海洋研究開発機構

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海洋研究開発機構
日本海洋研究開発機構(JAMSTEC)本部の建物。2012年5月13日の施設一般公開で撮影。
正式名称 海洋研究開発機構
英語名称 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
略称 海洋機構、JAMSTEC(ジャムステック)
組織形態 独立行政法人
所在地 日本の旗 日本
237-0061
神奈川県横須賀市夏島町2-15
北緯35度19分12.8秒 東経139度38分57.5秒 / 北緯35.320222度 東経139.649306度 / 35.320222; 139.649306
法人番号 7021005008268 ウィキデータを編集
予算 421億円(2011年度)[1]
人数 1003人(2011年度)[1]
理事長 平朝彦
設立年月日 2004年4月
前身 海洋科学技術センター
所管 文部科学省
拠点 #組織の節を参照
保有施設 地球シミュレータ
保有潜水調査船 しんかい6500かいこううらしまハイパードルフィン
保有船舶 ちきゅうみらいかいようなつしまよこすかかいれい白鳳丸
ウェブサイト jamstec.go.jp
テンプレートを表示
しんかい2000
しんかい6500
かいよう
かいれい
地球シミュレータ

独立行政法人海洋研究開発機構(かいようけんきゅうかいはつきこう、: Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology: JAMSTEC)は、文部科学省所管の独立行政法人である。略称はJAMSTEC、海洋機構。

既存の調査船や潜水船などに加え、2004年独立行政法人化の際に東京大学海洋研究所から移管された調査船を用いて、海洋、大陸棚深海などを観測研究する。スーパーコンピュータで一時期世界一となった地球シミュレータなどの大型計算機を用いて、気候変動や地震などに関するシミュレーション研究をする。

1971年10月、認可法人として海洋科学技術センター設立。2004年4月、海洋科学技術センター解散、独立行政法人海洋研究開発機構発足。

2007年12月24日に閣議決定された「独立行政法人整理合理化計画」に基づいて、独立行政法人防災科学技術研究所と統合し、2010年4月に独立行政法人海洋・防災研究開発機構が発足することを内容とする法案が2009年1月30日に閣議決定され、同日国会に提出されたが、国会審議の過程でこの統合部分は削除する旨の修正案が提出され、可決された[要出典]。このため、統合は当分行われないこととなった。

概要

海洋研究開発および関連する地球物理学研究開発のために設置された研究所である。日本最初の深海潜水艇の開発を始めとして、国際地球観測プロジェクト推進のための研究船などを開発し運用する。また、長時間有人探査の難しい海溝探査を目的とした、無人探査機等を開発し運用する。スーパーコンピュータで、一時期世界一となった地球シミュレータを運用するほか、大陸棚に存在するメタンハイドレート海底熱水鉱床石油天然ガスなどの資源を探査する。

東宝制作の『日本沈没』では、本研究開発機構の機材をそのまま使用した[2]。また、NHKBBCが制作した『プラネットアース』でも、番組ナビゲータの緒形拳が深海からレポートを行う際などに、本機構の深海探査艇を使用した[3]。共済会サークルでは海洋SFの普及に向けた取り組みも行われている[4]

組織

2011年4月現在。

  • 地球環境変動領域
  • 地球内部ダイナミクス領域
  • 海洋・極限環境生物圏領域
  • リーディングプロジェクト
  • ラボシステム
  • むつ研究所
  • 高知コア研究所
  • 研究支援部
  • 海洋工学センター
  • 地球シミュレータセンター - かつて世界最速を誇った大型計算機地球シミュレータの管理運営
  • 地球情報研究センター
  • 地球深部探査センター - 地球深部探査船ちきゅうに関連
  • 事業推進部
  • 経営企画室
  • 総務部
  • 経理部
  • 安全・環境管理室
  • 監査室



関連項目

脚注

  1. ^ a b 予算と職員数の推移”. 海洋研究開発機構 (2011年4月1日). 2012年2月10日閲覧。
  2. ^ 映画「日本沈没」撮影協力”. 海洋研究開発機構 (2006年7月14日). 2012年2月10日閲覧。
  3. ^ NHKスペシャル|プラネットアース第11集 「青い砂漠 外洋と深海」”. 日本放送協会 (2007年2月11日). 2012年2月10日閲覧。
  4. ^ 地球・海洋SF文庫-外部貸し出し開始!”. 共済会サークル地球・海洋SFクラブ (2006年8月22日). 2011年9月9日閲覧。
  5. ^ H-2ロケット8号機のエンジンの捜索と回収”. 宇宙航空研究開発機構 (2009年). 2012年2月10日閲覧。

外部リンク