DEATH STRANDING

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DEATH STRANDING
デス・ストランディング
ゲーム
対応機種 PlayStation 4
Microsoft WindowsSteam/Epic Games Store配信)
ゲームエンジン DECIMA
開発元 コジマプロダクション
発売元 PlayStation 4
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
Windows
505 Games
プロデューサー 小島秀夫
今泉健一郎
ディレクター 小島秀夫
キャラクターデザイン 新川洋司
シナリオ 小島秀夫
野島一人
メディア BD-ROM
ダウンロード (PlayStation Store / Steam / Epic Games Store)
プレイ人数 1人
発売日 PS4版
世界の旗 2019年11月8日
Windows版
世界の旗 2020年配信予定
レイティング CEROD(17才以上対象)
ESRBM(17歳以上)
PEGI18
テンプレート - ノート

DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)はコジマプロダクション開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より2019年11月8日に発売のPlayStation 4用ソフト[1]。略称は「デススト」[2]

概要[編集]

メタルギアソリッドV』を最後にコナミを退社した小島秀夫が新会社コジマプロダクションを立ち上げて初めて開発する完全新規のタイトル。小島が企画・脚本・監督・ゲームデザインを手掛ける。

アートディレクターは新川洋司、タイトルデザインはカイル・クーパー。主人公はノーマン・リーダスが起用される[3]。また、後述の第2弾ティーザートレーラーにおいてマッツ・ミケルセンの出演が公表された。

2016年6月にロサンゼルスで行われたE3 2016にて第1弾ティーザートレーラーが初公開された。トレーラーでは、ウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」が引用されている。また、同年12月に第2弾ティーザートレーラーが公開となり、The Game Awards 2016にてINDUSTRY ICON賞を受賞した。2018年6月にはE3 2018で第3弾ティーザートレーラーが公開[4]。2019年5月には第4弾ティーザートレーラーが公開となり、発売日が発表された[5]

2019年10月28日にPC版の登場が発表される。PC版は2020年夏頃発売予定でパブリッシャーはSIEではなく505 Gamesになる予定。[6]

ゲームシステム[編集]

小島秀夫によると「DSはステルス・ゲームとは違います。主観で進む事も出来ますが、FPSシューターでもありません。全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルのアクション・ゲーム、ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)と呼んでます。」[7]であるとし、ゲームジャンルについてはいわゆるアクションゲームだが、従来のゲームジャンルには囚われないと語っている。

キャラクター操作[編集]

基本は3人称視点で進行し、主人公であるサムを操作しミッションを受注する。荷物ひとつひとつには重さと大きさの概念があり、同じ荷物でも持ち方・背負い方によってバランスが変化し、体勢を崩しやすくなるなどゲームプレイに影響が出る。そこでグレネードをポーチに入れて運ぶなど、運び方を工夫してバランスを整える。面倒なら「荷物の最適化」で一発で済ますことも可能。大量の荷物を運搬する場合はリバーストライクやトラックといった乗り物や「フローター」というアイテムに荷物を載せる事でサムが運ぶ量を減らす事が出来る。フローターは2つまで利用可能で、サムが乗って高速移動することも可能となっている。[8]

ストーリー開始時点でフィールド上に人工物はほとんどなく、プレイヤーは配達先までの道のりを組み立てつつプレイする必要がある。道中には様々なオブジェクトを設置する事ができ、梯子やロープの他、アイテムの一つである「建設装置」を使えば荷物を預けるポストや障害物を乗り越える橋、乗り物のバッテリーを回復させる発電機等も設置可能。これらのオブジェクトはネットワークで共有され、カイラル通信エリア内であれば他のプレイヤーが設置した物を使ったり、「いいね」を送る事が出来る。

ストーリー[編集]

デス・ストランディングという現象によって繋がりが分断され崩壊した世界。サム・ポーター・ブリッジズはそんな世界で人々のために、アメリカを再建するため、そして“未来”を運ぶ任務に赴くのであった。

キャスト[編集]

サム・“ポーター”・ブリッジズ[9]
演 - ノーマン・リーダス / 日本語吹替 - 津田健次郎
本作の主人公。伝説の配達人。アメリカ大統領ブリジットを養母に持ち、その娘であるアメリは義姉にあたる。
接触恐怖症であり、他者に触れられることを極端に嫌う。自分とブリジットと妊娠中の妻の3人で撮った写真をいつも持ち歩いてる。
レベル2の能力者(ドゥームス)であり、BTをはっきりと視認はできないものの僅かに感じることができる。また、帰還者であるため死亡してもあの世とこの世の’結び目’から現世へ帰還することができる。 帰還者である彼の血液はBTをあの世へ退けられる性質を持ち、排泄物にはBTの力を弱める性質がある。そのため、彼の血液や排泄物を用いた対BT兵器が開発されている。
過去に妻のルーシーと子供のルーを流産で亡くし、更に妻の遺体がBT化したことで対消滅に巻き込まれる。帰還者である彼は対消滅からの唯一の生還者となったが、そのために世間から対消滅の実行犯とみなされて迫害を受け、当時所属していたブリッジズからも離脱することとなる。そうした過去や接触恐怖症の存在のため、「もう誰とも繋がるつもりはない」と語る程に孤立を深めており、ブリッジズの理念に対しても極めて否定的な態度を取る。そのため当初はアメリやダイハードマンからの依頼を拒否する姿勢を見せるが、アメリを見捨てることができず、「アメリを助けるついで」として北米大陸を繋ぐ任務を引き受ける。
ルー(BB-28)
サムが装備するBB。当初は個体識別コードである「BB-28」と呼ばれていたが、物語の途中でサムにより「ルー」という名前を与えられる。
物語序盤、サムはBBを装備したブリッジズ死体処理班のイゴールと共に、座礁地帯を通って遺体を焼却所へ運ぼうとしていたが、このBBが正常に機能しなかったためにBTに捕捉されてしまい、その結果対消滅によるセントラルノットシティの消滅を招いてしまう。その後、このBBはイゴールのログを解析したブリッジズによって不良品と判断され、ブリジットの遺体とともに焼却処分される予定であったが、焼却所で大量のBTに囲まれたサムに装備され、サムの窮地を救うことになる。焼却所から帰還した後は、能力者に適合する稀有な性質を評価され、サムの大陸横断に欠かせないパートナーとして同道することとなる。
クリフ[10]
演 - マッツ・ミケルセン / 日本語吹替 - 山路和弘
サムがBBポッドに接続するたびに見るフラッシュバックの中に現れるヘビースモーカーの男性。ポッドの中のBBに「パパだよ」と語りかけてくる。
デッドマン[11][12]
モデル - ギレルモ・デル・トロ / 日本語吹替 - 石住昭彦
監察医。ブリッジズにおいてはBBのメンテナンスを担当する。話し相手にボディタッチしたがる癖があるためサムとは相性が悪い。
多能性幹細胞の再生研究過程で誕生した人造人間であり、再生できなかった臓器の7割を死者からの臓器移植で補っている。母親の子宮から「誕生」したのではなく「造られた」試験管ベビーなため魂(カー)を持たず、死んでもビーチに辿り着く事がないと、自ら「死した男(デッドマン)」と皮肉って名乗っており、ビーチに憧れを抱いている。
フラジャイル[13][12]
演 - レア・セドゥ / 日本語吹替 - 水樹奈々
民間配送会社「フラジャイル・エクスプレス」のリーダーを務める女性。能力者でもあり、自身のビーチを経由して遠隔地へ瞬間移動できる能力を持つ(雨の日は使えない)。また、この能力を使用して他者を遠隔地へ転送する事も出来るが、魂を持たない物体を転送する事はできない(但し、転送される人物と深い繋がりを持つ物品は例外的に転送が可能)。彼女のこの能力は、本作のファストトラベルシステムとして機能している。ただしこの能力を使用するにあたり、一時的に血中酸素の濃度が高くなり、連続使用すると涙や鼻血、果ては昏睡状態に陥る。
フラジャイル・エクスプレスは彼女の父親が立ち上げた会社であり、父親の死後にリーダーの役目を引き継いだ。彼女の配送組織はノットシティやプレッパーズ達から強く信頼される存在であったが、後に同業のパートナーであったヒッグスに裏切られ、会社の配送網を秘密裏にテロ活動に利用されてしまう。その結果、ミドルノットシティが核兵器によって消滅し、彼女とフラジャイル・エクスプレスの信用は地に堕ちてしまう。同じく標的となったサウスノットシティへのテロ行為は、彼女の身を挺した活動で回避されるものの、その際にヒッグスから仕掛けられたゲームによって首から下の素肌を時雨に晒すことになり、結果頭部を除く全身が急速に老化した状態となっている。
この事件の後、彼女はヒッグスへの復讐の為、復讐に助力するという見返りを条件に、ブリッジズとサムに協力していくこととなる。
アメリ[10][12](サマンサ・アメリカ・ストランド)
演 - リンゼイ・ワグナー / 日本語吹替 - 井上喜久子
サムの義理の姉にあたる女性。死去したブリジットの遺志を継ぎ、UCA(アメリカ都市連合)の新しい大統領に就任した。
BTをはっきりと視認でき、"身体がビーチにある"ため、見た目は10年前から年を取っていない。
ブリッジズ第一次遠征隊を率いてノットシティを繋げるための遠征に出発したが、エッジノットシティに到達したところでヒッグス率いるテロリスト集団に遠征隊を壊滅させられ、アメリ自身は閉じ込められたという経緯が、サムへのブリーフィング時に語られる。サムに自身の救出と、各ノットシティにカイラル通信を繋げる仕事を依頼する。
ヒッグス[9][14](黄金仮面の男)
演 - トロイ・ベイカー / 日本語吹替 - 三上哲
分離破壊主義者(ディメンス)でテロリスト集団のリーダー。フラジャイル曰く「レベル7か、それ以上」の能力を持つ能力者で、BTを操り、時雨を人為的に引き起こす他、フラジャイルと同じテレポート能力も持つ。テロリストを率いて各地で対消滅テロを引き起こしており、本編以前には「フラジャイル・エクスプレス」の配送網を利用して核兵器によるテロリズムも行い、その結果としてミドルノットシティを壊滅させている。「デスストランディングの正体をつかんだ」と語る。
かつては彼も各地に荷物を届ける配達人として誇りと使命感を持っていたが、ある日を境に人が変わってしまったと、当時共に活動していたフラジャイルは語っている。
ダイハードマン[13][14]
演 - トミー・アール・ジェンキンス / 日本語吹替 - 大塚明夫
アメリカ再建機関「BRIDGES」の長官。骸骨風の仮面をつけた黒人男性。大統領の右腕であり、サムに分離主義者に拘束されたアメリの救出と「北米をもう一度繋ぎ直すよう」依頼をする。
名前のダイハードマンは『死なない男』を意味する。
ママー[14]
演 - マーガレット・クアリー / 日本語吹替 - 坂本真綾
ブリッジズのメンバー。能力者であるがレベルは不明。ブリッジズのメカニック担当で、縁なし眼鏡をかけた若い女性。赤ん坊のBTと繋がっている。本人曰く「(このBTは)私の子よ。私はこの子のママ」。
過去に出産のため入院していた病院がテロによって崩壊し、長時間に渡って瓦礫の下敷きとなっていた。その間に胎内にいた彼女の子供はBT化し、BTとなった子供の泣き声によって彼女は救助隊に発見されることとなる。それ以来彼女は子供がBT化した場所を離れることができず、病院の跡地に研究所を構えて生活している。
ハートマン[14]
モデル - ニコラス・ウィンディング・レフン / 日本語吹替 - 大塚芳忠
ブリッジズのメンバーの古生物学者の男性。能力者であるがレベルは不明。BTの調査研究を担当する。常にAEDを装着し、21分毎に心停止しては3分で蘇生する。よって、1日に60回死に、60回生き返る[15]。彼にとって21分は死ぬまでの待ち時間でしかない。
過去に対消滅によって妻と娘を失っており、自身も手術を受けていた病院が被災したことで心停止状態に陥る。その際に入り込んだビーチ(同じ対消滅で死亡した他の人々と共有されているビーチ)で海(あの世)へ歩み去ろうとする妻と娘を見つけるものの、自身はAEDによる蘇生によって陸(現世)へ引き戻され、それ以来妻と娘とは離れ離れとなってしまっている。以来、彼は妻と娘に再会するべく、定期的にビーチを訪問しては家族を探す日々を送っている。
サムが彼の自宅に訪問した時点で218549回心停止していることが明かされる。つまり9年と11ヵ月と22日と12時間このサイクルを繰り返している計算になる。
ブリジット
演 - リンゼイ・ワグナー / 日本語吹替 - 井上喜久子
アメリカ合衆国初の女性大統領にして最後の大統領、そして新アメリカ合衆国「UCA(United Cities America(アメリカ都市連合))」の初代大統領にしてサムの養母。末期癌に侵されており、死ぬ間際にサムと再会、アメリを救ってほしいと遺言を託し息を引き取る。遺体はネクローシス化する前にサムにより焼却場まで運ばれて火葬された。

その他[編集]

BT
演 - 小島秀夫
特定の条件を満たした上である操作を行うと現れ、サムをあの世に引きずり込もうとする。その際「ヒデオー!!」と叫んでいる。
ミュージシャン
モデル - 三浦大知
ルーデンスファン
モデル - w:Geoff Keighley
放浪のMC
モデル - コナン・オブライエン / 日本語吹替 - 杉田智和
自称コスプレイヤー。
技術者
モデル - 伊藤潤二
アメリカ中部で機械の研究開発をしているエンジニア。
映画監督
モデル - ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
カイラル・アーティスト
モデル - モーガン茉愛羅
ロックネ
演 - マーガレット・クアリー / 日本語吹替 - 坂本真綾
ママーの双子の妹。マウンテンノットシティの代表者。

世界観・用語[編集]

本作のテーマ・象徴
監督の小島秀夫は「DEATH STRANDINGでは、手形(掌)が重要なアイコンとなります。掌を開くと、他人と繋ぐ事が出来ます。掌を閉じると、それは拳に変わり、他人を排除する事が出来ます。繋ぐ事と争う事は、表裏一体。人の掌も、‘棒“と”縄“に例える事が出来るのです[16]。」と作品のテーマについて述べている。
舞台
本作は、BTやテロリストによって分断され、荒廃したアメリカが舞台になっている。前時代の道路や建築物などは時雨での劣化や対消滅などでほぼ荒野と化しており、人々は地下に街と自治体を形成して住んでいる。マップはオープンワールド形式で、規模は不明だがアラスカやハワイなどを除く地域を舞台にしている。ハシゴなどのアイテムによってがけを上り下りすることもある程度は可能。プレイヤーはこのフィールドでクエストをこなし、街同士を繋いでアメリカを再び一つに戻すのが目的となる[17]
デス・ストランディング
作中において発生した現象。原因等の詳細は不明。小島監督によれば、「デス・ストランディング」は「ある世界」から「あるもの」が座礁することを意味する[18]
現実世界では、鯨やイルカが大量に海岸に打ち上げられる現象をマス・ストランディング、生きた状態はライブ・ストランディング、死んだ状態ではデス・ストランディングという。座礁鯨のことはBeached Whaleと呼ぶ。
ちなみに「マス・ストランディング」という言葉を小島監督が知ったのは、2010年に東京の国立科学博物館で開催された「大哺乳類展 海のなかまたち」を見たときである[19]
BB(ブリッジ・ベイビー)
専用のカプセルに、臍の緒と人工羊水ごと収められている胎児。本来の母親は脳死状態で、離れた場所にある病院にいる。
使用者はBBに接続することで、BBを介して脳死状態の母親と繋がることで「あの世」とも繋がることができ、その結果としてBTを(影のような不鮮明な形で)視認することができるようになる。BBが収められたカプセルは使用者の胸部にある固定具に固定されて持ち運ばれる。
ストレスが溜まると自家中毒を起こしBTを感知できなくなるため、定期的にBBをあやしたり、プライベートルームのインキュベーターにつなぎ母親の子宮内環境と同期させたりする必要がある。
BBは紛れもない人間の胎児であるが、ブリッジズではあくまでも「装備品」として扱われており、耐用限界に達したり不良品と判断されたりすれば廃棄される運命にある。
BT
時雨が降っている時間・場所に現れる、幽霊のような存在。主にゲイザー、ハンター、キャッチャーの三種類に大別される。「座礁体」とも呼ばれ、BTの出没地帯は「座礁地帯」と呼称されている。
通常の人間には見ることはできず、サム、アメリ、フラジャイルのような特異体質の者や、BBとつながっている者にだけ察知または視認できる。人影のような姿をしたゲイザーは人間の存在を視覚ではなく聴覚(足音や呼吸音)で感知し、ハンターはゲイザーが感知した人間を集団で襲い地獄(ハデス)に引きずり込む。地獄に現れるキャッチャーは大型の動物型の個体であり、これに食べられると対消滅(ヴォイドアウト)が起こり、辺り一帯がクレーターとなる。キャッチャーとの戦闘時は周辺の地形がタールに呑まれ、そこから建物や車などその場所の「過去の地形」が浮かび上がってくる。
ハートマンによれば、BTの移動時に発生する手形の痕跡は、「この世」の者と繋がろうとするBTの意思の表れであるとのこと。
時雨(タイムフォール/ときう)
作品世界にて、デス・ストランディングが起こって以後降るようになった特殊な雨。空から落下して最初に当たった物体(当たった部分)の時間を進め、当たった後は普通の雨水になる。最初に当たったのが物であれば劣化し、生物であれば老化を早める。
カイラル結晶は時雨の影響を受けない性質を持つため、カイラル結晶でコーティングすることで建造物などを時雨の影響から防護することができると考えられている。しかしながらカイラル結晶を大量に用いるとカイラル汚染による悪影響が発生する為、現状ではカイラル結晶を混ぜたコーティング剤を塗布することで時雨による劣化を低減させる程度が限界という状態にある。
ヒッグスはこの時雨を人為的に降らせる能力を持つ。また、フラジャイルは過去に首から下の素肌を時雨に晒した影響で、頭部以外の全身が急速に老化している。
ネクローシス
この世界では、人間は死亡した後、約48時間後に遺体がBT化する。すると他のBTが「向こう側の世界」へ招こうと集まり出し、最悪の場合対消滅が起こり、街ひとつが消滅することもある。そのためネクローシスする前に遺体を火葬しなれけばならないが、火葬時に発生する煙にもカイラルが含まれているため、街から離れた場所に火葬場がある。ネクローシス前の遺体を火葬場に運ぶのも配達人の仕事である。
カイラル
BTから排出される物質でタール状の液体。単に「タール」と呼ばれることもある。この液体に触れると肉体汚染や精神汚染を発症する。
カイラル結晶
時雨が降った場所辺りにできる黄金の結晶。BTと同じように反重力物質でできており、生成された際に手のような形を取る。液状のカイラルは有害だが、結晶化したカイラルは無害で採取可能であり、また様々な性質を持つ事が発見されており、カイラル通信やカイラルプリンターなどの素材に活用されている。ヒッグスの付けている仮面もカイラル結晶で生成されている。
時雨の影響を受けないという性質も持つため、カイラル結晶を混ぜ込んだコーティング剤を塗布することで建造物などを時雨の影響から守ることができる。
カイラル通信
大陸中に存在するカイラル結晶を利用した、現実世界におけるインターネット回線のようなものであり、大容量の情報を瞬時に送受信する事ができるのはもちろん、莫大な電力も発電機経由で安定供給する事ができるのが特徴で、サムはダイハードマンからの依頼で大陸各地にカイラル通信を繋げる電波設備を増やしていき、ゲームシステム上では通信網を広げる度に移動できるマップが解放される。一方でビーチやカイラル結晶を用いる関係上、カイラルアレルギーを持つ人間の場合はアレルギー反応で涙が出るなどの難点を抱えている。
ハートマンによれば、カイラル通信の原理やメカニズムについては不明な点が数多くあり、「よくわからないまま使っている」というのが現状とのこと。ハートマンはこの状態を「初めて火を手にした人類」と形容している。 
カイラルプリンター
いわゆる3Dプリンターの一種で、製造するのに必要な材料をプリンターに入れて作動させる事により、カイラル通信から得た原子情報を元に、カイラル結晶で作った水晶体を通して空間上にプリントして製造する装置。ブリッジスはこの装置を用いて物資の流通が困難な現状が改善できると期待している。ゲームシステム上ではプリントする事により大陸にアスファルト道路や橋を作る事ができる他、バイクや車もその場で製造する事ができる。
手錠端末
サムがダイハードマンと契約した際に右手首に付けられた手錠型の通信端末。装着者の位置情報やバイタルメーターなどを見る事ができ、ストーリーを進める毎に天気予報などの機能が追加されていく。
アメリはこの装備を「私たちを繋ぐ象徴」であると主張するが、一方でサムは「束縛だ」と批判している。
オドラテク
配達人の左肩に装着される風車のような形状をしたセンサー。周囲の地形を測量する他、荷物のタグを読み取って中身と持ち主を参照する事も出来る。また、BBと接続する事でBTを探知出来るようになる。
ビーチ
この世とあの世をつなぐ境界線。カイラル通信やフラジャイルのテレポートなどはこのビーチを介して行われる。人間一人ひとりが個別のビーチを持つが、ハートマンのように他人とビーチを共有できる特殊な例もある。
ハートマン曰く、「ビーチの発見により人類は死を認識できるようになったが、同時にBTがビーチを経由して「あの世」から「この世」へやって来るようにもなった」とのこと。
戦争や対消滅などで短期間の内に大勢の人間が死亡した場合、その死者たちがビーチを共有する現象も発生する。
能力者(ドゥームズ)
BTを感知できる特殊能力者。ビーチを介してテレポートやテレパシーといった超能力を行使する事ができる。能力の度合いによってレベル分けされており、数字が大きくなる毎に能力も強力になっていく。
特徴として「絶滅夢」と呼ばれる悪夢を見る事が挙げられる。
ミュール
配達症候群になった配達人。武装して他の配達人を襲い、荷物を強奪して自分たちのアジトへ持ち帰ってしまう。
彼らの縄張りにはセンサーが敷設されており、荷物を感知すると集まってくる。ストーリーを進めればオドラテクでミュールのセンサーを打ち消す事が出来るようになる。
ミュールは元々、デスストランディング以降の世界で人々のために荷物の配達を行っていた善良な配達人であり、「ミュール」とい名称も配達組織のものであった。荷物の配送によって得られる感謝(作中では「いいね!」で表現されている)によって分泌されるオキシトシンと、それがもたらす幸福感に依存するようになった結果、配達物そのものに執着するようになってしまっている。
殺傷武器などを使う事で殺害する事も出来るが、その際は遺体がネクローシスしてBTとなるリスクも伴う。
プレッパーズ
プレッパーズとは、終末に対して「準備する人々」のことを示しており、崩壊前のアメリカ合衆国においては独自にシェルターを建設したり、食糧などを備蓄したりして自然災害や食糧不足、伝染病などの危機に備える人々のことである。特にアメリカのプレッパーズは政治的に右寄りだと自認する者が多く、「保守的」「共和党右派」「自由至上主義」「保守主義者」などを自称している。
本作におけるプレッパーズはDSの危機に備え、街(ノットシティ)ではなくシェルターに住んでいる人々のことである。政府や組織といった社会機構に依存せず、山奥や谷底など人里離れた場所に個人もしくは家族単位で住んでおり、彼らの下に荷物を運び、カイラル通信をつなぐ事もサムの目的の一つ。中にはUCA加盟をよしとしないプレッパーズもいるため、彼らを加盟させる為に依頼をこなし、信頼を勝ち取る必要がある。
クリプトビオシス
作中のクリプトビオシスは体長約5cmのクマムシの一種であり、フィールド上の特定のポイントに浮遊している。食べる事で時雨への耐性が付き、血液量が回復する。血液量が十分な場合は捕獲してストックしておく事も可能。
プライベートルーム
ブリッジズの配送センターに設置されているサム用のプライベートルーム。シャワー、トイレ、BB用のインキュベーターやモンスターエナジーなどが完備されている。休憩する事でスタミナや血液、BBのストレスが回復する。ルーム内には様々なギミックが備わっており、シャワーとトイレを使う事でサムの排泄物や老廃物から生成された「EXグレネード」を入手出来る。
配送センター以外にも建設装置を使う事でフィールド上の任意の場所にセーフハウスを建設する事も可能。

評価[編集]

評価
集計結果
媒体結果
Metacritic83/100[20]
レビュー結果
媒体結果
Destructoid8/10[21]
Electronic Gaming Monthly5/5stars[23]
Game Informer7/10[24]
Game Revolution5/5[25]
GameSpot9/10[26]
GamesRadar+3.5/5stars[27]
IGN6.8/10[28]
VideoGamer.com8/10[29]

Metacriticによると81件のメディアサイトレビューに基づく集計スコアは83/100を記録しており、当サイトの評価基準における「概ね好評」を得た[30]

EGMは本作が万人向けでなく、また完璧な作品でもないと断った上で、真のオリジナリティを持ち、これまでになく意欲的な体験をもたらすものであると賞賛している[23]。 一方IGNも本作を同じく壮大で革新的としつつ、ミッションのバリエーションの乏しさに加え、特に移動中におけるリアリズムとゲームプレイとのバランスの欠如を指摘している[28]

マッドマックスシリーズで知られる映画監督のジョージ・ミラーは、本作をとてもラジカルで万人が理解できるとは限らないが、作品やメディアに変革をもたらすことは間違いないと評した[31]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ PS4®『DEATH STRANDING』日本国内向けに2019年11月8日(金)発売決定! 本日より予約受付を開始!PlayStation.Blog 2019年5月30日
  2. ^ 『デススト』小島秀夫監督に聞く“ゲームとナラティブ”「ゲームとストーリーテリングは相性が良くない」”. リアルサウンド (2019年11月11日). 2019年11月19日閲覧。
  3. ^ 小島秀夫監督最新作PS4®『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』 E3にて映像を初公開PlayStation.Blog 2016年6月14日
  4. ^ 『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』最新映像を公開! ふたりの新キャラクターも登場【E3 2018】”. ファミ通.com (2018年6月12日). 2019年5月30日閲覧。
  5. ^ 『デス・ストランディング』発売日が11月8日に決定! 最新トレーラーも公開”. ファミ通.com (2019年5月30日). 2019年5月30日閲覧。
  6. ^ “小島秀夫氏の新作「デス・ストランディング」のPC版が2020年夏登場”. Eggplant Magazine (eggplantmagazine.com). (2019年10月28日). https://eggplantmagazine.com/2019/10/28/death-stranding-pc-2020-summer/news/game 2019年10月28日閲覧。 
  7. ^ 小島秀夫 (2019年6月4日). “質問が沢山来るので再度ツィート。DSはステルス・ゲームとは違います。主観で進む事も出来ますが、FPSシューターでもありません。全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルのアクション・ゲーム、ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)と呼んでます。pic.twitter.com/lUIMBfjpsL” (日本語). @Kojima_Hideo. 2019年6月18日閲覧。
  8. ^ Eggplant Magazine (2019年9月13日). “小島氏が独立後初めて手がけるゲーム「デス・ストランディング」はどんな内容なのか?ついに詳しいゲームプレイが明かされる” (日本語). Eggplant Magazine. 2019年9月13日閲覧。
  9. ^ a b 小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
  10. ^ a b 小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
  11. ^ 小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
  12. ^ a b c 小島のツイートより”. 2019年5月30日閲覧。
  13. ^ a b 小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
  14. ^ a b c d 小島のツイートより”. 2019年5月30日閲覧。
  15. ^ プレイステーション公式より” (2019年8月9日). 2019年8月12日閲覧。
  16. ^ 小島秀夫 (2019年5月30日). “DEATH STRANDINGでは、手形(掌)が重要なアイコンとなります。掌を開くと、他人と繋ぐ事が出来ます。掌を閉じると、それは拳に変わり、他人を排除する事が出来ます。繋ぐ事と争う事は、表裏一体。人の掌も、‘棒“と”縄“に例える事が出来るのです。…” (日本語). @Kojima_Hideo. 2019年6月18日閲覧。
  17. ^ Eggplant Magazine (2019年8月20日). “11月8日に発売を控える小島秀夫氏新作「デス・ストランディング」の新たなプレイ映像が公開。なんとフィールドで放尿できる” (日本語). Eggplant Magazine. 2019年8月20日閲覧。
  18. ^ Productions, Kojima (2019年6月4日). “ストランディングにはいくつかの意味があります。そのひとつは「座礁」。鯨やイルカが集団で座礁することを、マス・ストランディング。生きたまま座礁するとライブ・ストランディング。座礁鯨のことはBeached Whaleと呼ぶそうです。このへんにも、#DEATHSTRANDING を推理するヒントがあります。pic.twitter.com/heLy1TtlGw” (日本語). @KojiPro2015. 2019年6月18日閲覧。
  19. ^ Productions, Kojima (2019年6月4日). “ちなみに「マス・ストランディング」という言葉を小島監督が知ったのは、2010年に東京の国立科学博物館で開催された「大哺乳類展 海のなかまたち」を見たときだそうです。映画、小説、音楽、博覧会、美術展などで日々吸収したものたちが、#DEATHSTRANDING には満ちています。pic.twitter.com/FpkIaVEp7l” (日本語). @KojiPro2015. 2019年6月18日閲覧。
  20. ^ Death Stranding for PlayStation 4 Reviews”. Metacritic. 2019年11月8日閲覧。
  21. ^ Carter, Chris (2019年11月1日). “Review: Death Stranding”. Destructoid. 2019年11月6日閲覧。
  22. ^ Moore, Ben (2019年11月1日). “Death Stranding - Easy Allies Review”. Easy Allies. 2019年11月6日閲覧。
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外部リンク[編集]