破裏拳ポリマー
破裏拳ポリマー | |
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ジャンル | SFヒーローアクション |
アニメ | |
原作 | 吉田竜夫、タツノコプロ企画室 |
総監督 | 鳥海永行 |
キャラクターデザイン | 吉田竜夫、天野嘉孝 |
メカニックデザイン | 中村光毅、大河原邦男 |
音楽 | 菊池俊輔 |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
製作 | NETテレビ、タツノコプロ、萬年社 |
放送局 | NETテレビ |
放送期間 | 1974年10月 - 1975年3月 |
話数 | 全26話 |
OVA | |
原作 | タツノコプロ |
監督 | 新房昭之 |
キャラクターデザイン | 梅津泰臣 |
メカニックデザイン | 石浜真史 |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
製作 | コロムビアエデュテインメント 日本コロムビア |
発表期間 | 1996年 - 1997年 |
話数 | 全4話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『破裏拳ポリマー』(はりけんポリマー)は、NET日本教育テレビ(現・テレビ朝日)系で放送されたテレビアニメ。全26話。
関東地方での放映期間・時間は1974年(昭和49年)10月4日から1975年(昭和50年)3月28日まで、毎週金曜日18時00分 - 18時30分の時間帯。
同時ネットではなかったため、地域によって放映期間・時間は異なる。
概要
1974年の前期に終了した『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』に続いて製作されたタツノコSFアクションヒーローもの。1973年にブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』が大ヒット、カンフーブームが巻き起こった影響を受けて、本作の主人公の顔はブルース・リーをモデルにしたものになり、アクションの際のかけ声もブルース・リーを意識したものだった。演じた曽我部和恭は、ブルース・リー風にとの注文を受けて、ブルース・リーの映画を何回も見に行ったという[1]。
ドラマはそれまでのシリアス路線とは打って変わってコメディ調。舞台となる都市名が実在の名称をない混ぜにした「アメホン国ワシンキョウ市」とされているように、無国籍的な世界観を強調している。1話ごとに交代する敵の集団も非常にポップで奇妙な感覚のデザインであり、ライトなアメコミ調の感覚を醸し出している[2]。企画担当スタッフの鳥海尽三は本作を時代劇『遠山の金さん』の世界と端的に評した[3]。企画の発想には他にも『鞍馬天狗』があるという[4]。
1996年には、『新造人間キャシャーン』、『科学忍者隊ガッチャマン』に続いてOVAでリメイクされた。また、1981年のタイムボカンシリーズ第5作『ヤットデタマン』は設定に似通った部分が散見され、主演声優も同じ曽我部であるなど、当作品へのオマージュあるいはセルフパロディの性格を持っていた[5]。
なお本作は、タツノコプロ創業者・吉田竜夫が原作者としてもクレジットされている作品としては、吉田の生前最後の作品となった。本作以後のタツノコオリジナルアニメは、吉田竜夫製作作品でも原作者は「タツノコプロ企画室」になっている。
漫画版は、石原光二が作画のサン企画のエース・ファイブ・コミックスの全2巻の単行本と『冒険王』に連載された広岡球志の作画によるものがある。
ストーリー
アメホン国ワシンキョウ市にある国際警察庁本部の向かいに、自称「二代目シャーロック・ホームズ」の三流ヘボ探偵・車錠を探偵長とする車探偵事務所があった。所員は国際警察の無線を傍受してちゃっかり情報をくすねること以外は当てにならない新米助手の鎧武士、そして車に3年分の家賃を滞納されているNo.1ビルのオーナー美少女・南波テルに、車の飼い犬だが彼をバカにしている元警察犬の老犬・男爵。
そんな武士には秘密がある。1つは彼の正体は国際警察の鬼河原長官の息子・武であること、もう1つは彼が肌身離さず被っているヘルメットである。一見普通の乗車用に見えるこのヘルメットは「ポリメット」といい、かつて驚異の重化合物質「ポリマー」を発明したオレガー・スッテル博士が製作したもので、人間の体を覆うように物質を変化させて6つの形態に"転身"するシステムを内蔵している。「ポリメット」の悪用を企む犯罪結社鬼トカゲ団に襲われた博士は、臨終の際に武士にポリメットを託し犯罪防止のためにこそ使われる事を期待した。
最新装備で国際警察をも振り回す犯罪者たちに、武士はポリメットの転身システムを使い、重化合物質ポリマーのスーツで全身を鎧う超人「破裏拳ポリマー」となり、得意の格闘技の数々とメカ状への転身システムにより立ち向かい打ち砕いていく。しかし、武士の正体を知っているのは男爵だけ。事務所ではダメ探偵長ともどもテルにイジメられるのである。
最終回と前回の2部作である最終エピソードでは、武士が実は武であると探偵長に知られてしまい、しかも転身しなければならないピンチに追い込まれる。
登場人物
- 鎧武士(よろい たけし)
- 声 - 曽我部和行
- 本作の主人公。本名は「鬼河原武(おにがわら たけし)」。車探偵事務所の新米助手として普段は国際警察の無線を傍受することくらいしか能のない三枚目だが、実際は頭脳明晰かつ柔道3段・空手3段の腕前を持つ格闘技の達人であり、密かに「破裏拳ポリマー」に転身して戦う。
- その正体は国際警察の鬼河原長官の息子。劇中の1年前に何度か鬼トカゲ団に襲われていたが国際警察が動かなかったオレガー・スッテル博士の身辺調査中に鬼トカゲ団の襲撃に遭遇し、オレガー博士を救い出す。しかし博士は鬼トカゲ団の狙った新発明「ポリメット」を武に託し、自らは研究所と共に炎の中へ消えてしまう。この独断専行をとがめられて父から勘当された。
- 博士の遺志を継ぐため車探偵事務所で情報を収集し、犯罪者達にポリメットの力と自ら生み出した格闘技『破裏拳流』を駆使して立ち向かう。格闘の強さは普段は隠しているが、飄々とした風から突然頭が切れ明晰な推理を繰り出すので、テル曰く頭がいいのか悪いのかわからないとも。
- 父と和解後は改めて車探偵事務所に戻って来るが、実力を知った車とテルにより新しいボスに祭り上げられてしまう。
- 車錠(くるま じょう)
- 声 - 青野武
- 車探偵事務所のボス。自称「二代目シャーロック・ホームズ」だが実際は三流ヘボ探偵で、所持している銃も実は水鉄砲。本人のプライドを満たすような依頼が来ず、それ以外は断ってしまうために、家賃を3年も滞納している(ただし、依頼自体が3年来ていなかったという台詞も)。また、事件に無闇に首を突っ込むため、どんな事件も悪化させるトラブルメーカーでもある。劇中でも徹底して三枚目だが、水鉄砲に眠り薬を仕込んだり、帽子を投げて武器にする特技などで活躍することもある。ファッションはそこそこだが前歯が何本か欠けている(牛乳の飲み過ぎが原因らしい)ため、「笑わなければ格好がつくのに」と男爵からも呆れられている。3枚目の役立たずと思っていた武がポリマーであることを知り、戻って来た彼を新探偵長に迎えて再出発を果たす。
- ネーミングは車=しゃ、錠→鍵をかける→LOCK。つまり「シャーロック」のギャグ。
- 夢オチだったが、ポリマーに勝てるほど強い、「タイフーンホラマー」というヒーローに変身した事がある。なおこれは、プレイヤーキャラではないが、「タツノコファイト」にもサポートキャラとして参戦している。
- 南波テル(なんば テル)
- 声 - 落合美穂
- 車探偵事務所の電話番であり、事務所があるNo.1ビルのオーナー。家賃を払わない車と武士をいびることもしばしばだが、とにかく冒険やスリル、ハプニングが大好きなために彼らに付き合っている。ポリマーの大ファンで、彼が現れたと聞くとすっ飛んでいく。あくまで本命はポリマーだが武士ともまんざらではないようで、一緒に買い物などに行ったり、探偵長の彼への冷たい態度に怒りを露わにするなど結構親密、武士=ポリマーであることは知らない。
- 趣味は買い物と着道楽で、ほぼ毎回ちがったファッションを披露。またセスナの操縦をこなしたり看護師(当時は看護婦)の免許を持つなど多才であり、敵の雑兵相手に互角以上に戦える格闘センスの持ち主であり、EDや新OPでもその強さを披露している。
- また、1度自作のコスプレ衣装も披露している。コスプレ姿のテルは「タツノコファイト」でプレイヤーキャラとして参戦している。
- ネーミングは電話番号=テルナンバーからである。
- 男爵(だんしゃく)
- 声 - 立壁和也(現 - たてかべ和也)
- 車の飼い犬で元警察犬のセントバーナード。セリフはあるが、犬なので劇中の人物たちには聞こえていないことになっている。
- 武が彼の前で転身したことからポリマー=武であることを唯一知っているが、犬であるためにそれを車たちに伝えられず度々もどかしい思いをする。テルにいびられる武に同情したり、最終回には武のピンチを救うために活躍する。また、飼い主の車の三枚目ぶりには愛想を尽かしてバカにしている。また、車に現場に連れてこられ、事件捜査に酷使されるので不満を(犬語であるが)を呟き、かなり毒舌である。兎に角、車らをとやかく言えないことは自らにもあるが、それは棚の上に放り投げている。
- 鬼河原虎五郎(おにがわら とらごろう)
- 声 - 雨森雅司
- 国際警視庁長官で、武の父。通称「鬼虎(長官)」。
- 立派な口ひげを蓄えた偉丈夫だが、毎回様々な犯罪者たちに頭を悩ませている。度々ピンチに陥るがそのたびにポリマーに救われる。間抜けな側面もあるが、犯罪には毅然とした態度で挑み怪人たちを出し抜くなど切れ者ぶりも見せる。
- 意見の対立で勘当してしまったとはいえ、家出後電話一本よこさない息子・武の行方を気にしている。息子とは知らずにポリマーに向かってそのことを切々と語るなど情に厚い父親である。最終的にスカウトしたがり養子に迎えたいとすら明言したポリマーが愛息・武であることを知り、一度は連れ帰るも話し合って、再び車探偵事務所の助手(orポリマー)として働くことを認めた。
- デレット警部(鬼河原長官の部下)
- 声 - 徳丸完
- 鬼虎の代表的な部下の頼りない人物。ポリマーに依存する言動もある、やや他力本願な性格。
- ナレーター
- 声 - 中江真司
- 次回予告ナレーション
- 声 - 立壁和也、富山敬他。
設定
ポリメット
武士が肌身離さず被っているヘルメットでポリマーへの「転身」に用いられる。開発者は重化合物「ポリマー」の発明者であるオレガー・スッテル博士で、地球上のあらゆる環境を克服する目的で製作された。装着者の声紋に反応してヘルメットに内蔵されている「スライド式ミニコンピュータ」に各機能、形態がプログラムされた「カート」(現在で言う処のROM)が挿入され、ポリメットを構成するポリマー粒子が形質変化を起こし、装着者の体を被覆し、強化服ポリマースーツ他、5種のメカ形態に「転身」する機能を持つ。動力源は磁気を用いた電磁フィールド。これはメカ形態の稼動・推進のみならず、ポリマースーツのトリッキーな動きを可能にするシステムである。
ポリマースーツは皮膚呼吸が出来ないために転身は46分1秒という制限時間がある。この時間は「よ(4)ろ(6)い(1)」にちなんだものと推測される。
ポリマーには、転身の制限時間の他に、極低温、高圧電流という弱点がある。マイナス50℃以下になると電磁フィールドが停止してしまい、長時間電流を浴び続けると電磁フィールドが形成できなくなり、いずれも転身が解除されてしまう。それを見破った敵が登場したことによって、ポリマーは窮地に立たされることになる。
- ポリマースーツ
- 人間型(基本形)。いわゆる「強化服」で黄色いクラッシャーのついたヘルメットと赤と白の全身スーツという形態をとる。ポリマーの基本スタイルで、メカからメカへの転身の際も含め、他の形態になるには必ずこの形態に転身しなければならない。武士はこの形態で自らあみ出した流派「破裏拳流」を繰り出す。なお変身シーンは第一回他、あまり多くない。肉弾戦がポリマーの主要なバトルスタイルではあるが、ヘルメットのクラッシャーを切り離して投擲武器として使用する事も出来る。
- ポリマーホーク
- 鷹形の飛行形態。脚部がスラスターとなる。5種のメカ形態の中では最も使用され、OPにも登場している。主に移動や追跡などに使用されるが、スピードを利用した体当たり攻撃を行うこともある。劇中で武士の顔が透けて見える場面があり、機首に武士の顔が確認できる。
- ポリマーグランパス
- 鯱型の水中形態。劇中最初に披露したメカ転身形態でもある。そろえた脚の部分がスクリューとなる。水中専用の形態だが、劇中では潜水艦や海底基地を持つ敵も多く、水中での追跡シーンや戦闘シーンも多いため使用回数は多い。またOPではホークと共に登場している。
- ポリマードリル
- 地底戦車型の地中形態。2本の脚部がドリルとなる。ドリルはかなりの硬度を持っており、なおかつフィールドエネルギーに覆われているため、敵メカの装甲や、時には超硬度のドリルをも突き破ることができる。不利な際の形勢逆転や破壊力が必要な相手への攻撃に使用する機会も多い。地底戦車形態であるが、若干の飛行も可能であり、立体的に敵の巨大メカを貫く描写も多い。
- ポリマーマシン
- フォーミュラマシン型の高速走行形態。正座の体勢で転身する。垂直の壁を走ることも可能で、主に地上での追跡や体当たり攻撃に使われる。EDの歌詞1番に歌われているため知名度は高いが、劇中で使用されたのは第三回のみ。
- ポリマーローラー
- 脚部を先頭にロードローラー状に変形し敵を圧搾したり、跳ね飛ばす(全身を丸めて転がりながら転身する描写もある)。ドリル同様の硬度を持っているローラーにフィールドエネルギーを集中させることで、驚異的な圧搾力を生み出すことができる。方向転換や後退する際には後方両サイドにある補助輪(ポリマースーツのヘルメットによく見ると付いている)を使用する、補助輪のバーをアームのように使うこともできる。他のメカ形態とは違い、破壊により敵を倒すために使われることが殆どである。
破裏拳流
柔道3段・空手3段の腕前を持つ鎧武士(鬼河原武)がポリマーの性能を引き出すために編み出した我流の拳法、それが「破裏拳流」である。空手や柔術などの格闘技を融合し、それを極めた拳法で、回転や遠心力を利用した動きで敵の裏を破り、多数の敵を効率的に倒す戦術を持つ。基本的にスピードを生かした戦法を使うが、敵に隙を与えないためと、転身の制限時間内に敵を倒さなければならないことがその理由だといえる。
おもに使う技は、高速で動くことによって自己の幻影を見せることで敵を幻惑・翻弄させて倒す「幻影破裏拳」(オープニングテーマ「戦え! ポリマー」の歌詞にも登場する)、敵を片手で持ち上げ高速回転させて投げ飛ばす「真空片手独楽[6]」、回転しながら多数の敵を蹴り倒す「回転蹴り」、ジャンプした反動を利用して何度も敵に蹴りを浴びせる「反動三段蹴り」などがある。
スポーツではなく悪党を完膚なきまでに叩き潰すことが目的の破裏拳流に“反則”は存在せず、場合によっては目潰しや金的などの行為を行うこともある。
スタッフ
- 連載:たのしい幼稚園、冒険王、テレビマガジン他
- 原作:吉田竜夫、タツノコプロ企画室
- 企画:鳥海尽三、酒井あきよし
- キャラクターデザイン:吉田竜夫、天野嘉孝
- メカニックデザイン:中村光毅、大河原邦男
- 音楽:菊地俊輔(CDでは菊池俊輔)
- 音響制作:アーツプロ
- 効果:イシダサウンド
- 総監督:鳥海永行
- プロデューサー:宮崎慎一、佐藤光雄、衛藤公彦
- 作画監督:二宮常雄
- 美術監督:中村光毅
- 原動画:西城隆詞、湖川滋、加藤茂、塩山紀生、水村十司、高橋資祐、奥野芳久、山口聡、谷口守泰、池田順一、須田正己、山田政紀、石山卓也、寺田直明
- 美術設定・美術:野々宮恒人、小杉光芳、中村光毅
- 色彩設計:岡嶋国敏
- 仕上:館野透治
- 特殊効果:朝沼清良
- 撮影:森口洋輔、天平フィルム、緒方範生
- 編集:谷口肇、三木幸子
- 進行:大平秀明、鎌田正治、中野政則、織田成大、小島幸雄、嘉義良隆
- 録音ディレクター:本田保則
- 録音:早稲田アバコスタジオ
- 現像:東洋現像所
- アシスタントプロデューサー:鎌田正治
- 制作:NETテレビ、タツノコプロ、萬年社
主題歌
- オープニングテーマ - 「戦え!ポリマー」
- 作詞 - 鳥海尽三 / 作曲・編曲 - 菊地俊輔(CDでは菊池俊輔) / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 開始当初はオープニングの映像が未完成で、第1話のむささび党との戦いを中心にしていてポリマー・メカアクションシーンは1番の終盤になってからだが、第13話からの完成品は幻影破裏拳の部分でポリマーの幻影が3体に分離し第9話で猫魔団のエレマジックマシンで窮地に陥ったポリマーを救うべくテルが敵を倒すシーンもありメカアクションは間奏部より始まっている。金曜18:00開始の本放送時には、曽我部和行の叫び(怪鳥音)をオープニング音声の終盤に被せていた。
- エンディングテーマ - 「転身ポリマー」
- 作詞 - 酒井あきよし / 作曲・編曲 - 菊地俊輔(CDでは菊池俊輔)/ 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 1話15分バージョンでの再放送時は、こちらをオープニングとして使用していた。
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 |
---|---|---|---|---|
1 | 1974年 10月4日 |
怪盗むささび党 | 鳥海尽三 | 鳥海永行 |
2 | 10月11日 | 暗殺鬼紅さそり | 酒井あきよし | 西牧秀雄 |
3 | 10月18日 | メカギャング むかで作戦 | 陶山智 | 案納正美 |
4 | 10月25日 | とぐろ魔王ガラガラ蛇 | 永田俊夫 | 西牧秀雄 |
5 | 11月1日 | 糸ぐる魔人土ぐも | 山本優 | |
6 | 11月8日 | メカ変化もぐら盗賊団 | 久保田圭司 | 富野喜幸 |
7 | 11月15日 | わんわんカムキラー | 案納正美 | |
8 | 11月22日 | 溶解マシン ウツボーラ | ||
9 | 11月29日 | 猫魔団闇を躍る | 鳥海尽三 | 富野喜幸 |
10 | 12月6日 | 電魔団クラゲラー | 久保田圭司 | 案納正美 |
11 | 12月13日 | メカ獣団ホワイトウルフ | 永田俊夫 | 西牧秀雄 |
12 | 12月20日 | 鳥人トリメカマン | 鳥海尽三 | |
13 | 12月27日 | 幻影おぼろ蝶 | 酒井あきよし | 富野喜幸 |
14 | 1975年 1月3日 |
ちゅうちゅう大作戦 | 永田俊夫 | 西牧秀雄 |
15 | 1月10日 | 稲妻怪人ピカデール | 酒井あきよし | 案納正美 |
16 | 1月17日 | 獣魚海賊ピーラカンス | 山本優 | |
17 | 1月24日 | ポリマー誕生の秘密 | 鳥海尽三 | 高橋資祐 |
18 | 1月31日 | マイナス50度の危機 | 永田俊夫 | 富野喜幸 |
19 | 2月7日 | えん魔怪人ベロダッセ | 酒井あきよし | 西牧秀雄 |
20 | 2月14日 | 怪盗てっぽう魚人 | 久保田圭司 | |
21 | 2月21日 | コンコン七変化 | 永田俊夫 | 案納正美 |
22 | 2月28日 | 復讐鬼ケラカブト | 田口章一 | 富野喜幸 |
23 | 3月7日 | 海底魔人ウオトンビ | 永田俊夫 | 案納正美 |
24 | 3月14日 | 怪傑タコ仮面 | 久保田圭司 | 高橋資祐 |
25 | 3月21日 | 海亀将軍ベッコーダー | 島順一 | 西牧秀雄 |
26 | 3月28日 | ポリマー最後の決戦 | 鳥海尽三 久保田圭司 |
案納正美 |
放送時間帯
- NETテレビ(キー局):金曜18時00分 - 18時30分[7]
- 毎日放送[8]:木曜18時00分 - 18時30分(10月3日開始の先行放送)
- 九州朝日放送:金曜18時00分 - 18時30分(同時ネット)
- 名古屋放送:土曜17時30分 - 18時00分
- 広島ホームテレビ:土曜18時00分 - 18時30分
- 宮城テレビ放送(当時日本テレビ・NET系列)
- 鹿児島テレビ放送(当時日本テレビ・フジテレビ・NET系列)
- 山口放送(日本テレビ系列)
- 大分放送(TBS系列)
- 新潟総合テレビ(当時フジテレビ・NET・日本テレビ系列)
- 長野放送(フジテレビ系列)
- 北海道テレビ
この他にも、瀬戸内海放送他、遅れネット局が多数あると推測される。
NET(テレビ朝日) 金曜18時台前半枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
破裏拳ポリマー
(1974年10月4日 - 1975年3月28日) ↓ 【本作の再放送】 (1975年4月5日 - 9月26日) |
宇宙の騎士テッカマン
(再) |
新破裏拳ポリマー
『新破裏拳ポリマー』(しんはりけん - )は、1996年9月21日と1997年2月21日に発売されたOVA作品。全2巻。
『キャシャーン』や『GATCHAMAN』に続き、基本的な設定を同じくするリメイクではあるものの武が本名のまま車探偵事務所に居候していたり、武がポリメットを手に入れる過程が異なるなど旧作とは異なる点が多い。また、人物の設定も大きく変更されている。武は鬼河原家の3兄弟の末弟であり、長兄トモル(漢字は不明)が失踪し武自身も父とは犬猿の仲であるため、事件で父や次兄の元に怒鳴り込んだ際に長兄の失踪は父の汚いやり口に反発してのことだと推測を事実であるかのようにまくし立てるなど父と末子の間の溝は大きい。しかし、ポリマーの活躍や車錠のドジっぷりは健在。また、今作で鬼河原武/ポリマーを演じた置鮎龍太郎は、オリジナル版で同役を演じた曽我部和恭の引退後、持ち役を数多く引き継いでいる。
第2巻ではオレガー博士の開発したものとは別系統のポリマーが登場し、旧作では実現しなかった「ポリマーvsポリマー」の戦いが展開されたが、決着編が描かれる予定だった第3巻が発売されなかったため、物語に決着がつかないまま未完になっている。
キャスト
- 鬼河原武(ポリマー) - 置鮎龍太郎
- 車錠 - 青野武
- 難波テル - 宮村優子
- 鬼河原虎五郎 - 藤本譲
- 鬼河原勇 - 安井邦彦
- 西田涼子(女ポリマー) - 根谷美智子
- 男爵 - たてかべ和也
- オレガー博士 - 大友龍三郎
- ノーヴァ - 玄田哲章
- パルサー - 子安武人
- スカムーグ - 松本保典
- ニーナ(ニールセン女史) - 折笠愛
スタッフ
- プロダクションエグゼクティブ:吉田健二
- 企画:九里一平、成嶋弘毅
- プロデューサー:小暮一雄、大倉宏俊
- 制作プロデューサー:阿部倫久
- 監督:新房昭之
- 脚本:柿沼秀樹
- キャラクター設定:梅津泰臣
- メカ設定:石浜真史
- 美術監督:吉田昇
- 音響監督:田中英行
- 撮影監督:中條豊光
- 作画監督:桜井哲夫、梅津泰臣、石浜真史
- 音楽:矢野立美
- 制作協力:J.C.STAFF
- 原作・制作:タツノコプロダクション
- 著作・制作:コロムビアエデュテインメント、日本コロムビア
主題歌
- オープニングテーマ - 「新破裏拳ポリマー」
- 作詞 - 九里一平、大倉宏俊 / 作曲・編曲 - 松澤浩明 / 歌 - 杉山真理
- エンディングテーマ - 「愛あるかぎり」
- 作詞 - 九里一平 / 作曲・編曲 - 松澤浩明 / 歌 - 杉山真理
実写パイロット版
『HURRICANE POLYMER』のタイトルで、通産省沖縄コンテンツ制作支援事業として2001年に製作された実写パイロット映像。コンテンツ人材の育成を目的とした沖縄通信のモーションカメラとフルCGとの融合制作のための映像素材であり、一般公開はされていない。
出演
- 破裏拳ポリマー - 宮内大
- WJ - 加瀬竜彦
- 南波テル - ゲスト岡野美和(2000ミス那覇エメラルド)
- 戦闘員A - 西海健次郎
- 戦闘員B - 高木康行
- パイロット - 野崎数馬
スタッフ
- 撮影監督:宗像慎一
- 演出:玉木元
- カメラ:ジョン・ツォイ、山本圭介、甲木太郎
- スケジュール:山城容子
- 照明:平良睦博
- CG監督:小川洋介
- 3DCG:宮里康樹 高良誠、竹本義人、真栄城みどり
- 協力:劇団スーパー・エキセントリック・シアター
主題歌
- 主題歌 - 『覚醒:朱の戦士〜JUSTICE in my heart〜』
- 挿入歌 - 『永遠のSEPIA』
- 歌 - 宮内タカユキ
関連商品
ビデオ
- 新破裏拳ポリマー・誕生編〈真紅のストライカー〉 - 1996年9月21日発売。
- 新破裏拳ポリマーVol.2 - 1997年2月21日発売。
- 破裏拳ポリマー プレミアムセレクション1 - 1998年11月26日発売。
DVD
- 新 破裏拳ポリマー - 2000年7月20日発売。
- 破裏拳ポリマー DVD-BOX - 2000年9月22日、パイオニアLDCより発売。
- このDVDに収録されている後半OPは、本放送時のものと音声が違う。
ゲームソフト
- タツノコファイト
- 2000年10月5日にタカラ(現タカラトミー)より発売された、プレイステーション用対戦型格闘ゲーム。タツノコプロ作品『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』が登場する。
- タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES
- 2008年12月11日にカプコンより稼働・発売された、アーケード・Wii用対戦型格闘ゲーム。使用キャラクターの1人としてポリマーが登場。声は安井邦彦が演じている。ポリマーのエンディングでは『ストリートファイター』のリュウと組み手を行い、強さとは何かを語り合う。また、この他にもイッパツマンのエンディングでは、カプコン側の格闘ゲームキャラ達が生身で戦っていたのに対して自分は強化服に頼りすぎていることを痛感し、身体を鍛えていたイッパツマンの姿にテッカマンらと共に自分達も強化服に頼りすぎていたのかと苦悩する姿が、ギャグ調で描かれる。
漫画
- Infini-T Force(インフィニティフォース) 未来の描線
- 月刊ヒーローズ2015年12月号より連載。原作・企画タツノコプロ、脚本小太刀右京、漫画江尻立真。タツノコヒーローノスピンオフ作品。破裏拳ポリマー=鎧武士(よろいたけし)が登場する。
備考
- タイムボカンシリーズのOVAとして1994年に製作された『タイムボカン王道復古』では、ポリマーがタツノッコン王国の住民として登場。演じるのはオリジナルで鎧武士=ポリマーを演じた曽我部。作品の性格上、変身しても三枚目のままである。ドロンボーメカ「ロリコンダー」登場時はむささび党と勘違いしている。同じく登場した『科学忍者隊ガッチャマン』の大鷲の健と白鳥のジュンが、ロリコンダーから変身した「セーラームンムン」の猿芝居が元で痴話喧嘩を始めると、それにポリマーが絡んできた。そのときセーラームンムンが攻撃、あっさりと敗れてしまった。その後どうなったかは不明。
脚注
- ^ 「声優100人に聞きました'95 曽我部和恭」『ザ・声優1995』メディアックス、1994年、p.92
- ^ DARTS編集『タツノコ・ヒーローズ '70年代・タツノコ4大ヒーロー集合!!』朝日ソノラマ 、2001年、72頁。
- ^ 『タツノコ・ヒーローズ '70年代・タツノコ4大ヒーロー集合!!』88頁。
- ^ 鳥海尽三『アニメ・シナリオ入門』映人社、1987年、51頁。
- ^ 『タイムボカンシリーズ超キャラ&超メカコレクション』竹書房、2006年、92頁
『タイムボカン全集』ソフトバンク、1997年、39頁 - ^ 回が進むと、片手を地面に付けて、それを軸に横回転し、相手集団を蹴り飛ばすようになる。ゲーム、キングオブファイターズで紅丸が使うスタイル
- ^ NETでは本放送後に同時間帯にて再放送があった。
- ^ 再放送は腸捻転解消でNET系列となった朝日放送(本放送当時はTBS系列)で実施。1975年4月時点では金曜7時00分 - 7時30分)