地球連合軍の機動兵器

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コズミック・イラの機動兵器 > 地球連合軍の機動兵器

地球連合軍の機動兵器では、『機動戦士ガンダムSEED』を初めとする「C.E.(コズミック・イラ)」作品に登場するモビルスーツ (MS) とモビルアーマー (MA) の内、地球連合軍陣営の兵器について解説する。

MS[編集]

試作機[編集]

G兵器開発計画(大西洋連邦)[編集]

ヤキン・ドゥーエ戦役開戦から約半年。プラントの開発したニュートロンジャマーによって、誘導ミサイルを用いた電子戦が殆ど不可能となり、更にはプラントの国防軍であるザフト側が近接戦闘を主眼に置いた人型機動兵器「モビルスーツ」を投入した結果、地球連合側は、圧倒的なまでに不利な状況へと追い込まれてしまう事になっていた。

この状況の打開策として、敵軍のザフト側からも「智将」と名高い地球連合軍軍人・デュエイン・ハルバートン大佐(C.E.69年当時。後に准将)は、連合軍でもモビルスーツ開発の実行を提唱する事になるが、プラントとの技術力の差から、連合の独力のみでは実現に至らなかった為、「オーブ連合首長国」のコロニー「ヘリオポリス」にて、モルゲンレーテ社と共同で「G兵器開発計画」(または「G計画」[1])の名の下に、「GAT-Xシリーズ」の極秘開発が行われる事になる。

勿論、連合に協力したオーブ側も、ただで協力していた訳ではなく、自国の防衛手段としてモビルスーツが必要になると考案していた五大氏族のサハク家やモルゲンレーテ社は、GAT-Xシリーズの開発に並行する形で、「アストレイシリーズ」の試作型を、ヘリオポリスの秘密工廠にて開発するのだった。

前期GAT-Xシリーズ[編集]

地球連合所属国家の大西洋連邦が、オーブ連合首長国のモルゲンレーテ社との共同で開発した新型試作MS群で、開発計画の提唱及び責任者はデュエイン・ハルバートン提督[2]。当初は大西洋連邦独力によるプロジェクトであったが、C.E.70年7月12日、戦局の膠着状態を受け、計画進捗の促進を目的に、オーブ連合首長国国営企業モルゲンレーテ社との共同開発に変更、また、開発するMSの運用母艦の建造も並行しておこなう事になった[1]。ただ、いずれにせよ調達国は大西洋連邦単独であるため、他の地球連合加盟国軍(劇中ではユーラシア連邦)は、そのデータを手に入れようと狙っていた[注 1]

この機体群は、全機が特殊装甲のPS装甲を採用しており、携行できるビーム兵器を殆ど持たないザフト軍のMSに対して無敵に近い防御力を発揮出来る。また、新型の低電力高出力ジェネレーターの実用化によって小型化されたビーム兵器を搭載しており、標準装備で既に艦船をも撃沈する攻撃力を有している。
また、機体に使用されているフレームも工夫が行われており、通常の「X100番台フレーム」、電撃侵攻用の特殊機能を付加させた「X200番台フレーム」、航空形態等への可変機構の搭載を前提とした「X300番台フレーム」の3タイプに分けられている。

しかし、PS装甲とビーム兵器の同時運用は予想以上にエネルギー消費が激しく、新型の大容量バッテリーが動力源であるにも係わらず、フル稼働時の実働時間は一般の量産機よりもかなり短いという弱点も抱えることになった。また、G兵器を制御するOS(劇中では「オペレーションシステム」)は多くの不具合を抱えており、機体そのもののロールアウトの段階では5機は操縦した者たち(コーディネイター)がそれぞれシステムの書き換えを必要とした。

後に地球連合軍は前期GAT-Xシリーズの量産型としてGAT-01ストライクダガーを開発及び生産しており、コスト削減、生産性の向上等からPS装甲などの特殊装備は省略されているが、ビーム兵器の標準装備化には成功している。それでも、実戦投入から間もない事でパイロット達の多くが操縦に不慣れという不安もあったが、ザフト側のモビルスーツを凌駕する火力と物量によって地上での戦局の巻き返しを実現させ、ビクトリア基地の奪還にも貢献。また、その最中で105ダガーを始めとする幾つかの派生機も開発されている。

一方、特別仕様の機体を除いてGAT-Xシリーズで制式量産化されたのは、汎用性の高いGAT-X105ストライクのみである。ただし、搭載されているOSはゼロから開発された新型のナチュラル用OSであるため、アークエンジェルから提供された戦闘データは採用されなかったかその一部のみが使われた程度であると推測される。

G兵器の「G」とは、「Genesis」及び「Genocide」の頭文字である[3]

G兵器の「G」はOSの頭文字でもあり、通常は「G」、もしくは「Xナンバー」と呼ばれ、5機の機体には、G.U.N.D.A.M.General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System=単方向の分散型神経接続によって自律機動をおこなう汎用統合性システム)と呼ばれるOSが搭載されている。型式番号のGATは、「Gressorial Armament Tactical=戦術装脚兵装」の略で、Xは試作機を表している。尚、GAT-Xシリーズでは機体のシリアルナンバーのうちデュエル以前の101やバスターとストライクの間に値する104など、番号が飛び飛びで欠番になっているが、これはシミュレーション止まりで実機製作に至らなかった機体もカウントしているからである。

開発されたG兵器
別系統で開発
アクタイオン・プロジェクトで開発されたストライクEのデータを元にフジヤマ社が独自改良し開発した機体。
後期GAT-Xシリーズ[編集]

オーブ連合首長国の「ヘリオポリス」にてモルゲンレーテ社で製造された5機のG兵器の開発データ・戦闘記録を元に地球連合軍が独自に開発したMS機体群。これにより、先行開発された5機のG兵器は以降、初期GAT-Xシリーズ、または前期GAT-Xシリーズと呼称されるようになった。

初期GAT-Xシリーズからの最大の変更点は装甲に改良型PS装甲である「トランスフェイズ装甲」を採用した事である。被弾時にのみフェイズシフトが自動かつ時限的に展開されることで電力消費が大幅に節約される他、表面を通常装甲で覆うことで、色彩変化によるフェイズシフトダウンの露呈を防いだ。

個々の機種に関しては汎用機が姿を消して能力特化が進み、装備する火器の威力もより強化された。ただ、それ故に量産化には適さない面もあり、砲撃戦用機の量産ベースはカラミティからバスターに差し戻された[4]

また、これらの各機体は単一のコンセプトに特化した装備や機構を持ち、最適な状況下においては総合性能で1、2ランク上の機体とも対等に渡り合うことが出来る。搭載されたOSは従来の「MOBILE SUIT OPERATION SYSTEM /// Version NV8-N099 ///GUNDAM」をさらにブラッシュアップしたもので、ナチュラルのエースパイロット、エドワード・ハレルソンやジェーン・ヒューストンなどが存分に機体を操っている。

一方、特殊化し過ぎた機体は量産機用に開発されたナチュラル用OSでは十分には制御出来ず、投薬や手術などで強化されたブーステッドマンの搭乗を前提とした専用OS[5] が採用されている。後期GAT-Xシリーズとして開発されたカラミティフォビドゥンレイダーの3機は、それぞれ火力支援、電撃侵攻、一撃離脱をコンセプトとしている。

後期GAT-Xシリーズの機体
アクタイオン・プロジェクト[編集]

地球連合軍第81独立機動群ファントムペインアクタイオン・インダストリー社を中心とした複数企業の技術協力を受け推進したエースパイロット用カスタマイズMS開発計画―通称「アクタイオン・プロジェクト」の成果の1つとして生み出された機体群。

C.E.72年に締結されたユニウス条約は、地球連合・ZAFT双方のMS開発に多大なる影響を与えた。具体的には、ニュートロンジャマーキャンセラーの軍事目的への使用禁止及び国力に応じた軍備の制限などである。核動力を装備した新型機の開発・配備を行おうとしていたファントムペインも、地球連合軍の一部である以上、この条約からは逃れられず、方針転換を余儀なくされた。その結果、エースパイロット専用の高性能MSを開発する計画「アクタイオン・プロジェクト」が発足した。

アクタイオン・プロジェクトにおいては、豊富な運用データが有り、当時の最先端技術を用いて開発されていた初期GAT-Xシリーズが選択された。計画の概要として、まずヘリオポリス製Gの設計データを元にそのまま5機のGを建造、そしてこれらの機体を部隊内で特に素養の高いパイロットに与え、度重なる運用試験(実戦含む)を行った。量子コンピュータにより高度なシミュレーションが可能となっているC.E.の年代において、あえてパイロットを搭乗させた運用試験を実施したのは、より実戦的なデータを取る事を重要視したためとされている。

この試験の後、得られたデータやパイロットの意見を元に機体をカスタマイズし、最新の技術を使用しあるべき次期主力機の姿を探るといった研究を行うのが本プロジェクトの目的である。これにより生まれ変わった5機のGは、C.E.73年代の機体群に匹敵するスペックを獲得したのである。

そしてこのプロジェクトにより実際には初めてのG兵器の評価試験、戦闘データの検証を地球連合軍が行なえたのである[注 2]。この結果により、G兵器を基にした新たな地球連合軍の次期主力機MSが再び生み出される可能性は高い。尚、当プロジェクトによって生み出された機体には、「PS装甲の装甲色+機体名」が機体名称として採用されている。

なお、当初アクタイオン・プロジェクトで再開発されたMSは先述のように「5機」であり、それぞれが「ワンオフ」であると設定されていた。しかし、後に設定が追加されたことで機種は増加し、各機種も「ワンオフ」ではなく複数となり、さらに機種選択範囲も初期GAT-Xシリーズだけではなくなった。一部の人物が当計画を半ば私物化して極秘製造させた機体も存在し、その中にはオーブ製のプロトアストレイや、カラミティなどの第2期GAT-Xシリーズも含まれている。

プロジェクト機

X計画(ユーラシア連邦)[編集]

ユーラシア連邦が独自のMS開発計画「X計画」に基づき、アクタイオン・インダストリー社と共同開発した機体。

その他[編集]

量産機[編集]

GATシリーズ[編集]

CATシリーズ[編集]

MA[編集]

試作機[編集]

汎用試作型MA[編集]

メビウス・ゼロ[編集]

大型試作型MA[編集]

ペルグランデ[編集]
諸元
ペルグランデ
PERGRANDE
型式番号 TSX-MA717/ZD
全高 不明
重量 不明
装甲材質 フェイズシフト装甲
動力源 核エンジン
武装 ドラグーン・ユニット×3
乗員人数 3名
外伝『SEED ASTRAY』に登場。アズラエル財団傘下の軍事企業によって開発された巨大試作MA[6]
上部の3基のドラグーン・システムと、下部の3つのパイロットが搭乗するブロックからなるほぼ同型の6つのパーツと中央部のコアから構成されており、それぞれのパーツは分離が可能となっている。
ドラグーンシステムの制御には脳に外科的手術による共有化処置が施されたパイロット3人を必要とし、それぞれがX軸、Y軸、Z軸を担当する事で、システム運用が可能なレベルまで擬似的に空間認識力を高めている[6]。ペルグランデ (PERGRANDE) は、ラテン語で「巨大」の意。
武装・装備
ドラグーン・ユニット
ペルグランデのコア・ユニット上部に3基装備する。分離してオールレンジ攻撃が可能。
有人ユニットとは異なり、下部に砲身状のパーツが追加されている。
有人ユニット
ペルグランデの下部に3基取り付けられている。ここにパイロットが搭乗しているが、分離すると3人による空間認識力が使用出来なくなり、緊急時以外は分離しない[6]
コア・ユニット
ペルグランデの中枢部であり、ここに核エンジンとニュートロンジャマーキャンセラーが内蔵されている[6]
作中の活躍
『ASTRAY B』においてはアズラエル財団の保有する軍事衛星の防衛に配備されており、ブルーフレームセカンドLと交戦するが、至近距離からローエングリンランチャーの攻撃を受け撃墜された。
DESTINY ASTRAY』では、マティスの本拠地である宇宙要塞に多数配備されていたが、ブルーフレームセカンドLとドレッドノートイータの共同作戦によって全て破壊された。
ザムザザー[編集]
諸元
ザムザザー
ZAMZA-ZAH
型式番号 YMAF-X6BD
全高 47.13m
重量 526.45t
武装 M534 複列位相エネルギー砲「ガムザートフ」×4
GAU111 単装砲×4
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×16
Mk79 低圧砲×4
XM518 超振動クラッシャー「ヴァシリエフ」×4
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
乗員人数 3名
搭乗者 フィゲス・カジモド大尉
『SEED DESTINY』以降に登場。アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した大型試作MA。
元来、地球連合軍におけるモビルアーマー(MA)とは「単機で任務を完了可能な火力」「戦闘機並の機動力」「攻撃を防ぐ重装甲」並立した汎用重戦闘機として位置付けられるものであったが[7]、CE73~74年のMA群はMSの長所も取り入れた機体として開発されている[8]。これら新型MAの配備はウィンダム等の新型MSと並行して行われる結果となったが、これには兵器単独での性能追及に加え、連合軍上層部においてザフトが開発したMSを主力化する事に対する抵抗感があった事[9]、さらには軍内部での企業間競争が要因であったとされている[10]
本機はクローや多彩な装備による攻撃力を持ち、陽電子リフレクターの装備によって戦艦の主砲さえも防ぎきる高い防御力を獲得[9]。また、飛行能力を有し[11]、水中や[12]宇宙での活動も可能[13]。さらにはMS並の機動性さえ有する[9]
MS部隊を相手に一騎当千が可能な戦力をも発揮するが、制御系統の複雑さから機長、操縦士、砲撃手の三人乗りとなっている[14]
武装
M534 複列位相エネルギー砲「ガムザートフ」
四本の脚に装備されている大型ビーム砲。カラミティ等に装備された「スキュラ」の改良型で、本機に装備されている射撃兵装の中で最高の威力を誇る。高威力でありながら連射性能にも優れ、牽制用にも用いられる。エネルギーを広角に飛ばすことで、一度の掃射で複数機のMSを破壊する。
GAU111 単装砲
四本の脚に装備されている。戦艦の主砲並みの威力を持つ。「ガムザートフ」と発射方向は同じだが、さらに上方向への射角の変更が可能。
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
四本の脚に装備されている実弾兵器。一脚につき4基の砲塔を有し、全方位に弾幕を張る事で近接防御や敵機の接近を防ぐ事が出来る。
Mk79 低圧砲
機体両側面に装備されている実弾兵器。通常の火器とは違い弾丸を発射する際に減圧ガスを用いることで火砲の軽量化に成功している。
XM518 超振動クラッシャー「ヴァシリエフ」
M534 複列位相エネルギー砲「ガムザートフ」と入れ替わる形で出現する、接近戦専用装備。大型のクローを高速で振動させ、捕獲したMSを破断する。使用時にクローが赤くなるのは振動により高熱化している為である。劇中ではフェイズシフトダウンした状態のインパルスの脚部をもぎ取って見せた。
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
機体の上部に装備されているビームシールド。上部の3基の突起から電磁的なバリアを形成させ、ビーム砲や実体弾、さらには陽電子砲すら無効化させる。リフレクターの搭載位置は機体上面に限定されている為、防御時は極端な前傾姿勢を取る必要がある。ただし、発生機の一つでも破壊されるとリフレクターの形成は不可能となる。ドイツ語で「勇敢なる盾」の名を持つ装備[15]
作中の活躍
兵器の大きさとして艦艇の内部に入りきらないので甲板上から直接出撃した。
オーブ連合首長国近郊の戦闘において、ミネルバが発射した陽電子破砕砲タンホイザーを陽電子リフレクターにより防御している。インパルスとの戦いでは、有効な損傷を受けず戦闘を進めインパルスの片足をクローによって破壊するが、SEEDの覚醒したシン・アスカによってビームサーベルでコクピットを突かれ、撃破された。レクイエム攻防戦においてダイダロス基地レクイエムステーションの守備隊として数機が戦闘に参加した。イザーク・ジュールグフイグナイテッドディアッカ・エルスマンザクファントムと交戦となり、陽電子リフレクターの発生装置を破壊され、至近距離からの攻撃により撃墜された。ミネルバ隊のデスティニーレジェンドとの戦いでは、機体上部からのビームを陽電子リフレクターで防いだ直後、下方から大型ドラグーンに機体を貫かれて撃破された。メサイア攻防戦では、オーブ軍と合流した連合軍有志によって少数が実戦参加し、ゲルズゲーと共にオーブ艦隊の防衛に貢献した。
ゲルズゲー[編集]
諸元
ゲルズゲー
GELLS-GHE
型式番号 YMAG-X7F / YMFG-X7D[注 3]
全高 27.27m(脚部収納時:22.60m)
重量 217.23t
武装 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
M7045/F7 ビームライフル×2
GMA628 ビーム砲×2
Mk61 2連装125mm滑腔砲
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
乗員人数 3名
搭乗者 ヴォルスキィ・二ノミヤ少佐
アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した拠点防衛用試作型MA。ストライクダガーの上半身をセンサー兼自衛兵装ユニットとして流用しており、半人半虫のような外観を持つ。6脚の安定性を活かし、山岳地帯等の不整地において高い踏破性を有するが、移動速度自体は通常のMSに遠く及ばない。よって通常は底部スラスターによるホバー飛行を行う。従来のMA同様、近接戦闘時の脆弱さが欠点であるが、基本的に護衛MSを伴わぬ単独行動は考慮されていないため、大きな問題とはなっていない。大戦後期には少数が量産され、実戦に投入された。
また、ザムザザーと同様に機体が大型化した事により制御が複雑化したため、操縦には機長・操縦手・砲手の計3名を必要とする。火力は従来のMSと大差は無いが、両肩部装甲上に装着された陽電子リフレクター発生装置によりビーム兵器に対して鉄壁の防御力を誇る。
武装(ゲルズゲー)[編集]
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
地球連合軍のMSの多くに装備されている牽制用の実弾兵器。ストライクダガーの頭部である為、両側頭部に装備されておらず、左側頭部の1基のみ。
M7045/F7 ビームライフル
ストライクダガーの基準装備であるビームライフルの改良型。上半身のマニピュレーターで保持している為に通常のMS同様に取り回しに優れる。
GMA628 ビーム砲
下半身前脚部先端に装備されているビーム砲であり、ビームライフルと並ぶ本機の主兵装。機体の姿勢制御は後部四脚で可能な為、脚ではあるが事実上腕として機能も有し、攻撃範囲は広かった。また、脚部全体がクローとしての機能を有し、先端は鋭衝武器として砲台や戦車を破壊する際に使用された。
Mk61 2連装125mm滑腔砲
下半身背後に装備されている実弾兵器。口径が大きく戦艦の主砲並みの威力を誇る。機体の後水平方向からほぼ真上までの射角を持っているが、左右への射角はない。背後から接近する機体に対して使用された。
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
上半身両肩部及び下半身中央の3基の発振機から形成されるビームシールド。拠点防衛を主眼として作製された本機はシールドの発生を迅速に行う必要がある為、ザムザザーの様に極端な前傾姿勢を取る事なく、通常姿勢のまま使用できる様に発振機の位置が配置された。その結果、姿勢変更を伴わずに攻守の切り替えができ、反撃に効率よく移れる事で本機の性能向上にもつながった。飛行形態でも使用可能。
劇中の活躍[編集]
ガルナハン基地陽電子砲台防衛のため配備されたが、ミネルバの増援を加えたラドル隊の奇策によって砲台は陥落、本機もセイバーに両腕を切断され行動不能となった。レクイエム攻防戦において、ダイダロス基地に配備されていた数機のゲルズゲーが、ミネルバの陽電子砲タンホイザーを防いだ。その後、1機がデスティニーに撃墜され、レクイエム施設内部への侵入を許している。『DESTINY ASTRAY』では、アドゥカーフ社を取材していたジェス・リブルの護衛に当たっていたカナード・パルスドレッドノートイータと同社施設内で交戦し、完膚無きまでに破壊されている。

量産機[編集]

量産型MA[編集]

メビウス[編集]
ミストラル[編集]
連合宇宙軍の汎用MA。型式番号はMAW-01。作業用アームと2門の機関砲を装備する。C.E.70年6月1日以降メビウスにその座を譲る[1]までは主力機として使用されていた。
機体上部と下部はマグネットによって連結され、任意で脱着可能となっている。上部は作業用ポッドとなり、武装が施されている下部は物資運搬用トレーラーとしても使用出来る。トレーラー部を緊急医療施設に改良したレスキュー仕様機も作成された。

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ユークリッド[編集]
諸元
ユークリッド
Euclid
型式番号 TS-MB1B
全高 23.26m
全長 54.08m
武装 M551 52mm7連装ガトリング機関砲×2
M464 高エネルギービーム砲「デグチャレフ」×2
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
『SEED DESTINY』以降に登場。ザムザザーとゲルズゲーを雛型に開発された汎用主力MA。可動肢などの生物的なラインが目立つ雛形となった2機種と比較して、メビウス系に近い非生物的、戦闘ポッド的なデザインである。メビウスと同様、機種名は幾何学者の名から採られている。大型の機体ながらスラスターの大推力によって宇宙、地上を問わず高い機動性を発揮する。地球連合軍最高司令部ヘブンズベースや月面ダイダロス基地など地上、宇宙の各基地に配備された。2連装ビーム砲を装備し、陽電子リフレクター発生装置により、機体を防御する事が可能となっている。
武装(ユークリッド)[編集]
M551 52mm7連装ガトリング機関砲
機体前面に装備されている「イーゲルシュテルン」等とコンセプトは同じ牽制用の実弾兵器。
M464 高エネルギービーム砲「デグチャレフ」
機首両側に装備されている大型ビーム砲。一基で複数のMSを破壊できる威力を有す。
陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」
機体前面に配置されているビームシールド。ザムザザーやゲルズゲーとは違い発振機は2基であり、機体前面の装甲のカバーが開いて展開される。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただ、結局大戦後半、ユーラシア連邦は大西洋連邦から正式にGAT-01及び01A1を提供され、戦後同国のアクタイオン社はG兵器の再開発計画でそのデータも合法的に提供された。
  2. ^ 一方で、NダガーN開発の際にブリッツが複数建造され、データ収集が行われたという設定も存在する。
  3. ^ 公式サイトでは前者だが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』18話の出撃シーンでのアナウンスでは後者。

出典[編集]

  1. ^ a b c 公式年表参照。
  2. ^ 『データコレクション17 機動戦士ガンダムSEED 上巻』メディアワークス、2004年10月15日初版発行、76-77頁。(ISBN 4-8402-2817-5)
  3. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』第26話のナレーションによる。
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEEDモデルVOL.4 紅の炎編』ホビージャパン、2004年10月12日初版発行、130頁。(ISBN 4-89425-347-X)
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED メカニック&ワールド』双葉社、2012年11月28日初版発行、28頁。(ISBN 978-4-575-46469-6)
  6. ^ a b c d 『電撃ホビーマガジン』2004年10月号、メディアワークス、64頁。
  7. ^ 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol.1』講談社、2003年2月17日初版発行、21頁および29頁。(ISBN 4-06-334678-1)
  8. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY オフィシャルファイル フェイズ01』講談社、2005年7月、44頁。(ISBN 978-4063671551)
  9. ^ a b c 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 上巻』メディアワークス、2007年10月20日初版発行、50-51頁・67頁。(ISBN 978-4-8402-4058-1)
  10. ^ 『パーフェクトアーカイブス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』竹書房、2006年5月、168-170頁。 (ISBN 978-4812426876)
  11. ^ アニメーション「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」第12話
  12. ^ 『電撃ホビーマガジン』2005年2月号、メディアワークス、36頁。
  13. ^ アニメーション「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」第45話
  14. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、112-115頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  15. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSV編』ホビージャパン、2006年3月31日初版発行、198頁。(ISBN 4-89425-415-8)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]