腹巻き
ナビゲーションに移動
検索に移動
腹巻き(はらまき)は腹部に巻く布[1]。腹部が冷えるのを防ぐために着けられる[1]。晒木綿の布を巻くのが伝統的だが、筒状に編まれた毛糸製腹巻きもある[1]。JIS L0215 繊維製品用語(衣料)では「腹部に巻く保温帯」と定義される[2]。
用法・習俗[編集]
「帯祝い」も参照
妊婦が晒木綿の腹帯(はらおび)を巻く習俗が明治末期から昭和初期にかけて日本で見られ、その後も残っており[3]、この着用の儀式を「帯祝い」という[4]。聖母病院分娩室菅沼ひろ子が妊婦100人を対象にして1985年に行ったアンケートによればそのうち96人が腹帯を着用していた[3][4]。
マジックテープで止める仕組みなどを売り物にした腹巻きを中山式産業が昭和35年頃健康器具として発売した[6]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c 装道きもの学院『きもの用語大辞典』p413
- ^ 岡野志郎 5.メリヤス肌着 (1) 繊維製品消費科学会誌Vol. 41 (2000) No. 12 P 953-962
- ^ a b 根岸謙之助、鹿村眞理子「医療人類学の研究(II)」『群馬大学医療技術短期大学部紀要』 9, 7-20, 1989-03-31
- ^ a b 鎌田久子、管沼ひろ子、坂倉啓夫、宮里和子、古川裕子『日本人の子産み・子育て いま・むかし』48-61ページ
- ^ 家事衛生研究會 乳兒の衣食住其ノ一 家事と衛生Vol. 8 (1932) No. 12 P 11-16
- ^ 田中聡『健康法と癒しの社会史』p87
|