蟠桃会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

蟠桃会(ばんとうえ)は、中国神話に登場する天界の瑤池に住み最高位の女仙・瑤池金母西王母道教における称号のひとつ)の伝統的な聖誕祭3月3日)である。この頃はが最も強くなる時期とされる。

瑤池金母が主催する、長寿富貴を象徴する宴会として知られ、「蟠桃勝会(ばんとうしょうえ)」、「蟠桃大会(ばんとうたいえ)」や「蟠桃宴会(ばんとうえんかい)」など異名を有す。その名の通り、神仙(神々と仙人達)が蟠桃を食する会である。

上級の貴仙や神族が天界瑤池に集う。この時は、若くて美しい女仙の麻姑が、霊芝を醸した美酒を瑤池金母に捧げるために、祝いにやって来る。

蟠桃会の開催の前に、瑤池金母が七仙女を派遣し、蟠桃園の中の蟠桃を採集する。

蟠桃園には、三千六百本の桃の木があり、手前の千二百本は、三千年に一度熟し、これを食べた者は仙人になれ、中ほどの千二百本は、六千年に一度熟し、これを食べた者は、長生不老が得られ、奥の千二百本は、九千年に一度熟し、これを食べた者は天地のあらん限り生き永らえるとされていた。

文献での蟠桃会[編集]

蟠桃会が登場する有名な文献『西遊記』に記述もあり、果樹園の管理人に任じられた孫悟空が蟠桃会に自分だけ招かれなかったことを恨み、蟠桃園の中の桃を盗み食いしたほか、蟠桃会で大暴れした。天界の捲簾大将が蟠桃会の一つの玻璃の杯を手を滑らせて打ち砕く、奴が割ったように仕向ける。また、天蓬元帥が蟠桃会後、酔った勢いで月神にある嫦娥に強引に言い寄った為、天界の刑罰を受けている。

鏡花縁』でも記述することができる。百花仙子が仙界の繁栄を示すために、瑤池金母の蟠桃会に奇鳥や仙獣たちが召集され、舞いおどる。見えていた嫦娥が百花仙子に嫉妬心を抱き、瑤池金母の歓心を買うため、百花を一斉に咲かせる提案を申し出るが、百花仙子の拒絶にあい破談となる。諸神の前で顔を失った嫦娥は百花仙子への報復を行っている。


関連項目[編集]

  • 生命の樹 - 「生命の樹(の実)」に関する神話は世界中にあり、蟠桃は「生命の樹の実」の一種だとも解釈できる。
  • 生贄 - 西王母は、元々、鬼神・死神の類であり、蟠桃とは「人間(の命)」のことだとも解釈できる。