錬金術
錬金術(れんきんじゅつ、阿: خيمياء 羅: alchemia, alchimia 英: alchemy)は、最も狭義には化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象としてそれらをより完全な存在に錬成する試みを指す。
錬金術の起源は古代エジプトや古代ギリシアに求められる[1]。錬金術は、ヘレニズム文化の中心であった紀元前のエジプトのアレクサンドリアからイスラム世界に伝わり発展した。万物は四元素から構成されていると考えたアリストテレスら古代ギリシアの哲学者の物質観は、中世アラビアの錬金術に多大な影響をもたらした[2]。12世紀にはイスラム錬金術がラテン語訳されてヨーロッパでさかんに研究されるようになった。
錬金術の試行の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など、現在の化学薬品の発見が多くなされており[3]、実験道具が発明された。17世紀後半になると錬金術師でもあった化学者のロバート・ボイルが四元素説を否定[4]、アントワーヌ・ラヴォアジェが著書で33の元素や「質量保存の法則」を発表するに至った[5]。これらの成果は現在の化学に引き継がれている[6][7]。歴史学者フランシス・イェイツは16世紀の錬金術が17世紀の自然科学を生み出した、と指摘した。
語源
語源については通説は定まっていない。
英語の Alchemy(アルケミー)はアラビア語 Al kimiya に由来し、Al はアラビア語の定冠詞(英語では the に相当)であり[8]、この技術がイスラム経由で伝えられたという歴史的経緯を示す[9]。 chemyは、
- エジプトの地の意の Kham(聖書でもHamとして使われた)から、Khemeia はエジプトの術の意味だという。
- 古希: χυμός 希: Khumos(植物の汁の意)で、古希: χημεία 希: Khemeia は汁を抽出する術の意味だという。
歴史
古代ギリシア
錬金術の源は古代ギリシャや古代エジプトに求められる[1]。1828年、エジプトのテーベで古代の墓地からギリシア語で書かれたパピルスが発掘された。これらは現在所蔵する都市の名をとって「ライデンパピルス(Leyden Papyrus)」「ストックホルムパピルス(Stockholm Papyrus)」と呼ばれている[10]。 3世紀頃に書かれたとみられるこれらのパピルスには、金や銀に別の金属を加えて増量する方法や染色法が記述されている[11]。
4世紀初めのアレクサンドリアの錬金術師、パノポリスのゾシモス(ゾーシモス)[12]は膨大な著作を残したとされ現在に残っているものも多い[13]。ユダヤ婦人マリアは4世紀頃の錬金術師で、密閉した容器に金属片を入れて蒸気を当てるケロタキス(kerotakis)という装置を発明したとされ、今も「バン・マリ」(bain-marie、湯煎)の名で残っている[14]。しかしこの時代の錬金術には賢者の石やエリクサーは登場しない[11]。
イスラム錬金術
アレクサンドリアの錬金術は、ギリシアの諸学とともにアラビア・イスラム世界に伝わった[11]。有名なのは8世紀の人物で、中世アラビア錬金術の祖といわれるジャービル・イブン=ハイヤーンとされる。西欧では、ラテン語化したゲベル(誤記にジーベルやジャビルがある)の名で知られる。ついで、9世紀のアル・ラーズィー(ラテン名ラーゼス)や10世紀のイブン・スィーナー(ラテン名アウィケンナ)などが名高い。十字軍以降イスラムの文献が徐々にラテン語に翻訳されて西欧に紹介され、12世紀には錬金術書もひろく知られるようになった。
西ヨーロッパの錬金術
1144年にチェスターのロバート (Robert of Chester) が『Morienus(モリエヌス)』を『錬金術の構成の書』としてアラビア語からラテン語に翻訳したものが西欧における最初のラテン語による錬金術書である[15]。また、バスのアデラードも錬金術を紹介した。それから錬金術が注目を集めるようになり、13世紀以降に大きく発展した。初期の有名錬金術研究者、スコラ学者のアルベルトゥス・マグヌス(ヒ素を発見したとされる[16])、トマス・アクイナスやロジャー・ベーコンは金属生成の実験に関心を持ったが、彼らの実践については定かではない。多くの偽書が彼らの名に帰されたことが大きい。
ルネサンス期の有名な医師・錬金術師にパラケルススがいる[17]。彼はアリストテレスの四大説を引き継ぎ、アラビアの三原質(硫黄、水銀、塩)の結合により、完全な物質であるアルカナが生成されるとした[18]。なお、ここでいう塩、水銀、硫黄、金などの用語は、現在の元素や化合物ではなく象徴的な表現と解釈する必要がある。彼を祖とする不老長生薬の発見を目的とする一派はイアトロ化学(iatrochemistry)派と呼ばれた。またゲオルク・アグリコラが「キミア(chymia)」の語を広範に用いたことで、錬金術は秘教的な実践を指すようになり、薬剤や経験主義の長い伝統の「化学」と区別されるようになった[19]。
インドの錬金術
インド錬金術の歴史は、紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけてインドで編纂された ヴェーダに端を発し[20]、紀元前4世紀のカウティリヤの実利論も錬金術にふれている。 インドの練金術者は27人の達人の名前が「ラサラトナ・サムッチャヤ」という本に記載され、その中に龍樹が含まれる。龍樹には「龍樹菩薩薬方」「龍樹菩薩養生方」「龍樹菩薩和香方」「龍樹眼論」などの著述がある。この「眼論」により、龍樹が眼科医の祖とされることもある。 「ラサラトナーカラ」というベンガルで発見された錬金術のタントラ(密教)の写本は、大乗仏教のタントラである。これらと中国仏教の三蔵の中に見いだせるものと比較すると、他の金属を金に変えるハータカという薬液や石汁ともいわれる山水シャイローダカなどが共通しており、中国の錬金術との類似点となっている。これらはインドのものが中国に密教とともに伝わったのではないかとされている。これに次ぐ錬金術書としては、カルカッタのアジア協会の図書館に秘蔵されている「ラサールナヴァカルパ」がある。
インド錬金術については、タントラ教やインド伝統医学も影響を与えたとされる。
水銀は通常は液体であって人間の精神と同様に流動的であるが、固形化されると、人間の精神集中をもたらすという。[21]
中国の錬金術
中国では『抱朴子』などによると、金を作ることには「仙丹の原料にする」・「仙丹を作り仙人となるまでの間の収入にあてる」という二つの目的があったとされている。辰砂などから冶金術的に不老不死の薬・「仙丹(せんたん)」を創って服用し仙人となることが主目的となっている。これは「煉丹術(錬丹術、れんたんじゅつ)」と呼ばれている。厳密には、化学的手法を用いて物質的に内服薬の丹を得ようとする外丹術である[22]。
仙丹を得るという考え方は同一であるが、気を整える呼吸法や瞑想等の身体操作で、体内の丹田において仙丹を練ることにより仙人を目指す内丹術とは区別される[22]。
錬金術への批判
すでに、アルベルトゥス・マグヌスは『鉱物書』において、自分で錬金術をおこなったが金、銀に似たものができるにすぎないと述べており、金を作ることに対して疑問がだされていた[23]。 後世に数々の検証から化学が成立していった。
錬金術の思想
賢者の石
錬金術における最大の目標は賢者の石を創り出す(あるいは見つけ出す)ことだった。賢者の石は、卑金属を金などの貴金属に変え、人間を不老不死にすることができる究極の物質と考えられた[24]。また後述の通り、神にも等しい智慧を得るための過程の一つが賢者の石の生成とされた。
賢者の石を作る「大いなる業」には「湿った道(湿潤法)」と「乾いた道(乾式法)」の2種類があった[25]。「湿った道」は材料を「哲学者の卵」と呼ばれる水晶でできた球形のフラスコに入れて密閉、外的条件が整ったら「アタノール(en:Athanor)」という炉で加熱する方法で、完成まで長い期間、少なくとも40日を要したが[26]、ヨーロッパの錬金術においてもっともよく行われた。「乾いた道」は土製のるつぼだけを用いてわずか4日間で完成させるもので、実験を行う環境に恵まれなかった錬金術師たちが用いた[27]。
この作業で材料は黒、白、赤と色を変える。賢者の石は、赤くかなり重い、輝く粉末の姿であらわれるとされた。この賢者の石を、水銀や熱して溶かした鉛や錫に入れると大量の貴金属に変じたという[28]。赤い石は卑金属を金に、白い石は卑金属を銀に変えるとされた[29]。
エリクサー
エリクサー(錬金霊液、エリクシル)は、賢者の石と同じように金属変成や病気治癒を可能にする霊薬である[30]。ジャービルはエリクサーを瀕死の病人に飲ませ容態を回復させたと伝えられている[31]。パラケルススは錬金術の知識を医学に応用し、人間の健康を守る薬を求めた[17]。
錬金術文書
ヘルメス・トリスメギストスは錬金術の始祖であり、錬金術の守護神とされた[32]。『ヘルメス文書』は、ヘルメス・トリスメギストス(3倍もの偉大なヘルメスという意味)の著作とされる文書で、その数は3万冊を超えるといわれる。紀元前3世紀から紀元後3世紀までの6世紀にわたって書かれたとされており[33]、実際は匿名の複数の著者による文書をまとめたものである[34]。文書には、デモクリトスの原子論、アリストテレスの四元素説など随所にギリシャ哲学の影響が見られる[35]。
『エメラルド・タブレット』は『ヘルメス文書』の中で、もっともよく知られている短い文献である。錬金術師たちはヘルメス自らがエメラルドの板に刻み、ヘルメスの墓地から発見されたと信じた。実際は10世紀ごろのアラビア語文献の翻訳で、さらにその元は4世紀ごろのギリシア語文献と推測されている[36]。
宇宙観
錬金術の宇宙観は、マクロコスモスとミクロコスモス(天上界=マクロ、地上界=ミクロ)は対応関係があるというものだった。金属変成実験というミクロコスモスはマクロコスモスという世界の構造が映し出され、実験とともに世界の仕組みを明らかにできるとされた[37]。
またホムンクルスのように、無生物から人間を作ろうとする技術も、一般の物質から、より完全な存在に近い魂を備えた人間を作り出すという意味で錬金術と言える。
錬金術に携わる研究者を錬金術師と呼ぶ。特に高等な錬金術師は、霊魂の錬金術を行い神と一体化すると考えられたので、宗教や神秘思想の趣きが強くなった。
錬金術と科学
影響
現代人の視点からは、卑金属を金に変性しようとする錬金術師の試みは否定される。だが、歴史を通してみれば、錬金術は古代ギリシアの学問を応用したものであり、その時代においては正当な学問の一部であった。そして、他の学問同様、錬金術も実験を通して発展し各種の発明、発見が生み出され、旧説、旧原理が否定され、ついには科学である化学に生まれ変わった。これは歴代の錬金術師の貢献なくしてはありえなかったともいえる[6]。文献からは、成立し始めた自然科学が錬金術を非科学的として一方的に排斥しているわけではなく、むしろ両者が共存していたことが見てとれる。様々な試行錯誤を行う錬金術による多様な分離精製の事例は、化学にとって格好の研究材料であった[7]。
錬金術師たちは、俗にイメージされるような、魔法使いやマッドサイエンティストのような身なり・研究一辺倒の生活をしていたのではなく、他の職業を持ちながら錬金術の研究も行うといった人物も多く存在していた。例えば、万有引力の発見で知られるアイザック・ニュートンも錬金術に深く関わり膨大な文献を残した一人である[38]。最近ではこれらの文献を集めた研究書も刊行されるなど、いわば錬金術的世界観の再評価が行われていると言える[39][40]。
錬金術の成果
- 磁器の製法の再発見(ヨーロッパ、18世紀)
- ヨーロッパでは磁器を中国・日本から輸入しており非常に高価な物だった。それをヨーロッパで生産する方法を再発見したのは錬金術師である。ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世が錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに研究を命じ、ベトガーは1709年に[41]白磁の製造に成功した[42]。
- 蒸留の技術(中東、紀元前2世紀頃)
- アランビック蒸留器の発明(ジャービル・イブン=ハイヤーンが考案したとされる)とそれによる高純度アルコールの精製、さらに天然物からの成分単離は化学分析、化学工業への道を開いた。日本では江戸時代にランビキの名で使用された。
- 火薬の発明(中国、7 - 10世紀頃)
- 中国の煉丹術師の道士が仙丹の製作中、硫黄と硝酸、木炭を混合して偶然発明したといわれる[43]。のちに西洋に伝わる。
- 硝酸、硫酸、塩酸、王水の発明(中東、8 - 9世紀頃)
- 緑礬や明礬などの硫酸塩鉱物[44]と硝石を混合、蒸留して硝酸を得た。錬金術師ジャービル・イブン=ハイヤーンは、緑礬や明礬などの硫酸塩鉱物を乾留して硫酸を得[45]、硫酸と食塩を混合して塩酸を得、塩酸と硝酸を混合して王水を得た。
その他
錬金術とユング
心理学者カール・グスタフ・ユングは、錬金術に注目し、『心理学と錬金術』なる著書を書いた。その本の考察のすえにユングが得た構図は、錬金術(のみならずいっさいの神秘主義というもの)が、実は「対立しあうものの結合」をめざしていること、そこに登場する物質と物質の変化のすべてはほとんど心の変容のプロセスのアレゴリーであること、また、そこにはたいてい「アニマとアニムスの対比と統合」が暗示されているということである[46]。
錬金術と文芸作品
神秘的、超自然的要素を含んだ錬金術は文芸術作品(漫画、小説)においても、特にスペキュレイティブ・フィクションというファンタジーやサイエンス・フィクションなどのジャンルに大きな影響を与えた。神話や伝説をベースとし、現実世界とは大きくかけ離れた世界観を持つファンタジー作品において、魔術と並ぶ空想の能力の一つとなった。また、通常の科学技術と並立し超科学的な分野として確立している例もあり、作品ごとに詳細かつ複雑に体系化されていった。さらにはアニメやゲームなどの娯楽のメディアにも錬金術の要素を組み込んだり、題材とすることが多い。
現代の科学による金の生成
卑金属から貴金属を生成することは、原子物理学の進展によって、理論的には不可能ではないとまで言及できるようになった。
核分裂によるもの
錬金術の目的の一つである「金の生成」は、採算は合わないが現在では可能とされている[47]。金よりも原子番号が一つ大きい水銀の同位体196Hgに中性子線を照射すれば、原子核崩壊によって197Auに変わる[48][49]。
中性子星の合体によるもの
日本語の「錬金術」
「金」の字を「金銭」と解釈し、株式や不動産投資などの利殖行為や、悪徳商法などを「錬金術」と例えることがある。
錬金術師および関係のある人物の一覧
比喩的に魔術師とも呼ばれる人物を含む
- ヘルメス・トリスメギストス
- ユダヤ婦人マリア - 伝説では錬金術の創始者とされる。
- パノポリスのゾシモス - 著作が残る古代ギリシアの錬金術師。
- ジャービル・イブン=ハイヤーン - 中世ヨーロッパの錬金術に多大な影響を及ぼす。
- アル・ラーズィー
- アルベルトゥス・マグヌス
- ライムンドゥス・ルルス
- アルナルドゥス・デ・ビラ・ノバ
- ルペシッサのヨハネス
- ニコラ・フラメル
- クリスチャン・ローゼンクロイツ
- ハインリッヒ・クンラート
- ジル・ド・レイ
- パラケルスス - 後の賢者の石の伝承の元となった人物。
- ゲオルグ・ファウスト - ゲーテの『ファウスト』にも登場する。
- ジョン・ディー
- エドワード・ケリー
- ヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエ
- ゲオルク・バレシュ
- ヨハン・ベッヒャー
- ヘニッヒ・ブラント
- ヨハン・フリードリッヒ・ベトガー
- カリオストロ
- サンジェルマン伯爵
- フルカネリ
- アイザック・ニュートン
関連書籍
著名な書
- ヘルメス文書
- 『沈黙の書』(羅: Mutus Liber)
- 『太陽の輝き』 - 1582年のドイツにおいて中世低地ドイツ語で出版された錬金術史上、最もカラフルな書物。
- 『エメラルド・タブレット』
- 『昇りゆく曙光』(羅: Aurora consurgens) - 15世紀にラテン語で記された書物。
- 『永遠の叡智の円形劇場(Amphitheatrum Sapientiae Aeternae)』 - 1609年 ハインリッヒ・クンラート著
原典の邦訳
- 『沈黙の書/ヘルメス学の勝利』白水社〈ヘルメス叢書〉、1993年。ISBN 4560022895。
- 『自然哲学再興 ヘルメス哲学の秘法』白水社〈ヘルメス叢書〉、1993年。ISBN 4560022879。
- フラメルニコラ『象形寓意図の書 賢者の術概要・望みの望み』白水社〈ヘルメス叢書〉、1993年。ISBN 4560022852。
- クラッセラームマルク=アントニオ『闇よりおのずからほとばしる光』白水社〈ヘルメス叢書〉、1994年。ISBN 4560022917。
- 『賢者の石について 生ける潮の水先案内人』有田忠郎編訳、白水社〈ヘルメス叢書〉、1994年。ISBN 4560022909。
- 『立昇る曙 中世寓意錬金術絵詞』大橋喜之編訳、八坂書房、2020年
2次文献
歴史研究
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- 平井浩「西欧中世・近世の化学史の研究動向」『科学史研究』第40巻第218号、日本科学史学会、2001年6月28日、65-74頁。
- 平井浩「蒸留技術とイスラム錬金術」『aromatopia』第10巻第5号、フレグランスジャーナル社、2001年9月25日。= キンドル版、2014年。
- 平井浩「蒸留術とルネサンスの錬金術 エリクシルから第五精髄、そしてアルカナへ」『aromatopia』第11巻第4号、フレグランスジャーナル社、2002年7月25日。= キンドル版、2014年。
- ローレンス・M・プリンチーペ 著、ヒロ・ヒライ 訳『錬金術の秘密:再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」』勁草書房、2018年。ISBN 978-4326148301。
- 菊地原洋平『パラケルススと魔術的ルネサンス』勁草書房〈BH叢書〉、2013年。ISBN 4326148276。
ユング系
- ユング, カール・グスタフ 著、池田紘一・鎌田道生 訳『心理学と錬金術』 1巻、人文書院、1976年。ISBN 4409330071。
- ユング, カール・グスタフ 著、池田紘一・鎌田道生 訳『心理学と錬金術』 2巻、人文書院、1976年。ISBN 440933008X。
- オダージンク, V. ウォルター 著、湯浅泰雄 訳『瞑想とユング心理学』創元社、1997年。ISBN 4422111930。
- フォン・フランツ, マリー=ルイズ 著、垂谷茂弘 訳『ユング思想と錬金術 錬金術における能動的想像』人文書院、2000年。ISBN 4409330470。
- ユング, カール・グスタフ 著、松田誠思 訳『ユング 錬金術と無意識の心理学』講談社〈講談社+α新書〉、2002年。ISBN 4062721392。
神秘学
- アルフレッド・モーリー 著、有田忠郎 訳『魔術と占星術』白水社〈ヘルメス叢書〉、1993年。ISBN 4560022860。
- 文藝春秋 編『オカルティズムへの招待―西欧“闇”の精神史 黒魔術、錬金術から秘密結社まで』〈文春文庫ビジュアル版〉1993年。ISBN 4168104109。
- 吉村正和『フリーメイソンと錬金術―西洋象徴哲学の系譜』人文書院、1998年。ISBN 4409030523。
一般もの
- 吉田光邦『錬金術 仙術と科学の間』中央公論社〈中公新書〉、1963年。ISBN 4-12-100009-9。
- 中央公論新社〈中公文庫〉、2014年。ISBN 978-4-12-205980-1。
- F・S・テイラー 著、平田寛・大槻真一郎 訳『錬金術師―近代化学の創設者たち』人文書院、1978年。ISBN 4409030299。
- 平田寛 『錬金術の誕生 : 科学史とその周辺』 恒和出版、1981年。全国書誌番号:81041117。
- 澁澤龍彦 『魔法のランプ』 立風書房、1982年。全国書誌番号:83001942。
- 白水社〈新編ビブリオテカ澁澤龍彦〉版、1988年。ISBN 4560045399。
- 学研M文庫版、2002年。ISBN 4059040029。
- 種村季弘『黒い錬金術』白水社、1986年。ISBN 978-4560049006。
- 白水Uブックス版、1991年。ISBN 978-4560073162。
- 高藤聡一郎『仙道錬金術 房中の法』学習研究社、1992年。ISBN 4054000479。
- 澤井繁男『錬金術 宇宙論的生の哲学』講談社〈講談社現代新書〉、1992年。ISBN 4061491288。
- 澤井繁男『魔術と錬金術』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2000年。ISBN 4480085890。
- 草野巧『図解 錬金術』新紀元社〈F‐Files No.004〉、2006年。ISBN 477530433X。
脚注
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- セルジュ・ユタン 著、有田忠郎 訳『錬金術』白水社、1972年。ISBN 4-560-05525-4。
- アンドレーア・アロマティコ 著、種村季弘 訳『錬金術―おおいなる神秘』創元社、1997年。ISBN 4-422-21132-3。
- クリエイティブ・スイート編著『「錬金術」がよくわかる本: 賢者の石からエリクサー、ホムンクルスまで』澤井繁男監修、PHP研究所、2008年。ISBN 9784569670911。
- 吉村正和『図説 錬金術』河出書房新社、2012年。ISBN 978-4-309-76181-7。
関連項目
外部リンク
- The Alchemy Web Site - イギリスの錬金術研究家アダム・マクリーン(en:Adam McLean)の錬金術資料サイト
- AZOGUE - スペインの錬金術研究誌の公式サイト
- bibliotheca hermetica - 科学史家ヒロ・ヒライのサイト
- 錬金術時代から純粋化学時代(自然科学としての化学)の確立期まで - 講義資料(国際基督教大学・吉野輝雄)
- ギリシア語錬金術文献集成
- 日本大百科全書(ニッポニカ)『錬金術』 - コトバンク