西湖 (富士五湖)
| 西湖 | |
|---|---|
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| 所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町 |
| 位置 | 北緯35度29分53秒 東経138度41分11秒 / 北緯35.49806度 東経138.68639度座標: 北緯35度29分53秒 東経138度41分11秒 / 北緯35.49806度 東経138.68639度 |
| 面積 | 2.10[1] km2 |
| 周囲長 | 9.85[2] km |
| 最大水深 | 71.7[2] m |
| 平均水深 | - m |
| 貯水量 | 0.08085[3] km3 |
| 水面の標高 | 900[2] m |
| 成因 | 堰き止湖 |
| 淡水・汽水 | 淡水 |
| 湖沼型 | - |
| 透明度 | 8.2 m |
西湖(さいこ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町にある湖。富士五湖の一つ。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の「富士山域」の一部として世界文化遺産の構成要素に含まれている。
概要
[編集]山梨県南部、富士河口湖町の中央付近に位置する。富士山の火山活動によって生じた堰止湖。面積は富士五湖では4番目の大きさで、最大水深は2番目の深さで 71.7m。山梨県指定天然記念物フジマリモの群落地である。富士箱根伊豆国立公園の特別地域内にある[4]。
富士河口湖町の公表しているデータでの湖面の標高は900.0メートルで、同じ富士五湖の精進湖や本栖湖と同じ数値となっている[5]。これら三湖は透水性の高い溶岩で隔てられられているだけで、上流から西湖、精進湖、本栖湖の順に事実上つながっていると考えられている[6]。
富士五湖の形成について、1980年代には古富士火山の活動末期に宇津湖や剗の海(せのうみ)などの富士四湖が形成され、新富士火山の活動の変遷に伴って、約千年前に形成されたと考えられた[7]。新富士誕生時の富士五湖周辺は宇津湖と剗の海(せのうみ)、そこから流れる大田川が存在したとされ[6]、その後も宇津湖と剗の海(せのうみ)の存在を前提に説明される例もある[8]。一方で、2000年代以降の研究では忍野地域にあった古忍野湖は山中湖の前身の古山中湖とは別の形成史を示すことから、これらの湖が最初は宇津湖という大きな湖を形成していたという見方は否定的に考えられるようになっている[9][7]。
西湖の形成については、山中湖、河口湖、本栖湖が形成された後、864年(貞観6年)の貞観大噴火の溶岩流によって剗の海のうち残っていた部分が精進湖と西湖に分断された[6][8]。
西湖には本来、自然排水による河川が存在していなかったが、近年人工的に河口湖に放流する排水路が完成し、標高差を利用した発電も行われている。1981年(昭和56年)には湖中から中世の丸木舟が発見され、山梨県指定有形文化財となっている。
2013年(平成25年)6月22日、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(富士山域)の一つとして、世界文化遺産(日本の文化遺産としては13箇所目)に登録された。
絶滅種クニマスの再発見
[編集]火山性堰止湖によくあるように、もともと西湖は魚の棲む湖ではなかったが、近代以降漁業目的で魚が放流されるようになり、1913年(大正2年)にはヒメマスが放流され、今日では漁業だけではなく、ヒメマス釣りは西湖でのレジャーのひとつとなっている。
1935年(昭和10年)には同じ富士五湖の本栖湖とともに、秋田県の田沢湖にのみ生息していた固有種であるクニマスの受精卵十万粒が送られ、ふ化後放流されたが[10]、その後の西湖での生息は長年にわたり不明であった。元々の生息地である田沢湖では電源開発に伴う酸性水の流入により絶滅してしまったため、1990年代になって関係者により西湖を含めた過去の移植放流先の探索調査が行われたが、クニマスを見つけることは出来なかった。しかし、2010年(平成22年)京都大学研究チームの調査で、約70年ぶりに西湖での生息が確認された[11]。
クニマスは環境庁レッドリストによる分類では絶滅種であったが、絶滅種の再発見は魚類としては日本国内における初の事例である[12]。
映画
[編集]1977年4月29日に公開された東映京都撮影所製作の特撮映画『恐竜・怪鳥の伝説』の舞台になっている。
観光
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西湖の南側には青木ヶ原樹海が広がる。湖岸には「西湖民宿村」と「根場(ねんば)民宿村」、「HAMAYOUリゾート」があり、ほかに閑静なキャンプ場等が点在するが、富士五湖の中では最も観光化が進んでいない。3つの民宿村やキャンプ場は、小・中学校の林間学校やスポーツ、音楽等のサークルの合宿などによく利用されており、そのための設備(小体育館やテニスコート、音楽室など)を備えた民宿も多い。なお、この二つの民宿村は、1966年(昭和41年)の台風26号による土石流災害で集落が壊滅したのを受け、住民が集団移転して形成されたものである。かつての根場集落があった場所には2006年(平成18年)、集落を復元した観光施設「西湖いやしの里根場」がオープンした。
脚注
[編集]- ↑ 国土地理院 (2015年3月6日). “平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積” (PDF). 2015年3月24日閲覧。
- 1 2 3 “富士五湖”. 山梨県. 2012年2月1日閲覧。
- ↑ 湖沼の概要 (PDF) 山梨県
- ↑ “富士箱根伊豆国立公園の区域図” (PDF). 環境省. 2012年2月1日閲覧。
- ↑ “データで見る富士河口湖町”. 富士河口湖町. 2026年1月22日閲覧。
- 1 2 3 竹内 邦良、切石 史子、今村 英之「富士五湖の水位変動機構」『水工学論文集』第39巻、土木学会、1995年、31-36頁、doi:10.2208/prohe.39.31。
- 1 2 内山 高、輿水 達司「富士五湖の形成史」『日本地質学会学術大会講演要旨』、日本地質学会、2011年、doi:10.14863/geosocabst.2011.0.325.0。
- 1 2 “4.富士山噴火の歴史を物語る個性豊かな湧水湖”. 富士砂防事務所. 2026年1月24日閲覧。
- ↑ 輿水達司、内山高、吉澤一家. “富士山北麓の湖底堆積物から湖形成史を探る”. 地球惑星科学関連学会2004年合同大会予稿集. 2026年1月22日閲覧。
- ↑ “■幻の魚クニマス”. 田沢湖に生命を育む会. 2009年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月29日閲覧。
- ↑ “絶滅種クニマス、70年ぶり確認=秋田・田沢湖の固有種、山梨・西湖で-京大教授ら”. 時事ドットコム (2010年12月15日). 2026年5月29日閲覧。[リンク切れ]
- ↑ 「絶滅クニマス西湖にいた、田沢湖産と遺伝子一致70年ぶり確認」『山梨日日新聞』2010年12月16日、朝刊、第2版、1,21面。
- ↑ “クニマスの縁…田沢湖と西湖が姉妹湖提携”. 読売新聞社 (2011年11月2日). 2011年11月4日閲覧。[リンク切れ]
