?との立場から、ファンキー末吉 支援者の会が立ち上がった。

2017年5月31日、Live Bar X.Y.Z.→A閉店。

同年7月11日、最高裁判所はファンキー末吉の上告棄却及び上告受理申立て不受理の各決定下し、JASRAC側の主張が概ね通った形で知財高裁判決が確定[5]。翌12日、ファンキー末吉は一連の流れを赤裸々に記す著書を出版する旨を示し、クラウドファンディングを発足[6][7]

同年8月18日、文化庁に調査と改善命令を求める上申書を提出し、記者会見を行った[8]。同年9月4日、JASRACは見解を提示[9]

2018年2月17日、『日本の音楽が危ない〜JASRACとの死闘2899日〜』出版。

出演

映画

著作

脚注・出典

  1. ^ 爆風スランプトリビュートアルバム『We Love Bakufu Slump』
  2. ^ a b JASRACに激怒するファンキー末吉に突撃取材!! 著作権料徴収法と分配法への緊急提言 - 日刊サイゾー・2010年6月17日
  3. ^ 「ヤクザのみかじめと同じ」人気ドラマー・ファンキー末吉がJASRACに激怒! - 日刊サイゾー・2009年11月15日
  4. ^ ファンキー末吉とその仲間たちのひとりごと「カテゴリーJASRAC」より。ただし上記のカテゴリー以外でJASRACの話をすることもある。
  5. ^ ライブハウスの経営者らに対する訴訟の判決確定について”. 一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) (2017年7月13日). 2018年7月20日閲覧。
  6. ^ ファンキー末吉緊急著作「日本の音楽が危ない〜JASRACとの死闘2862日」出版”. クラウドファンディングCAMPFIRE (2017年7月12日). 2018年7月20日閲覧。
  7. ^ ファンキー末吉さんがJASRACとの死闘を執筆へ 「言えなかった全ての事柄」を自費出版するべく支援を募集中”. ねとらぼ (2017年7月13日). 2018年7月20日閲覧。
  8. ^ JASRACの著作権使用料、分配は妥当なのか”. AERA dot. (2017年8月28日). 2018年7月20日閲覧。
  9. ^ ファンキー末吉氏が文化庁に上申書を提出したことについて”. 一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) (2017年9月4日). 2018年7月20日閲覧。

外部リンク