インサイト (探査機)

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インサイト
InSight
InSight Lander Transparent.png
インサイト(想像図)
名称 Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport
任務種別 火星着陸機
運用者 NASA JPL
ウェブサイト insight.jpl.nasa.gov
任務期間 計画: 2年[1]
特性
製造者 Lockheed Martin Space Systems
打ち上げ時重量 360 kg[2]
寸法 展開時: 6.1×2.0×1.4 m[2]
消費電力 450 W, 太陽電池/リチウムイオン電池
任務開始
打ち上げ日 2018年5月5日[3]
ロケット アトラス V 401[4][5]
打上げ場所 ヴァンデンバーグ空軍基地[4]
打ち上げ請負者 ユナイテッド・ローンチ・アライアンス
火星着陸船
着陸 2018年11月26日[6]
着陸地点 エリシウム平原[7]
北緯4度 東経136度 / 北緯4度 東経136度 / 4; 136 (InSight landing site)

InSight Mission Logo (transparent).png

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インサイト (InSight: Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発し、火星到達を目指して航行中の火星探査機[8]

概要[編集]

火星の初期の地質学的進化を研究するために、地表面に地震計と熱伝達プローブを備えたランダーを着陸させるミッションである。水星金星地球火星など太陽系地球型惑星についての新たな理解をもたらすことが期待されている。2008年に火星への着陸と探査に成功したフェニックスの技術を再利用することで、コストとリスクを低減している[1]

沿革[編集]

インサイトの観測イメージ。

当初、インサイトはGEMS (Geophysical Monitoring Station) として知られていたが、NASAにより2012年の早い時期に変更された[9]2010年ディスカバリー計画で提案された28プログラムから3つの最終候補のひとつとして選ばれ、300万ドルの予算が与えられた[10]2011年5月には、詳細なコンセプトスタディの検討が開始された[11]。2012年8月には、インサイトを開発し打ち上げることが決定した[8]。プロジェクトはジェット推進研究所(JPL)によって管理され、いくつかの国の科学者が参加している。打ち上げロケットの費用を除くコストは4.25億ドルで、アメリカが負担する[12]2014年5月19日には、ランダーの製造が始まったことが発表された[13]。その後、2015年5月27日に、ランダーのテストが始まったことが発表された[14]

打ち上げは2016年3月が予定されていたが、2015年12月、地震計の真空シール部分に不具合が発見され、打ち上げまでに技術的な対応が間に合わないとして延期された[15]。NASAは新しい打ち上げのタイミングとして、2018年5月(5日から始まる打ち上げウィンドウ)を発表[16]。発表通り、5日7時5分(アメリカ東部夏時間)に、ヴァンデンバーグ空軍基地からアトラス Vによって打ち上げられた[3]。着陸は同年11月26日(アメリカ東部時間。日本時間では27日)となる[17][3]

着陸後は、約2年間(708火星日、728地球日。1火星日は約24時間37分)の観測を行う予定[18]となっている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b InSight - Mission Overview”. NASA (2012年). 2012年8月22日閲覧。
  2. ^ a b InSight Lithograph”. NASA (2015年). 2016年6月2日閲覧。
  3. ^ a b c “探査機インサイト、火星への旅を開始”. Astro Arts. (2018年5月7日). https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9893_insight 2018年7月21日閲覧。 
  4. ^ a b Clark, Stephen (2013年12月19日). “Mars lander to launch from California on Atlas 5 in 2016”. Spaceflight Now. http://www.spaceflightnow.com/news/n1312/19insight/ 2013年12月20日閲覧。 
  5. ^ NASA Awards Launch Services Contract for InSight Mission”. NASA (2013年). 2014年1月11日閲覧。
  6. ^ Chang, Kenneth (2016年3月9日). “NASA Reschedules Mars InSight Mission for May 2018”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2016/03/10/science/nasa-reschedules-mars-insight-mission-for-may-2018.html 2016年3月9日閲覧。 
  7. ^ “Single Site on Mars Advanced for 2016 NASA Lander”. NASA. (2015年3月4日). http://insight.jpl.nasa.gov/newsdisplay.cfm?Subsite_News_ID=37592 2015年12月16日閲覧。 
  8. ^ a b NASA will send robot drill to Mars in 2016, Washington Post, By Brian Vastag, Monday, 20 August 2012
  9. ^ JPL changes name of Mars mission proposal - Glendale NewsPress
  10. ^ NASA/JPL - New NASA Mission To take First Look Deep Inside Mars
  11. ^ NASA Selects Investigations For Future Key Planetary Mission”. NASA. 2011年5月6日閲覧。
  12. ^ Taylor, Kate (2011年5月9日). “NASA picks project shortlist for next Discovery mission”. TG Daily. http://www.tgdaily.com/space-features/55816-nasa-picks-project-shortlist-for-next-discovery-mission 2011年5月20日閲覧。 
  13. ^ Webster, Guy (2014年5月19日). “Construction to Begin on 2016 NASA Mars Lander”. NASA. 2014年5月20日閲覧。
  14. ^ NASA Begins Testing Mars Lander for Next Mission to Red Planet”. NASA (2015年5月27日). 2015年5月28日閲覧。
  15. ^ NASA、来年3月の火星探査機「インサイト」の打ち上げを延期”. 月探査情報ステーション. 2016年3月15日閲覧。
  16. ^ Clark, Stephen (2016年3月9日). “InSight Mars lander escapes cancellation, aims for 2018 launch”. Spaceflight Now. https://spaceflightnow.com/2016/03/09/insight-mars-lander-escapes-cancellation-aims-for-2018-launch/ 2016年3月9日閲覧。 
  17. ^ 火星探査機インサイトの打ち上げは2018年5月で再設定”. 月探査情報ステーション. 2016年3月15日閲覧。
  18. ^ インサイト 探査の諸元”. 月探査情報ステーション. 2018年5月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]