捜神記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

捜神記』(そうじんき 繁体字: 搜神記; 簡体字: 搜神记; ピン音: Sōushénjì)は、4世紀に231p ; 18cm東晋干宝が著した志怪小説集。『隋書』『経籍志』などによると、もとは30巻あったといわれるが散逸し現存する20巻本は、後の人が蒐集、再編して万暦年間に『干宝撰捜神記』と題して刊行したもの。

概説[編集]

呼称[編集]

捜神記』(そうじんき 繁体字: 搜神記; 簡体字: 搜神记; ピン音: Sōushénjì)の名の通り仙人とか神様がどうやって出現するのか、人のお願いごとかドラゴンボール仙龍のように叶えてくれるかを中国人にわかるように面白おかしく書いてある。 著者の干宝が、亡くなった時に収録したものと、著者が生きている時に感じたこと、みたものを本に書いた。本書を著述するようになった機縁は、干宝の父の婢が埋葬ののち10数年後に蘇ったことに感じ入って、本書を著すようになったという。

巻数[編集]

現行20巻本は、神仙方士徴応感応再生魑魅妖怪動植物の怪異などに関係する470余の説話を、説話の型で巻ごとに分類して収録している。中には後世の作も混入しており、仏教的な説話も含まれている。 後の書にも『‘‘‘捜神記’‘’』からの引用とする説話が多くあり、『太平広記』では80数条が収録されている。

分野[編集]

「六朝志怪」を収める。後漢が滅びた(220)後、政治的には混乱期だが、儒教一辺倒から道家・仏教も入って文化的に多様化した。そして「怪異」も多く語られ、記録された。

志怪小説とあるように猿や鳥などの動物と仙人や神様やらを使って中国の話言葉を本にした短編小説である

構成 [編集]

捜神記原序

『捜神記』は、以下の20巻から構成されている[1]

  • 巻一 神仙に関する説話
  • 巻二 方士に関する説話
  • 巻三 占卜・医術の名人に関する説話
  • 巻四 風神・雷神・水神に関する説話
  • 巻五 土地神・祠に関する説話
  • 巻六 吉兆の話
  • 巻七 吉兆の話
  • 巻八 天子が天命を受ける前兆の説話
  • 巻九 吉兆・凶兆に関する説話
  • 巻十 夢兆の説話
  • 巻十一 孝子・烈女に関する説話
  • 巻十二 異物・妖怪に関する説話
  • 巻十三 山川・水陸および動植物の妖怪に関する説話
  • 巻十四 異婚・異産、その他動物と人間との交渉に関する説話
  • 巻十五 再生に関する説話
  • 巻十六 幽鬼に関する説話
  • 巻十七 幽鬼に関する説話
  • 巻十八 妖怪に関する説話
  • 巻十九 妖怪に関する説話
  • 巻二十 動物の報恩・報仇に関する説話

ウィキソースには、捜神記の原文があります。

捜神後記[編集]

本書を後補するものとして、『捜神後記』(そうじんこうき)10巻が存在する。「中国,六朝時代の文語志怪小説集。陶淵明の著といわれる。干宝の『捜神記』のあとを継ぐ意味で書かれ,神怪,動植物などの異聞,説話 116条を記す。『隋書経籍志』に陶潜の著と記され,また巻一に『桃花源記』があるので,久しく陶淵明が著者とされてきたが,その死後の年号を記す話が含まれ,偽作とも考えられる。唐,宋代には各書目にも記録されなかったが,明代,毛晋の汲古閣で翻刻され,『津逮 (しんたい) 秘書』に収められた。『続捜神記』とも呼ばれる。

ウィキソースには、捜神後記の原文があります。

脚注[編集]

  • 干宝『捜神記』竹田晃訳、平凡社東洋文庫10〉、1963年。ISBN 4-582-80010-6
  • 多賀浪砂『干宝「捜神記」の研究』近代文芸社、1994年5月。ISBN 4-7733-2556-9

外部リンク[編集]

  • ^ 干宝『捜神記』訳・竹田晃、東洋文庫 10 (平凡社) 2009年、396頁より引用