火星探査機
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火星探査機(かせいたんさき)は、火星を調査するために打ち上げられた宇宙探査機で、火星近傍を通過したり、火星周回軌道に投入される。また火星に着陸して探査を行うものもある。火星表面で自走して探査するものはマーズ・ローバーと呼ばれる。
目次
火星探査のためのローンチウィンドウ[編集]
地球と火星の軌道位置の関係から、火星探査のために打上げエネルギーが少なくてすむローンチウィンドウは、約2.135年(780日)間隔となる。このウィンドウは約1ヶ月の期間となる。火星探査ミッションが2年おきに実施されているのはこの理由から来ている。2011年11月の次のウィンドウは、2014年1月になる。
火星に着陸した探査機[編集]
初めて火星に着陸した探査機は、1973年に当時のソビエト連邦が打ち上げたマルス3号。しかし着陸後、20秒で信号が途絶えた。これに続くマルス6号も着陸1秒後に信号が途絶えた。
本格的な探査に成功したのは、1976年にアメリカが打ち上げたバイキング1号。その後同種のバイキング2号も着陸に成功し、火星表面の映像を地球に電送した。
1997年にはマーズ・パスファインダーが着陸し、ソジャーナと名づけられたローバー(自走ロボット)が岩石などを採取した。
2004年1月に、火星探査車スピリットとオポチュニティが着陸に成功した。
2008年5月にフェニックスが着陸した。
2012年8月6日にキュリオシティが着陸した。
2018年11月26日にインサイトが着陸した。
火星探査機の一覧[編集]
ソビエト連邦 / ロシア[編集]
- 打ち上げ失敗など
- ゾンド計画
- マルス計画 (Mars)
- マルス1号 - 1962年11月1日打ち上げ、火星へ向かうが通信途絶。1963年6月19日に火星から 19万3000 kmを通過と推定。
- マルス2号 - 1971年5月19日打ち上げ、11月27日にマリナー9号に次いで火星周回軌道に入る。着陸機を投下するが墜落。しかし火星に到達した最初の人工物となった。
- マルス3号 - 1971年5月28日打ち上げ、12月2日に火星周回軌道に入る。着陸機を投下して初めて着陸に成功。しかし砂嵐が起こっており、着陸後20秒で通信途絶した。
- マルス4号 - 1973年7月21日打ち上げ、火星周回軌道投入に失敗し、1974年2月1日に火星から 2200 kmを通過。
- マルス5号 - 1973年7月25日打ち上げ、1974年2月12日に火星周回軌道に入るが、直後に通信途絶した。
- マルス6号 - 1973年8月5日打ち上げ、1974年3月12日に火星周回軌道に入る。着陸機の軟着陸に成功したが1秒で通信途絶。
- マルス7号 - 1973年8月9日打ち上げ、6号より早く1974年3月9日に火星に到達したが周回軌道投入に失敗。接近時に着陸機を投下したが、到達できなかった。
- フォボス計画 (Phobos)
- マルス96 - 1996年11月16日- プロトンロケットの4段のトラブルで打ち上げに失敗。
- フォボス・グルント (Phobos-Grunt) - 2011年11月9日、中国の蛍火1号と共に打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。
アメリカ合衆国[編集]
- マリナー計画(Mariner)
- マリナー3号 - 1964年11月15日打ち上げ失敗。
- マリナー4号 - 1964年11月28日打ち上げ、1965年7月14日に火星から 9600 kmの地点を通過。表面を初めて接近撮影し、写真22枚を送信した。
- マリナー6号 - 1969年2月24日打ち上げ、7月31日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真74枚を送信した。
- マリナー7号 - 1969年3月27日打ち上げ、8月4日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真126枚を送信した。
- マリナー8号 - 1971年5月8日打ち上げ失敗。
- マリナー9号 - 1971年5月30日打ち上げ、11月13日に世界ではじめて火星周回軌道に入る。1972年8月まで火星表面の70パーセントを撮影した。
- バイキング計画(Viking)
- マーズ・オブザーバー(Mars Observer)
- マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)
- マーズ・パスファインダー (Mars Pathfinder)
- マーズ・クライメイト・オービター(Mars Climate Orbiter)
- マーズ・ポーラー・ランダー(Mars Polar Lander)
- ディープ・スペース2号(Deep Space 2)
- マーズ・ポーラー・ランダーに搭載して打上げられて火星に到着したが、データは送られて来なかった。
- 2001マーズ・オデッセイ(2001 Mars Odyssey)
- マーズ・エクスプロレーション・ローバー(Mars Exploration Rover: MER)
- マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)
- フェニックス(Phoenix)
- ドーン(Dawn)
- マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory)
- MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)
- インサイト
計画中
- マーズ・サンプルリターン・ミッション (Mars Sample Return Mission)
- ESAとの共同ミッションで2020年代を予定。
計画中止
- マーズ・サイエンス・アンド・テレコミュニケーション・オービター(Mars Science and Telecommunications Orbiter: MTO)
- アストロバイオロジー・フィールド・ラボラトリー (Astrobiology Field Laboratory)
- 2016年ごろの打上げを計画していたが、予算面での問題によりキャンセル。
日本[編集]
計画中
- PLANET-X:次期火星探査計画 MELOS(2機のオービタとランダによる気象、大気散逸、固体についての火星総合探査)
- MMX (Martian Moons eXploration)
欧州宇宙機関[編集]
- マーズ・エクスプレス - 2003年6月2日打ち上げ、12月25日に火星周回軌道に入る。同日に着陸機「ビーグル2」を投入したが通信途絶した。母船のマーズ・エクスプレス・オービタの方は2011年現在も観測中。
- ロゼッタ - 2004年3月2日打ち上げ、2007年2月25日に火星から 250 kmを通過。探査目標は小惑星シュテインス、ルテティアとチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。
計画中
- エクソマーズ (ExoMars)- 2016年にオービタとランダーを打上げ予定。2018年にローバーを打上げ予定。当初はNASAとの共同ミッションであったがNASAが撤退したため、ロシア宇宙庁と協定を結んだ。プロトンでの打ち上げを予定している[1]。
中華人民共和国[編集]
- 蛍火1号 (Yinghuo-1) - 2011年11月9日、ロシアのフォボス・グルントに相乗りする形で打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。
- 2020年7月と2028年に二度火星探査機を送り込む計画を明らかにした[2]。なお、2020年に打ち上げた探査機は2021年に着陸予定[3]。
フィンランド[編集]
計画中
- MetNet - 2014年以降に複数の探査機を打ち上げ予定。
インド[編集]
- マーズ・オービター・ミッション(Mars Orbiter Mission)- 2013年11月5日にPSLV-XLロケットで打上げられた[4][5]。通称「マンガルヤーン(Mangalyaan)」。2013年12月1日に地球軌道を脱出して、2014年9月24日に火星周回軌道への投入に成功した[6][7]。
アラブ首長国連邦[編集]
計画中
脚注[編集]
- ^ 欧州宇宙機関、火星無人探査計画でロシアと協定 2回のミッション実施へ、AFP 2013年3月15日
- ^ “中国、火星探査2回計画 20年と28年” (2018年9月18日). 2018年9月25日閲覧。
- ^ “中国の探査機、2021年にも火星着陸へ—中国メディア” (2018年9月19日). 2018年9月25日閲覧。
- ^ “Mars Orbiter Mission”. ISRO 2013年11月24日閲覧。
- ^ “インド初の火星探査機、マーズ・オービター・ミッション打ち上げ”. Sorae.jp. (2013年11月7日) 2013年11月24日閲覧。
- ^ “インド探査機、火星到達に成功 アジア初、周回軌道入り”. 産経新聞. (2014年9月24日) 2014年9月24日閲覧。
- ^ “インドの探査機、火星周回軌道に到達 アジア初の成功”. 日本経済新聞 (2014年9月24日). 2014年9月24日閲覧。
- ^ “UAEが火星探査計画、アラブ諸国で初 世界で9か国目”. AFPBB News. (2014年10月21日) 2015年6月27日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 月探査情報ステーション 火星・赤い星へ 火星探査~赤い星への挑戦~
- Missions to Mars(火星探査機の一覧) 2013年03月 Planetary Society
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