富永鴻
（冨永鴻から転送）
富永 鴻（とみなが こう、1880年（明治13年）12月13日[1] - 1937年（昭和12年）5月15日[2]）は、日本の内務・警察官僚。官選県知事、長崎市長。
経歴[編集]
静岡県出身。衆議院議員・富永発叔の二男として生まれ、富永ひでの養子となる[3]。第三高等学校を卒業。1905年、東京帝国大学法科大学を卒業。1906年11月、文官高等試験行政科試験に合格。内務省に入省し台湾課属となる[3][4]。
以後、鹿児島県事務官、兵庫県事務官、神奈川県事務官、同県港務部長、徳島県警察部長、宮城県警察部長、石川県内務部長、山梨県内務部長などを歴任[3]。
1921年6月、佐賀県知事に就任[3]。1924年7月、長崎県知事に転任。1927年3月に辞任し[5]退官[4]。長崎市長に就任し、1931年3月まで在任。その後、長崎商工会議所顧問、大日本人造肥料監査役を務めた[2]。
栄典[編集]
親族[編集]
父親の富永發叔（辰次郎，1833～1919年）は横須賀藩目付役・普請奉行等を経て、維新後民部省・工部省・三潴県・長崎県などの官吏を歴任し、明治35年に衆議院議員となった[7]。
姉の計伊（銈）は園田孝吉の妻、もう一人の姉トシの子に河津暹[8]。妻の愛は札幌病院長馬島讓の娘で、その兄馬島渡は北海道拓殖銀行重役、姉たちは宮内省侍医の田澤敬輿、農商務省特許局長の崎川才四郞、工学博士五十嵐秀助の長男などに嫁いだ[8][9]。
脚注[編集]
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、400頁。
- ^ a b 『朝日新聞』（東京本社発行）1937年5月16日朝刊、13面の訃報より。
- ^ a b c d 『新編日本の歴代知事』995頁。
- ^ a b 『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』188頁。
- ^ 『新編日本の歴代知事』1021頁。
- ^ 『官報』第93号「叙任及辞令」1927年4月23日。
- ^ 第３回東京の横須賀藩士たち（３） 三谷充弘、東京掛中・掛川西高校同窓会東京冀北会
- ^ a b 富永鴻 (男性)『人事興信録』第4版 [大正4(1915)年1月]
- ^ 池田文書の研究（46）池田文書研究会、日本医史学雑誌 第59巻第3号（2013）
参考文献[編集]
| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 錦織幹 |
 長崎市長10代：1927-1931 |
次代 草間秀雄 |
| 官選 |
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| 公選 | |||||
 カテゴリ | |||||
