ジャスティスガンダム

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ジャスティスガンダム(JUSTICE GUNDAM)は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つであり、番組後半から登場する新主役機である [1]。「プラント」の軍事組織「ザフト」の試作機で、兄弟機である「フリーダムガンダム」「プロヴィデンスガンダム」と同じ核エンジン搭載の高性能機という設定。赤基調のカラーリングとトサカ状の頭部センサー、背部に装備された大型バックパックが特徴。バックパックは分離しての遠隔操作が可能で、ジャスティス本体を上部に載せることもできる。劇中では主人公の一人「アスラン・ザラ」が「イージスガンダム」に次いで搭乗し、主人公「キラ・ヤマト」やその仲間たちと共同戦線を張る。プロダクションコードはJUSTICE[2]、型式番号はZGMF-X09A(ゼット・ジー・エム・エフ・エックス・オー・ナイン・エー)と設定されており、これと併せてZGMF-X09A ジャスティスガンダムと呼ばれる[3]

「ガンダム」の部分にはバクロニムが設定されており、『ROBOT魂<SIDE MS> フリーダムガンダム 特製マーキングシール&ブックレット』に付属する劇中終盤をイメージしたマーキングシールの記述では、「ZGMF-X09A JUSTICE Generation : Unsubdued Nuclear Drive / Assault Module Complex」または「ZGMF-X09A JUSTICE G.U.N.D.A.M Complex」とも表記されている[注 1]

本項では、続篇『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する後継機であるインフィニットジャスティスガンダムについても解説する。

メカニックデザインは両方とも大河原邦男

機体解説[編集]

諸元
ジャスティスガンダム
JUSTICE GUNDAM
別称 装備換装型強襲用MS[4]
JUSTICE G.U.N.D.A.M Complex[5]
型式番号 ZGMF-X09A[注 2][注 3]
分類 ZAFTガンダム目[7]
ZGMF-Xシリーズ
全高 18.56m
重量 75.4t
装甲材質 フェイズシフト装甲 [注 5]
動力源 核エンジンMHD発電[8][注 6]
ジェネレーター 8826kw [注 7]
推力 最大603,200kg[11]
武装 MMI-GAU1サジットゥス 20mm近接防御機関砲×4
RQM51バッセル ビームブーメラン×2
MA-M01ラケルタ ビームサーベル×2
MA-M20ルプス ビームライフル
ラミネートアンチビームシールド[注 8]
ファトゥム-00
GAU5フォルクリス 機関砲×4
M9M9ケルフス 旋回砲塔機関砲×2
MA-4Bフォルティス ビーム砲×2
特殊装備 MS埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」(02号機)
搭乗者 アスラン・ザラ

パトリック・ザラの指示のもと、国力・物量に劣るザフトが奪取したG兵器のデータを注ぎ込み、統合3局によって開発された試作型MS[12]。兄弟機であるZGMF-X10Aと共にC.E.71年4月1日にロールアウト。「ナチュラルに正義の鉄槌を下し、コーディネイターの真の自由を勝ち取る」旗印となるべく、本機ZGMF-X09Aは「ジャスティス」、ZGMF-X10Aは「フリーダム」と命名された[12]

連合のGAT-Xシリーズと将来的に行われる量産化を考慮した場合、物量差でザフトMSの優位性が覆される事は大きな懸念材料であった。そのため、ザフトと連合の技術を融合した機体としてジャスティスは開発された[13]。基本構造はゲイツをベースとし[13]、その運動性能や情報収集能を引き継ぎつつGAT-Xシリーズの技術も導入した機体となった[13]。さらには単機で多数の敵を相手に圧倒的戦闘力を示しうる対地球連合の切り札となるべく、Nジャマーの効果を打ち消す「ニュートロンジャマーキャンセラー」を搭載した核エンジンを動力とした事で無限に近いエネルギーを獲得。それにより兵装の大幅な出力向上と従来機を遥かに上回る稼働時間延長を両立し[14]PS装甲もダウンする事がなくなった[8][注 9][注 10]

ジャスティス最大の特徴は、後述の「ファトゥム-00」にある。フライトユニットを接続し機動性を向上させるというアイデアそのものは連合のストライクの時点で存在したものだが[11]、ジャスティスではこれをさらに推し進め、ファトゥム-00を活用した合体・分離戦法により別の無人機(僚機)と連携するかのような多重攻撃に用いることも可能としている[16]。多数の固定火器により高い砲撃力を有するフリーダムと比較すると単純な総合火力では一歩及ばないものの、その高い機動性と攻撃能力からCE71年においてトップクラスの機体として君臨した[16]エターナルに属してからは識別番号「102」を使用した[9]

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機体構造[編集]

頭部
従来ザフト機に採用されていたモノアイタイプからツインアイタイプとなっている[13]イージスのデータが取り入れられた形状を有する[17]
コクピット
フリーダム等と共通のものを採用。内部は機体の動きと連動する全周囲モニターの回転型を採用し、コンソールにはマルチロックオン対応の球体型立体表示パネルが搭載され、機体のポテンシャルを最大限に発揮できるよう工夫されている。搭乗口に向けてシート自体が昇降して乗り降りする方式になっている[11]
脚部
外見はG兵器の特徴部分を反映しているものの、胴体や脚部のフォルムはザフト在来MSのシグーを連想させる意匠となっている[13]
マウントラッチ
サイドスカートや腰部にはマウントラッチを備える[17]
換装機構
装備換装型の機体としての運用を加味されていた本機であるが、ランチャーやソードに値されるオプションが製作される事は無かった[18]

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武装[編集]

MMI-GAU1サジットゥス 20mm近接防御機関砲
ピクウスよりも小口径だが速射性に優れるマイウス・ミリタリー・インダストリー社製の機関砲[19]。頭部両側に装備される。Sagittis とはラテン語で「」の意。
RQM51バッセル ビームブーメラン[注 11]
両肩にマウントされたビームブーメラン。
ビーム刃に対する干渉反応を利用し投擲軌道をコントロールすることができる、三又構造のブーメラン[20]ストライクとの交戦データから有用性に着目された装備で、ジャスティスの製造後期に開発され実装に至った[19]
劇中でフォビドゥンのゲシュマイディッヒ・パンツァー(特殊装甲テクノロジー[21])に直接的な裂傷を与えた唯一の武器でもある。
MA-M01ラケルタ ビームサーベル
フリーダムと共通のマティウス・アーセナリー社製ビームサーベル[8]Lacertaとはラテン語で「トカゲ」の意。
核エネルギーの供給により、GAT-Xのモデルよりも高出力[12]かつ長刀身のビーム刃を形成する[22][注 12]
柄同士を連結させると「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる双刃の刃となる[20](スピアー[19][8]とも評される)。
MA-M20ルプス ビームライフル
フリーダムと同型のビームライフル[8]Lupusとはラテン語で「オオカミ」の意。
ゲイツ改でのテストを経て採用されたもので[23]、核エネルギー供給により初期GAT-X搭載型よりも高出力を誇る[19]。不使用時は本体腰部背面のラッチにマウントすることが可能。
ラミネートアンチビームシールド
ローラシア級戦艦の甲板技術を転用したシールドで、軽量さと硬質さを兼ね備えている[19]。また、材質はラミネート装甲を用いる[20][注 8]フリーダムのものと共通の装備[11]。台形状の部位には銃眼(ガンポート)を備える[12]
コロニー・メンデルでの戦闘でカラミティのスキュラを受けた際には表面が焼け爛れる状態にまで損傷するが、高出力ビームをも防ぎ切る防御性能を示した。
ファトゥム-00(ダブルオー[8]>)
グゥルの発展形となるMS支援空中機動飛翔体[19]Fatumとはラテン語で運命の意。
本機の最大の特徴である航宙・航空用ユニットで、ジャスティス本体の装着時はそのメインスラスターとして機能している[20]。また、本体から分離させて遠隔操作や自律AIでのオート運用が可能[24]ゲイツ改でテストされたプロトタイプのスラスターを倍に増やすなど改良したもの。本体と同様にPS素材製で、非稼動時はフェイズシフトダウンしている[25]
GAU5フォルクリス 機関砲
エンジンブロックからフォルティス砲身間に内蔵された機関砲で、必要に応じて弾種を炸裂弾や徹甲弾に変更することができる[19]Volucresとはラテン語で「」の意。
M9M9ケルフス 旋回砲塔機関砲
エンジンブロック上部に搭載された実弾砲塔で、360度全方向に発射可能[19]Cervusとはラテン語で「シカ」の意。
MA-4Bフォルティス ビーム砲
前部に2門搭載されている高出力かつ速射型ビームキャノン。ジン等のバルルス改特化重粒子砲と、バスターに装備された超高インパルス砲の技術を転用して開発された[19]Fortisとはラテン語で強力の意。

各形態[編集]

フライヤー形態[8]
ファトゥムを前面に展開した形態であり、加速力・機動力が強化される[16]ほか、砲撃戦にも適する[8]。媒体によって形態名は表記揺れが見られ、ラウ・ル・クルーゼのディスク[10]ではフリーダム側と同名の「ハイマットモード」(HIGH Maneuver.Aerial.Tactical MODE)と表示されているデータがあり、RGプラモデルのパッケージでもそう解説されている。一方、X10A側で対となっている「フルバーストモード」についての言及は本機では一切なされていない。
飛行形態[8]
ファトゥムを背面に接続したまま翼を広げた形態。敵地への急速な電撃侵攻に適する[8]
リフター搭乗形態[8]
ジャスティスがファトゥム-00に搭乗した状態。立体的な機動戦闘において効力を発揮する[16]

特殊装備[編集]

モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」

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劇中での活躍[編集]

キラ・ヤマトによって奪取されたフリーダムの奪還、及び接触したと思われる人物・施設の排除の為にアスラン・ザラに与えられたが、オーブ攻防戦においてアスランはこの機体を以ってアークエンジェルに加勢、以後はアークエンジェル側の戦力として運用され、新型GATシリーズに苦戦するフリーダムを援護し危機を救った。

その後アークエンジェルは、ラクス・クラインらが奪取したエターナルと合流し、同時に本機はフリーダムとともに原子炉整備環境を有する専用運用艦エターナルの艦載機となった(この頃には左肩と左足首に識別番号「102」が記載されていた)。

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の最終局面ではフリーダムと連携してカラミティを撃破する活躍を見せた他、カガリ・ユラ・アスハストライクルージュと共にジェネシス内部に突入し、本機を核爆発させる事でジェネシスを破壊した。これによってジェネシスの地球への着弾は寸前で阻止された。

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備考[編集]

動力について
ファトゥム-00について
公然のように「リフター」と読み書きされるが、その由来は監督の福田己津央が過去に参加したサンライズ作品『機甲戦記ドラグナー』に登場した同名同類装備のリスペクトによるものである。また、後継型のファトゥム-01も含め、「サブフライトシステム」、「モビルスーツ支援空中機動飛翔体」、「空間機動MS支援兵器」、「スラスター兼兵器ユニット」などの表記もある。
デザインについて
デザインを担当した大河原邦男へ寄せられた福田のアイデアラフ段階では、大型MAと合体するMSというコンセプトが出されていた。決定稿のジャスティスにおいても採用されているリフター搭乗や水平展開のほか、高速移動用形態や二刀流で戦う機体等のメモ書きもなされていたが、これらは没となっている[26]
尚、デザイン初期には本機も万能型MSとする案もあったが、決定稿では鳴りを潜め、近い時期にデザインされたIWSPに諸要素は引き継がれている[27]

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インフィニットジャスティスガンダム[編集]

クライン派が建造したジャスティスガンダムの後継機。「インフィニット ()」とは数学記号で「無限」を意味し、「ジャスティス (Justice)」は英語で「正義」という意味である。

諸元
インフィニットジャスティスガンダム[注 13]
∞ JUSTICE GUNDAM[30]
型式番号 ZGMF-X19A[注 14]
分類 ZAFTガンダム目[7]
全高 18.90m[30]
重量 79.67t[30]
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲[注 15]
動力源 ハイパーデュートリオンエンジン[31][注 16]
武装 MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲×2
MMI-GAU26 17.5mmCIWS×4
MA-M1911 高エネルギービームライフル
MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル×2
MR-Q15Aグリフォン ビームブレイド×2
MX2002 ビームキャリーシールド
RQM55シャイニングエッジ ビームブーメラン
EEQ8 グラップルスティンガー
ファトゥム-01
MA-6Jハイパーフォルティス ビーム砲×2
MA-M02Sブレフィスラケルタ[32]×2
MA-M02Gシュペールラケルタ[32]
MR-Q17Xグリフォン2 ビームブレイド×2
(MMI-714アロンダイト ビームソード[33]
特殊装備 MS埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」(08号機)
搭乗者 アスラン・ザラ
ラクス・クライン
機体解説
元々はプラントで基本設計が行われていた機体であったが[24]ターミナルによって秘密裏にデータを奪取され、その兵器開発製造拠点である「ファクトリー」において開発された[24]。開発の主導的役割はキラ・ヤマトが行い[24]、先代機であるZGMF-X09Aとセカンドステージシリーズの技術を投入[34]しつつアスラン・ザラの搭乗とストライクフリーダムとの連携を前提とした設計がなされている[24][注 17]
動力に「ハイパーデュートリオンエンジン」を採用したことによって[31][注 16]先代ジャスティスの数倍の戦闘力を獲得した[39]だけでなく、フレーム部分には銀に発色するフェイズシフト素材を採用したことで対弾性・堅牢さが増強され、駆動による負荷に対する強度が格段に向上[30]。ストライクフリーダムと同様に機体の過負荷が発生した際には銀色に発光する[30]。また、アスランの戦闘データを考慮し格闘戦の頻度が多かった点から近接戦闘用兵装が増やされており[24]、機体肩部をはじめとしてスラスターを増設し、運動性の向上も図られた[30]。同陣営の兄弟機であるストライクフリーダム、ザフト正規軍製のデスティニーレジェンドに匹敵する機体性能を獲得した[39]
専用OSの「G.U.N.D.A.M Complex」は書き換えられたアップデート版を搭載。「マルチロックオンシステム」も健在でミーティアとの連携も引き続き可能となっている[30]

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武装(インフィニットジャスティスガンダム)[編集]

MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲
頭部両脇に搭載されたもので、ガズウートに装備されたモデルの改良型[30][注 18]小口径機関砲
MMI-GAU26 17.5mmCIWS
胸部インテークの上方と下方両脇腹に搭載された[注 18]。牽制用のCIWS[30]。配置の都合上、自由度は低いものの正面方向に濃密な弾幕を形成可能[40]
MA-M1911 高エネルギービームライフル
ルブスをベースに、インフィニットジャスティス専用に改修したビームライフル[34]。取り回しを重視した構造となる[30]。不使用時は本体腰部背面にマウント可能。先代機と同様にミーティア換装時はMX-2002シールドと共にウェポンベイに格納される。
MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル
ストライクフリーダムと共通のサーベル。シュペールとはフランス語で「スーパー」の意。
先代機のMA-M01ラケルタを改良した装備[30][注 19]。2刀連結状態の「アンビデクストラス・ハルバード」も引き続き利用可能[30]。最終決戦ではデスティニーのアロンダイトを真っ二つにし、同機の左手を掌底武装であるパルマフィオキーナごと斬り潰した。
MR-Q15Aグリフォン ビームブレイド
膝から爪先間に設置されたビームブレイド。MRQ-17Xの前型モデル[34]。ファトゥム-01にも同系の武装が搭載されているが本体の設計がファトゥムよりも先行したため、世代の古いモデルを組み込んでいる。アスランのイージスの運用実績により、実質アスランのためだけに装備された兵装である[24]
デスティニーとの交戦でビームサーベルを使用するインパルスの右腕とデスティニーの右脚を破損させた。MGプラモデルを監修した重田智は本機による "斬り蹴り" ポーズの再現に熱意を見せていた[41]
MX-2002 ビームキャリーシールド
ビームシールドジェネレーター、ビームブーメラン、ワイヤーアンカーを内蔵する複合防盾兵装。そのため、シールドそのものは兵装のキャリアとしての意味合いが強い[34]。本機ではEEQ08とRQM55が装備されているが、マウント形状の変更により、他兵装も携行可能[24]。小説版では対ビームコーティングがなされた装備とされ、レクイエムの陽電子リフレクター突破に活用されている[42]
M1911ライフルと共に、ミーティア換装時はウェポンベイに格納される。
RQM55シャイニングエッジ ビームブーメラン
ビームキャリーシールド外縁に設置されたビームブーメラン。空力飛翔体ではなく、ビーム場を形成する力場と空間の相互作用により、大気圏外での運用も可能となっている。通常はビームキャリーシールド先端部に搭載されており、取り外して投擲するほか、そのままビームを展開させて大型ビームサーベルとしても運用可能[24]。最終決戦時にデスティニーの右手を掌底武装であるパルマフィオキーナごと斬り潰した。
本装備がシールドに搭載されたため、先代機ではビームブーメランをマウントしていた肩部にはスラスターが新たに設置された[30][24]
EEQ08 グラップルスティンガー
ビームキャリーシールド外装部に格納される。巻き取り式ワイヤーに接続されており、射出後は敵機に打突するほか、クローでの拘束やワイヤーでの捕縛等の使用が可能である[24]
2004年放送のTVアニメ版本篇で使われることは無かったが、「FINAL PLUS 選ばれた未来」の描き下ろしオープニングや、高山瑞穂の漫画版4巻、「HDリマスター版」第49話(PHASE-50)などで使用シーンを見ることができる。
ファトゥム-01(ゼロワン[43]
先代型ファトゥム-00の発展形リフター。00が有していた機能は全て受け継ぎつつ、主翼の展開機構が単純化されると共に大型化し、スラスターの推力の引き上げも施され、より強力な空間機動が可能となった[24]。また、本器からの装備として機体底面にグリップが設置され、MSの牽引も可能となった[30]。一方、占有スペースに比して威力の低い実弾兵装は省略されている[24]。一方で、複数のビームサーベルやビームや刃が装備されており、これによってファトゥムそのものを格闘装備として使用する事も可能となった[30]
対装甲ナイフ[30]
ファトゥム-01の機首に設置されるナイフ[30]。VPS装甲のアクティブ時には黄色く変色する。
インパルスに搭載されたM71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフを大型化したような装備[39]
MA-6Jハイパーフォルティス ビーム砲
ファトゥム-00に搭載されていたフォルティスビーム砲(MA-4B)や、セイバーに搭載されていたスーパーフォルティスの中間にあたる兵装[34]
MA-M02Sブレフィスラケルタ[32]
前部に2基装備された可倒式の兵装。ブレフィスはラテン語で「短い」の意。
シュペールラケルタをベースに開発されたショートタイプのサーベル[34]。ビームキャノンとして機能する砲口(円形)の反対側に短身のビーム刃を形成するMA-M02Sブレフィスラケルタの発生口(四角形)があり、砲身を180度折り畳むことで機能するようになり刺突用途でファトゥム突撃時に使われる。
MA-M02Gシュペールラケルタ[32]
本体から分離後に可倒式の機首を進行方向にスイングさせて使用される装備。手持ち(剣の柄型)のMA-M02Gを内蔵・固定式に改修したもの[39]
MR-Q17Xグリフォン2 ビームブレイド
両翼前縁に設置されるビームブレイドで、ガイアのウイングに搭載されているものと同型[34]。MSや敵戦艦ブリッジを両断できる威力を有している[30]
その他
ZGMF-X42Sデスティニーから奪取したビームソード[33]など。

特殊装備(インフィニットジャスティスガンダム)[編集]

モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」

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劇中での活躍(インフィニットジャスティスガンダム)[編集]

第42話にて、ザフトのオーブ侵攻作戦の最中、コックピットにラクス・クラインを乗せ、軌道上のエターナルからキラ・ヤマト駆るストライクフリーダムと共に大気圏に突入。ラクスの一時的操縦で戦闘中のアークエンジェルに収容され、アスラン・ザラが負傷を押して搭乗し出撃。シン・アスカ駆るデスティニーと交戦し同機の右腕を切り落とし撤退に追い込むが、気を失ったアスランと共に落下する寸でのところでストライクフリーダムにより回収される。

その後、新たに組織されたオーブ軍第2宇宙艦隊の所属機となった本機は、大量破壊兵器レクイエムを排除するために出撃(メサイア攻防戦)。正式にオーブ軍人となったアスラン・ザラ一佐の乗機として序盤から多勢を相手に奮戦し、ミーティアを用いストライクフリーダムとの共闘などでステーションワンの破壊に成功した(高山瑞穂の漫画版ではこの時点でデスティニーとの交戦によりミーティアを失う)。そのままダイダロス宙域へと向かい戦闘が佳境を迎えると、ミーティアをパージし宇宙要塞メサイアから出撃してきたシンのデスティニー、レイ・ザ・バレルのレジェンドを筆頭とする増援MS部隊などと交戦。キラによってレクイエムへの侵攻の優先を促されるとアークエンジェルやロアノークのアカツキらと共に先行し、立ち塞がったルナマリア・ホーク駆るフォースインパルスをグリフォン ビームブレイドによる "斬り蹴り" とビームブーメランで右手脚を切り落として退けるも、シンのデスティニーに追いつかれてしまい一騎討ちに突入する。アロンダイト ビームソードをビームサーベルで両断し徐々に追いつめ、最終的には『MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲』発射直前に[44]シュペールラケルタ、シャイニングエッジの二刀流によって両腕を破壊し、『MR-Q15Aグリフォン ビームブレイド』によって右脚を切断しデスティニーを戦闘不能状態にし決着となった。

インパルスが月面に墜落したデスティニーを追って戦線離脱するのを見届けると、アークエンジェルと交戦していたミネルバのメインスラスターをファトゥム-01の突貫攻撃によって破壊し航行不能にし、アカツキと共に陽電子リフレクターシールドを突破して大量破壊兵器レクイエム内部に侵入、ファトゥム-01を砲内部に特攻させ破壊に成功し脱出した[注 20]

『FINAL PLUS 選ばれた未来』で追加され『スペシャルエディション完結編 自由の代償』にも引き継がれた新規カットでは、そのままメサイアに向かいキラとデュランダル達とのクライマックスシーンに介入した後、エターナルへと帰艦するストライクフリーダムとは別行動を取りシンとルナマリアの2人を迎えにいった。さらに追加されたエピローグにて、オーブ・プラント間の停戦協議を経て最高評議会から招聘を受けたラクス・クラインが座乗するエターナルに、ファトゥム-01を装備した状態で随伴している姿が、映像上で確認されている本機の最後の様子となった。


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注釈[編集]

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  1. ^ このバクロニムは、設定上では「モビルスーツ兵器システムの名称であり、『OS』という解釈は、その一部を表すものでしかない」とされている [4]
  2. ^ 形式番号の末尾は eXperiment Atomic を略したもので「試作機 核動力搭載型」を意味する[6]
  3. ^ 頭部のメインカメラ外周カバー(上部外側)にはイタリア数字で9を指す単語と共に「X-09A NOVE」の文字が彫ってある。
  4. ^ a b 本機プラモデルシリーズ組立説明書による塗装色ガイドから、最新(1/144 RG、1/100 MG)のものを要約。
  5. ^ フェイズシフトのカラーリングはピンク・レッド(ホワイト)・ダークブルー系[注 4]を基調としたトリコロール
  6. ^ 「ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載(内蔵)した」などの前置きがされたうえで、「核融合炉」と表記した資料も存在する[9]。一方、本編でラウ・ル・クルーゼが見ていたディスク上では「NUCLEAR REACTOR FUSELAGE UNIT (E-Battery NUCLEAR-Re)」「NEUTRON JAMMRE CANCELER SYSTEM」などと表記されている。
  7. ^ このステータスはアニメーション作中で登場した「SPECIFICATION」の表示画面より[10]。ただし、作中での表記はCapacity(容量)。同じ数値がデアゴスティーニ・ジャパンの『週刊ガンダム・ファクトファイル 第99号』フリーダム記事上に「ジェネレーター出力 8,826kW」として表記されているが、第133号の本機記事では数値欄が「不明」になっている。
  8. ^ a b 「ガンダムMS動画図鑑 『第227回 フリーダムガンダム』 『第264回 ジャスティスガンダム』」 。初出は 『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ3 機動戦士ガンダムSEED』 竹書房、29・35頁のフリーダム・ジャスティス項(2006年4月6日発行)。それ以前(以外)は 「シールド」 「ビームコーティングシールド」 「対ビームシールド」 などの表記が大半である(ジャスティスの#武装も参照のこと)。
  9. ^ ただし、弾薬推進剤酸素などには限りが有るため完全なスタンドアローンではない[15]
  10. ^ 安定稼働と制御を実現するため専用のモビルスーツ・ネオ・オペレーション・システム「G.U.N.D.A.M Complex」が実装されている。また、他のZGMF-Xシリーズにもあったのかは不明ながら、自爆装置も備えられていた。
  11. ^ 資料によって「ッセル[13]」と「ッセル[2]」の二通りの表記が存在する。尚、本装備の公式の綴りはBasselとなる[16]
  12. ^ 最長時のイメージについては、前29頁以外にも多くのメディアで確認出来るチーフメカ作監・重田智によるジャスティスのコンセプトイラスト(忍刀のように逆手で構える姿)によく表れている。
  13. ^ 劇中に登場する以前に発表されたメディアではナイトジャスティスガンダムとされていた[28][29]ものが、現行の名に変更された。劇中ではフルネームではなく、ほぼ一貫して勢力を問わずに単に「ジャスティス」と呼ばれた。
  14. ^ 額にはイタリア数字で19を指す単語と共に「X-19A DICIANNOVE」(第3期OP上のカットではイタリア語で「正義」と「改変」を意味する「Giustizia Modifica」)の文字が彫ってある。
  15. ^ VPS装甲起動時のカラーリングはピンク・レッド(ホワイト)・ダークグレー系を基調としたトリコロールに、グリーン系が差し色で加えられた[注 4]
  16. ^ a b その他、、COSMIC REGIONでの「新型核動力エンジン(ULTRACOMPACT LASER NUCLEAR FUSION REACTOR)[37]」、『MS大全集2006』における「レーザー核融合エンジン」[38]、『週刊ガンダム・ファクトファイル 第139号』(ディアゴスティーニ、2007年6月12日)での「ウルトラ・コンパクト・ニュークリア・リアクター(超小型核原子炉)」などの表記も見られる。
  17. ^ 当初模型などで公開された設定では「詳細には判明しておらず、一説によればラクス・クラインを筆頭とする旧クライン派が先代ジャスティスの基本設計にセカンドステージシリーズのデータを組み込んで製造した機体で、おそらくはアスランの専用機として開発が行われていたと思われる[34]」というものであった。その後、MGプラモデルにおいて「ザフトでの基本設計をクライン派がひそかに奪取し、さらなる改良を加えた機体。開発はキラ・ヤマトが指導的役割を担った[24]」といった旨の記述がみられた。ただし、資料によってキラはオノゴロの特殊部隊襲撃までフリーダムがレストアされている事を知らなかったとする記述や[35]、僚機であるストライクフリーダムはフリーダムのレストアと同時期に開発が進行していた[36]とする記述も存在し、キラがインフィニットジャスティスの開発に携わったタイミングは判然としない。
  18. ^ a b 竹書房の 『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ5』 では 「MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲」 が頭部、「MMI-GAU26 17.5mmCIWS」 が胸部に搭載された機関砲であると記載されている。対して講談社の 『オフィシャルファイル メカ04』 では胸部に搭載された機関砲が 「MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲」 であり、頭部に搭載された機関砲は 「MMI-GAU26 17.5mmCIWS」 となっている。バンダイ /1/100マスターグレードに付属する組立説明書に記載の説明も講談社の 『オフィシャルファイル メカ04』と同様。但し、胸部下方両脇腹については記載は無い
  19. ^ ZGMF-X09Aジャスティスのラケルタと同モデルとした資料も存在する[34]
  20. ^ 久織ちまきの漫画版『THE EDGE』ではデスティニーと交戦したままレクイエム内部に辿り着き、奪い取ったアロンダイトを本機のみで突き刺して破壊した[33]

出典[編集]

  1. ^ グレートメカニック8 2003, p. 62-63.
  2. ^ a b SEEDモデルVol.4 紅の炎編 2004, p. 22.
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  6. ^ PERFECT ARCHIVE SERIES 5 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 2006, p. 171.
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  10. ^ a b アニメ本編「PHASE-42 ラクス出撃(リマスター版40)」、「PHASE-46 たましいの場所(リマスター版44)」、 「PHASE-47 悪夢は再び(リマスター版45)」参照。
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参考文献[編集]

  • 書籍
    •  「グレートメカニック 8」、双葉社、2003年3月ISBN 978-4575464122
    •  「機動戦士ガンダムSEED MSエンサイクロペディア」、一迅社、2008年7月1日ISBN 978-4-7580-1108-2
    •  「機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア」、一迅社、2008年11月25日ISBN 978-4-7580-1126-6
    •  「機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラ メカニック&ワールド」、双葉社、2012年11月ISBN 978-4-575-46469-6
    •  「ホビージャパンMOOK機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.3 SEED MSV編」、ホビージャパン、2004年5月ISBN 4-89425-336-4
    •  「ホビージャパンMOOK機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.4 紅の炎編」、ホビージャパン、2004年10月ISBN 4-89425-347-X
    •  「KCデラックス-1770 機動戦士ガンダムSEED OFIFICIAL FILE メカ編Vol.3」、講談社、2003年9月ISBN 4-06-334770-2
    •  「Official File Magazine機動戦士ガンダムSEED DESTINY OFIFICIAL FILE メカ04」、講談社、2005年11月ISBN 978-4-06-367159-9
    •  「テレビマガジン特別編集エクストラ機動戦士ガンダムSEED&SEED DESTINY MOBILE SUIT FILE」、講談社、2005年5月ISBN 4-06-179152-4
    •  「データコレクション18 機動戦士ガンダムSEED 下巻」、メディアワークス、2004年10月ISBN 4-8402-2867-1
    •  下村敬治(サンライズ)「機動戦士ガンダムSEED RGB ILUSTRATIONS」、角川書店、2004年8月ISBN 4-04-853763-6
    •  「公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 誓いの宇宙」、角川書店、2005年12月ISBN 978-4048539272
    •  「GUNDAM SEED&ASTRAY MODELING MANUAL Vol.2」、メディアワークス、2003年11月ISBN 4-8402-2530-3
    •  「PERFECT ARCHIVE SERIES 5 機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、竹書房、2006年5月ISBN 4-8124-2687-1
    •  「機動戦士ガンダム MS大全集2006」、メディアワークス、2006年4月ISBN 978-4840234115
  • 雑誌
    •  「電撃ホビーマガジン 2003年4月号」、メディアワークス。
    •  「電撃ホビーマガジン 2005年6月号」、メディアワークス。
  • ファイルマガジン
    •  「週刊ガンダム パーフェクト・ファイル 第25号」、ディアゴスティーニ・ジャパン、2012年3月27日
  • コミックス
    •  久織ちまき「機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE 第5巻」、角川書店、2006年10月ISBN 978-4047138681
  • 小説
    •  後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 2 さまよう眸」、角川書店、2005年7月ISBN 4-04-429109-8
    •  後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5 選ばれた未来」、角川書店、2006年4月1日ISBN 4-04-429111-X


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関連項目[編集]