ミーティアユニット

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ミーティアユニットは、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』などに登場する架空の兵器。

本項目では、『ガンダムSEED MSV』で設定された派生型ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュールの解説も記述する。

ミーティア[編集]

諸元
ミーティア[1][2][3][注 1]
METEOR[1][2][3][注 2]
分類 ZGNF-X用アームドモジュール[1][注 3]
全長 99.46m(MS連結時)[6][2]
全幅 60.12m(MS連結時)[6][2]
重量 552.42t(ミーティアのみ)[6][2]
動力源 パワーセル[1]
武装 93.7cm高エネルギー収束火線砲×2
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管×77
120cm高エネルギー収束火線砲×2
MA-X200 ビームソード×4

METEOR (Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer=モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機[7])は、母艦であるエターナルによって運用される、ジャスティスやフリーダムといった核エンジン搭載型MS用のアームドモジュールである[1]

設計は小型の宇宙船や航空機を担当するヴェルヌ局と火器類開発を専門とするウエルズ局の合同で行われた[6]。開発はザフト三大設計局(アジモフ・クラーク・ハインライン)の統合設計局と共同による[6]。主推進器にはザフトの艦艇で幅広く使用されているMMI-M729エンジンの発展型を採用[8]。初期構想におけるミーティアは現行MSの稼働時間・飛行性能・機動力・火力を向上させるザフト版ストライカーパックと言える装備であったが、Nジャマーキャンセラー搭載型MSへの採用が決定したことにより、その無制限の大電力を活用した破壊力と機動力に主眼を置く武装プラットフォームとなった[6]

その基本戦術は大火力によって複数敵を一気に殲滅するというもの[1]であり、戦艦数隻分の火力を有する[6]。高推力エンジンの搭載によって戦艦並の出力と戦闘機並の機動性は得たものの[6]、小回りが利く機体とは言えず、対MS戦闘は不得手としている。そのため、肉薄された際はMSのみでの戦闘が推奨されている[1]。MS用携行兵装の収納スペースも設けられており、ミーティアをパージした際でも、それらの兵装を射出する事で通常の戦闘へ速やかに移行する事が出来る[9]

また、兵装等のエネルギー供給とFCSは接続されたMSに依存する[1]。内部には機動用の大容量パワーセルを有するが[1]、合体・分離が可能な程度の電力をチャージ可能であり、単独での戦闘は行えない[10]。通常はエターナルの機首両脇にあるガントリーに「ハングモード」として接続され[11]、艦側の動力部を介した艦砲として運用されている[12]。あくまで追加モジュールとして位置付けられているため、PS装甲のような防御装備は採用していない[1]

ザフトではミーティアの持つユニットモジュール構想を発展させ、単独で補完したリジェネレイトを開発[7]。当初のコンセプトであった現行MSへの強化用タイプは、ミーティア改へと変遷した[6]。CE73年に開発されるシルエットシステムにも、ミーティア開発時に培われたノウハウが生かされている[13]

武装[編集]

93.7cm高エネルギー収束火線砲
両側面に備えるビーム砲。主に連射力で威力を発揮するが、MSを一撃で撃破し得る威力を有している[6]
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管
93.7cm火線砲と併設される22連装×2基と、テールスタビライザー上部に備える3連装×3基からなる対艦ミサイル。
広範囲の標的を同時攻撃可能[6]。エリナケウスとはラテン語で「ハリネズミ」の意味。
ウェポンアーム
ミーティア本基とフレームで繋がりMS側で操る武装モジュールで、派生機のミーティア改にも採用されているものである。
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管
アームの根本付近に12連装×2基で備える同名ミサイル。
120cm高エネルギー収束火線砲
アーム先端中央に備える大口径ビーム砲。核エンジンによるエネルギーの恩恵によって戦艦クラスの威力を発揮し、CE71年時点ではMS用として最強のビーム兵器であった[6]
MA-X200 ビームソード
アーム先端の上下に分かれた発生器から出力される大型のビームサーベル。伸ばした中程で融合した刀身は戦艦をも一刀両断する威力を持つ[6]
キラとアスランによる慣熟訓練の折には、01号のビームサーベルの調整が完全ではなかったことから、3倍の刀身を発生させ廃コロニーを破壊しフリーダムの核エンジンをレッドゾーンにダウンさせ一瞬フェイズシフト装甲がダウンしている[6]

対応機[編集]

開発ナンバー[編集]

ミーティアはアニメーションシリーズ、及び外伝作品を含めて計6機が登場した。ナンバーにおいては01~08までが存在するが、03号機と04号機は劇中において確認されていない。
尚、ユニウス条約の締結によって軍縮が行われ、表向きに本機は解体処分が行われたが[14]、その業務を承ったジャンク屋組合を介して幾つかは実戦参加や流出が発生している[注 4]
01号機、02号機
『機動戦士ガンダムSEED』に登場。フリーダムとジャスティスが装備した。うちフリーダムが使用した01号機は作中で大破したが、02号機のその後の行方は明らかにされていない。
05号機、06号機
『SEED DESTINY ASTRAY』に登場。05号機と06号機はミーティア内部に核動力を搭載したマイナーチェンジが施されている[14]
07号機、08号機
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。ストライクフリーダムが07号機、インフィニットジャスティスが08号機を使用した。本体に核動力は存在しないため、エネルギーはドッキングされたMSから供給されるタイプとなる[15]

製作エピソード[編集]

ミーティアとは英語で「流星」「隕石」の意味であるが、命名の元となったのはT.M.Revolutionによる挿入歌「Meteor -ミーティア-」となる[16]。監督である福田己津央は西川貴教との対談において、片一方をINVOKE(インヴォーク)にする案も存在したと語っている[16]。また、福田は書籍のインタビューに際し、バンダイからのリクエストでミーティアを登場させた旨のコメントをしている[17]

劇中での活躍[編集]

機動戦士ガンダムSEED
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、キラ・ヤマトフリーダムがナンバー01のミーティア、アスラン・ザラジャスティスがナンバー02のミーティアとドッキングし、プラントに飛来する無数の核ミサイルへの迎撃を行い破壊する。キラとアスランの連携により、カラミティを撃破した。一斉射撃で多数のMSを戦闘不能にし、ビームソードでアガメムノン級の艦体を両断し、撃沈した。基本は対艦対拠点(要塞・基地)用の兵器であるが対MSに用いることも多かった。ナンバー01はプロヴィデンスとの戦闘で破壊されたが、ナンバー02は終戦まで戦闘可能状態を保っていた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
メサイア攻防戦において、キラのストライクフリーダムがナンバー07のミーティア、アスランのインフィニットジャスティスがナンバー08のミーティアとドッキングし、月軌道にあるレクイエムの一次中継ステーション「ステーション・ワン」に押し寄せるザフト艦隊と交戦した。デスティニーレジェンドとの戦闘では、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス共にミーティアを切り離して戦闘を行った。その後、キラがメサイアに向かう際に再びストライクフリーダムとドッキングを行い使用された。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
ユニウス条約の業務でジャンク屋がザフトから回収していた物を核エンジン搭載型に改造したミーティア。叢雲劾ブルーフレーム セカンドL(ナンバー05)とイライジャ・キールイライジャ専用ザクファントム(ナンバー06)に貸し出され、ジェネシスαでのジャンク組合本部防衛戦において使用した。

ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール[編集]

諸元
ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール
VERUNE 35A/MPFM[7]
動力源 核エンジン[7]
武装 耐熱シェル
ウェポンアーム[18][注 5]

「ミーティア改」の名で広く知られる Multi Purpose Flight Module=多目的飛行モジュール。ミーティアとは逆に、搭載したNジャマーキャンセラーによる核エネルギーを動力とし、在来のバッテリー動力機でも運用できるよう開発されたものである[7]

ジョイント部がMSに限らない世界的な共通規格に統一されているため様々なものとドッキングが可能であり、耐熱カプセル(大型でないスペースシャトル)と結合した「人員・物資輸送用タイプ」、火砲や爆弾を有する軍用機と結合した「飛行機動砲台ないし戦略重爆撃機タイプ」といった運用例もある[7]

本器はZGMF-600 ゲイツなどの台頭で旧式機へと引き下げられたザフト第1世代MSの延命プログラムの一種としてジンシグーなどのアップグレード兵装にも使われ、供給される大電力を糧に、MS側に様々な携行兵装としてのビーム兵器を持たせての火力の向上や、後付けのPS装甲化を施したマイナーチェンジ機に対する半永久機関の役割などに機能し、旧式機を同時代の最新鋭機に匹敵するポテンシャルまで引き上げる事に成功した[7]

また、MS側の腕で操作する開閉式の耐熱シェルを備えさせた状態は「惑星強襲機型」と呼ばれ、GAT-XシリーズZGMF-Xシリーズなどの高性能機でしか成し得なかったMS単独での大気圏再突入を実現可能とした[7]。また、耐熱シェル部分を親機ミーティアと同一のウェポンアームへと換装する事も可能[18]

本器の登場で、ともすれば無用の長物となってしまう旧世代機の再利用などに関して低くないプレイバリューを証明したと評価されたが、ほどなくして施行されたユニウス条約によって解体対象とされたため、実働はゲイツのロールアウト以降からユニウス条約締結前後までという非常に短い期間で終わった[要出典]

一方、後年の『DESTINY ASTRAY』には、本器とシェル付きアームにロケット弾ポッドや多数の砲口などを加えた「ジャンク屋改造バージョン」が登場している[20]

劇中での活躍
アニメ本編では未登場。外伝シリーズではユニウス条約調印式典にかかわるエピソードなどに登場し、ジャンク屋組合にて解体待ちだった本器を持ち出した[14]ジャン・キャリー駆るM1アストレイM1Aアストレイにて使用され、ノーマル型と改造型の2種類が使い分けられた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「ミーティアユニット」と記述した資料もみられる[4][5][6]
  2. ^ 「METEOR UNIT」と記述した資料もみられる[4][5][6]
  3. ^ 「ZGMF-X09A、X10A専用アームドモジュール」と記述した資料もみられる[2]
  4. ^ 05号機、06号機はジャンク屋組合が襲撃を受けた際に解体処分を待っていた機体が使用された[14]。07号機と08号機は関連書籍において「ジャンク屋が出所である可能性が否定できない」とされている[14]
  5. ^ ノーマルのミーティアと同等の装備だが、ムック掲載時点では模型の作例オリジナルとして位置付けられていた[19]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol.4』講談社、2003年11月、10-11頁。(ISBN 4-06-334808-3)
  2. ^ a b c d e f 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED下巻』メディアワークス、2004年11月15日初版発行、46-47頁。(ISBN 4-8402-2867-1)
  3. ^ a b 『電撃データコレクション機動戦士ガンダムSEED DESTINY 下巻』メディアワークス、2007年11月15日初版発行、58頁。(ISBN 978-4840240871)
  4. ^ a b 『ガンダムコレクション 1/400 ミーティアユニット』バンダイ、2004年2月、商品パッケージ。
  5. ^ a b 『ガンダムコレクション 1/400 ミーティアユニット(SEED DESTINY)』バンダイ、2005年9月、商品パッケージ。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『HG 1/144 ミーティアユニット+フリーダムガンダム』バンダイ、2004年5月、組立説明書。
  7. ^ a b c d e f g h 『機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.3 SEED MSV編』ホビージャパン、2004年5月31日初版発行、10-11頁・119頁。(ISBN 4-89425-336-4)
  8. ^ 『HG 1/144 ジンハイマニューバ』バンダイ、2004年6月、組立説明書。
  9. ^ 『機動戦士ガンダムSEED MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年7月1日初版発行、4-6頁および98-101頁。 (ISBN 978-4-7580-1108-2)
  10. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2006』メディアワークス、2006年5月、320頁。ISBN 978-4840234115
  11. ^ 『機動戦士ガンダムSEED MODELS VOL.2』ホビージャパン、2003年10月、147頁。(ISBN 978-4894253124)
  12. ^ 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol.4』講談社、2003年11月、14頁。(ISBN 4-06-334808-3)
  13. ^ 『電撃ホビーマガジン』2005年2月号、メディアワークス、12頁。
  14. ^ a b c d e 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 下巻 絆を求める者』メディアワークス 2006年8月15日初版発行 103頁。(ISBN 978-4840234986)
  15. ^ 『アニメコミックス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 13』講談社、2006年1月、194頁。(ISBN 978-4063102178)
  16. ^ a b 『月刊ニュータイプ』2003年12月号、角川書店、26-32頁。
  17. ^ 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル キャラ編vol.4』講談社、2003年11月、28-29頁、ISBN 4-06-334807-5
  18. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集2015』メディアワークス、2015年6月発売、480頁。(ISBN 978-4048650960)
  19. ^ 『機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.3 SEED MSV編』ホビージャパン、2004年5月31日初版発行、122-123頁。(ISBN 4-89425-336-4)
  20. ^ ときた洸一『機動戦士ガンダムDESTINY ASTRAY』第4巻、角川書店、2006年6月、110-111頁。(ISBN 978-4047138087)

関連項目[編集]