ガイアガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ガイアガンダム(GAIA GUNDAM)は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。スペースコロニー国家「プラント」の軍事組織「ザフト」が開発した試作機群「セカンドステージシリーズ」に属する機体。同じザフト製の量産機「バクゥ」に似た四足獣型に変形する可変MS。劇中冒頭で地球連合軍第81機動群「ファントムペイン」に強奪され、強化人間「エクステンデッド(生体CPU)」の一人「ステラ・ルーシェ」の搭乗機となる。のちにザフトに奪還され、カラーリングの変更を経てクライン派のアンドリュー・バルトフェルドが搭乗する。「ガイア」はギリシア神話に登場する地母神の名に由来する。

メカニックデザイン大河原邦男

機体解説[編集]

諸元
ガイアガンダム
GAIA GUNDAM
型式番号 ZGMF-X88S
RGX-03(連合側ナンバー)
分類 マシンタイプ:ガンダム
全高 17.80m
重量 69.85t
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
武装 MMI-GAU25A 20mmCIWS×2
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル×2
MMI-RS1 機動防盾
MA-81R ビーム突撃砲×2
MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド×2
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS×4
搭乗者 ステラ・ルーシェ
アンドリュー・バルトフェルド
リーカ・シェダー

ザフトが開発したセカンドステージシリーズの一機。型式番号の8は陸戦型四脚機体であることを現す[1]。MSとしてはフリーダムやジャスティスといったファーストステージ機の高い性能を引き継ぎ[2]、各所に備えられた姿勢制御スラスターも相まって陸戦・宇宙戦に対応する[3]。セカンドステージシリーズのコンセプトの一つはこのMSとしての性能とMAとしての特化性の融合であり、ガイアのMA形態はバクゥやラゴゥを踏襲する陸戦型四足獣形態となる[4]

本機はMS形態において中距離・近距離での対MS戦闘を得意とし[3]、X24SカオスやX31Sアビスと比較し軽量な事を生かして高い運動性を発揮する[5]。MA形態においては砂漠や密林での高い運動性、悪路走破性を駆使した一撃離脱戦法や対艦戦闘、近距離戦闘を得意とする[3]。前型機であるバクゥよりも、攻撃力・防御力ともに強化された機体である[3]。また、セカンドステージシリーズ5機において共通となるデュートリオンビーム送電システム[6]パワーエクステンダー[7]を標準採用する。一方で走破性を考慮した構造から大気圏内飛行能力は省略されたため[3]、母艦やサブフライトシステムによるサポートが不可欠となる。

武装[編集]

MMI-GAU25A 20mmCIWS
頭部に2門内蔵されるCIWS。MA形態時は頭部が格納されるため使用不能。
主用途は牽制用[3]
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
中距離用の射撃武装。基本構造は他のセカンドシリーズのライフルとほぼ同じだが、外装や照準センサーを高機動戦用に特化している[4]。MA形態時は右肩に固定して使用する。
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
両腰部にマウントされる斬撃武装。アビス以外のセカンドシリーズに装備されているサーベルと同型。手持ち装備ゆえMA形態では使用不可能。
MMI-RS1 機動防盾
表面に対ビームコーティングを施した防御装備。MA形態時は腹部の増加装甲となり、下方の攻撃からコクピットを保護する[4]
MA-81R ビーム突撃砲
背部に2門装備されたビーム砲。カオスのEQFU-5X 機動兵装ポッドに搭載されたものと同型で[4]、MA形態時での運用を重視した配置となる[8]。MS時も使用可能。
ストライクフリーダムに搭載された前型モデルのMA-80Vにはビームソードへと切り替わる機能が導入されているが[9]、本装備にも引き継がれているかは不明。
MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド
背面の姿勢制御ウイング前面に展開されるビームエッジ[4]。走行の際、すれ違い様に用いる装備で[4]、対艦戦闘や敵機急襲で活用される[8]
前型はインフィニットジャスティスに搭載されたMR-Q15A[10]。本機が連合に奪取された際は、設計を踏襲したMR-Q10フラガラッハ3が製作されている[11]
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS
MA形態時の頭部に4門装備されるCIWS。近接防御の他に、対地上掃討用に使用される[4]
カオス、アビスにも採用されている[4]

バルトフェルド専用機[編集]

ロドニアでザフトに奪還されたガイアを輸送途中にクライン派の手引きによってファクトリーへと送り[12]アンドリュー・バルトフェルド専用に調整した機体[13]。パイロットに合わせOSを調整するとともにVPS装甲の起動色を黒から朱色に改変した[13]。これはパイロットの特性に合わせた調整によるものだが、VPS装甲でないシールドの塗装が変更されており、多分にバルドフェルドの要望や嗜好も加味されている[12]

これを考慮してか、DSソフト『スーパーロボット大戦K』ではステラなどが乗ると通常の黒いカラーリングだが、バルトフェルドが乗った時のみ機体色が朱色に変わる。

劇中での活躍[編集]

ザフトの軍事工廠アーモリーワンからカオスアビスとともに地球連合軍の特殊部隊「ファントムペイン」によって強奪され、アーモリー・ワンの陸空を縦横無尽に駆け巡り、ザフトのMS部隊を相手に猛威を振るった。以降ガイアは強奪時のパイロットであったステラ・ルーシェの乗機となり、地球連合軍の戦力として使用された。デブリ帯・ユニウスセブンでの戦闘においても、AMBACを駆使することで宇宙空間であっても高い機動力を誇った。

ロドニアでの戦闘では単独出撃して、インパルスセイバーと交戦になり機体は損傷し、ミネルバに奪還されパイロットのステラも捕虜になった。

その後、プラントへの移送途中に行方不明となっていたが、クライン派の手引きにより密かにファクトリーに運ばれた後、エターナルに搭載されていた。なおクライン派の手引き方法は明かされておらず、『スーパーロボット大戦Z』のロボット図鑑でも【何らかの方法】としか書かれていない。

エターナルがザフト艦隊に発見され追撃を受けた際にはバルトフェルドが搭乗し、ザクウォーリアグフイグナイテッドの攻撃を受けながらエターナルを護衛。途中、救援に駆けつけたキラ・ヤマトストライクルージュと共にザフト部隊を足止めした。ストライクルージュが大破してからは、キラが艦内に搭載された最新機ストライクフリーダムに乗り換えるまでの時間を稼いだ。これ以降、バルトフェルドはエターナルの艦長職に専念したため、戦闘に使用されていない。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』において、アーモリーワンでの運用テスト期のエピソードが描かれ、そこではリーカ・シェダーがテストパイロットを務めた。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『モビルスーツインアクション ガイアガンダム』バンダイ、2004年12月23日発売、付属データカード。
  2. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、21頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  3. ^ a b c d e f 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、32-35頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  4. ^ a b c d e f g h 『ハイグレード 1/144 ガイアガンダム』バンダイ、2005年1月発売、組立説明書。
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED&SEED DESTINY MOBILE SUIT FILE』講談社、2005年4月、52-53頁。(ISBN 978-4061791527)
  6. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、36頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  7. ^ 『マスターグレード 1/100 ストライクルージュ オオトリ装備 Ver.RM』バンダイ、2013年9月発売、組立説明書。
  8. ^ a b 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 上巻』メディアワークス、2007年10月20日初版発行、32-33頁。(ISBN 978-4-8402-4058-1)
  9. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、75頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  10. ^ 『ハイグレード 1/144 インフィニットジャスティスガンダム』バンダイ、2005年8月発売、組立説明書。
  11. ^ 『ハイグレード 1/144 ストライクノワールガンダム』バンダイ、2006年6月発売、組立説明書。
  12. ^ a b 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4 示される世界』角川スニーカー文庫、2005年11月1日初版発行、23頁および304-305頁。(ISBN 4-04-429111-X)
  13. ^ a b 『ハイグレード 1/144 ガイアガンダム (アンドリュー・バルトフェルド専用機) 』バンダイ、2005年8月発売、組立説明書。

関連項目[編集]