ビッグ・ボス

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じょん
ジョン
生誕 ジョン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
死没 ザ・ボスの墓石
死因 FOXDIE
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
別名 ジョン・ドゥ
ネイキッド・スネーク
ビックボス
職業 兵士
活動期間 1935年 - 2014年
団体 FOX
FOXHOUND
国境なき軍隊(MSF)
ダイヤモンド・ドッグズ
アウターヘブン
ザンジバーランド
著名な実績 スネークイーター作戦
代表作 メタルギアシリーズ
メタルギア(MSX2)』
メタルギアソリッド3
メタルギアソリッド ポータブル・オプス
メタルギアソリッド ピースウォーカー
メタルギアソリッド4
メタルギアソリッドV ファントムペイン
身長 180 cm (5 ft 11 in)
体重 89 kg (196 lb)
肩書き 20世紀史上最強の兵士
敵対者 愛国者
コールサイン スネーク
受賞 ビック・ボス
公式サイト http://www.konami.jp/mgs_portal/jp/
補足
『ダンボール箱』と『葉巻き煙草』を愛し、吸血鬼を嫌う。

ビッグ・ボスBIG BOSS1935年 - 2014年、ファントムは1932年 - 1995年)は、コナミコナミデジタルエンタテインメント)のアクションゲーム、メタルギアシリーズに登場する架空の人物。

概要[編集]

かつてはFOXHOUND総司令官であり、国境なき軍隊 (Militaires Sans Frontières)、ダイヤモンド・ドッグズ、および独立武装要塞国家であるアウターヘブンとザンジバーランドの首領。

本名はジョン。ファミリーネームは不明。ザ・ボス及びゼロ少佐からは愛称として「ジャック」と呼ばれている。『メタルギアソリッド3』ではパラメディックに「ジョン・ドゥ」と名乗るが、アメリカでは身元不明の男性死体を指してジョン・ドゥと呼ぶ習慣があり、作中では本当のファミリーネームは明かされなかった。

身長180cm[1]、体重89kg。母語である英語のほか、ヴァーチャスミッション・スネークイーター作戦でロシア語、ピースウォーカー事件でフランス語を使いこなしている。ロシア語に関してはソコロフに「完璧なロシア語」だと評価された。FOXの隊員だった頃のコードネームはネイキッド・スネーク。段ボール箱に隠れる魅力を感じており、シギントとの通信で熱く語った。葉巻き煙草(シガー)を愛しており、任務中も決して手放さない。吸血鬼を苦手としており、話題が出ると吸血鬼が登場する悪夢に苦しむ。彼のクローンとしてソリダス・スネークソリッド・スネークリキッド・スネークが誕生した。

ベトナムに於いてLRRP(長距離偵察作戦)に参加し、SOG(スペシャル・オペレーションズ・グループ)、グリーンベレーワイルド・ギースで活躍、70回以上のミッションを務めた。その後、世界各国を回って様々な組織の活動や紛争で活躍し、"20世紀史上最強の兵士"と噂される伝説的存在になる。

80年代に様々な地域紛争、民族紛争に参加し、一時期はジャーナリズムによる批判の的にもなった。その後は戦線を退き、軍事教育を講じるようになる。90年に入り、ハイテク非正規特殊部隊FOXHOUNDの初代作戦総司令官として任命され、国内に呼び戻される。同時に傭兵派遣会社アウターヘブンを南アフリカ奥地で武装要塞国家として変貌させ、アウターヘブン蜂起を引き起こす。しかし、自ら派遣したFOXHOUNDの新人隊員ソリッド・スネークの想定外の活躍によって阻止される。アウターヘブン蜂起の際に死亡したと思われていたが、中東に逃れて軍事国家ザンジバーランドを築き、世界が深刻なエネルギー危機を迎えるで石油精製藻類OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致して世界に対して軍事的、経済的優位を確保しようとザンジバーランド騒乱を引き起こす。しかし、FOXHOUNDによって再び送り込まれたソリッド・スネークの手により計画は頓挫し、自身は全身を焼き尽くされる。

来歴[編集]

ヴァーチャスミッション・スネークイーター作戦[編集]

1964年8月24日・同年8月30日。FOXHOUNDの前身であるFOX部隊に所属するCIA工作員。ソ連領内で極秘任務中、師であり伝説の兵士である「ザ・ボス」を殺害してボスの座を受け継ぎ、ザ・ボスを超える者として「ビッグ・ボス」の称号を得た。

ネイキッド・スネーク(Naked Snake)のコードネームを持つ。FOX部隊の指揮官であるゼロ少佐により、痕跡を残さないために所持品を持たずに潜入したことから「ネイキッド・スネーク(裸の蛇)」と命名された。

作戦中に捕虜となり、EVAを庇うためオセロットに体当たりして、暴発した彼の拳銃によって右目を失っている[2]

サンヒエロニモ半島事件[編集]

1970年11月2日[3]。スネークイーター作戦が終了した後はビッグ・ボスの称号を捨てFOX部隊も除隊していた。しかし、ジーン率いるFOX部隊から「賢者の遺産」の在処の行方を知る人物とされ、コロンビアのサンヒエロニモ半島へ拉致される。監禁された牢屋の相部屋にはグリーンベレー隊員のロイ・キャンベルが監禁されており、彼の仕組んだダクトから脱獄した。脱獄後は医療係のパラメディックと武器装備担当だったシギントと通信し、ゼロ少佐がCIAに捕らえられたことや、この事件の首謀者がビッグ・ボスだとされている事を知る。身の潔白を証明するため、キャンベルと共に事件を解決するために行動する。

FOX部隊の指揮官だったジーンのアーミーズ・ヘブン計画に影響され、彼から受け継いだ資金と人脈は国境なき軍隊の資産となる。

ピースウォーカー事件[編集]

1974年11月4日。ザ・ボスの死から10年後、ゼロと懐を分かったビッグボスは、コロンビアの戦場で出会ったカズヒラ・ミラーと国境なき軍隊(MSF)を組織して傭兵として活動していた。

ある日、コスタリカからガルベスという平和大学の教授とパスという生徒の少女が国境なき軍隊のもとを訪れる。彼らは、軍を持たないコスタリカに展開を始めた謎の武装勢力の鎮圧を依頼した。引き受けたビッグボスは国境なき軍隊を率いてコスタリカに向かう。ガルベスの支援によりカリブ海洋上に巨大プラント(マザーベース)を築き、国境なき軍隊の規模を拡大させた。

「ボス」と呼ばれることを嫌い、仲間には「スネーク」と呼ぶよう指示していたが、ピースウォーカーの破壊を経てザ・ボスとは違う道を歩むことを決意し、自らビッグ・ボスを名乗るようになった。

また、今作でビッグ・ボスの出生年が1935年であり、フランス語を使いこなせることが判明した。さらにNORADサンタクロースを追跡しているという話を真に受け、サンタクロースは実在すると信じていた。また、浜辺で遭遇した「トレニャー」(『モンスターハンターポータブル 2nd』の登場キャラクター)の言葉を理解し自らもネコ語を喋った。

ドラマCD「平和とカズヒラのブルース」では、ミラーとの出会いのエピソードが描かれている。出会う前までは傭兵としてコロンビア政府軍を指揮していたが、ミラーが率いる反政府軍との戦闘後に契約が切れ、保護したミラーに「スネークが勝ったら仲間になる」という条件で勝負を持ちかけられている。

カリブの大虐殺[編集]

1975年3月16日。国境なき軍隊(MSF)は核兵器を保有する規模になったため、IAEA(国際原子力機関)から核査察要請を受けていた。同時期にMSFの情報を知るパス・オルテガが、非政府諜報機関サイファーに身柄を拘束されてキューバ米軍基地(ブラックサイト)で尋問を受けていることを知る。仲間のヒューイが独断で核査察を受けたため、ビッグ・ボスは副司令官のミラーに核査察の対応を任せ、単身でパスの救出に向かう。以前に1人でパスの救出に向ったことで捕まっていたチコも含めて2人を救出したが、マザーベースはIAEAに偽装した武装組織XOFに襲撃されていた。ビッグ・ボスはミラーを救出してヘリで逃走するが、パスの体内に仕掛けられた爆弾が爆発してヘリは墜落し、ここでビッグ・ボスの消息は途絶える。国境なき軍隊は壊滅し、カリブ海洋上に位置するマザーベースも破壊される。

この事件を年表では「マザーベース壊滅」と表記されており、「THE PHANTOM PAIN」でのマザーベーススタッフはこの出来事を「カリブの大虐殺」と呼んでいる。

二人のビッグ・ボス[編集]

ビッグ・ボス[編集]

1984年。「GROUND ZEROES」でスカルフェイス率いるXOFの襲撃に遭い、ヘリでの帰還中に起きた爆発の影響で9年間昏睡していた。キプロスの病院で9年間の昏睡から覚醒する。全身を使ってビッグ・ボスを爆発から庇い9年間も昏睡していたメディック(衛生兵)をファントム(影武者)にする計画をオセロットから知らされる。

キプロスの病院で体が思うように動かないエイハブ(ビッグ・ボスのファントム)を導き、顔に包帯を巻いた姿で自らを「イシュメール」と名乗っていた。エイハブと脱出に成功した後は姿を眩ます。その後はオセロットにファントムのことを頼み、バイクで走り去っていった。

ビッグ・ボスのファントム[編集]

1984年2月26日。キプロスの病院で9年間の昏睡から覚醒する。3月11日、ビッグ・ボスの復活を察知したXOFによって病院が襲撃される。「エイハブ」と名乗るよう指示されてまだ体が思うように動かせなかったが、イシュメールと名乗る男に導かれて病院を脱出する。

正体は「GROUND ZEROES」のエンディングムービーに登場したメディック(衛生兵)。全身を使ってビッグ・ボスを爆発から庇い、この時の破片が体中に突き刺さってビッグ・ボスと共に昏睡する。しかし、ゼロ少佐の指示によって昏睡中の睡眠学習によりビッグ・ボスの過去を追体験した事でビッグ・ボスの記憶と人格を持ち、整形手術で顔を変えることで自分をビッグ・ボスだと信じるファントム(影武者)へ変貌した。

パニッシュド "ヴェノム" スネーク(Punished "Venom" Snake)のコードネームを持つ。かつてパスの体内にあった爆弾の爆発からボスを守った衛生兵であり、ビッグ・ボスからMSF隊員の中で最も優秀だと評され、元々あった素質と与えられた知識によって本物に次ぐ能力を持つと予想されていた。

アウターヘブン蜂起[編集]

1990年代へ入ると離脱したはずの米軍に戻り、かつて自らが結成した特殊工作部隊FOXHOUNDの総司令官に就任した。この際、教官としてマクドネル・ミラー、副司令官としてロイ・キャンベル、グレイ・フォックスのコードネームでフランク・イェーガー、そしてソリッド・スネークを部隊に加えている。

1995年に南アフリカに出現した独立武装国家アウターヘブンを調査するためグレイ・フォックス、そして新人隊員であるソリッド・スネークを送り込む。

作中では無線で「こちらBIG BOSS…」と始め、要件を話してすぐに「…OVER」と終了する。新たなアイテムを発見した場所で通信するとそのアイテムの使い方を説明するが、普段はこちらから呼びかけても応答が無い。

最後にはアウターヘブンの統率者が彼だったことが判明する。新人であるスネークを送りこんだのは情報攪乱のためだったが、スネークの予想外の活躍によりアウターヘブンは崩壊した。最終局面で「お前はやりすぎた、やりすぎたのだ!」と叫んでスネークに戦いを挑み死亡する。エンディング後に「私は死なん…いつか、決着をつけよう。いつの日か…また会おう!」という言葉を残す。

本物のビッグ・ボスはFOXHOUND総司令官の立場でファントムのビッグボスにアウターヘブンの設立を指示しており、アウターヘブンで死亡したのはファントムだった。

ザンジバーランド騒乱[編集]

1990年代後半、中東に独立武装要塞ザンジバーランドを築き、アウターヘブンにいた優秀な兵士達を何人か救出して仲間に引き込んでいた。OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致し、世界に対して軍事的、経済的に優位に立とうとする。

1999年12月24日[4]新体制となったFOXHOUNDによって再び送り込まれたソリッド・スネークの手により計画は頓挫する。メタルギアとの戦いで傷つき装備も失ったスネークの前に現れ、マシンガンを乱射して追撃するが、ライターとスプレーを組み合わせて即席の火炎放射器を作り上げたスネークに敗北し、ついに命を絶たれる。「どちらが勝っても、我々の闘いは終わらない。敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る。そして生き残った者は死ぬまで、戦士として人生を全うするのだ」という言葉を遺しており、スネークの心に深く刻まれている。

また、ザンジバーランドの基地内には子供達が何人か遊んでまわっている区画があり、ビッグ・ボスが連れてきてくれたと話す子供がいる。この子供達のほとんどは戦災孤児とみられる。

ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件[編集]

2014年。ビッグ・ボスの英雄性を愛国者達の象徴に据えようとするゼロ少佐の遺志によって回収後にナノマシンで人工的な脳死状態にさせられ、生きたまま保存されていた。EVA率いるレジスタンス「失楽園の戦士」が遺体を保管していたが、最後はリキッド・オセロットにとどめを刺される。

しかし、この時の遺体はソリダス・スネークの遺体とすり替えたダミーであり[5]、本物のビッグ・ボスの遺体は愛国者達の管理下に置かれていた。ビッグ・ボスはEVAによって救出され、オセロットやナオミ・ハンターの手によって身体の欠損がリキッドやソリダスの遺体の一部で補われ五体満足となり、J.D.が破壊されたことにより昏睡状態から解放された。

ビッグ・ボスの墓前で命を絶とうとしていたソリッド・スネークの前に現れ、「愛国者達」や事件の真相を語る。ビッグ・ボスの真の目的は、地球規模にまで拡大した「愛国者達」の勢力に対して軍事的、経済的に優位に立つことで世界の均衡を保つことだった。そのため、アウターヘブン蜂起やザンジバーランド騒乱を引き起こした。

植物人間になりながら生きていたゼロの生命維持装置を停止し、「戦うことをやめ、蛇(スネーク)としてではなく人間(デイビッド)として生きろ」と告げ、ザ・ボスの墓石に寄りかかって息を引き取った。79歳没。

恐るべき子供達計画 (Les Enfants Terribles)[編集]

1972年にアメリカの非政府諜報機関サイファー(後の愛国者達)によって始動された計画。別名アンファンテリブル(Les Enfants Terribles)とも呼ばれる。ゼロ少佐は組織の偶像(イコン)であるビッグ・ボスの心が離れていくのを感じ、保険としてクローンを作り組織の新たな偶像にしようとした。この計画の実施により、ゼロ少佐とビッグ・ボスの対立は決定的なものになった。

計画はバイオビジネスの大手企業であるATGC社の資本から、同社の幹部であるパラメディック(クラーク博士)により実施された。そして、EVA(ビッグ・ママ)が代理母(サロゲート・マザー)として志願し、受精卵は彼女の子宮へ移されてソリッド・スネークリキッド・スネークの2人が誕生した。この計画は1976年に廃棄され、2人のクローンは別々な人物に引き取られる。

この計画はアナログクローン技術とスーパーベイビー法を用い、ビッグボスの体細胞の細胞核を使った体外受精卵を複数に分割することにより胎児の成長速度を増大させた。8個に分割した体外受精卵を子宮に移し、ある時期で6個を意図的に間引きしたことでソリッドとリキッドの成長能力は増大した。二人は胎児になる段階で意図的な操作により、優性遺伝子を一方にだけ集約することでその能力をさらに増大させている。リキッドは「俺は劣性遺伝子のみを受け継がされた絞りカスだ」といった趣旨の発言をしており、それがシャドー・モセス島事件に至る動機へと繋がっている。しかし、実際は優性遺伝子を受け継いだ個体はリキッドの方であり、彼はFOXDIEにより命を絶たれるまでその事実を知らないままだった。だが、現実の科学における遺伝子の優性・劣性は、異なる対立遺伝子がもつ遺伝形質が子において発現するか否かを指した表現であり、個体の能力に関わるものではない。この他にクローンが他の勢力に利用されないよう2人は生殖能力を初めから除かれており、寿命も短く設定されている。

この計画とは別件で、ビッグ・ボスの完全なクローンであるソリダス・スネークが誕生する。ソリダスはリボルバー・オセロットから「最も安定した個体」と評され、『メタルギアソリッド4』ではビッグ・ボス自らが完全なるコピーと述べている。SOPシステムの掌握においてもビッグ・ボスの代わりにソリダスの遺伝子コードが用いられて認証をパスしている。

メタルギアソリッド2でビッグシェル占拠事件の際に、オセロットがソリッド・スネークに対して急速に老化が進んでいる事を指摘して「50代のビッグ・ボスの体細胞を使った」と推測しているが、メタルギアソリッド4ではナオミ・ハンターによって否定されている(ピースウォーカー事件の時点でビッグ・ボスは39歳であり、リキッド・ソリッドは2歳の誕生日を迎えている)。

キャスト[編集]

声優(日本語版) 声優(英語版) モーションアクター
メタルギアソリッド3 大塚明夫 David Hayter 吉田瑞穂
メタルギアソリッド ポータブル・オプス -
メタルギアソリッド ピースウォーカー 田中美央
メタルギアソリッド4 大塚周夫 Richard Doyle 大塚明夫
メタルギアソリッドV 大塚明夫 キーファー・サザーランド

脚注[編集]

  1. ^ メタルギアソリッドでは、192cm。
  2. ^ これより以前にザ・ボスのナイフで抉られそうになるも、EVAによって阻止されている。
  3. ^ ゲーム開始時の日付。
  4. ^ 説明書に記載されている。
  5. ^ ソリダスはビッグ・ボスの純粋なクローンであり、遺伝情報も一致することから誰疑いようはなかった。

関連項目[編集]