Tバック

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Tバック(G-string)水着の背面

Tバック(ティーバック、T-back)は、臀部)を露出した水着及び下着(下穿き)の一種で、和製英語である。海外ではソング(thong)、タンガ(tanga)、Gストリング(G-String)等に詳細に分類されているが、日本ではこれらの下着の総称として用いられる事がたびたびある。

バックスタイルがT字型でカットされたデザインになっており、外形がアルファベットのTの字に見える事から、その様に名付けられた。フロントは普通のハイレグビキニの形になっているが、バックはゴム紐か細い布になっており、布が間に食い込むため、独特の穿き心地や様々な利点を持つ上、最小限の布で最大のフィット感を得られる下着の一つである。

本意としては競泳水着の背中部分がT字になっている物を言うが、本項では下着や水着のボトム形状を指し示す。

デザイン[編集]

ソングを穿いた女性

Tバックには大きく分けて2種類あり、バックがゴム紐のものと布のものである。ゴム紐のものを特にGストリングと呼ぶ場合もある。

英語に於けるTバック或いはストリングバック(: T-back,string back)は、フロントが普通のビキニであるのは、日本と同じだが、バックに当て布がなく、結び紐でT字を描くものに限られる。総称としては、欧米ではソング(: thong)やタンガ(西: tanga)が一般的であり、TバックやGストリング又はトライアングルバック(G-string,triangle back)・Vストリング又はVバック(V-string,V-back、バック中央に紐で小さな逆三角を描くもの)・チーキー(cheeky、バックの下半分だけが露出したもの)・Cストリング又はCバック(C-string,C-back 、紐が一切ないもの)などはその下位区分となるが、Gストリングはしばしばソングと混用される。

来歴[編集]

元々、ブラジルの先住民がアマゾン川で漁をする際にカンディルと呼ばれるナマズの一種が尿道肛門から侵入することを防止するために穿いていたふんどしのようなものがその源流とされている[要出典]。このため、ブラジル人にとってTバックは民族衣装としての側面を持っており、世界的に有名なリオのカーニバルをはじめ、サンバのダンサーはTバック衣装を着用することが多い。

20世紀前半からストリップやダンサーなどは身に付けていたが、一般には1970年代南アメリカ、特にブラジル水着から大流行が始まったものである。欧米では1990年代から絶大な人気を得ており、特に北欧や東欧諸国では、大衆に大々的に受けいれられ、今日現在ではごく一般化している。

日本では週刊現代でTバックを初めて紹介し、その後も度々紹介した事があり、2011年には「日本Tバック史」が企画された[1]

着用[編集]

タンガを着用した女性
黒のTバッグを着用した女性

Tバックはバックの生地の面積が小さいため、おの二つの山の間を布が通り、おの丸みがきれいに出る効果、そしてスカートズボンなどを穿く時にショーツラインブリーフラインがアウターに響かない、という2つの実用的な機能を持っている。浴衣着物などの和服を着用する際も、ラインを見せない様にするために着用する場合が多い[要出典]

この様に、実用性に富む下着が多くある一方で、臀部(お)が露出されるためセックスアピールに富むファッションでもあり、昔から、ヨーロッパ北アメリカ南アメリカを中心に、若い女性ハリウッド女優を中心に着用者が増えてきている[要出典]

さらには、ローライズパンツを穿いた時にあえてウエスト部分から下着(Tバック)をはみ出させて見せパンとしてファッションの一部にしたり、露出度が高いためセクシーランジェリーとして愛用している人も多くいる。女性用では、エアロビクスのアンダーショーツや水着アンダーショーツとしてもTバックが用いられている。これは、水着やレオタードに下着の輪郭が浮き上がる事を防ぐためである。

Tバック(thong)を穿いた男性


Tバック水着[編集]

一方、中南米労働者が多いブラジルをはじめ、北欧欧米東ヨーロッパ諸国などの外国から旅行客が多く来るプールではTバック水着に対して、とても寛容であり、昔から、臀部(お)を大々的に丸出しにしたTバッグを着用する人が圧倒的に多い。

女性用のTバック水着は、普通のTの形をしたものの他、Tの形の前後に飾りを入れたり、フロント状にするために薄い布を飾ったりするタイプも数多くある。

男性用のTバック[編集]

近年、Tバックの機能的特長が注目され、インターネット販売などにより、実用水着や実用下着としての普及が一部で進んでいた。[要出典]。筋肉を圧迫しない事による動きやすさや、局部を安定させる目的のスポーツ用下着として、機能性がスポーツ競技者を中心に注目されたことがある。昔から、バレエダンサーやフィギュアスケート選手などは、ヒップラインを綺麗に出し、脚を長く見せるために、ダンスベルトというTバックショーツを着用していることがある。スポーツ用サポーターとしても開発されたが、ジョックストラップの後ろをTバックにしたものが有り、現在では、ジョックストラップを好まないアスリート達に、内外を問わず愛用されている[要出典]。水泳用サポーターとしても、Tバック愛用者がいる。

日本におけるTバック水着[編集]

1980年代末に、Tバック水着が男女共に大流行した。昔日本ではともに六尺褌を着用し、臀部(お)を露出して泳ぐ事は一般的であるとされたため(六尺褌#水着としての六尺褌を参照。)、当初は公営プール等でも着用が認められていた。しかし1992年臀部が露わな人が多い事への苦情があったため、神宮プール(当時)などの都心のプールではTバック水着や褌を着用する事が禁止され、その後も少しずつ増加し、2011年時点では都内近郊で褌やTバック水着を着用できる公営プールは数少ない(皆無ではない)。これらのことに不満を覚える人も少なくない。このため、都内近郊でTバック水着を着用して遊泳したい場合は、ホテルのプールなどに行くか、海水浴場などで着用する場合が一般的であるとされる。

普及状況[編集]

  • 2002年に、小林製薬が実施した消費者アンケートでは、16~39歳の女性でTバックショーツを37%の人が所有しており、そのうち月1回以上使用している人が半数近くいるという結果が出ている[2]
  • サンケイリビング新聞社が、2010年2月にシティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対して実施したWEBアンケート(集計数415人、平均年齢33.0歳)では、Tバックショーツを持っている人は全体で42.4%、30~34歳は51.2%と過半数が所有している。また、所有者全体の平均枚数は4.5枚であり、年代別では20代が最も多く5.6枚という結果となっている[3]

関連商品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2011年12月10日号にこの特集が掲載された。
  2. ^ 女性のTバックショーツの使用実態(小林製薬)小林製薬ニュースリリース 2002年3月19日(2007年1月4日時点のインターネットアーカイブ
  3. ^ OLマーケットレポート「OLの下着に関する調査」”. サンケイリビング新聞社 (2010年3月15日). 2014年8月28日閲覧。

関連項目[編集]